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(やっぱりそうきたか…)

私は国王の執務室から自室に戻りウロウロしていた。

父上の言うことは至極当然なことだ。

(せめてエリーチェ嬢と両思いになってから…)

いやいやいやいや。

それだとまるっきりオンリープリンセスのヒロイン違いになりそうだ。

それにここは私たちにとっては現実の世界。

どこまで強制力が働いているかは分からないが、現実ゲームと違って私はまだレイチェル嬢とは婚約していない。

リリアナ嬢の動きも分からない。

攻略者は私を含めて4人。

・王子の私

・次期宰相と名高い側近候補のハロルド

・紅色の短髪にゴールドの瞳の騎士団長子息のジルベルト・スレイン

・薄い灰色の瞳に水色のストレートヘアを緩く結んでいる教皇子息のセイ・ユーグレイル

誰かを選んでいるのか、それとも私同様誰も選ばずに他の御子息に興味を持つのか?

それに問題のレイチェル嬢。

まずはこのレイチェル嬢をどうにかしないとな。

悪役令嬢以前にハロルドに認めてもらえない。

私は早速レイチェル嬢と話してみることにした。

(母上はその後だ)

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