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【 番外編 SS 】
心地よい風邪《書籍化1周年記念SS》
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目が覚めた瞬間、千尋は体の怠さを瞬時に自覚した。喉がカラカラに乾き、体は汗でびっしょりと濡れ、寝巻きが肌に張り付いて不快感を増幅させている。
起き上がるのも億劫なほどの倦怠感に、ヒートがきてしまったのかと頭をよぎるが、その時期はまだまだ先である。
そうであるならばこの体の不調はなんなのだろうかと、なかなか回らない頭を無理やり働かせようとしていれば、小さなノックが聞こえてくる。
「……どう……ぞ」
出した声は思った以上に掠れ小さかった。そのことに自分自身で驚いていれば、ドアを開けたレオは千尋以上に驚いた顔を見せる。
「千尋、どうしたんだ」
素早く駆け寄りベッドに腰掛けたレオが、明らかに様子のおかしい千尋の顔を覗き込むと額に手を当ててくる。
常ならば温かいと感じるレオの手が心地の良い冷たさだ。千尋が気持ちよさに目を細めれば反対に、レオは眉間に深く皺を寄せて顔を顰めた。
「熱が高い」
「あぁ、だから体が重いんですね」
原因が分かれば、脳も素直に理解したのか更に体が重たく感じてしまう。
意識が朦朧とする中ベッドに沈み込んでいれば、レオがテキパキと薬や飲み物などを部屋に持ってきた。
冷たい水が喉を通り、発熱した体の内部を僅かに冷やす。
一緒に薬を飲めばそれだけの動作で体が疲れたのか、再び眠りにつこうとして瞼を無理やり下げてくる。
心配そうに顔を覗き込むレオの手がサラリと頭を撫でてくる。安心感と心地よさも相まって、千尋はそのまま完全に瞼を閉じた。
どれくらい眠ってしまっていたのか、ふと目が覚める。視線だけを動かして周りを見れば、ベッドサイドテーブルの上には、スポーツドリンクのボトルが置かれていた。
一度起きた時よりも薬が効いているのか、怠さはあるが動ける体を起こし、ボトルに口をつけた。
気がつけば千尋は中身を一気に飲み干していたのだが、まだまだ体が水分が足りないのだと訴える。
ベッドから足を下ろし立ち上がった千尋は、多少のフラつきはあるが大丈夫そうだと判断して、空のボトルを手に取りゆっくりとした足取りで部屋を出た。
するとキッチンがある方向から、レオと眠る前まではいなかったはずの成瀬の声が聞こえてくる。
「おい、これはなんだ」
「なんだって言われてもな。チキンスープだろう?」
「千尋は風邪で寝込んでいるんだろう? そんな時にチキンスープなんて食べられるわけがないだろう!」
「だが風邪と言ったらこれだろう?」
「風邪を引いたら食べるのはお粥に決まってる!」
どうやら成瀬はレオから連絡を貰い、仕事終わりに飛んで来たらしいのだが、そこでレオが作っていた食事を見て言い合いになっていたようだ。
二人のやり取りがなんだか可笑しく、くすくすと笑いながら千尋がリビングへと足を踏み入れれば、レオも成瀬も驚いたように目を丸くした。
「起きてきて大丈夫なのか千尋」
「喉が渇いてしまって」
空のボトルに気が付いた成瀬が素早く変わりの物を差し出し、直ぐに飲むようにと促してくる。
常温でも些か冷たく感じる液体に、熱を測らなくてもまだまだ下がっていないことが分かった。
「ところで千尋はなんで笑っていたんだい?」
「だって二人のやり取りが面白かったから」
「でも千尋も変だと思うだろう?」
成瀬にそう問われ、確かにこの国ではその文化は無いがレオのいた国ではそれが風邪をひいた時の定番料理だったことを思い出す。
「なる君、レオの所ではあれが定番なんだよ。前にブライアンもそう言っていたし。そうでしょう、レオ」
「あぁ……だが、そうか。国が違えば定番の料理も変わるのは当たり前だな。粥だったか? それに作り直そう」
「お前はもういいよ、俺が作る。千尋、千尋は出来上がるまでゆっくり寝てると良いよ。できたら起こすからね」
有無を言わさず汗をかき不快だった服を着替えせられ、すぐさまベッドに押し込められる。
今度は成瀬が千尋の頭をゆっくりと撫でてくれた。
くすぐったさに微笑みながら微睡んでいれば、成瀬は再びリビングへと戻っていく。
暫くすると、リビングから二人の話し声が僅かに聞こえてきた。
どうやらまた言い合いをしているようだが、なんだかんだ言いつつも気の置けないやり取りをする二人に千尋は嬉しさを覚える。
表面上、親しくする人も多い成瀬だが、レオに接するように素の状態を曝け出すことはない。
その状態を知っているのは成瀬家の面々と千尋だけだ。
レオが護衛につくことになってどうなることかと気を揉んだ事もあるが、レオが堕ち切ったことにより成瀬は彼をより認めたようだった。
千尋には今更どちらも捨てられないし、そもそも捨てるという選択肢がない。
傲慢さを自覚してはいるが、誰だって自分を一番に考え行動してくれる者がいれば同じように考えるだろう。
だから二人がこうして気安いやりとりをしていることには安堵を覚えるし、嬉しい気持ちも多分にあるのだ。
ベッドへ戻されてから一時間ほど時間が経てば、成瀬が寝室の扉を開ける。
「できたよ千尋、食べれそうかい?」
成瀬が手にしたトレーに乗せられた皿からは暖かな湯気が上がり、微かな匂いは忘れていた食欲を体に思い出させた。
「なる君達はもう食べたの?」
「まだだけど」
「じゃあ向こうで一緒に食べよう?」
せっかく部屋まで運んでくれた成瀬には悪いが、一人寂しく食べるより今は無理をしてでも二人と食卓を囲みたかった。
リビングに再び姿を現した千尋にレオが僅かに驚いたように目を見開いたが、成瀬に指示を出されすぐに二人分の食事の用意がなされた。
千尋目の前にはレオが座り、隣には当然のように成瀬が座る。
居心地の良すぎる空間に千尋は思わず笑みをこぼした。
「これなら、風邪をひくのも悪くないかも」
独り立ちする前、Ωだと判明してからはどれだけ体調を崩そうが家族と呼んでいた人達は千尋に関心を示すことはなかった。
それがどれだけ心細く寂しかったか。
あまり迷惑をかけてはいけないと成瀬にすら連絡を入れないこともあった。
だが今では、成瀬はすぐに飛んできてくれるしレオは常に一緒にいてくれる。
過去に感じていた寂しさなどどこにもないのだ。
千尋の意を汲み取ったのか、レオと成瀬は顔を見合わせた後で苦笑して見せる。
「千尋が体調を崩すのはお世話ができて役得だけれどね。生きた心地はしないかな、なぁレオ」
「成瀬の言う通りだ」
過保護な二人は、千尋が少し体調を崩すだけでも狼狽えるが、本格的にとなると心配でどうにかなりそうだという。
これは一般的な想いではないだろう。
もしも千尋が命を落とすことがあれば、目の前の二人もきっと後を追ってくるに違いない。
彼らを生かすも殺すも千尋次第。
その想いの深さと重さが好ましくて仕方なかった。
「それに千尋が体調を崩すと周りが煩いんだから」
困ったように言う二人に、あぁと千尋も苦笑した。
レオがテーブルに乗せたスマホには各所からひっきりなしに連絡が入ってきているし、成瀬が見せてきたスマホでは成瀬家の面々が千尋を心配するグループメッセージが次々に通知される。
回復すれば、千尋にも怒涛のような連絡が待っているので二人が言わんとすることはわかる。
大量の連絡を返すのも骨が折れるのだ。
わいわいと話しながら、少しずつ口に運ぶご飯はいつもより美味しかった。
しかしまだまだ風邪が猛威を振るう千尋の体では、完食することができない。
空腹が満たされれば、またすぐに眠気が襲ってきて、千尋は座っているのも億劫なほど体が重く感じる。
なんとか追加の薬も飲み終えれば、レオが自然な動作で千尋を抱き上げベッドまで運んでくれ、そんな二人を成瀬が見送る。
薄暗い照明だけに照らされた寝室。
ゆっくりとベッドへ降ろされ布団をかけられればすぐにでも眠りに落ちそうだったが、離れていく体温が嫌で気がつけばレオの腕を掴んでいた。
「寝るまで、ここにいてくださいレオ」
「あぁ」
「……あと、なる君も。ここに呼んで欲しいです」
レオはすぐに成瀬を呼んできてくれた。
二人に見守られながら寝るくすぐったさに、まるで子供に戻ってしまったようだと感じながらも、それが今は嫌ではなかった。
──体が弱っているせいで精神も弱っているのかもしれない。
そう考えながらも、レオに手を握られ成瀬に頭を撫でられるのが心地よく、千尋は優しい眠りに誘われていく。
「なんだか、こういうのも……たまにはいいなぁ」
ぽつりと溢れた小さな呟きは、レオと成瀬の心も温かくさせ、二人は寝入る千尋を暫く見つめ続けるのだった。
書籍化1周年ー!!!!
ということで、久しぶりにSSをUPしました!
普段とは違った弱り方をする千尋を書いてみましたがいかがでしたでしょうか?
そしてそして、運命に抗えの書籍化から早一年。
これまで沢山の方に応援して頂き、支えて頂き、本当に感謝感謝です!!
お手紙や感想、参加したイベントでは差し入れまで頂けたりと、本当に書いてて良かった……!と実感しまくる一年でした。
これからも世の中に作品を出し続けていけたらと思うので、応援して頂けたらめちゃくちゃ嬉しいです!!
そして、書いた作品が少しでも読んでくれた人の心に突き刺さりますように!!
起き上がるのも億劫なほどの倦怠感に、ヒートがきてしまったのかと頭をよぎるが、その時期はまだまだ先である。
そうであるならばこの体の不調はなんなのだろうかと、なかなか回らない頭を無理やり働かせようとしていれば、小さなノックが聞こえてくる。
「……どう……ぞ」
出した声は思った以上に掠れ小さかった。そのことに自分自身で驚いていれば、ドアを開けたレオは千尋以上に驚いた顔を見せる。
「千尋、どうしたんだ」
素早く駆け寄りベッドに腰掛けたレオが、明らかに様子のおかしい千尋の顔を覗き込むと額に手を当ててくる。
常ならば温かいと感じるレオの手が心地の良い冷たさだ。千尋が気持ちよさに目を細めれば反対に、レオは眉間に深く皺を寄せて顔を顰めた。
「熱が高い」
「あぁ、だから体が重いんですね」
原因が分かれば、脳も素直に理解したのか更に体が重たく感じてしまう。
意識が朦朧とする中ベッドに沈み込んでいれば、レオがテキパキと薬や飲み物などを部屋に持ってきた。
冷たい水が喉を通り、発熱した体の内部を僅かに冷やす。
一緒に薬を飲めばそれだけの動作で体が疲れたのか、再び眠りにつこうとして瞼を無理やり下げてくる。
心配そうに顔を覗き込むレオの手がサラリと頭を撫でてくる。安心感と心地よさも相まって、千尋はそのまま完全に瞼を閉じた。
どれくらい眠ってしまっていたのか、ふと目が覚める。視線だけを動かして周りを見れば、ベッドサイドテーブルの上には、スポーツドリンクのボトルが置かれていた。
一度起きた時よりも薬が効いているのか、怠さはあるが動ける体を起こし、ボトルに口をつけた。
気がつけば千尋は中身を一気に飲み干していたのだが、まだまだ体が水分が足りないのだと訴える。
ベッドから足を下ろし立ち上がった千尋は、多少のフラつきはあるが大丈夫そうだと判断して、空のボトルを手に取りゆっくりとした足取りで部屋を出た。
するとキッチンがある方向から、レオと眠る前まではいなかったはずの成瀬の声が聞こえてくる。
「おい、これはなんだ」
「なんだって言われてもな。チキンスープだろう?」
「千尋は風邪で寝込んでいるんだろう? そんな時にチキンスープなんて食べられるわけがないだろう!」
「だが風邪と言ったらこれだろう?」
「風邪を引いたら食べるのはお粥に決まってる!」
どうやら成瀬はレオから連絡を貰い、仕事終わりに飛んで来たらしいのだが、そこでレオが作っていた食事を見て言い合いになっていたようだ。
二人のやり取りがなんだか可笑しく、くすくすと笑いながら千尋がリビングへと足を踏み入れれば、レオも成瀬も驚いたように目を丸くした。
「起きてきて大丈夫なのか千尋」
「喉が渇いてしまって」
空のボトルに気が付いた成瀬が素早く変わりの物を差し出し、直ぐに飲むようにと促してくる。
常温でも些か冷たく感じる液体に、熱を測らなくてもまだまだ下がっていないことが分かった。
「ところで千尋はなんで笑っていたんだい?」
「だって二人のやり取りが面白かったから」
「でも千尋も変だと思うだろう?」
成瀬にそう問われ、確かにこの国ではその文化は無いがレオのいた国ではそれが風邪をひいた時の定番料理だったことを思い出す。
「なる君、レオの所ではあれが定番なんだよ。前にブライアンもそう言っていたし。そうでしょう、レオ」
「あぁ……だが、そうか。国が違えば定番の料理も変わるのは当たり前だな。粥だったか? それに作り直そう」
「お前はもういいよ、俺が作る。千尋、千尋は出来上がるまでゆっくり寝てると良いよ。できたら起こすからね」
有無を言わさず汗をかき不快だった服を着替えせられ、すぐさまベッドに押し込められる。
今度は成瀬が千尋の頭をゆっくりと撫でてくれた。
くすぐったさに微笑みながら微睡んでいれば、成瀬は再びリビングへと戻っていく。
暫くすると、リビングから二人の話し声が僅かに聞こえてきた。
どうやらまた言い合いをしているようだが、なんだかんだ言いつつも気の置けないやり取りをする二人に千尋は嬉しさを覚える。
表面上、親しくする人も多い成瀬だが、レオに接するように素の状態を曝け出すことはない。
その状態を知っているのは成瀬家の面々と千尋だけだ。
レオが護衛につくことになってどうなることかと気を揉んだ事もあるが、レオが堕ち切ったことにより成瀬は彼をより認めたようだった。
千尋には今更どちらも捨てられないし、そもそも捨てるという選択肢がない。
傲慢さを自覚してはいるが、誰だって自分を一番に考え行動してくれる者がいれば同じように考えるだろう。
だから二人がこうして気安いやりとりをしていることには安堵を覚えるし、嬉しい気持ちも多分にあるのだ。
ベッドへ戻されてから一時間ほど時間が経てば、成瀬が寝室の扉を開ける。
「できたよ千尋、食べれそうかい?」
成瀬が手にしたトレーに乗せられた皿からは暖かな湯気が上がり、微かな匂いは忘れていた食欲を体に思い出させた。
「なる君達はもう食べたの?」
「まだだけど」
「じゃあ向こうで一緒に食べよう?」
せっかく部屋まで運んでくれた成瀬には悪いが、一人寂しく食べるより今は無理をしてでも二人と食卓を囲みたかった。
リビングに再び姿を現した千尋にレオが僅かに驚いたように目を見開いたが、成瀬に指示を出されすぐに二人分の食事の用意がなされた。
千尋目の前にはレオが座り、隣には当然のように成瀬が座る。
居心地の良すぎる空間に千尋は思わず笑みをこぼした。
「これなら、風邪をひくのも悪くないかも」
独り立ちする前、Ωだと判明してからはどれだけ体調を崩そうが家族と呼んでいた人達は千尋に関心を示すことはなかった。
それがどれだけ心細く寂しかったか。
あまり迷惑をかけてはいけないと成瀬にすら連絡を入れないこともあった。
だが今では、成瀬はすぐに飛んできてくれるしレオは常に一緒にいてくれる。
過去に感じていた寂しさなどどこにもないのだ。
千尋の意を汲み取ったのか、レオと成瀬は顔を見合わせた後で苦笑して見せる。
「千尋が体調を崩すのはお世話ができて役得だけれどね。生きた心地はしないかな、なぁレオ」
「成瀬の言う通りだ」
過保護な二人は、千尋が少し体調を崩すだけでも狼狽えるが、本格的にとなると心配でどうにかなりそうだという。
これは一般的な想いではないだろう。
もしも千尋が命を落とすことがあれば、目の前の二人もきっと後を追ってくるに違いない。
彼らを生かすも殺すも千尋次第。
その想いの深さと重さが好ましくて仕方なかった。
「それに千尋が体調を崩すと周りが煩いんだから」
困ったように言う二人に、あぁと千尋も苦笑した。
レオがテーブルに乗せたスマホには各所からひっきりなしに連絡が入ってきているし、成瀬が見せてきたスマホでは成瀬家の面々が千尋を心配するグループメッセージが次々に通知される。
回復すれば、千尋にも怒涛のような連絡が待っているので二人が言わんとすることはわかる。
大量の連絡を返すのも骨が折れるのだ。
わいわいと話しながら、少しずつ口に運ぶご飯はいつもより美味しかった。
しかしまだまだ風邪が猛威を振るう千尋の体では、完食することができない。
空腹が満たされれば、またすぐに眠気が襲ってきて、千尋は座っているのも億劫なほど体が重く感じる。
なんとか追加の薬も飲み終えれば、レオが自然な動作で千尋を抱き上げベッドまで運んでくれ、そんな二人を成瀬が見送る。
薄暗い照明だけに照らされた寝室。
ゆっくりとベッドへ降ろされ布団をかけられればすぐにでも眠りに落ちそうだったが、離れていく体温が嫌で気がつけばレオの腕を掴んでいた。
「寝るまで、ここにいてくださいレオ」
「あぁ」
「……あと、なる君も。ここに呼んで欲しいです」
レオはすぐに成瀬を呼んできてくれた。
二人に見守られながら寝るくすぐったさに、まるで子供に戻ってしまったようだと感じながらも、それが今は嫌ではなかった。
──体が弱っているせいで精神も弱っているのかもしれない。
そう考えながらも、レオに手を握られ成瀬に頭を撫でられるのが心地よく、千尋は優しい眠りに誘われていく。
「なんだか、こういうのも……たまにはいいなぁ」
ぽつりと溢れた小さな呟きは、レオと成瀬の心も温かくさせ、二人は寝入る千尋を暫く見つめ続けるのだった。
書籍化1周年ー!!!!
ということで、久しぶりにSSをUPしました!
普段とは違った弱り方をする千尋を書いてみましたがいかがでしたでしょうか?
そしてそして、運命に抗えの書籍化から早一年。
これまで沢山の方に応援して頂き、支えて頂き、本当に感謝感謝です!!
お手紙や感想、参加したイベントでは差し入れまで頂けたりと、本当に書いてて良かった……!と実感しまくる一年でした。
これからも世の中に作品を出し続けていけたらと思うので、応援して頂けたらめちゃくちゃ嬉しいです!!
そして、書いた作品が少しでも読んでくれた人の心に突き刺さりますように!!
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