272 / 701
第271話 再起動失敗?
しおりを挟む
宿泊研修での入浴は各自自由だった。
身体的な特長に過敏な年頃である高校生にとって、同性だとしても入浴は抵抗のあると言う学校側の配慮だ。
「クラスの女子全員来てるわね」
リンカとヒカリは大入浴場の脱衣所にいた。クラス毎に入浴の時間帯が決まっているので、その間に入浴を済ませなければならない。
その為、入浴開始時刻になるとごった返すのは必然になった。さほど広くない脱衣所は少し窮屈に感じる。
「やっぱり、お風呂は一日一回は入りたいよ」
初日は殆んど運動はしなかったとは言え、まだ長袖には早い温度にじんわりと汗を掻く。
「でも30分って短いわよ。せめて40分……いや、50分は欲しいわね」
「全クラス利用する事を考えたら仕方ないって」
親友は長い髪を洗うのに時間がかかるのだろう。それを済ませて、ゆっくり湯船に浸かる時間を考慮すると、そのくらいになるのかも知れない。
「いつも使ってる専用のシャンプーとリンスは使いきりタイプを持ってきたから……失敗は許されないの!」
「洗うの手伝ってあげるから」
ありがとー、リーン。と抱きつくヒカリに、ほら時間無くなるよ、とリンカはじゃれてる暇はないと言って脱衣を進める。ジャージと下着を脱いで籠に入れた。
リンカも髪が長かった時に洗う手間は知っているので手を貸すのはやぶさかではない。
「それにしても……相変わらずね」
「どこ見て言ってるのか解るけど、至近距離で見ないで」
ヒカリは自分よりも数値の高いリンカのステータスにマジマジと視線を送る。
「ヒカリも。昔からずっと変わらないじゃん」
リンカは反撃するヒカリに告げた。理想的とされる身体を、成長に合わせてキープし続けている彼女は、同年代の中でも一際バランスが違う。
「わたしは普段から走ってるから。もう習慣みたいなものかな」
うふ。とセクシーポーズを決めるヒカリ。普段から被写体になっているだけあって、他の生徒の目があっても慣れた様子だった。
「雨の日はどうするの?」
「ママがエアロバイクのヤツ買ったから。最近はそれでルームランナーしてるわ」
「それか!」
いきなり背後から声を上げられて、ヒカリはビクッ! と跳ねる。
リンカはヒカリの背後に立つ水間の姿を確認。
「人は水上よりも陸上に特化した生き物! 普段からの運動に加えて希に別の動きを取り入れる事で体幹を刺激し、身体全体の電気信号を活性化させる! 下手に筋肉をつければそれだけ重量が増えて、前に進む力にも負荷が生じると言うことね!」
「ちょっと! 水間さん! びっくりするでしょ!」
「すまないわ!」
水泳女子の水間は引き締まった身体をしており、いかにもスポーツ女子である事が解る。
「やはり、反応速度とボディイメージが重要……谷高さん! 貴女の身体は知らずうちに理想に近づいていたと言うことね!」
「えぇ……」
ヒカリとしては別にそんなつもりは無い。
しかし、水間としては自分よりも速く泳げるヒカリの身体にはご執心だ。
「ほんとに……こんな華奢で何であのスピードが……うむむ……」
分析する様に見る水間の視線にヒカリは少しずつ恥ずかしくなってきた。
「リン! 行くよ!」
「少しはジロジロ見られる気持ち解った?」
「解った! 解ったから!」
「あぁ! 谷高さん! もっと黄金比を観察させてちょうだい!」
ヒカリに背中を押されてリンカは浴室へ入る。それを皮切りに他の女子生徒もゾロゾロと続いた。
今頃、母と彼は夕飯時かなぁ。
いつもとは違う時間を別れて過ごすと不思議と考えてしまうのであった。
「ショウコさん。起きてー」
オレはショウコさんを揺さぶると、少し気だるそうに身体を起こす。
そして、半覚醒の垂れ目で、手を振るセナさんを見て、オレを見ると、再びZzz……
「再起動失敗? ショウコさーん」
次に揺さぶっても身体を起こす気配は無い。どういう状況だ? コレ。
「ショウコちゃん起きない?」
「うーむ……人生に置いて一度もない事態なので少し解決出来そうにありません」
「それじゃ、ショウコちゃんの分は片付けるわ」
「すみません」
ショウコさんは予期せぬ出来事で眠ってしまい、彼女に用意されたセナさんの食事は殆んど手をつけられずに下げる事になった。
野菜だけは丁寧に食べていたので、全く口に入れなかったと言う分けでは無さそうだ。
「良いのよ~。私のせいでもあるし」
ちなみにオレは完食。米粒一つ残していない。
「片付け、手伝います」
「動ける~?」
いつもの流れて手伝おうとしたが、膝の上に身体を預けるショウコさんにロックされて立ち上がれなかった。
無理矢理なら行けるが……果たしてそれは正解だろうか……
「気にしなくて良いわ~。二人は今日はお客様なんだし」
「すみません」
「そこは、ありがとう、よ~」
そう言ってセナさんは夕飯の後片付けを始めた。オレは何とか動く為にショウコさんの起動を試みるも、銅像みたいに動かない。
お酒は始めてって言ってたし、普段とは違う形で眠ったから、起きにくいのかなぁ。
「ケンゴ君」
「はい」
洗い物を始めながらセナさんは背を向けたまま話しかけてくる。
「ケンゴ君は、ショウコさんの事は好き?」
「まぁ……LIKEの方ですかね……」
そもそもLOVEが欠落してるオレだ。誰かを心底好きになる感覚はわからない。
「そう。ケンゴ君はね~とても魅力的なのよ~」
「そうですかね……」
あんまり自覚した事はなかった。人当たりは良いとは度々言われる。
「ふふ。そう言うのは自分じゃ気づかないモノだからね~」
外から見なければと言うヤツか。人間が一番理解していないのは自分の事らしいし。
「女の子だけじゃないわ~。誰でも貴方の隣で笑顔になるなら、それは側にいて心地良いって感じてる証拠よ~」
「なんか照れます」
「ふふふ。そんな中、私はリンカを特別視するわ」
セナさんは真剣な口調で告げた。
「ケンゴ君。貴方の事情は解るわ。けど、リンカの事を少し真剣に考えてあげて。妹分としてではなく、異性として」
「……セナさん」
「お節介なお姉さんからはそれだけ~」
普段は親しみやすい人から、真面目に言われてオレは渇を入れられた気持ちになる。
「リンカちゃんに後でLINEで現状を伝えます」
「ええ。帰ってきたら、うんと抱きしめてあげなさいな~」
「それは……まだハードルが高いかと……」
法律的な壁ってヤツは凡人には破る事は叶わないんです。
「ふふ。楽しみね~」
セナさんがどんな未来を思い描いて居るのかはわからない。
オレとしては全てを清算しなければ、本当の意味で誰の隣にも居る事は出来ないと感じた。
身体的な特長に過敏な年頃である高校生にとって、同性だとしても入浴は抵抗のあると言う学校側の配慮だ。
「クラスの女子全員来てるわね」
リンカとヒカリは大入浴場の脱衣所にいた。クラス毎に入浴の時間帯が決まっているので、その間に入浴を済ませなければならない。
その為、入浴開始時刻になるとごった返すのは必然になった。さほど広くない脱衣所は少し窮屈に感じる。
「やっぱり、お風呂は一日一回は入りたいよ」
初日は殆んど運動はしなかったとは言え、まだ長袖には早い温度にじんわりと汗を掻く。
「でも30分って短いわよ。せめて40分……いや、50分は欲しいわね」
「全クラス利用する事を考えたら仕方ないって」
親友は長い髪を洗うのに時間がかかるのだろう。それを済ませて、ゆっくり湯船に浸かる時間を考慮すると、そのくらいになるのかも知れない。
「いつも使ってる専用のシャンプーとリンスは使いきりタイプを持ってきたから……失敗は許されないの!」
「洗うの手伝ってあげるから」
ありがとー、リーン。と抱きつくヒカリに、ほら時間無くなるよ、とリンカはじゃれてる暇はないと言って脱衣を進める。ジャージと下着を脱いで籠に入れた。
リンカも髪が長かった時に洗う手間は知っているので手を貸すのはやぶさかではない。
「それにしても……相変わらずね」
「どこ見て言ってるのか解るけど、至近距離で見ないで」
ヒカリは自分よりも数値の高いリンカのステータスにマジマジと視線を送る。
「ヒカリも。昔からずっと変わらないじゃん」
リンカは反撃するヒカリに告げた。理想的とされる身体を、成長に合わせてキープし続けている彼女は、同年代の中でも一際バランスが違う。
「わたしは普段から走ってるから。もう習慣みたいなものかな」
うふ。とセクシーポーズを決めるヒカリ。普段から被写体になっているだけあって、他の生徒の目があっても慣れた様子だった。
「雨の日はどうするの?」
「ママがエアロバイクのヤツ買ったから。最近はそれでルームランナーしてるわ」
「それか!」
いきなり背後から声を上げられて、ヒカリはビクッ! と跳ねる。
リンカはヒカリの背後に立つ水間の姿を確認。
「人は水上よりも陸上に特化した生き物! 普段からの運動に加えて希に別の動きを取り入れる事で体幹を刺激し、身体全体の電気信号を活性化させる! 下手に筋肉をつければそれだけ重量が増えて、前に進む力にも負荷が生じると言うことね!」
「ちょっと! 水間さん! びっくりするでしょ!」
「すまないわ!」
水泳女子の水間は引き締まった身体をしており、いかにもスポーツ女子である事が解る。
「やはり、反応速度とボディイメージが重要……谷高さん! 貴女の身体は知らずうちに理想に近づいていたと言うことね!」
「えぇ……」
ヒカリとしては別にそんなつもりは無い。
しかし、水間としては自分よりも速く泳げるヒカリの身体にはご執心だ。
「ほんとに……こんな華奢で何であのスピードが……うむむ……」
分析する様に見る水間の視線にヒカリは少しずつ恥ずかしくなってきた。
「リン! 行くよ!」
「少しはジロジロ見られる気持ち解った?」
「解った! 解ったから!」
「あぁ! 谷高さん! もっと黄金比を観察させてちょうだい!」
ヒカリに背中を押されてリンカは浴室へ入る。それを皮切りに他の女子生徒もゾロゾロと続いた。
今頃、母と彼は夕飯時かなぁ。
いつもとは違う時間を別れて過ごすと不思議と考えてしまうのであった。
「ショウコさん。起きてー」
オレはショウコさんを揺さぶると、少し気だるそうに身体を起こす。
そして、半覚醒の垂れ目で、手を振るセナさんを見て、オレを見ると、再びZzz……
「再起動失敗? ショウコさーん」
次に揺さぶっても身体を起こす気配は無い。どういう状況だ? コレ。
「ショウコちゃん起きない?」
「うーむ……人生に置いて一度もない事態なので少し解決出来そうにありません」
「それじゃ、ショウコちゃんの分は片付けるわ」
「すみません」
ショウコさんは予期せぬ出来事で眠ってしまい、彼女に用意されたセナさんの食事は殆んど手をつけられずに下げる事になった。
野菜だけは丁寧に食べていたので、全く口に入れなかったと言う分けでは無さそうだ。
「良いのよ~。私のせいでもあるし」
ちなみにオレは完食。米粒一つ残していない。
「片付け、手伝います」
「動ける~?」
いつもの流れて手伝おうとしたが、膝の上に身体を預けるショウコさんにロックされて立ち上がれなかった。
無理矢理なら行けるが……果たしてそれは正解だろうか……
「気にしなくて良いわ~。二人は今日はお客様なんだし」
「すみません」
「そこは、ありがとう、よ~」
そう言ってセナさんは夕飯の後片付けを始めた。オレは何とか動く為にショウコさんの起動を試みるも、銅像みたいに動かない。
お酒は始めてって言ってたし、普段とは違う形で眠ったから、起きにくいのかなぁ。
「ケンゴ君」
「はい」
洗い物を始めながらセナさんは背を向けたまま話しかけてくる。
「ケンゴ君は、ショウコさんの事は好き?」
「まぁ……LIKEの方ですかね……」
そもそもLOVEが欠落してるオレだ。誰かを心底好きになる感覚はわからない。
「そう。ケンゴ君はね~とても魅力的なのよ~」
「そうですかね……」
あんまり自覚した事はなかった。人当たりは良いとは度々言われる。
「ふふ。そう言うのは自分じゃ気づかないモノだからね~」
外から見なければと言うヤツか。人間が一番理解していないのは自分の事らしいし。
「女の子だけじゃないわ~。誰でも貴方の隣で笑顔になるなら、それは側にいて心地良いって感じてる証拠よ~」
「なんか照れます」
「ふふふ。そんな中、私はリンカを特別視するわ」
セナさんは真剣な口調で告げた。
「ケンゴ君。貴方の事情は解るわ。けど、リンカの事を少し真剣に考えてあげて。妹分としてではなく、異性として」
「……セナさん」
「お節介なお姉さんからはそれだけ~」
普段は親しみやすい人から、真面目に言われてオレは渇を入れられた気持ちになる。
「リンカちゃんに後でLINEで現状を伝えます」
「ええ。帰ってきたら、うんと抱きしめてあげなさいな~」
「それは……まだハードルが高いかと……」
法律的な壁ってヤツは凡人には破る事は叶わないんです。
「ふふ。楽しみね~」
セナさんがどんな未来を思い描いて居るのかはわからない。
オレとしては全てを清算しなければ、本当の意味で誰の隣にも居る事は出来ないと感じた。
0
お気に入りに追加
41
あなたにおすすめの小説


ズッ友宣言をしてきたお隣さんから時々優しさが運ばれてくる件
遥 かずら
恋愛
両親が仕事で家を空けることが多かった高校生、栗城幸多は実質一人暮らし状態。そんな幸多のお隣さんには中学が一緒だった笹倉秋稲が住んでいる。
彼女は幸多が中学時代に告白した時、爽やかな笑顔を見せながら「ずっと友達ならいいですよ」とズッ友宣言をしてきた快活系女子だった。他にも彼女に告白した男子も数知れずいたもののやはり友達止まり。そんな笹倉秋稲に告白した男子たちの間には、フラれたうちに入らない無傷の戦友として友情が芽生えたとかなんとか。あくまで友達扱いをしていた彼女は、男女関係なく分け隔てない優しさがあったので人気は不動のものだった。
「高校生になってもずっとお友達だよ!」
「……あ、うん」
「友達は友達だからね?」
やんわりとお断りされたけどお友達な関係、しかもお隣同士な二人の不思議な関係。
本音がつかめない女子、笹倉秋稲と栗城幸多の関係はとてもゆっくりとした時間の中から徐々に本当の気持ちを運ぶようになる――
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
如月さんは なびかない。~片想い中のクラスで一番の美少女から、急に何故か告白された件~
八木崎(やぎさき)
恋愛
「ねぇ……私と、付き合って」
ある日、クラスで一番可愛い女子生徒である如月心奏に唐突に告白をされ、彼女と付き合う事になった同じクラスの平凡な高校生男子、立花蓮。
蓮は初めて出来た彼女の存在に浮かれる―――なんて事は無く、心奏から思いも寄らない頼み事をされて、それを受ける事になるのであった。
これは不器用で未熟な2人が成長をしていく物語である。彼ら彼女らの歩む物語を是非ともご覧ください。
一緒にいたい、でも近づきたくない―――臆病で内向的な少年と、偏屈で変わり者な少女との恋愛模様を描く、そんな青春物語です。

向日葵と隣同士で咲き誇る。~ツンツンしているクラスメイトの美少女が、可愛い笑顔を僕に見せてくれることが段々と多くなっていく件~
桜庭かなめ
恋愛
高校2年生の加瀬桔梗のクラスには、宝来向日葵という女子生徒がいる。向日葵は男子生徒中心に人気が高く、学校一の美少女と言われることも。
しかし、桔梗はなぜか向日葵に1年生の秋頃から何度も舌打ちされたり、睨まれたりしていた。それでも、桔梗は自分のように花の名前である向日葵にちょっと興味を抱いていた。
ゴールデンウィーク目前のある日。桔梗はバイト中に男達にしつこく絡まれている向日葵を助ける。このことをきっかけに、桔梗は向日葵との関わりが増え、彼女との距離が少しずつ縮まっていく。そんな中で、向日葵は桔梗に可愛らしい笑顔を段々と見せていくように。
桔梗と向日葵。花の名を持つ男女2人が織りなす、温もりと甘味が少しずつ増してゆく学園ラブコメディ!
※小説家になろうとカクヨムでも公開しています。
※お気に入り登録、感想をお待ちしています。

ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる