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ルミアスと共に馬車に乗り込んだリュートは学園へ向かう道すがら、とても落ち着かない気分を味わっていた。
隣に座ればいいのに、ルミアスはリュートを自身の足の間に座らせ、お腹に腕を回してガッチリと固定してくる。
時折耳朶を食まれたり、頭に頬を擦り付けてきたりと自由にリュートを堪能するルミアスのせいで、心と体がソワソワしてしまうのだ。
連日のようにルミアスに抱かれた体は、すっかりと体温にも匂いにも、そして触れ合うことにも慣れてしまった。
おかげで少しの刺激で熱がぶり返しそうになるほどなのだが、ルミアスはそれが嬉しいようで、普通のじゃれ合いもするがそれ以上に行動が怪しくなることもある。
屋敷の中、それも二人きりの時などはいいが、それいがいでされるとリュートは上手くいなすことができずに困ってしまう。
そして今は馬車の中だといっても、外である。
記憶が戻る前も学園に通っていたリュートだが、生まれなおす前は地下室に閉じ込められていたせいで学園に通ったことなど無かった。
今の生はで記憶はあれど、前世の記憶が強い今となっては初めて足を踏み入れるような感覚の方が強い。
そのせいで緊張もしているというのに、ルミアスはそんなリュートなどお構いなしだ。
「そろそろダメだよルミアス。あと少しで学園に着くでしょ」
「はぁ……行く必要性、あるか?」
「貴族子息は特別な理由がない限りは入学義務があるでしょ? それに前は行ったことなかったから僕は楽しみなんだよ?」
「女どももうざったいし、引っ付いてくる取り巻き連中もうざったい。それに授業なんて受ける必要性を感じない」
心底面倒だといった表情を隠しもしないルミアスだが、リュートのためだけに学園に通ってくれている。
学年が一つ違うため一緒に居られることは少ないが、行き帰りや昼食は必ず一緒だ。
なによりも、普段見れない制服を着たルミアスはリュートにとって貴重な姿だった。
リュートの傍に常にいるために、父親であるジェロームから渡された銀の腕輪を付けたルミアスは、その力で見た目がリュートの年齢と近しくなっている。
といっても、今のリュートが年齢的には小さめであるため、並べばルミアスの方が大人びて見えてしまうのだが。
元の美しい姿を知っているリュートにとって、そんなルミアスが自分と近しい年齢の姿でましてや同じ制服を着ているのだから、嬉しくないわけがない。
そっと腕輪に触れれば、細かな細工が光を反射して煌めいた。
「これっていつ外せるようになるの?」
「俺の力が完全に戻ったら外せる。なんだ、すぐにでも戻って欲しいの?」
「今のルミアスも好きだけど、元のルミアスも好きだから」
「ふーん? でも元に戻れたら大変なのはリュートだぞ」
「なんで?」
力をそれだけ吸われるということは生命力を吸われるということだ。
いくら神の加護のおかげで回復が異様に早いからといっても、悪魔の力を戻すために吸われるのだから、負担は大きいだろう。
それぐらのことは分かっている身としては、今更なにがあるのだろうかと首を傾げるしかなかった。
意味が伝わっていないと感じ取ったルミアスが、リュートの制服のジャケットのボタンを外し、さらにズボンからシャツまでも抜き取り出す。
「えっ、待ってルミアス!! 何するの!!」
褐色の手がするりとズボンと腹の間に入り込めば、さらさらと撫でられる。
「俺が元の体に戻ったらここまで入るだろうから、そうしたらリュートは大変だろう?」
「えっ、あっそういうこと!?」
下腹部をグッと押され、思わず奥が疼いた。
空いた手がそのままシャツの中を進み、胸元を弄り出す。擦り寄るように耳元に頬を寄せられ、熱い吐息がかかる。
これが家であれば、このままルミアスの手に全てを委ねるだろう。
しかしここはカーテンが閉まっているとはいえ馬車の中で、あと少しで学園に到着してしまうのだ。
もしこんな状態で御者が扉を開けばどうなるか。
「ルミアス、ねぇダメだって」
「まだ少し時間があるだろ」
「うぁっ、あった、としても……ダメ!!」
侵入している手を強く掴んで抗議すれば、ルミアスがやっとリュートの方を見る。
上がり始めた息を整えようと何度も大きく息を吸っていれば、自然と目が潤んできてしまう。
それを見たルミアスはピタリと手を止め、服の中から引き抜くとすぐに乱れた衣服を整え出した。
「はぁ……確かにこんな状態のリュートをガキどもには見せたくないな」
折角整えたというのに、向かい合わせでぎゅっと強く抱きしめられる。
唸り声を上げながら、欲を耐えようとするルミアスがどうしようもなく愛しく思えた。
「……帰ったらね」
「言われるまでもなくそのつもりだが?」
ニヤリと笑って顔を上げたルミアスに、リュートは軽く口づけた。
幸福でいっぱいで、好きという感情を隠さなくていい解放感は言い知れない物がある。
そのまま二人で抱き合っていれば、ガタンと馬車が跳ねた。
学園の敷地に入る際にある段差で揺れたことに気がついたリュートは、ゆっくりとルミアスの膝から降りて隣に腰を下ろす。
ルミアスも分かっているのか、引き留めることはしなかった。
新たなことへの期待と不安に、先程とは違った胸の鼓動を抑えようとしていればルミアスに手を取られる。
「これ、絶対外すなよ?」
左手の中指に光るのは、ルミアスが作り出した赤い宝石が埋め込まれた指輪だ。
黒鉄色の台座に嵌る赤く煌めく石。その指輪はまるでルミアスそのものだった。
丁度良いサイズで誂えられているので、ちょっとやそっとのことでは指から勝手に落ちることもない。
なによりもリュート自身、この指輪を外すという考えはなかった。
「もちろん。外すわけがないよ。僕の宝物の一つだし」
「ならいいが。それと何かあれば俺を呼べ。リュートは契約主だから、どこに居ても名を呼ばれれば届く」
声は届くが、悪魔の力が戻りきっていないため、瞬時に転移することができないという。
不便すぎると嘆くルミアスに、リュートは苦笑を返すことしかできなかった。
呼ばれればできる限りすぐ駆けつけるが、その間どうなるか分からない。何かあれば迷わず逃げろというルミアスに、リュートは真剣に頷いた。
神の加護はあれど、怪我を負ってその治りが早いとなれば、人々はリュートのことを不信がるだろう。
ただでさえ派閥争いが起きているのだ。何が起こるか分からない状況で、そんなことになればリュートの身は危うくなってしまう。
「小さい傷も作るなよ?」
「それは、流石に難しいんじゃないかな」
「それでもだ。何が命取りになるか分からないからな。ロマリオの孫もいることだし」
「過保護だねルミアス」
くすくすと笑えば、ルミアスが真剣な表情で見返してくる。
まっすぐな視線に捕らえられたまま、リュートの頬が優しく撫でられた。
丁度その時、ゆっくりと馬車の揺れが収まり、停止する。
御者によって到着が告げられると、ガチャリと扉が開かれた。
外には既に馬車を降りた無数の生徒で溢れかえっている。
先に降りたルミアスの姿にざわめきが広がり、リュートは一瞬臆してしまった。
前の記憶が強いおかげで、大勢の人の前に出ることに慣れないのだから仕方がない。
「俺がついてるんだから、怖い物なんてないだろう?」
手を差し出されながら言われた言葉に、リュートは一瞬目を丸くしてから微笑んだ。
この世界にはいない悪魔がついているのだ。確かに怖いものなど何もない。特にルミアスは、リュートの為なら何でもしてしまうのだから。
差し出された手を取れば、指に嵌った宝石がキラリと輝いた。
意を決したリュートは馬車を降りると背筋を伸ばし、ルミアスと共に校舎への道を歩き始めるのだった。
隣に座ればいいのに、ルミアスはリュートを自身の足の間に座らせ、お腹に腕を回してガッチリと固定してくる。
時折耳朶を食まれたり、頭に頬を擦り付けてきたりと自由にリュートを堪能するルミアスのせいで、心と体がソワソワしてしまうのだ。
連日のようにルミアスに抱かれた体は、すっかりと体温にも匂いにも、そして触れ合うことにも慣れてしまった。
おかげで少しの刺激で熱がぶり返しそうになるほどなのだが、ルミアスはそれが嬉しいようで、普通のじゃれ合いもするがそれ以上に行動が怪しくなることもある。
屋敷の中、それも二人きりの時などはいいが、それいがいでされるとリュートは上手くいなすことができずに困ってしまう。
そして今は馬車の中だといっても、外である。
記憶が戻る前も学園に通っていたリュートだが、生まれなおす前は地下室に閉じ込められていたせいで学園に通ったことなど無かった。
今の生はで記憶はあれど、前世の記憶が強い今となっては初めて足を踏み入れるような感覚の方が強い。
そのせいで緊張もしているというのに、ルミアスはそんなリュートなどお構いなしだ。
「そろそろダメだよルミアス。あと少しで学園に着くでしょ」
「はぁ……行く必要性、あるか?」
「貴族子息は特別な理由がない限りは入学義務があるでしょ? それに前は行ったことなかったから僕は楽しみなんだよ?」
「女どももうざったいし、引っ付いてくる取り巻き連中もうざったい。それに授業なんて受ける必要性を感じない」
心底面倒だといった表情を隠しもしないルミアスだが、リュートのためだけに学園に通ってくれている。
学年が一つ違うため一緒に居られることは少ないが、行き帰りや昼食は必ず一緒だ。
なによりも、普段見れない制服を着たルミアスはリュートにとって貴重な姿だった。
リュートの傍に常にいるために、父親であるジェロームから渡された銀の腕輪を付けたルミアスは、その力で見た目がリュートの年齢と近しくなっている。
といっても、今のリュートが年齢的には小さめであるため、並べばルミアスの方が大人びて見えてしまうのだが。
元の美しい姿を知っているリュートにとって、そんなルミアスが自分と近しい年齢の姿でましてや同じ制服を着ているのだから、嬉しくないわけがない。
そっと腕輪に触れれば、細かな細工が光を反射して煌めいた。
「これっていつ外せるようになるの?」
「俺の力が完全に戻ったら外せる。なんだ、すぐにでも戻って欲しいの?」
「今のルミアスも好きだけど、元のルミアスも好きだから」
「ふーん? でも元に戻れたら大変なのはリュートだぞ」
「なんで?」
力をそれだけ吸われるということは生命力を吸われるということだ。
いくら神の加護のおかげで回復が異様に早いからといっても、悪魔の力を戻すために吸われるのだから、負担は大きいだろう。
それぐらのことは分かっている身としては、今更なにがあるのだろうかと首を傾げるしかなかった。
意味が伝わっていないと感じ取ったルミアスが、リュートの制服のジャケットのボタンを外し、さらにズボンからシャツまでも抜き取り出す。
「えっ、待ってルミアス!! 何するの!!」
褐色の手がするりとズボンと腹の間に入り込めば、さらさらと撫でられる。
「俺が元の体に戻ったらここまで入るだろうから、そうしたらリュートは大変だろう?」
「えっ、あっそういうこと!?」
下腹部をグッと押され、思わず奥が疼いた。
空いた手がそのままシャツの中を進み、胸元を弄り出す。擦り寄るように耳元に頬を寄せられ、熱い吐息がかかる。
これが家であれば、このままルミアスの手に全てを委ねるだろう。
しかしここはカーテンが閉まっているとはいえ馬車の中で、あと少しで学園に到着してしまうのだ。
もしこんな状態で御者が扉を開けばどうなるか。
「ルミアス、ねぇダメだって」
「まだ少し時間があるだろ」
「うぁっ、あった、としても……ダメ!!」
侵入している手を強く掴んで抗議すれば、ルミアスがやっとリュートの方を見る。
上がり始めた息を整えようと何度も大きく息を吸っていれば、自然と目が潤んできてしまう。
それを見たルミアスはピタリと手を止め、服の中から引き抜くとすぐに乱れた衣服を整え出した。
「はぁ……確かにこんな状態のリュートをガキどもには見せたくないな」
折角整えたというのに、向かい合わせでぎゅっと強く抱きしめられる。
唸り声を上げながら、欲を耐えようとするルミアスがどうしようもなく愛しく思えた。
「……帰ったらね」
「言われるまでもなくそのつもりだが?」
ニヤリと笑って顔を上げたルミアスに、リュートは軽く口づけた。
幸福でいっぱいで、好きという感情を隠さなくていい解放感は言い知れない物がある。
そのまま二人で抱き合っていれば、ガタンと馬車が跳ねた。
学園の敷地に入る際にある段差で揺れたことに気がついたリュートは、ゆっくりとルミアスの膝から降りて隣に腰を下ろす。
ルミアスも分かっているのか、引き留めることはしなかった。
新たなことへの期待と不安に、先程とは違った胸の鼓動を抑えようとしていればルミアスに手を取られる。
「これ、絶対外すなよ?」
左手の中指に光るのは、ルミアスが作り出した赤い宝石が埋め込まれた指輪だ。
黒鉄色の台座に嵌る赤く煌めく石。その指輪はまるでルミアスそのものだった。
丁度良いサイズで誂えられているので、ちょっとやそっとのことでは指から勝手に落ちることもない。
なによりもリュート自身、この指輪を外すという考えはなかった。
「もちろん。外すわけがないよ。僕の宝物の一つだし」
「ならいいが。それと何かあれば俺を呼べ。リュートは契約主だから、どこに居ても名を呼ばれれば届く」
声は届くが、悪魔の力が戻りきっていないため、瞬時に転移することができないという。
不便すぎると嘆くルミアスに、リュートは苦笑を返すことしかできなかった。
呼ばれればできる限りすぐ駆けつけるが、その間どうなるか分からない。何かあれば迷わず逃げろというルミアスに、リュートは真剣に頷いた。
神の加護はあれど、怪我を負ってその治りが早いとなれば、人々はリュートのことを不信がるだろう。
ただでさえ派閥争いが起きているのだ。何が起こるか分からない状況で、そんなことになればリュートの身は危うくなってしまう。
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「それは、流石に難しいんじゃないかな」
「それでもだ。何が命取りになるか分からないからな。ロマリオの孫もいることだし」
「過保護だねルミアス」
くすくすと笑えば、ルミアスが真剣な表情で見返してくる。
まっすぐな視線に捕らえられたまま、リュートの頬が優しく撫でられた。
丁度その時、ゆっくりと馬車の揺れが収まり、停止する。
御者によって到着が告げられると、ガチャリと扉が開かれた。
外には既に馬車を降りた無数の生徒で溢れかえっている。
先に降りたルミアスの姿にざわめきが広がり、リュートは一瞬臆してしまった。
前の記憶が強いおかげで、大勢の人の前に出ることに慣れないのだから仕方がない。
「俺がついてるんだから、怖い物なんてないだろう?」
手を差し出されながら言われた言葉に、リュートは一瞬目を丸くしてから微笑んだ。
この世界にはいない悪魔がついているのだ。確かに怖いものなど何もない。特にルミアスは、リュートの為なら何でもしてしまうのだから。
差し出された手を取れば、指に嵌った宝石がキラリと輝いた。
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