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第347話 がるるー!
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「それで、鳳君。彼女をどうするつもりだい?」
「どうする……と言いますと?」
「これからの身辺だ。二度ある事は三度ある。その可能性を頭に入れているかね?」
赤羽さんの忠告はもっともだ。完全に常識を越えた事態が日に二度も起こってしまった。可能性的にはこれで終わり……と、思いたいが、やはり警戒は必要だろう。
「君も明日は仕事だ。今日よりも彼女の側に居る事は出来ない。そのあたりはどう考えている?」
「うーむ……」
今、4課の人たちがショウコさんの身の周りを探り今回の件で更に伏兵が潜んで無いかを調べているハズだ。
加えて、サマーちゃんの方でも明日には徹底的に洗ってくれるそうなのだが……
「その僅かな“大丈夫”で拐われたんですよね……」
「ようやく理解したようだね」
「とは言え、事情を知ってて、四六時中一緒に居られて、尚且つ信頼できる人間なんて――」
「鳳君。少しは人脈を使いなさい」
と、赤羽さんはサマーちゃんへ視線を向ける。
「適任者は居るよ?」
「相談してみます」
「頑張りたまえ」
「一体何者じゃ! お主は!」
「鮫島瀬奈です~。アパートの住人よ~。ケンゴ君の知り合い?」
「わしはサマー・ラインホルトじゃ! フェニックスはわしらの新たなメンバーである!」
「あらあら。そんなお爺さん言葉なんて、女の子が真似するモノじゃありませんよ~。折角綺麗な声なのに~」
「余計な世話じゃ! これはわしの――」
「大人の言うことを聞きなさ~い」
「うぐぐっ!」
サマーちゃんとセナさんの邂逅は、セナさんが一方的に抱きしめて、その放漫な胸で黙らせた。
羨ましくも恐ろしくも感じる。セナさんって結構子供好きなんだよなぁ。ヒカリちゃんとダイキも、最初に会ったときにサマーちゃんと同じ洗礼を受けているし、オレも前にやられそうになったし……あれ? オレって子供……
「もう夜だし解散にしよう。各自、静かに撤収するようにね」
赤羽さんの一言で演舞会場は解散となった。あ、サマーちゃんが息できなくてホールドアップしてる。
美人なセナさんに、テツとレツもどうして良いか解らない様子なのでオレがバストロックから助けた。
「キャッ」
「死ぬわい!」
サマーちゃんは抜け出すと、がるるー! と距離を取って威嚇する。
対してはセナさんは、あらあら~と微笑ましく笑っていた。
「帰るぞ! テツ! レツ!」
「その方が良さそう、だ!」
「くふふ。某らには刺激が強いご婦人ですねぇ」
「あ、サマーちゃん。ちょっといい?」
オレは慌てて駆け寄る。ショウコさんは赤羽さんから『流雲武伝』の事で話を聞かれていた。
「ショウコさんの事を預かってくれない?」
「なんじゃ。貴様、もうショウコには飽きたのか?」
「いやいや! 誤解しないでよ! 今日だけで二度も誘拐されたじゃない? 三度目の可能性があるからさ」
『ハロウィンズ』ならば、四六時中警戒は可能だろう。全ての負担を任せてしまう事になるが、引き受けてくれるだろうか?
「ほほう。ようやく学んだか。わしは構わんが、こっちも色々と他言無用なモノを抱えておる身。わしの一存では決められん。マザーに話を通さねばな」
確かに……魔改造されたユニコ君を普通に所持してるんだもんなぁ。今日はクリーム銃だったけど、あれが火炎放射器とかだったら阿鼻叫喚な悪夢になっていただろう。
「情報の漏洩は特に気をつけねばねらん。まぁ、ショウコは口が固い。マザーも事情を把握しておると思うし、交渉してみよう」
「本当? 是非是非」
「しかし、早くともソレは明日からじゃ。それにショウコも疲れておるじゃろうし、今夜くらいはゆっくり安心させてやるがよかろう」
「まぁ……二度も目の前で拐われた男の側が安心できるかは微妙な所だけどね……」
「はぁ……」
すると何故かサマーちゃんは呆れた。ついに12歳にも呆れられてしまった……
「フェニックスよ。一つだけ確かな事を言っておくぞ。今、ショウコが世界で最も頼りにしておるのは、紛れもなくお主じゃ」
「え? なんで?」
「お主……ワザと言っているのか?」
また呆れられてしまった。何故オレが頼りになるのだ? あ、そっか。
「サマーちゃん。それ、多分吊り橋効果なだけだから」
「その要素も少なく無いじゃろう。しかし、フェニックスよ。大なり小なり、助けて貰ったら何かしらの好意を持つのは人として当然の反応じゃ」
サマーちゃんは、後に連絡する、と言ってテツ、レツと共に帰って行った。
「ケンゴ君~」
「わっひっ!?」
セナさんの声が背中から奇襲。今回も気配がなかった。まさか……セナさんはオレの知る中で一番の強キャラ――
「最近、新しい女の子が多いわね~」
「……否定出来ません」
「ふふ。ごめんね~。怒ってる訳じゃないのよ~」
と、セナさんはオレの肩に置いた手を離すと先に二階へ上がっていく。
「ケンゴ君がとても魅力的な証拠よ~」
それじゃあね。と、手を振ってセナさんは部屋へ入って行った。
「すまない、ケンゴさん。少し待たせた」
赤羽さんと話を終えたショウコさんが寄ってくる。
「話はもう良いの?」
「ああ。そっちはサマーと何か話してたみたいだが?」
「部屋に戻ってから説明するよ」
色んな人から意見を貰ったが、簡単に全ての考えを纏められる程、オレは要領は良くない。
けど、今やらないといけない事だけは理解している。
「夜ご飯は私が用意しよう。野菜はまだまだある」
「……半分半分で用意しない?」
ショウコさんをこれ以上、不安にさせないと言う事だ。
しかし、オレはすっかり忘れていた。
今日の騒動の中で、この夜が最も過酷な時間になると言うことを――
「どうする……と言いますと?」
「これからの身辺だ。二度ある事は三度ある。その可能性を頭に入れているかね?」
赤羽さんの忠告はもっともだ。完全に常識を越えた事態が日に二度も起こってしまった。可能性的にはこれで終わり……と、思いたいが、やはり警戒は必要だろう。
「君も明日は仕事だ。今日よりも彼女の側に居る事は出来ない。そのあたりはどう考えている?」
「うーむ……」
今、4課の人たちがショウコさんの身の周りを探り今回の件で更に伏兵が潜んで無いかを調べているハズだ。
加えて、サマーちゃんの方でも明日には徹底的に洗ってくれるそうなのだが……
「その僅かな“大丈夫”で拐われたんですよね……」
「ようやく理解したようだね」
「とは言え、事情を知ってて、四六時中一緒に居られて、尚且つ信頼できる人間なんて――」
「鳳君。少しは人脈を使いなさい」
と、赤羽さんはサマーちゃんへ視線を向ける。
「適任者は居るよ?」
「相談してみます」
「頑張りたまえ」
「一体何者じゃ! お主は!」
「鮫島瀬奈です~。アパートの住人よ~。ケンゴ君の知り合い?」
「わしはサマー・ラインホルトじゃ! フェニックスはわしらの新たなメンバーである!」
「あらあら。そんなお爺さん言葉なんて、女の子が真似するモノじゃありませんよ~。折角綺麗な声なのに~」
「余計な世話じゃ! これはわしの――」
「大人の言うことを聞きなさ~い」
「うぐぐっ!」
サマーちゃんとセナさんの邂逅は、セナさんが一方的に抱きしめて、その放漫な胸で黙らせた。
羨ましくも恐ろしくも感じる。セナさんって結構子供好きなんだよなぁ。ヒカリちゃんとダイキも、最初に会ったときにサマーちゃんと同じ洗礼を受けているし、オレも前にやられそうになったし……あれ? オレって子供……
「もう夜だし解散にしよう。各自、静かに撤収するようにね」
赤羽さんの一言で演舞会場は解散となった。あ、サマーちゃんが息できなくてホールドアップしてる。
美人なセナさんに、テツとレツもどうして良いか解らない様子なのでオレがバストロックから助けた。
「キャッ」
「死ぬわい!」
サマーちゃんは抜け出すと、がるるー! と距離を取って威嚇する。
対してはセナさんは、あらあら~と微笑ましく笑っていた。
「帰るぞ! テツ! レツ!」
「その方が良さそう、だ!」
「くふふ。某らには刺激が強いご婦人ですねぇ」
「あ、サマーちゃん。ちょっといい?」
オレは慌てて駆け寄る。ショウコさんは赤羽さんから『流雲武伝』の事で話を聞かれていた。
「ショウコさんの事を預かってくれない?」
「なんじゃ。貴様、もうショウコには飽きたのか?」
「いやいや! 誤解しないでよ! 今日だけで二度も誘拐されたじゃない? 三度目の可能性があるからさ」
『ハロウィンズ』ならば、四六時中警戒は可能だろう。全ての負担を任せてしまう事になるが、引き受けてくれるだろうか?
「ほほう。ようやく学んだか。わしは構わんが、こっちも色々と他言無用なモノを抱えておる身。わしの一存では決められん。マザーに話を通さねばな」
確かに……魔改造されたユニコ君を普通に所持してるんだもんなぁ。今日はクリーム銃だったけど、あれが火炎放射器とかだったら阿鼻叫喚な悪夢になっていただろう。
「情報の漏洩は特に気をつけねばねらん。まぁ、ショウコは口が固い。マザーも事情を把握しておると思うし、交渉してみよう」
「本当? 是非是非」
「しかし、早くともソレは明日からじゃ。それにショウコも疲れておるじゃろうし、今夜くらいはゆっくり安心させてやるがよかろう」
「まぁ……二度も目の前で拐われた男の側が安心できるかは微妙な所だけどね……」
「はぁ……」
すると何故かサマーちゃんは呆れた。ついに12歳にも呆れられてしまった……
「フェニックスよ。一つだけ確かな事を言っておくぞ。今、ショウコが世界で最も頼りにしておるのは、紛れもなくお主じゃ」
「え? なんで?」
「お主……ワザと言っているのか?」
また呆れられてしまった。何故オレが頼りになるのだ? あ、そっか。
「サマーちゃん。それ、多分吊り橋効果なだけだから」
「その要素も少なく無いじゃろう。しかし、フェニックスよ。大なり小なり、助けて貰ったら何かしらの好意を持つのは人として当然の反応じゃ」
サマーちゃんは、後に連絡する、と言ってテツ、レツと共に帰って行った。
「ケンゴ君~」
「わっひっ!?」
セナさんの声が背中から奇襲。今回も気配がなかった。まさか……セナさんはオレの知る中で一番の強キャラ――
「最近、新しい女の子が多いわね~」
「……否定出来ません」
「ふふ。ごめんね~。怒ってる訳じゃないのよ~」
と、セナさんはオレの肩に置いた手を離すと先に二階へ上がっていく。
「ケンゴ君がとても魅力的な証拠よ~」
それじゃあね。と、手を振ってセナさんは部屋へ入って行った。
「すまない、ケンゴさん。少し待たせた」
赤羽さんと話を終えたショウコさんが寄ってくる。
「話はもう良いの?」
「ああ。そっちはサマーと何か話してたみたいだが?」
「部屋に戻ってから説明するよ」
色んな人から意見を貰ったが、簡単に全ての考えを纏められる程、オレは要領は良くない。
けど、今やらないといけない事だけは理解している。
「夜ご飯は私が用意しよう。野菜はまだまだある」
「……半分半分で用意しない?」
ショウコさんをこれ以上、不安にさせないと言う事だ。
しかし、オレはすっかり忘れていた。
今日の騒動の中で、この夜が最も過酷な時間になると言うことを――
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