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第607話 謎を解くのだ!
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「カバディ」
その言葉を放つ、草苅君は実に様になっていた。そして、ゆっくりと歩きながらこちらの陣地に侵入。オレとサマーちゃんは自然と左右に分かれ、少し距離を取る。
「カバディ」
まだボークラインは越えてない。越えてからが本番――
「カバディ――」
次の一歩で、草苅君はオレに向き直り右手で触れると同時に左足でボークラインを越えた。
この攻撃は点数が入らない。つまり、草苅君側からすればタッチは意味が――いや、意味がある! 意識が“触れられた”と言う事実に向けられてタックルが一呼吸遅れてる!
「っ!」
オレは草苅君の腰にタックルを決めた。低い位置を捉える完璧な一撃。イメージでも完全に掴まえた――
「カバディ」
しかし、まるで読んでいるかのように草苅君はオレの肩に手を置いて乗り越える様に入れ違う。
彼はスマートに着地し、帰陣を開始。オレは体育館の床にズザー。
「カバディ――」
「ここじゃ!」
すると、サマーちゃんは草苅君の挙動の終わりを突いて腰にタックルを決めた。と言うよりも飛びかかり。背後から完璧に捉えた一撃である。
流石にサマーちゃんの重量をモロに受けて草苅君は前に倒れる。これは阻止出来――
「カバディ」
すると、草苅君はサマーちゃんの飛び付きの勢いに身を任せて自らも前に跳んだ。倒れる距離が少しだけ伸びる。そして、伸ばした指先が自身の陣地へと届いた。
オレはズザーした所から立ち上がる最中だったので当然間に合わない。
「レイド成功。防御失敗」
紫月君のジャッチも含めて完全に負けである。草苅君は随分涼しそうだ。
「くっ! そうか! 後ろから飛び付くと前に倒してしまう分、帰陣率が上がるんじゃのう!」
「サマーさんは察しが良いね。その通りだよ」
起き上がるサマーちゃんは経験しなければわからない問題点に悪態をつく。
草苅君はニッコリ笑って、
「これで、お試しは終わりです。やります? 一回100円です」
「やる!」
サマーちゃんは完全に引き下がるつもりはない。
まぁ、ここまで来て止める選択肢は無いよな。オレも少し燃えてきた。
「ありがとう、未来。コーヒー、美味しかったわ」
「ただのインスタントだけどね」
「ふふ。それでも、美味しかったわ」
鬼灯姉妹の邂逅を目の当たりにした者はまるで夢の中にいるかの様に現実味がない。
そして、感情のある声で姉と話す『図書室の姫』のイメージは大きく変わった。
今までは、機械に録音したような声しか発さないミライも人間であり、そして美しい存在であると皆が理解したのだ。つまり、今回の邂逅はミライの人気を引き上げるイベントとなったのである。
「姉さんはもう帰るの?」
「ええ。あまり長居は――」
と、シオリのスマホが鳴り、簡単にメッセージを確認すると彼女は微笑む。
「迎えの人も来てくれたから」
「そうなんだ。恋人?」
「ええ。私には勿体ないくらいに素敵な人」
悲報。鬼灯姉、彼氏持ち。
そんな情報が即座に裏LINEに流れる。
「……ミライ、今度私のマンションにいらっしゃい。貴女の知りたいことを全部話すわ」
「……わかった。連絡するね」
シオリはいつも妹に見せていた笑顔で微笑むと『制服喫茶』を後にした。その姿が見えなくなるまで、ミライは佇んで見送る。
「…………」
「鬼灯の姉さん。何だか、幻想みたいな人だな」
そんなミライに、列を整理する大宮司が声をかける。
現れて、ミライが対応し、コーヒーを飲んで少し話して帰っただけ。なのに、文化祭の空気を完全に変えていた。
あれが、超一流の人間ってヤツなのだろう。
「それは違うわ、大宮司君」
先ほどまで人の血が通っていたミライの雰囲気が再びマシーンに戻る。
「私の家族はみんな“普通”よ」
そう言ってミライは仕事に戻る。
あんな“普通”が居てたまるかよ。と大宮司を含める、場の全員が心の中で突っ込んだ。
「むむむ……」
小生はこの文化祭。一つの謎を解くために参上したのである。佐久真殿に言われるまでもなく、一番に暮石殿の元へ行くことを決めていた。
幕張でナンパされていた所を助けた事をキッカケに、まさかここまでのルートに乗るとは!
何故……美少女が小生を気にかけるのか……謎を解く鍵はチケットであり、この『偉人カフェ』はその扉!
むむむ……鳳殿は隣に住む巨乳JKに対して常にこの様な気持ちだったのか! なんと言う男だ! 小生、よくわかんないプレッシャーで押し潰されそう――
「いらっしゃいませ」
「むほ!?」
いつの間にか目の前に帝国軍人のコスプレをした暮石殿が立っている! 何と言う男装! 普通に可愛い! ヘアバンドのように頭に巻く“大和魂”のハチマキも良い味を出している! いい……
「あ、何かおかしいですか? 新撰組と二択だったんですけど」
「そんなこと、は! 無、い!」
「ふふ。ありがとうございます」
危ない……小生、つい評価してしまった。普段からコスプレ会場に撮影に行く故の弊害か……恐るべき我が魂よ。自重せねば。
「席に案内しますね」
「う、む」
暮石殿の後に続く。どことなく視線を集めているが、普段から奇異の目で見られる事には慣れているのでソレは大した事でない。
それよりも、暮石殿が小生を気にかける謎を解くのだ!
その言葉を放つ、草苅君は実に様になっていた。そして、ゆっくりと歩きながらこちらの陣地に侵入。オレとサマーちゃんは自然と左右に分かれ、少し距離を取る。
「カバディ」
まだボークラインは越えてない。越えてからが本番――
「カバディ――」
次の一歩で、草苅君はオレに向き直り右手で触れると同時に左足でボークラインを越えた。
この攻撃は点数が入らない。つまり、草苅君側からすればタッチは意味が――いや、意味がある! 意識が“触れられた”と言う事実に向けられてタックルが一呼吸遅れてる!
「っ!」
オレは草苅君の腰にタックルを決めた。低い位置を捉える完璧な一撃。イメージでも完全に掴まえた――
「カバディ」
しかし、まるで読んでいるかのように草苅君はオレの肩に手を置いて乗り越える様に入れ違う。
彼はスマートに着地し、帰陣を開始。オレは体育館の床にズザー。
「カバディ――」
「ここじゃ!」
すると、サマーちゃんは草苅君の挙動の終わりを突いて腰にタックルを決めた。と言うよりも飛びかかり。背後から完璧に捉えた一撃である。
流石にサマーちゃんの重量をモロに受けて草苅君は前に倒れる。これは阻止出来――
「カバディ」
すると、草苅君はサマーちゃんの飛び付きの勢いに身を任せて自らも前に跳んだ。倒れる距離が少しだけ伸びる。そして、伸ばした指先が自身の陣地へと届いた。
オレはズザーした所から立ち上がる最中だったので当然間に合わない。
「レイド成功。防御失敗」
紫月君のジャッチも含めて完全に負けである。草苅君は随分涼しそうだ。
「くっ! そうか! 後ろから飛び付くと前に倒してしまう分、帰陣率が上がるんじゃのう!」
「サマーさんは察しが良いね。その通りだよ」
起き上がるサマーちゃんは経験しなければわからない問題点に悪態をつく。
草苅君はニッコリ笑って、
「これで、お試しは終わりです。やります? 一回100円です」
「やる!」
サマーちゃんは完全に引き下がるつもりはない。
まぁ、ここまで来て止める選択肢は無いよな。オレも少し燃えてきた。
「ありがとう、未来。コーヒー、美味しかったわ」
「ただのインスタントだけどね」
「ふふ。それでも、美味しかったわ」
鬼灯姉妹の邂逅を目の当たりにした者はまるで夢の中にいるかの様に現実味がない。
そして、感情のある声で姉と話す『図書室の姫』のイメージは大きく変わった。
今までは、機械に録音したような声しか発さないミライも人間であり、そして美しい存在であると皆が理解したのだ。つまり、今回の邂逅はミライの人気を引き上げるイベントとなったのである。
「姉さんはもう帰るの?」
「ええ。あまり長居は――」
と、シオリのスマホが鳴り、簡単にメッセージを確認すると彼女は微笑む。
「迎えの人も来てくれたから」
「そうなんだ。恋人?」
「ええ。私には勿体ないくらいに素敵な人」
悲報。鬼灯姉、彼氏持ち。
そんな情報が即座に裏LINEに流れる。
「……ミライ、今度私のマンションにいらっしゃい。貴女の知りたいことを全部話すわ」
「……わかった。連絡するね」
シオリはいつも妹に見せていた笑顔で微笑むと『制服喫茶』を後にした。その姿が見えなくなるまで、ミライは佇んで見送る。
「…………」
「鬼灯の姉さん。何だか、幻想みたいな人だな」
そんなミライに、列を整理する大宮司が声をかける。
現れて、ミライが対応し、コーヒーを飲んで少し話して帰っただけ。なのに、文化祭の空気を完全に変えていた。
あれが、超一流の人間ってヤツなのだろう。
「それは違うわ、大宮司君」
先ほどまで人の血が通っていたミライの雰囲気が再びマシーンに戻る。
「私の家族はみんな“普通”よ」
そう言ってミライは仕事に戻る。
あんな“普通”が居てたまるかよ。と大宮司を含める、場の全員が心の中で突っ込んだ。
「むむむ……」
小生はこの文化祭。一つの謎を解くために参上したのである。佐久真殿に言われるまでもなく、一番に暮石殿の元へ行くことを決めていた。
幕張でナンパされていた所を助けた事をキッカケに、まさかここまでのルートに乗るとは!
何故……美少女が小生を気にかけるのか……謎を解く鍵はチケットであり、この『偉人カフェ』はその扉!
むむむ……鳳殿は隣に住む巨乳JKに対して常にこの様な気持ちだったのか! なんと言う男だ! 小生、よくわかんないプレッシャーで押し潰されそう――
「いらっしゃいませ」
「むほ!?」
いつの間にか目の前に帝国軍人のコスプレをした暮石殿が立っている! 何と言う男装! 普通に可愛い! ヘアバンドのように頭に巻く“大和魂”のハチマキも良い味を出している! いい……
「あ、何かおかしいですか? 新撰組と二択だったんですけど」
「そんなこと、は! 無、い!」
「ふふ。ありがとうございます」
危ない……小生、つい評価してしまった。普段からコスプレ会場に撮影に行く故の弊害か……恐るべき我が魂よ。自重せねば。
「席に案内しますね」
「う、む」
暮石殿の後に続く。どことなく視線を集めているが、普段から奇異の目で見られる事には慣れているのでソレは大した事でない。
それよりも、暮石殿が小生を気にかける謎を解くのだ!
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