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49 二人きりの部屋2★

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 背後注意です。













 フェリチアーノに導かれる様にして己の中の欲望が育っていくのを感じたテオドールは、スルリとフェリチアーノの腰に腕を回しお互いの体を密着させる様に引き寄せる。
 これから先に待つ行為を想像すれば体は一気に熱を持ち、神経が焼き切れそうな程に興奮するのが解る。
 それに呼応する様にフェリチアーノはソファに残ったテオドールの足を跨ぐと更に隙間なく体を密着させ、そのまま体重をかけ肘掛けまでテオドールの体を傾けさせた。

 片方の手がフェリチアーノの腰をなぞる様に這い上がり、細い首筋を辿って後頭部まで辿り着けばもっと深く口付けようとその手に軽く力が入る。
 何度も角度を変えながら互いの熱を確かめ合った。今までしてきたような口付けではなくそれは確実に欲望を高めるそれで、互いの唾液が混ざり合い媚薬の様に溶けていく。

 フェリチアーノは互いが動く度にお互いの足で刺激され、既に兆し始め下半身が快楽を得ようと緩く動いてしまっていると言うはしたなさに気が付き僅かに口を離した。
 気恥ずかしさと上がる息を整える様に伏せれば、テオドールはそんなフェリチアーノ耳朶を甘噛みし舌を這わせてくる。

「フェリ」

 追い打ちをかける様に耳の奥に直接聞こえて来る掠れ熱の籠ったテオドールの声音と水音、そして体を這うテオドールの手にフェリチアーノは甘さをふんだんに含んだ声を上げる。

「あっ……ふぅうっ」
「かわいいなぁ」

 フェリチアーノから漏れた声に満足げに笑んだテオドールは、甘える様に首筋に擦りよりながらも手はシャツの中に潜り込ませ、胸元を弄りフェリチアーノが反応し声を上げる様に嬉々としてフェリチアーノを責め立てていく。

 閨の授業でしか経験が無いと言っていたテオドールの為に自分から仕掛けてみれば、先程まで香油如きで赤面していた事など無かったかのように今ではフェリチアーノを翻弄している。
 自分の方が経験豊富だからとリードせねばと思っていたが、どうやらそれは必要そうに無かった。

 テオドールはフェリチアーノが己の手で乱れていく様に興奮を抑えられなかった。
 舌を這わせれば僅かに震え、胸の飾りを弄れば甘い声を出し腰を跳ねさせ、そして太腿に押し付けられたフェリチアーノの物が硬くなっている事に悦楽を覚えた。
 もっと乱れた様を見たいと湧き上がる欲望が沸き上がり、しかしここでは体勢がキツイとフェリチアーノを抱え上げる。

「てっテオっ」
「ベッドまで行くからしっかり掴まってて」

 足早に寝室へと移動したテオドールはゆっくりとフェリチアーノをベッドに下ろすと、バサリと豪快にシャツを脱ぎ棄てた。
 逞しい体だと思ってはいたが、服が取り払われ露になった体は程よく鍛えあげられておりとても男らしく、フェリチアーノの細い体とは大違いだった。
 その姿に見惚れていればテオドールがベッドに乗り上げてきて、まるでじゃれつくようにフェリチアーノに軽い口付けをあちこちに送って来る。

「ふふっテオくすぐったいですって」

 知らぬ間にはだけさせられていたシャツのお陰で、抱きしめられれば素肌同士がピタリとくっつき、じゃれた雰囲気は一気に艶めかしい物へと戻された。
 密着した下半身は既にお互い痛いほどに立ち上がり、欲望の解放を待ちわびている。
 視線を合わせれば垂れた目に雄のギラつく欲を湛えたテオドールがフェリチアーノをしっかりと捉えていた。
 ドキドキと今までに感じた事のない興奮と欲望がフェリチアーノを掻き乱す。
 目の前の男に早く犯されたくて堪らないのだと疼いて仕方がなかった。

「フェリチアーノ、全部俺に頂戴?」

 フェリチアーノは返事の代わりにテオドールに腕を回すと、嬉しくて堪らないと言った表情で擦り寄った。
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