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《afterstory #01》恋人観察日記 / SIDE:水都
02:二日め、心理テストをさせてみた
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お題【恋人観察日記編】お借りしています
サイト名:TOY/管理人:遊
サイトアドレス:http://toy.ohuda.com/
■■■
———ここに住み始めて最初の週末。やっと蒼夜とのんびりできた。
平日はオレが仕事だから、蒼夜がいろいろと家の中のことしてくれて、すごく助かってる。
だから、週末くらいオレがやろうと思ってるんだけど…料理は蒼夜のほうが格段にうまい。
掃除はふたりで分担してやってる。
まだ1週間だけど、帰ってきた時「おかえり」って言ってもらえるの幸せだな。———
引っ越してから1週間、最初の週末。
今夜は引っ越した夜以来、2回目の観察日記を書いている。
オレの週末の楽しみだ。
———今日は朝から生憎の雨で、お出掛けはできなかった。
せっかく一緒に出掛けようと思ったのに、残念。
でもその分蒼夜と家でのんびり出来たからいい。
今日はちょっと気になってた心理テストをやったんだ。———
そう。
今日はせっかくの週末なのに雨で、出掛けられなかった。
でも、その分蒼夜が作ってくれたおやつを食べたり、ふたりで気になる映画を見たりしてのんびり過ごせた。
それと…この間、職場の同期の女の子から聞いて気になってた心理テストもこっそりしかけてみたんだ。
「ねえ蒼夜。ちょっとオレの指、どれでもいいから1本引っ張ってみて」
そう言って、利き手の右手を、手のひらを上にして蒼夜の前に見せた。
ちょうどソファーで並んで座ってて、蒼夜はオレの右側にいるから違和感もない。
紅茶の入ったマグカップを左手に持ってた蒼夜は、1度テーブルに置くと、まじまじとオレの手のひらを見つめてきた。
「そうだねえ…。これ、かな」
目を細めて柔らかく笑いながら、そっとオレの薬指に触れる、蒼夜の左手の人差し指。
指の付け根から指先へ、さわりとなぞるように触れる温度に、思わず背中がぞくりとした。
逃げるように手を下ろして、思い出すのは、心理テストの答え。
薬指、その意味は確か…『理想のパートナーまたは結婚相手』。
蒼夜がまさかそんなふうに思ってくれてるとは…。
嬉しくて思わずにやけてしまった。
そんなあやしいオレの様子に、蒼夜は不思議そうにしてたけど、なんでもないよって言ってもう一つ質問した。
これも、小耳に挟んで以来気になってた心理テスト。
「じゃあさ、もうひとつ。蒼夜の夢の中に好きな人が出てきたんだけど、身体の一部分が消えてるとするね。その消えてるところはどこ?あ。選択肢は、目/ 手/足/心臓だよ」
「夢の中に好きな人、ねえ…」
そう言って少し考える蒼夜。
これ、独占欲が分かる心理テストって言ってたんだよね。
普段の蒼夜はあんまり独占欲とかなさそうだから、気になって。
そうしてしばし答えを待っていると、ソファーに下ろしたままのオレの右手の小指に、蒼夜が人差し指を絡ませてきた。
なんか、これはこれでドキドキする。
「夢にスイが出てきたなら、『目』かな」
この答えに、またオレの心臓が跳ねる。
これもきっと無意識の答えだろうけど…自分のことだけ見て欲しいって、しかも夢に出てくるのはオレって…!
ニヤけるのと、照れるのと、今のオレの表情筋はかなり忙しい。
なんでもないふうの顔をしたいけど、なぜかいつもより甘い気がする視線のせいで、それも出来ないし。
「ねえ、もしかして、心理テスト?」
面白そうに問いかけてくる蒼夜に、バレたか…と内心呟いて、こくりと頷く。
そしたら、その瞳がまたさらに楽しそうに細められて…根掘り葉掘り結果を聞き出されてしまった。
ああ、くそ、なんでこんな恥ずかしいことバレたんだ…!
利き手の薬指を選ぶと『理想のパートナー』
夢の中の好きな人の消えてるところが『目』なら、『自分のことだけ見ていてほしい』って思ってる
こんな恥ずかしいことをわざわざ説明するはめになるなんて…もうちょっと上手に、バレないように質問すれば良かった。
恥ずかしがってどうしようもなくなってるオレを、蒼夜はいつも以上に甘やかしてくる。
だから、恥ずかしいけどついほだされてしまう。
柔らかく髪を梳いてくれる指先も、どさくさに紛れて繋がれた手も、オレよりほんの少し低い体温も、時折頭の上から降ってくる小さな笑い声も、全部。
声には出さないけど、オレのだって思う。
「ねえ、スイ。じゃあ、俺からも」
「うん?」
「目の前にあるとーっても長い1本のパスタを食べるのに、スイならどれくらい時間かかる?」
「ええっと…3分?いや、とーっても長いっていうなら、5分くらいかなあ」
そう答えながらふと視線を上げると、今日一番にとろりと甘い蜂蜜みたいな眼差しにぶつかった。
オレの答えを口で転がしながら、それでも隠しきれない嬉しさが瞳の中にあるようで。
急激に甘さが増した蒼夜に、ほんの少し落ち着いてきたはずのドキドキがぶり返してすごくやばかった。
心理テストの結果をノートに書き留めつつ、思い出してしまった蒼夜の甘い表情でまたドキドキがぶり返してきた。
そういえば、あのときの質問、なんのためのものだったんだろう。
聞いてみたけど「夜になったら調べてみて」って楽しげに笑うだけで、ちっとも教えてくれなかった。
しかも、「今はこれで我慢してね」って言って…うわあああ、それ思い出したらだめ!まさか、き、き、き、キスでごまかしてくるなんて…!!!
完全に蒼夜の術中にハマって、照れて恥ずかしがって慌ててしまった。
赤面しながら、手元のスマホで検索をしてみた。
たしか、『長いパスタ 1本 食べる時間』これで調べて…
思わず画面を下にして机に置いてしまう。
今見えた、いや、読んだ文字が、まだ目の前をチラチラしてる。
今、なんて書いてあった?うそでしょ?なんなの?
恐る恐るもう一度画面を見れば、やっぱりさっきの文字の羅列。
どうしてこんな質問したんだろう、とか
なんでこんな質問知ってたんだろう、とか
そういうことは全部吹っ飛ばして、とにかく恥ずかしくなってどうしようもない。
もう今日は観察日記を書けるだけの心の余裕がなくなった。
一旦ノートを閉じて、引き出しの中にしまって、深呼吸。
それでも、あの時の蒼夜の目とか、言葉とか、思い返すとつまりは…
しかも「今はこれで我慢してね」って、そういうことだよね?!
ああああ、もう!穴があったら入りたい!!いますぐ埋まりたい!!恥ずかしすぎる!!
そうやって机に突っ伏してモダモダしてたら、いきなりふわりとなにかに包まれた。
いつもより温かい体温と、ほのかに香るオレと同じシャンプーの匂い。
耳に触れるまだ少し濡れたままの銀色。
いつの間に来たんだろう、蒼夜だ。
オレを抱きしめたまま、クスリと聞こえる笑い声になんだろうと思っていたら、蒼夜の指先がオレの右手に触れた。
ハッとして顔をあげれば、さっきまで見てたスマホが、画面を上にしたままになってる。
それはつまり…あの画面がバッチリ表示されたままということで…。
…これは、なんか、すごく…いやな予感がする…
椅子に座ったままのオレは、蒼夜にくるりと椅子を回されて、向き合わされる。
視線が合わせられないオレを、蒼夜の手がそっと引き戻す。
力なんて入ってない触れるだけの指先に、それでもオレはなぜか逆らえず。
視界には、トロリと甘くとろけた蒼夜の瞳と、あの頃から変わらないキラキラの銀色。
「5分、だっけ?お望みのままに」
いたずらっぽく笑った顔が、いままでにないくらい色っぽくて。
まるで金縛りにあったみたいに身体が動かない。
ゆっくり近づく距離を見つめるだけ。
あとほんのわずか。もう唇が触れる直前。
「だいすきだよ、スイ」
そのまま柔らかく触れた感触はいつまで経っても慣れなくて、甘くて、愛おしい温度。
それから、オレの要望通りと言うべきか、蕩けるほど長い時間、離してもらえなかった。
結局この日の観察日記は、後日続きを書くことになったのは言うまでもない。
しかも、あの心理テストの答えを蒼夜は全部分かってて、質問攻めにしてきた、というあまりにも恥ずかしすぎる後日談とともに。
———1本の長いパスタを食べるのにかかる時間、それは、1回のキスでオレが満足する時間、なんだって。———
■■■
心理テストの方を採用しました。
今回使った3つの心理テスト、気になる方はこの後に書いてあります。
読んでみてください。
でろ甘なバカップル。
蒼夜は実はとても甘くて、そして、結構独占欲あり。
多分スイは気付かないうちに囲われてそう。
策士です。腹黒です。
■■■
気になる方いましたら確認してください♪♪
ネットの内容を抜粋してます。
①あなたの恋愛相手に対して利き手を手のひらを上にして差し出し、一本指を引っ張ってもらったら…
A:親指/B:人差し指/C:中指/D:薬指/E:小指
『A:親指』
相手はあなたの事を良き理解者と思っている。
親指は特別な位置にあり、物事の起点になる指。引っ張られるとき最も抵抗しにくい指のため、親指を引っ張ることは相手が許してくれるような相手である事を象徴。
『B:人差し指』
相手はあなたの能力を最も評価。人差し指は手を使うときに最も活用する指であり、器用さの象徴。そのため仕事上のパートナーとか自分が出来ないことを任せられるという感情が強い。
『C:中指』
相手はあなたに友情に近い感情をもっとも強く抱いている。中指は相手から距離的に一番近い指で、それを引っ張るのは気安さを現している。友人や家族として最も気を使わないとか、自分と同じような考え方をしていると言う仲間意識が強い。
『 D:薬指』
相手は理想的なパートナーだと思っている。薬指は結婚を連想させる指で、独立して動かしにくいので、敢えてこの指だけを引っ張ることであなたへの意識が高い事がわかる。
『 E:小指』
相手は魅力的な異性だと思ってる。親指の次に小指は引っ張りにくく、今回のように差し出したとき体の内側に来る指のため、相手に触れると言う意識を沸き起こさせる。あなたに恋愛の相手として望ましいと思える魅力を感じている可能性が高い。
✩ ⋆ ✩ ⋆ ✩ ⋆ ✩ ⋆ ✩ ⋆ ✩ ⋆ ✩
②
夢の中に出てきた好きな人。
なくなっていた体の一部は次のうちどの部位?
A. 目/B. 手/C. 足/D. 心臓
結果…あなたの独占欲を表す
「A. 目」
私だけを見ていて欲しいという気持ちがある。
「B. 手」
私だけと肉体関係を持って欲しいという欲望がある。
「C. 足」
相手の行動を制限したいという心がある。
「D. 心臓」
結婚して相手を社会的に独占したいという欲求がある。
✩ ⋆ ✩ ⋆ ✩ ⋆ ✩ ⋆ ✩ ⋆ ✩ ⋆ ✩
③
一本がとても長いパスタの麺。あなたはそのパスタ一本を食べるのにどれくらいの時間がかかりますか?
結果▷▶︎▷▶︎その時間はあなたが一回のキスで満足する時間。
サイト名:TOY/管理人:遊
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———ここに住み始めて最初の週末。やっと蒼夜とのんびりできた。
平日はオレが仕事だから、蒼夜がいろいろと家の中のことしてくれて、すごく助かってる。
だから、週末くらいオレがやろうと思ってるんだけど…料理は蒼夜のほうが格段にうまい。
掃除はふたりで分担してやってる。
まだ1週間だけど、帰ってきた時「おかえり」って言ってもらえるの幸せだな。———
引っ越してから1週間、最初の週末。
今夜は引っ越した夜以来、2回目の観察日記を書いている。
オレの週末の楽しみだ。
———今日は朝から生憎の雨で、お出掛けはできなかった。
せっかく一緒に出掛けようと思ったのに、残念。
でもその分蒼夜と家でのんびり出来たからいい。
今日はちょっと気になってた心理テストをやったんだ。———
そう。
今日はせっかくの週末なのに雨で、出掛けられなかった。
でも、その分蒼夜が作ってくれたおやつを食べたり、ふたりで気になる映画を見たりしてのんびり過ごせた。
それと…この間、職場の同期の女の子から聞いて気になってた心理テストもこっそりしかけてみたんだ。
「ねえ蒼夜。ちょっとオレの指、どれでもいいから1本引っ張ってみて」
そう言って、利き手の右手を、手のひらを上にして蒼夜の前に見せた。
ちょうどソファーで並んで座ってて、蒼夜はオレの右側にいるから違和感もない。
紅茶の入ったマグカップを左手に持ってた蒼夜は、1度テーブルに置くと、まじまじとオレの手のひらを見つめてきた。
「そうだねえ…。これ、かな」
目を細めて柔らかく笑いながら、そっとオレの薬指に触れる、蒼夜の左手の人差し指。
指の付け根から指先へ、さわりとなぞるように触れる温度に、思わず背中がぞくりとした。
逃げるように手を下ろして、思い出すのは、心理テストの答え。
薬指、その意味は確か…『理想のパートナーまたは結婚相手』。
蒼夜がまさかそんなふうに思ってくれてるとは…。
嬉しくて思わずにやけてしまった。
そんなあやしいオレの様子に、蒼夜は不思議そうにしてたけど、なんでもないよって言ってもう一つ質問した。
これも、小耳に挟んで以来気になってた心理テスト。
「じゃあさ、もうひとつ。蒼夜の夢の中に好きな人が出てきたんだけど、身体の一部分が消えてるとするね。その消えてるところはどこ?あ。選択肢は、目/ 手/足/心臓だよ」
「夢の中に好きな人、ねえ…」
そう言って少し考える蒼夜。
これ、独占欲が分かる心理テストって言ってたんだよね。
普段の蒼夜はあんまり独占欲とかなさそうだから、気になって。
そうしてしばし答えを待っていると、ソファーに下ろしたままのオレの右手の小指に、蒼夜が人差し指を絡ませてきた。
なんか、これはこれでドキドキする。
「夢にスイが出てきたなら、『目』かな」
この答えに、またオレの心臓が跳ねる。
これもきっと無意識の答えだろうけど…自分のことだけ見て欲しいって、しかも夢に出てくるのはオレって…!
ニヤけるのと、照れるのと、今のオレの表情筋はかなり忙しい。
なんでもないふうの顔をしたいけど、なぜかいつもより甘い気がする視線のせいで、それも出来ないし。
「ねえ、もしかして、心理テスト?」
面白そうに問いかけてくる蒼夜に、バレたか…と内心呟いて、こくりと頷く。
そしたら、その瞳がまたさらに楽しそうに細められて…根掘り葉掘り結果を聞き出されてしまった。
ああ、くそ、なんでこんな恥ずかしいことバレたんだ…!
利き手の薬指を選ぶと『理想のパートナー』
夢の中の好きな人の消えてるところが『目』なら、『自分のことだけ見ていてほしい』って思ってる
こんな恥ずかしいことをわざわざ説明するはめになるなんて…もうちょっと上手に、バレないように質問すれば良かった。
恥ずかしがってどうしようもなくなってるオレを、蒼夜はいつも以上に甘やかしてくる。
だから、恥ずかしいけどついほだされてしまう。
柔らかく髪を梳いてくれる指先も、どさくさに紛れて繋がれた手も、オレよりほんの少し低い体温も、時折頭の上から降ってくる小さな笑い声も、全部。
声には出さないけど、オレのだって思う。
「ねえ、スイ。じゃあ、俺からも」
「うん?」
「目の前にあるとーっても長い1本のパスタを食べるのに、スイならどれくらい時間かかる?」
「ええっと…3分?いや、とーっても長いっていうなら、5分くらいかなあ」
そう答えながらふと視線を上げると、今日一番にとろりと甘い蜂蜜みたいな眼差しにぶつかった。
オレの答えを口で転がしながら、それでも隠しきれない嬉しさが瞳の中にあるようで。
急激に甘さが増した蒼夜に、ほんの少し落ち着いてきたはずのドキドキがぶり返してすごくやばかった。
心理テストの結果をノートに書き留めつつ、思い出してしまった蒼夜の甘い表情でまたドキドキがぶり返してきた。
そういえば、あのときの質問、なんのためのものだったんだろう。
聞いてみたけど「夜になったら調べてみて」って楽しげに笑うだけで、ちっとも教えてくれなかった。
しかも、「今はこれで我慢してね」って言って…うわあああ、それ思い出したらだめ!まさか、き、き、き、キスでごまかしてくるなんて…!!!
完全に蒼夜の術中にハマって、照れて恥ずかしがって慌ててしまった。
赤面しながら、手元のスマホで検索をしてみた。
たしか、『長いパスタ 1本 食べる時間』これで調べて…
思わず画面を下にして机に置いてしまう。
今見えた、いや、読んだ文字が、まだ目の前をチラチラしてる。
今、なんて書いてあった?うそでしょ?なんなの?
恐る恐るもう一度画面を見れば、やっぱりさっきの文字の羅列。
どうしてこんな質問したんだろう、とか
なんでこんな質問知ってたんだろう、とか
そういうことは全部吹っ飛ばして、とにかく恥ずかしくなってどうしようもない。
もう今日は観察日記を書けるだけの心の余裕がなくなった。
一旦ノートを閉じて、引き出しの中にしまって、深呼吸。
それでも、あの時の蒼夜の目とか、言葉とか、思い返すとつまりは…
しかも「今はこれで我慢してね」って、そういうことだよね?!
ああああ、もう!穴があったら入りたい!!いますぐ埋まりたい!!恥ずかしすぎる!!
そうやって机に突っ伏してモダモダしてたら、いきなりふわりとなにかに包まれた。
いつもより温かい体温と、ほのかに香るオレと同じシャンプーの匂い。
耳に触れるまだ少し濡れたままの銀色。
いつの間に来たんだろう、蒼夜だ。
オレを抱きしめたまま、クスリと聞こえる笑い声になんだろうと思っていたら、蒼夜の指先がオレの右手に触れた。
ハッとして顔をあげれば、さっきまで見てたスマホが、画面を上にしたままになってる。
それはつまり…あの画面がバッチリ表示されたままということで…。
…これは、なんか、すごく…いやな予感がする…
椅子に座ったままのオレは、蒼夜にくるりと椅子を回されて、向き合わされる。
視線が合わせられないオレを、蒼夜の手がそっと引き戻す。
力なんて入ってない触れるだけの指先に、それでもオレはなぜか逆らえず。
視界には、トロリと甘くとろけた蒼夜の瞳と、あの頃から変わらないキラキラの銀色。
「5分、だっけ?お望みのままに」
いたずらっぽく笑った顔が、いままでにないくらい色っぽくて。
まるで金縛りにあったみたいに身体が動かない。
ゆっくり近づく距離を見つめるだけ。
あとほんのわずか。もう唇が触れる直前。
「だいすきだよ、スイ」
そのまま柔らかく触れた感触はいつまで経っても慣れなくて、甘くて、愛おしい温度。
それから、オレの要望通りと言うべきか、蕩けるほど長い時間、離してもらえなかった。
結局この日の観察日記は、後日続きを書くことになったのは言うまでもない。
しかも、あの心理テストの答えを蒼夜は全部分かってて、質問攻めにしてきた、というあまりにも恥ずかしすぎる後日談とともに。
———1本の長いパスタを食べるのにかかる時間、それは、1回のキスでオレが満足する時間、なんだって。———
■■■
心理テストの方を採用しました。
今回使った3つの心理テスト、気になる方はこの後に書いてあります。
読んでみてください。
でろ甘なバカップル。
蒼夜は実はとても甘くて、そして、結構独占欲あり。
多分スイは気付かないうちに囲われてそう。
策士です。腹黒です。
■■■
気になる方いましたら確認してください♪♪
ネットの内容を抜粋してます。
①あなたの恋愛相手に対して利き手を手のひらを上にして差し出し、一本指を引っ張ってもらったら…
A:親指/B:人差し指/C:中指/D:薬指/E:小指
『A:親指』
相手はあなたの事を良き理解者と思っている。
親指は特別な位置にあり、物事の起点になる指。引っ張られるとき最も抵抗しにくい指のため、親指を引っ張ることは相手が許してくれるような相手である事を象徴。
『B:人差し指』
相手はあなたの能力を最も評価。人差し指は手を使うときに最も活用する指であり、器用さの象徴。そのため仕事上のパートナーとか自分が出来ないことを任せられるという感情が強い。
『C:中指』
相手はあなたに友情に近い感情をもっとも強く抱いている。中指は相手から距離的に一番近い指で、それを引っ張るのは気安さを現している。友人や家族として最も気を使わないとか、自分と同じような考え方をしていると言う仲間意識が強い。
『 D:薬指』
相手は理想的なパートナーだと思っている。薬指は結婚を連想させる指で、独立して動かしにくいので、敢えてこの指だけを引っ張ることであなたへの意識が高い事がわかる。
『 E:小指』
相手は魅力的な異性だと思ってる。親指の次に小指は引っ張りにくく、今回のように差し出したとき体の内側に来る指のため、相手に触れると言う意識を沸き起こさせる。あなたに恋愛の相手として望ましいと思える魅力を感じている可能性が高い。
✩ ⋆ ✩ ⋆ ✩ ⋆ ✩ ⋆ ✩ ⋆ ✩ ⋆ ✩
②
夢の中に出てきた好きな人。
なくなっていた体の一部は次のうちどの部位?
A. 目/B. 手/C. 足/D. 心臓
結果…あなたの独占欲を表す
「A. 目」
私だけを見ていて欲しいという気持ちがある。
「B. 手」
私だけと肉体関係を持って欲しいという欲望がある。
「C. 足」
相手の行動を制限したいという心がある。
「D. 心臓」
結婚して相手を社会的に独占したいという欲求がある。
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一本がとても長いパスタの麺。あなたはそのパスタ一本を食べるのにどれくらいの時間がかかりますか?
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