73 / 123
73 取引
しおりを挟む
ハンネスは春輝を魔獣をけしかけ、あわよくば春輝を殺せはしないかという目論見が外れたあと、領地から出た途端に無数の得体のしれない物に襲われた。
見た目は人間であるはずなのに、手や足は獣のそれで口には牙も生えている。魔人でも魔獣でもないそれらに、ハンネスは恐怖を味わうことになった。
甚振るように、弱らせるように追い掛け回さる。魔法で反撃するも、俊敏な彼らにはあまり当たらず、ハンネスはどんどんと体力が削がれていった。
こんなものは見たことがない。一体こいつらはなんなんだと、ハンネスは逃げながら必死で考えた。
ハンネスが作り上げた新たな魔獣とは似ても似つかない彼ら。では誰かが作り上げたのだろうかと考え、一瞬ガベルトゥスのことが浮かぶがハンネスはそれをすぐに打ち消した。
魔獣を作り出すのはハンネスの仕事であり、長い時の間ガベルトゥスが魔獣を作り出したことはない。
突然変異と考えるのが妥当だろうと結論付けたハンネスは、彼らを生け捕りにし新たな配下に加えようと目論んだ。
だが追いかけてくる彼らは確実にハンネスを追い詰め、遂にはハンネスの喉元に食らいついたのだった。
青い血が噴き出し、ハンネスは突然のことに目を見開いたまま、自身の頭部が胴体から食いちぎられたのを見た。
得体のしれない彼らは、念入りにハンネスを炎で包み焼くと人の姿になり、なにやら話し合いながらどこかへ行ってしまった。
頭を飛ばされたハンネスだったが、魔力量が多い古い魔族であったので意識は辛うじて保たれていた。
気配を探り、最後は人間のように見えた彼らが近くにいないことを確認したハンネスは、残る魔力で頭部と胴体をくっつけた。
全て細胞を繋げるのは一苦労でる上に、魔力を大量に消費する。体が元にも戻ってもハンエンスがその場から動けことは叶わなかった。
それからのハンネスは、じわじわと魔力を回復させる。元々魔王討伐に来た春輝とトビアスにやられたばかりで、魔力は通常の半分ほどしかなかったのだ。
そこからあまり時間が立たない間で起きた出来事で、ハンネスの魔力は枯渇寸前まで減っていた。
漸く動けるようになり、ふらふらと歩いていれば豪華な馬車の一団が近づいてきて身を潜める。
どうやら休憩を取るらしい一団は、騎士達が馬から降りて準備をし始めた。一団から気づかれないように距離を取ろうとハンネスがじりじりと後ずさっていれば、一人の男から鋭い視線を向けられる。
その場に縫い留められたようになってしまう。他の一団から離れガサガサと茂みをかき分けハンネスの元へとやって来たのは、白い豪奢な法衣を纏ったジェンツだった。
「くさい臭いがすると思ったら、こんなところに魔族がいるとは。驚きですね」
まるで虫けらでも見るかの如く冷徹な表情をしたジェンツが、隠れるハンネスを見下ろす。その瞳には侮蔑の色がありありと宿っていた。
魔族を恐れない人間にも驚きだが、それよりもジェンツが纏う空気にも違和感を覚えた。人間臭さとは別の臭いがするのだ。
得体のしれない物ばかりに遭遇することに、ハンネスは内心冷や汗をかいた。魔力はまだ戻ってはおらず、今攻撃されてしまえば反撃は愚か、傷を負って復活することはできない。
「その服装……教会の者ですか? 生憎こちらには攻撃の意思はありません。見逃してもらえるとありがたいのですが?」
ハンネスの血に塗れ汚れた姿を見て、ジェンツは器用に片眉を跳ね上げる。
「あなたですね? 勇者の領地に魔獣達をけしかけたのは」
「そうだと言ったら?」
「当然生かしてはおけませんね。勇者は私の物です。あなたのような者に殺されては堪りませんから」
ギラギラと歪な光を見せながら、ジェンツはゆっくりとハンネスに近づいてくる。そこに勇者に並々ならぬ執着が滲み出ていた。
それを感じ取ったハンネスは、ここから逃げ延びるためにはこれしかないと思い至る。
「随分と、勇者を気に入っているようで……ですが、その勇者が魔王に取られそうだと言ったら……どうします?」
ニヤリと笑ったハンネスに、ジェンツはブラフかなにかだろうと一蹴しようとした。だがハンネスの態度に引っ掛かるものがあった。命が惜しいだけで態々魔王などと言う言葉を魔族が口にするだろうか。
「その魔王は勇者に討伐されたはずですが?」
「くくく、討伐されてはいませんよ。陛下は勇者を甚く気に入っておられる。私はそれが許せないのです。何故なら陛下は私の物ですから……あなたには、わかるでしょう?」
黄色い眼を極限まで細め笑みを作る魔族の男に、ジェンツはあぁと合点がいった。目の前の魔族の中に見えるのは勇者に対する明らかな嫉妬と、憎悪だ。
「私たちの利害は一致していると思いませんか? 私は陛下が居ればいいのです。邪魔な勇者にはご退場願いたい。あなたは勇者が欲しいのでしょう? 手を組みませんか?」
この魔族が言っていることが本当であるならば、手を組んだ方が確実に勇者が入るのではないだろうか。洗脳の進みも悪い今、確実であろうものは既に手元にあるが、打てる手は多い方がいい。
「いいでしょう。あなたは魔王を」
「あなたは勇者を、ふふふ、話が分かる方で良かった。我が名はハンネス。どうぞお見知りおきを」
「ジェンツ・マーリガンです。なにかあれば直接教会に……あぁ、魔族は王都には入れませんでしたね。ではこれを渡しておきましょう」
ジェンツは自身の指にはまっている指輪を外すと、ハンネスに手渡した。
「これがあれば王都内部へ短時間ですが魔族のあなたでも入ることができます。勇者に執着すると言う魔王をどう引きはがせるか、報告をお待ちしてますよ」
ジェンツは内心ほくそ笑みながら、サーシャリア達が待つ場所へと戻る。ハンネスを信用したわけではないが、情報を少しでも持ってきて貰えるならば有難い。
それになにかあれば消せばいいだけだ。
「まぁどこに言ってらしたの猊下」
「辺りを散策しておりました」
穏やかにサーシャリアに微笑んだジェンツだったが、内心では勇者に手を出そうとしたサーシャリアの処遇を考え、黒い感情がぐるぐると渦巻いていたのだった。
見た目は人間であるはずなのに、手や足は獣のそれで口には牙も生えている。魔人でも魔獣でもないそれらに、ハンネスは恐怖を味わうことになった。
甚振るように、弱らせるように追い掛け回さる。魔法で反撃するも、俊敏な彼らにはあまり当たらず、ハンネスはどんどんと体力が削がれていった。
こんなものは見たことがない。一体こいつらはなんなんだと、ハンネスは逃げながら必死で考えた。
ハンネスが作り上げた新たな魔獣とは似ても似つかない彼ら。では誰かが作り上げたのだろうかと考え、一瞬ガベルトゥスのことが浮かぶがハンネスはそれをすぐに打ち消した。
魔獣を作り出すのはハンネスの仕事であり、長い時の間ガベルトゥスが魔獣を作り出したことはない。
突然変異と考えるのが妥当だろうと結論付けたハンネスは、彼らを生け捕りにし新たな配下に加えようと目論んだ。
だが追いかけてくる彼らは確実にハンネスを追い詰め、遂にはハンネスの喉元に食らいついたのだった。
青い血が噴き出し、ハンネスは突然のことに目を見開いたまま、自身の頭部が胴体から食いちぎられたのを見た。
得体のしれない彼らは、念入りにハンネスを炎で包み焼くと人の姿になり、なにやら話し合いながらどこかへ行ってしまった。
頭を飛ばされたハンネスだったが、魔力量が多い古い魔族であったので意識は辛うじて保たれていた。
気配を探り、最後は人間のように見えた彼らが近くにいないことを確認したハンネスは、残る魔力で頭部と胴体をくっつけた。
全て細胞を繋げるのは一苦労でる上に、魔力を大量に消費する。体が元にも戻ってもハンエンスがその場から動けことは叶わなかった。
それからのハンネスは、じわじわと魔力を回復させる。元々魔王討伐に来た春輝とトビアスにやられたばかりで、魔力は通常の半分ほどしかなかったのだ。
そこからあまり時間が立たない間で起きた出来事で、ハンネスの魔力は枯渇寸前まで減っていた。
漸く動けるようになり、ふらふらと歩いていれば豪華な馬車の一団が近づいてきて身を潜める。
どうやら休憩を取るらしい一団は、騎士達が馬から降りて準備をし始めた。一団から気づかれないように距離を取ろうとハンネスがじりじりと後ずさっていれば、一人の男から鋭い視線を向けられる。
その場に縫い留められたようになってしまう。他の一団から離れガサガサと茂みをかき分けハンネスの元へとやって来たのは、白い豪奢な法衣を纏ったジェンツだった。
「くさい臭いがすると思ったら、こんなところに魔族がいるとは。驚きですね」
まるで虫けらでも見るかの如く冷徹な表情をしたジェンツが、隠れるハンネスを見下ろす。その瞳には侮蔑の色がありありと宿っていた。
魔族を恐れない人間にも驚きだが、それよりもジェンツが纏う空気にも違和感を覚えた。人間臭さとは別の臭いがするのだ。
得体のしれない物ばかりに遭遇することに、ハンネスは内心冷や汗をかいた。魔力はまだ戻ってはおらず、今攻撃されてしまえば反撃は愚か、傷を負って復活することはできない。
「その服装……教会の者ですか? 生憎こちらには攻撃の意思はありません。見逃してもらえるとありがたいのですが?」
ハンネスの血に塗れ汚れた姿を見て、ジェンツは器用に片眉を跳ね上げる。
「あなたですね? 勇者の領地に魔獣達をけしかけたのは」
「そうだと言ったら?」
「当然生かしてはおけませんね。勇者は私の物です。あなたのような者に殺されては堪りませんから」
ギラギラと歪な光を見せながら、ジェンツはゆっくりとハンネスに近づいてくる。そこに勇者に並々ならぬ執着が滲み出ていた。
それを感じ取ったハンネスは、ここから逃げ延びるためにはこれしかないと思い至る。
「随分と、勇者を気に入っているようで……ですが、その勇者が魔王に取られそうだと言ったら……どうします?」
ニヤリと笑ったハンネスに、ジェンツはブラフかなにかだろうと一蹴しようとした。だがハンネスの態度に引っ掛かるものがあった。命が惜しいだけで態々魔王などと言う言葉を魔族が口にするだろうか。
「その魔王は勇者に討伐されたはずですが?」
「くくく、討伐されてはいませんよ。陛下は勇者を甚く気に入っておられる。私はそれが許せないのです。何故なら陛下は私の物ですから……あなたには、わかるでしょう?」
黄色い眼を極限まで細め笑みを作る魔族の男に、ジェンツはあぁと合点がいった。目の前の魔族の中に見えるのは勇者に対する明らかな嫉妬と、憎悪だ。
「私たちの利害は一致していると思いませんか? 私は陛下が居ればいいのです。邪魔な勇者にはご退場願いたい。あなたは勇者が欲しいのでしょう? 手を組みませんか?」
この魔族が言っていることが本当であるならば、手を組んだ方が確実に勇者が入るのではないだろうか。洗脳の進みも悪い今、確実であろうものは既に手元にあるが、打てる手は多い方がいい。
「いいでしょう。あなたは魔王を」
「あなたは勇者を、ふふふ、話が分かる方で良かった。我が名はハンネス。どうぞお見知りおきを」
「ジェンツ・マーリガンです。なにかあれば直接教会に……あぁ、魔族は王都には入れませんでしたね。ではこれを渡しておきましょう」
ジェンツは自身の指にはまっている指輪を外すと、ハンネスに手渡した。
「これがあれば王都内部へ短時間ですが魔族のあなたでも入ることができます。勇者に執着すると言う魔王をどう引きはがせるか、報告をお待ちしてますよ」
ジェンツは内心ほくそ笑みながら、サーシャリア達が待つ場所へと戻る。ハンネスを信用したわけではないが、情報を少しでも持ってきて貰えるならば有難い。
それになにかあれば消せばいいだけだ。
「まぁどこに言ってらしたの猊下」
「辺りを散策しておりました」
穏やかにサーシャリアに微笑んだジェンツだったが、内心では勇者に手を出そうとしたサーシャリアの処遇を考え、黒い感情がぐるぐると渦巻いていたのだった。
11
お気に入りに追加
366
あなたにおすすめの小説

ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!

田舎育ちの天然令息、姉様の嫌がった婚約を押し付けられるも同性との婚約に困惑。その上性別は絶対バレちゃいけないのに、即行でバレた!?
下菊みこと
BL
髪色が呪われた黒であったことから両親から疎まれ、隠居した父方の祖父母のいる田舎で育ったアリスティア・ベレニス・カサンドル。カサンドル侯爵家のご令息として恥ずかしくない教養を祖父母の教えの元身につけた…のだが、農作業の手伝いの方が貴族として過ごすより好き。
そんなアリスティア十八歳に急な婚約が持ち上がった。アリスティアの双子の姉、アナイス・セレスト・カサンドル。アリスティアとは違い金の御髪の彼女は侯爵家で大変かわいがられていた。そんなアナイスに、とある同盟国の公爵家の当主との婚約が持ちかけられたのだが、アナイスは婿を取ってカサンドル家を継ぎたいからと男であるアリスティアに婚約を押し付けてしまう。アリスティアとアナイスは髪色以外は見た目がそっくりで、アリスティアは田舎に引っ込んでいたためいけてしまった。
アリスは自分の性別がバレたらどうなるか、また自分の呪われた黒を見て相手はどう思うかと心配になった。そして顔合わせすることになったが、なんと公爵家の執事長に性別が即行でバレた。
公爵家には公爵と歳の離れた腹違いの弟がいる。前公爵の正妻との唯一の子である。公爵は、正当な継承権を持つ正妻の息子があまりにも幼く家を継げないため、妾腹でありながら爵位を継承したのだ。なので公爵の後を継ぐのはこの弟と決まっている。そのため公爵に必要なのは同盟国の有力貴族との縁のみ。嫁が子供を産む必要はない。
アリスティアが男であることがバレたら捨てられると思いきや、公爵の弟に懐かれたアリスティアは公爵に「家同士の婚姻という事実だけがあれば良い」と言われてそのまま公爵家で暮らすことになる。
一方婚約者、二十五歳のクロヴィス・シリル・ドナシアンは嫁に来たのが男で困惑。しかし可愛い弟と仲良くなるのが早かったのと弟について黙って結婚しようとしていた負い目でアリスティアを追い出す気になれず婚約を結ぶことに。
これはそんなクロヴィスとアリスティアが少しずつ近づいていき、本物の夫婦になるまでの記録である。
小説家になろう様でも2023年 03月07日 15時11分から投稿しています。
精霊の港 飛ばされたリーマン、体格のいい男たちに囲まれる
風見鶏ーKazamidoriー
BL
秋津ミナトは、うだつのあがらないサラリーマン。これといった特徴もなく、体力の衰えを感じてスポーツジムへ通うお年ごろ。
ある日帰り道で奇妙な精霊と出会い、追いかけた先は見たこともない場所。湊(ミナト)の前へ現れたのは黄金色にかがやく瞳をした美しい男だった。ロマス帝国という古代ローマに似た巨大な国が支配する世界で妖精に出会い、帝国の片鱗に触れてさらにはドラゴンまで、サラリーマンだった湊の人生は激変し異なる世界の動乱へ巻きこまれてゆく物語。
※この物語に登場する人物、名、団体、場所はすべてフィクションです。
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる