37 / 701
第37話 愛戦士
しおりを挟む
「とんでもない野郎なんだ」
ナンパ達はそう言って大宮司と七海に話を持ちかけた。
何でも女を食い物にしてる奴を見かけて、助けようとしたら怪物みたいなジイさんに邪魔されたと。
七海は相手にする必要は無いと判断し、こいつらアホだろ、と思っているとナンパ達がその対象を指差す。
「――解った。何とかする」
大宮司の返事にナンパ達は笑みを浮かべて去っていく。
「どうした、亮。どう考えてもあいつらの自作自演だろ」
どうせナンパを失敗しての腹いせとかなんだろ、と七海は理解していた。
「後輩だ」
「なに?」
七海も大宮司の視線に合わせると、その先には海でキョロキョロと水着を探す美少女と、それを奪い取ったように掲げる男の姿。
「鮫島はどこか自暴自棄な感じだった」
「ほー、鮫島って言うのか。あの娘」
地味に見えつつも、よく見ればかなりの美少女じゃん。胸もデケーし。男受け良さそうだな。
「ノリ、協力してくれ」
「あいよ」
なるほどねぇ。不器用で寡黙な親友も恋する男だったか。
七海は間違っていたときのブレーキ役として、大宮司のサポートをする事にした。
面白そうだし♪
「テメェ……何しやがる!?」
「それはこっちのセリフだよ性獣ども」
ナンパ達は突如として現れた七海へ向き直る。
「念のため、こっちの様子を見に来て良かったぜ」
「はぁ?! 亮君の腰巾着が! 調子に乗ってんじゃねぇぞ!」
すると、七海は自分の口に人足し指を当てて、シー、と言う。
「小さい子が起きる。騒音は無しでお願いします」
「キザってんじゃねぇ――」
と、大声を出そうとした一人を七海は一撃入れて黙らせた。
「起きるって言てんだろ」
そこで七海は背に向けられるリンカの視線に気づく。不安にさせない様に後ろ目で、
「いやー、ごめんね。全部黙らせるから」
決まったな、と満足する七海。当のリンカは、なんだコイツ? と言う眼を向けただけだった。
「ふざっ――」
ボディブロー。
「テメェ――」
顎を肘打ち。
「この――」
顔面へ蹴り。
「助け――」
チョーク。
「やれやれ。口はよく回る奴らだ」
掃除でも終わった様に七海はナンパ達を文字通り黙らせた。
その様を見ていたリンカの視線に七海はイケメンスマイルで応じる。
「えっと……助けてくれて、ありがとうございます」
「いやー、こっちこそごめんね。後処理は俺がやっとくからさ。君達は移動した方が良いよ」
「は、はぁ……そうします」
七海としては颯爽と女の子を助けた俺カッコいい、と自分に酔っていたが、その顔についた返り血などを見てリンカは、ちょっと引いていた。
「じぃ……?」
と、その騒ぎでルリが目を覚ます。彼女の目に映ったのは知らない男たちが浮き声を上げて倒れている現場である。
「ふぇ……」
意味が解らなくて恐くなり、リンカにしがみつき、泣き出――
「あぁっと! ちょっと待った!」
七海が慌てて静止する。ここで泣かれては面目が立たないと思ったのだろう。
その様にルリの涙はピタッと止まった。
「もう大丈夫だから。お姉ちゃんと一緒に行って」
と、目線を合わせて出来る限りの優しい表情で語りかける。
その悪意のゼロの笑顔にはルリは安心しただろう。顔に返り血がついていなければ。
「じぃぃぃぃ! ふぇぇぇぇ!」
ルリが泣き出した瞬間、窓に手がかかった。
「ルリ」
その声にルリは泣き止む。
そして窓から、ぬう、と獅子堂が這い上がって来た。ちなみにここは二階であるが高さ的には三階程の位置である。
外から、獅子堂さーん。階段を使いましょー、とセナの声。
「もう大丈夫だぞ」
窓から狭そうに室内に入る。少しだけ枠が歪みガラスにヒビが入ったが、とにかく室内に入り込む。
「じぃ!」
獅子堂は駆け寄ってくる孫を片膝で抱き締めると、休憩室を一瞥する。
倒れたナンパ達。
返り血に佇む七海。
ここって相当高かったよなぁ、と窓から外を見るリンカ。5メートル程下にいるセナと目が合い、手を振り合う。
「お前がやったのか?」
「え? ま、まぁ……」
休憩室の状況からして色々と正当な流れはあるが、結果だけ見れば七海がやった事になるのだろう。
「じぃ……」
「ルリ。ちょっと待ってろ」
家族の不安は全て廃する。それが獅子堂の存在意義であり、その為の肉体であるのだ。
「うお!?」
七海も背は高い部類であるが、獅子堂は正に小山だ。窓からの夕焼けが完全に隠れている。
「とりあえず、お前には消えてもらう」
ビリビリと肌を撫でる獅子堂の圧力に、七海は萎縮するどころか笑みが浮かんでいた。
こんなヤツが近くに居たのか! と。
「……お前」
「面倒なタイプだな、君は」
殴られたオレは少しだけ口の中を切った。しかし、それ以外はダメージはない。
「……」
青年は追撃をしてこなかった。オレは少しだけ距離を開けつつ、どうしたもんか、と思考を巡らせる。
「殴った感覚じゃない」
「そうか? オレとしては普通に痛いけどな」
あー、くそ。口内炎になるなコレ。チョコラBBを買って帰るか。
「箱を殴った様に手応えがない」
「箱を殴った事あんのかい」
中々出来ない経験をしてるな、青年。
「必要であれば色んなモノを殴る。特に……彼女を傷つけるなヤツはな」
青年が再び拳を握る。力の入った腕は岩をも砕きそうだ。実際には無理だろうけど。
「若いねぇ。だが、愛を向ける先を間違ってるぜ」
「……なに?」
少し話をして青年の事が解った。コイツは一つの事を心の芯に置いて行動する不器用タイプだ。
こう言う相手には舌戦が効く。
「その拳は何でも解決出来るだろう。だが、それで君の問題は解決するのか?」
「する。余計な世話だ」
「君自身の事だ。拳を振るう為に護る“彼女”とやらは今の君に納得しているのか?」
「…………」
すると青年は少し考え込む。何とかなったかな? と思っていると青年は決意した様に再度拳を握った。
「俺はあの時、護ると誓った。例え周囲に間違っていると言われてもだ」
マジか。今時こんな硬派ヤツいんの? 絶滅危惧種レベルじゃん。
「……君が捕まると“彼女”が悲しむとか考えないのか?」
「俺が犠牲になるならそれで良い」
こっちは良くねぇ! しかし、あの眼は決意した眼だ! もうっ! 若いヤツは変なところにエネルギー使いやがって! 受け止める社会人の事を考えろよな! この愛戦士が!
「あら~青春してるわね~」
オレも何となく構えていると、そこへ第三者が介入。
青年の背後からニコニコしたセナさんが歩いて来ていた。
※この小説はバトル小説ではありません
ナンパ達はそう言って大宮司と七海に話を持ちかけた。
何でも女を食い物にしてる奴を見かけて、助けようとしたら怪物みたいなジイさんに邪魔されたと。
七海は相手にする必要は無いと判断し、こいつらアホだろ、と思っているとナンパ達がその対象を指差す。
「――解った。何とかする」
大宮司の返事にナンパ達は笑みを浮かべて去っていく。
「どうした、亮。どう考えてもあいつらの自作自演だろ」
どうせナンパを失敗しての腹いせとかなんだろ、と七海は理解していた。
「後輩だ」
「なに?」
七海も大宮司の視線に合わせると、その先には海でキョロキョロと水着を探す美少女と、それを奪い取ったように掲げる男の姿。
「鮫島はどこか自暴自棄な感じだった」
「ほー、鮫島って言うのか。あの娘」
地味に見えつつも、よく見ればかなりの美少女じゃん。胸もデケーし。男受け良さそうだな。
「ノリ、協力してくれ」
「あいよ」
なるほどねぇ。不器用で寡黙な親友も恋する男だったか。
七海は間違っていたときのブレーキ役として、大宮司のサポートをする事にした。
面白そうだし♪
「テメェ……何しやがる!?」
「それはこっちのセリフだよ性獣ども」
ナンパ達は突如として現れた七海へ向き直る。
「念のため、こっちの様子を見に来て良かったぜ」
「はぁ?! 亮君の腰巾着が! 調子に乗ってんじゃねぇぞ!」
すると、七海は自分の口に人足し指を当てて、シー、と言う。
「小さい子が起きる。騒音は無しでお願いします」
「キザってんじゃねぇ――」
と、大声を出そうとした一人を七海は一撃入れて黙らせた。
「起きるって言てんだろ」
そこで七海は背に向けられるリンカの視線に気づく。不安にさせない様に後ろ目で、
「いやー、ごめんね。全部黙らせるから」
決まったな、と満足する七海。当のリンカは、なんだコイツ? と言う眼を向けただけだった。
「ふざっ――」
ボディブロー。
「テメェ――」
顎を肘打ち。
「この――」
顔面へ蹴り。
「助け――」
チョーク。
「やれやれ。口はよく回る奴らだ」
掃除でも終わった様に七海はナンパ達を文字通り黙らせた。
その様を見ていたリンカの視線に七海はイケメンスマイルで応じる。
「えっと……助けてくれて、ありがとうございます」
「いやー、こっちこそごめんね。後処理は俺がやっとくからさ。君達は移動した方が良いよ」
「は、はぁ……そうします」
七海としては颯爽と女の子を助けた俺カッコいい、と自分に酔っていたが、その顔についた返り血などを見てリンカは、ちょっと引いていた。
「じぃ……?」
と、その騒ぎでルリが目を覚ます。彼女の目に映ったのは知らない男たちが浮き声を上げて倒れている現場である。
「ふぇ……」
意味が解らなくて恐くなり、リンカにしがみつき、泣き出――
「あぁっと! ちょっと待った!」
七海が慌てて静止する。ここで泣かれては面目が立たないと思ったのだろう。
その様にルリの涙はピタッと止まった。
「もう大丈夫だから。お姉ちゃんと一緒に行って」
と、目線を合わせて出来る限りの優しい表情で語りかける。
その悪意のゼロの笑顔にはルリは安心しただろう。顔に返り血がついていなければ。
「じぃぃぃぃ! ふぇぇぇぇ!」
ルリが泣き出した瞬間、窓に手がかかった。
「ルリ」
その声にルリは泣き止む。
そして窓から、ぬう、と獅子堂が這い上がって来た。ちなみにここは二階であるが高さ的には三階程の位置である。
外から、獅子堂さーん。階段を使いましょー、とセナの声。
「もう大丈夫だぞ」
窓から狭そうに室内に入る。少しだけ枠が歪みガラスにヒビが入ったが、とにかく室内に入り込む。
「じぃ!」
獅子堂は駆け寄ってくる孫を片膝で抱き締めると、休憩室を一瞥する。
倒れたナンパ達。
返り血に佇む七海。
ここって相当高かったよなぁ、と窓から外を見るリンカ。5メートル程下にいるセナと目が合い、手を振り合う。
「お前がやったのか?」
「え? ま、まぁ……」
休憩室の状況からして色々と正当な流れはあるが、結果だけ見れば七海がやった事になるのだろう。
「じぃ……」
「ルリ。ちょっと待ってろ」
家族の不安は全て廃する。それが獅子堂の存在意義であり、その為の肉体であるのだ。
「うお!?」
七海も背は高い部類であるが、獅子堂は正に小山だ。窓からの夕焼けが完全に隠れている。
「とりあえず、お前には消えてもらう」
ビリビリと肌を撫でる獅子堂の圧力に、七海は萎縮するどころか笑みが浮かんでいた。
こんなヤツが近くに居たのか! と。
「……お前」
「面倒なタイプだな、君は」
殴られたオレは少しだけ口の中を切った。しかし、それ以外はダメージはない。
「……」
青年は追撃をしてこなかった。オレは少しだけ距離を開けつつ、どうしたもんか、と思考を巡らせる。
「殴った感覚じゃない」
「そうか? オレとしては普通に痛いけどな」
あー、くそ。口内炎になるなコレ。チョコラBBを買って帰るか。
「箱を殴った様に手応えがない」
「箱を殴った事あんのかい」
中々出来ない経験をしてるな、青年。
「必要であれば色んなモノを殴る。特に……彼女を傷つけるなヤツはな」
青年が再び拳を握る。力の入った腕は岩をも砕きそうだ。実際には無理だろうけど。
「若いねぇ。だが、愛を向ける先を間違ってるぜ」
「……なに?」
少し話をして青年の事が解った。コイツは一つの事を心の芯に置いて行動する不器用タイプだ。
こう言う相手には舌戦が効く。
「その拳は何でも解決出来るだろう。だが、それで君の問題は解決するのか?」
「する。余計な世話だ」
「君自身の事だ。拳を振るう為に護る“彼女”とやらは今の君に納得しているのか?」
「…………」
すると青年は少し考え込む。何とかなったかな? と思っていると青年は決意した様に再度拳を握った。
「俺はあの時、護ると誓った。例え周囲に間違っていると言われてもだ」
マジか。今時こんな硬派ヤツいんの? 絶滅危惧種レベルじゃん。
「……君が捕まると“彼女”が悲しむとか考えないのか?」
「俺が犠牲になるならそれで良い」
こっちは良くねぇ! しかし、あの眼は決意した眼だ! もうっ! 若いヤツは変なところにエネルギー使いやがって! 受け止める社会人の事を考えろよな! この愛戦士が!
「あら~青春してるわね~」
オレも何となく構えていると、そこへ第三者が介入。
青年の背後からニコニコしたセナさんが歩いて来ていた。
※この小説はバトル小説ではありません
0
お気に入りに追加
41
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。


ズッ友宣言をしてきたお隣さんから時々優しさが運ばれてくる件
遥 かずら
恋愛
両親が仕事で家を空けることが多かった高校生、栗城幸多は実質一人暮らし状態。そんな幸多のお隣さんには中学が一緒だった笹倉秋稲が住んでいる。
彼女は幸多が中学時代に告白した時、爽やかな笑顔を見せながら「ずっと友達ならいいですよ」とズッ友宣言をしてきた快活系女子だった。他にも彼女に告白した男子も数知れずいたもののやはり友達止まり。そんな笹倉秋稲に告白した男子たちの間には、フラれたうちに入らない無傷の戦友として友情が芽生えたとかなんとか。あくまで友達扱いをしていた彼女は、男女関係なく分け隔てない優しさがあったので人気は不動のものだった。
「高校生になってもずっとお友達だよ!」
「……あ、うん」
「友達は友達だからね?」
やんわりとお断りされたけどお友達な関係、しかもお隣同士な二人の不思議な関係。
本音がつかめない女子、笹倉秋稲と栗城幸多の関係はとてもゆっくりとした時間の中から徐々に本当の気持ちを運ぶようになる――
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

如月さんは なびかない。~片想い中のクラスで一番の美少女から、急に何故か告白された件~
八木崎(やぎさき)
恋愛
「ねぇ……私と、付き合って」
ある日、クラスで一番可愛い女子生徒である如月心奏に唐突に告白をされ、彼女と付き合う事になった同じクラスの平凡な高校生男子、立花蓮。
蓮は初めて出来た彼女の存在に浮かれる―――なんて事は無く、心奏から思いも寄らない頼み事をされて、それを受ける事になるのであった。
これは不器用で未熟な2人が成長をしていく物語である。彼ら彼女らの歩む物語を是非ともご覧ください。
一緒にいたい、でも近づきたくない―――臆病で内向的な少年と、偏屈で変わり者な少女との恋愛模様を描く、そんな青春物語です。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる