上 下
25 / 26

2-13 腕のないトロール

しおりを挟む

「ルークさん!」

 カルロスの呼びかけに、ルークは行動で応じた。
 ルークは『ヴァイン・アーツ・トライ』により、身動きの取れないゴブリン2体の首を、ロングソードで両断した。
 ルークは冒険者になる前から短剣を使い続けており、通常の直剣を使い慣れていないが、それでも足を固定されているゴブリンの首をねるのは容易かった。

「ルーカス! 最後の1体を!」
「ああ!」

 ルーカスはルークに負けじと、最後の1体になったゴブリンに駆け出す。
 彼は左手のラウンドシールドでゴブリンの顔を強打し、体勢を崩した隙にスピアを胸に突き刺した。

「はぁぁぁ!」
「ギィエァ……ギィシシェェァァ……!」

 ルーカスは断末魔をあげるゴブリンを蹴り飛ばすと、心臓に狙いを付け、スピアを突き刺した。

「ルーカス、お疲れ」
「ふぅ……5人だとやっぱり余裕だな」

 ルーカスはスピアの石突を地面に突き立てると辺りを見回した。周囲にはゴブリン8体の死体が横たわっており、ヘレナは既にゴブリンの耳の切断に取り掛かっていた。
 
「ルークさんもお疲れ様です……身体……疲れてませんか?」
「別に、何ともない」

 ルークは昨晩のカルロスとの会話以降、眠気が飛んでしまったため、皆より半分の睡眠時間しか取っておらず、カルロスはそのことを気にかけていた。

「昨日は変なことを話してすみませんでした……お詫びになりませんが……」

 カルロスはバッグから包み紙に覆われた物を取り出す。包み紙からはふんわりと甘い匂いが漂っていた。
 
「砂糖と蜂蜜たっぷりのナッツバーです……ルーカスに見つかるとねだられるので、後で食べてください……」
「ああ……」

 砂糖菓子が嫌いではなかったルークは、カルロスの心遣いを素直に受け取った。

「しかしよ……野営地からそんなに離れていないのに、何でこんなにゴブリンが多いんだ?」
「確かに多いわね。こんなに多いとは思ってなかった」

 地形から考えると、野営地が設営された場所の周囲から魔物が討伐され、数を減らしていくのが自然である。
 しかし野営地が設立され2か月が経った今でも、魔物が減っている様子はなく、5人は2日目にして既に、ゴブリンだけで40体ほどを倒していた。

「あの、ヘレナさん……私も、手伝ってみてもいいでしょうか?」
「ん、セレーネちゃんやってみる?」
「はい、やってみます……」

 ヘレナはセレーネの自主性を重んじ、自身のナイフを手渡した。

「気持ち悪いけど……まあセレーネちゃん、料理が好きって言ってたし、肉を斬る作業だと思えばいいかな……」
「はい……私も冒険者になったからには……こういうことは、いつかやらないといけないと思ってたので……」

 ゴブリンの左耳を切り取るだけの簡単な作業だが、気色の悪いゴブリンの死体を触るのは抵抗があるだろう。セレーネは慣れない手付きで、ゆっくりとゴブリンの耳を切り落としていく。
 冒険者として初の雑用を、ルーカスとカルロスは微笑ましく見守る。

「何か昔を思い出すな~……」
「ふっ……けどルーカスって『俺は前衛だから、雑用はお前らがやれ!』って言って、最初の頃は解体とか全然やってなかったよね?」
「それはまあ……そういう時期もあったってことだ……!」

 カルロスの指摘に、ルーカスは声を張って誤魔化す。

「まあ他のパーティーでも、グリーナーを雇ってないところは、代わりに後衛がやることが多いみたいだよ」
「一番身体を使っているのは前衛だ。前衛が休んでいる間に、後衛が解体をするのは理にかなっている」

 ルークの意見に、ルーカスが激しく同意した。

「あぁ~やっぱりルークは分かってるな……! そうだよ、俺ら前衛が一番身体を張っているからな! 『才能がある人物は適応する場所に配置せよ』って言葉があるからな。俺もこれからは、全部カルロスとヘレナに任せようか!」
「ルークさんがそういうと、ルーカスは本当にサボりそうだから止めてください……」


 他愛もない会話の中、突如森の中が騒がしくなる。
 木々が不規則に乾いた音を鳴らし、唸り声のような物音が5人に近付いてくる。

「何か来るぞ……!」
「そうみたいだね……姉さん、セレーネさん……! 何か来ます……!」

 5人は森の奥からの物音に注意を向ける。人のような影は次第に大きくなっていき、5人に迫る頃には巨大な化け物の変貌が明らかになる。

「こいつら……トロールか……!」
「けど、様子がおかしい……あいつ、腕がないね……!」

「ウヲォォォ……!」
「ゥヲェェ……ヲオォォォ……」

 5人の目の前に現れたトロールたちは唸り声を上げる。しかし1体のトロールは右手が消失しており、断面は荒く、血が滴り落ちていた。
 トロールはドレッドトロールのように悪魔の様相はしておらず、ゴブリンの身体を人間以上に巨大化したような姿をしていた。
 手足は丸太のように太く、汚れた地色の皮膚も相まって、硬質な樹木のように見える。硬く屈強な腕から繰り出す攻撃は、ゴブリンとは比較にならないほど強力だろう。
 しかしトロールの上位種を倒していたルークは、ロングソードを引き抜き、冷静に指示を出す。

「あいつは俺がやる。お前らは腕のない方をやれ」
「分かりました……ルーカス、姉さん!」
「ああ!」

 ルークは腕のあるトロールの注意を引くために、すぐさま走りながら魔法を使用した。

「フェイル・バーム……!」

 放たれた火球は上半身を狙うも、トロールは腕を交差させ直撃を防いだ。
 しかしドレッドトロールのように皮膚が硬くない通常のトロールには、ある程度の効果があり、右手の甲が炸裂し肉片が飛び散っていた。

「ウヲォォオン!!!」

 攻撃を受けたトロールの注目はルークへと向かい、彼に向けて走り出した。

「ドラルグ・ザムルフ!……奮い立て、血よ、強靭なる力へと転じ、力強き歩みを与えん……スカレート・ミカルト……!」

 セレーネの魔法により、ルークとルーカスは驚異的な身体能力と防御を獲得する。
 ルークは殴りかかってきたトロールとすれ違うように身体を逸らし、回避の間際にロングソードの刃を寝かせる。トロールの勢いを利用した攻撃は、トロールの腹部に切創を与える。

「ウォォヲヲ……!」
「鋼の魂は一時の盤石を示す……ターム・アムレット……!」

 セレーネの魔法によりルークのロングソードが鈍く光り、硬度を増す。
 ルークはすぐさま振り返り、背中を向けるトロールの太ももを横に斬り付け、手首を返し、ふくらはぎまで剣を斬り下げる。

「はぁぁ!」
「ウヲオォォ!……ウゥォオォォ!!!」

 硬度が増したロングソードは、トロールの太ももを深く裂傷させた。左脚に傷を負ったトロールは膝を付き、うずくまった。

「ウヲォォォ……!」

 ルークの後ろでは右腕のないトロールが弱々しい声をあげていた。
 元々弱っていたトロールがルーカスに向かい、左手を突き出すが、ルーカスはいとも簡単にラウンドシールドで防いだ。
 ルーカスが反撃とばかりに、スピアをトロールに突き刺し、同時にトロールの顔面に2本の矢が深く突き刺さる。

「ウヲォォォオン!!!」
「今よ!」

 痛みにより動きが止まったトロールを、カルロスは拘束する。

「我が魔力は大地を慈しむ魔へと変わる……魔は芽吹く……新緑は悪しき者を拘束し、我らに育みをもたらせ……ヴァイン・アーツ・トライ!」

 魔法により成長する若草はトロールの足に絡み付き、動きを制限する。
 しかしカルロスは詠唱を止めない。

「新緑は育つ、魔を糧として……やがて終焉には、全てを焼き尽くす炎となる……枯葉は火炎……メファル・ヴァイン!」

 トロールに巻き付いていた若草は胸のあたりまで成長を遂げると、突如枯れ始め、枯葉は火を纏った。

「ウヲオォォ!!!……ウゥォオォォォォ!!!」

 激しく燃え盛る火炎を身にまとったトロールは、悶え、苦しみにのたうち回る。
 苦しむトロールに慈悲を与えるべく、カルロスは杖を振るった。

「「フェイル・バーム」」

 同時に2か所から火球の炸裂音が響く。
 火炎に包まれていたトロールの胸部が一瞬赤い閃光を放つと、胸部から腹部までが炸裂し、トロールの上半身をえぐり飛ばした。
 トロールは地に倒れると、生命活動が止まり、炎は身体を焼き続けた。
 標的を倒した3人は武器を下ろした。


「私たち、ルーク君と同時に終わったみたいね」
「元々弱ってたトロールだったからラクだったな」
「僕もあんまり魔力を使ってないね」
「その魔法、俺も使いたいぜ。ツタの後の炎って魔力をあんまり使ってないんだろ?」
「そうだね。発火は自分の魔力じゃなくて、『ヴァイン・アーツ・トライ』で吸収した相手の魔力を使ってるからね。もちろん発火には魔力変換は必要だけど」
「ルークの話だと、俺の魔力は白の魔力に偏っていて、その魔力変換が出来ないって話だったからな……」
「神性が高いと、属性魔法や攻撃魔法は難しいって話だからね」

 3人がルークに視線を移すと、彼はロングソードを鞘に納めていた。

「流石だな! 1人でドレッドトロールを倒せるなら、普通のトロールも余裕か」
「ドレッドトロールを倒せたのは……こいつがいたからだ……」

 ルークは目線でセレーネを指し示す。

「このトロールだって……俺1人で倒そうとしたら、もっと魔力を使う必要がある」

 ルークの倒したトロールは背中の心臓付近が大きく裂開し、臓器は内側から炸裂していた。魔力消費が大きいルークは、少しの魔力で致命傷を与えられるように、トロールの急所付近を斬り裂いてから魔法を使用していた。
 セレーネはルークに実質的に『セレーネがいたから倒せた』と言われ、照れくさいのか、自身の能力を否定する。

「私はルークさんにかけただけなので……今も私はなにもしていませんし……」
「そんなこと言うなよ。俺、セレーネの魔法がなかったら、昨日のダイアウルフだって、あんな簡単に攻撃を受けれてないぞ」
「セレーネちゃん、そんなに自分を卑下しちゃダメよ。セレーネちゃんの魔法は私たちの命に関わる魔法なんだから。そんなことを言うなら、私なんかパーティーの雑用係よ」

 ヘレナは自身の戦闘能力の低さを明るく自嘲する。

「そうですよ。セレーネさんの魔法はパーティーでは一番重要な魔法ですから、何もしてないってことはないですよ」

 ヘレナの意見を全て賛同したカルロスは、彼女の鋭い指摘をされる。

「カルロス、『そうだよ』って言ったけど、私がパーティーの雑用係ってことは否定してくれないの?」
「いや~姉さん……『才所適応』って言葉があるくらいだからね……姉さんは色々と役に立ってくれてるよ……」
「はあ、なによあんた! 自分は魔法が得意だからって……弟なんだから姉の顔ぐらい立てなさいよ!」

 ヘレナは能力の低さを自虐するのは良しとしても、他者から言われるのは嫌っていた。

「いや姉さん……嘘は良くないっていつも言ってたし……」
「随分と都合が良いわね! 暗に雑用係って言われるとなんか嫌なんだけど……!」

 怒りの矛先はルーカスにも向かう。

「あんたも私が雑用係と思ってるの?」
「いや俺は……知りませんよ……?」

 ルーカスがはぐらかし身を引くと、ヘレナは再びカルロスを責め立て、日頃の小言を言い合う。

「あの……おふたりとも……」

 自身のせいで2人が言い争いを始めてしまったため、止めに入ろうとするセレーネだったが、ルーカスに引き止められた。

「いいんだよあの2人。たまに些細なことでああなるから、放っておいても平気だぜ」
「大丈夫でしょうか?」
「ああ。それよりセレーネ、トロールの討伐証明の解体、俺らが教えてやるよ。おいルーク! セレーネに教えてやろうぜ」
「ああ……」

 カルロスとヘレナのやり取りを見ていたルークは、呆れた溜息を漏らすと、セレーネに解体を教えた。

 カルロスはヘレナの戦闘力の低さを認めていた。そのことを嘘偽りなく相手に伝えられるのは、2人が姉弟だからだろう。悲惨な過去を持つ2人にとって、嘘の配慮より真実の方が重要であった。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
いいね、お気に入り、感想などをいただけると今後の励みになります。

よろしくお願いします!
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

彼女をイケメンに取られた俺が異世界帰り

あおアンドあお
ファンタジー
俺...光野朔夜(こうのさくや)には、大好きな彼女がいた。 しかし親の都合で遠くへと転校してしまった。 だが今は遠くの人と通信が出来る手段は多々ある。 その通信手段を使い、彼女と毎日連絡を取り合っていた。 ―――そんな恋愛関係が続くこと、数ヶ月。 いつものように朝食を食べていると、母が母友から聞いたという話を 俺に教えてきた。 ―――それは俺の彼女...海川恵美(うみかわめぐみ)の浮気情報だった。 「――――は!?」 俺は思わず、嘘だろうという声が口から洩れてしまう。 あいつが浮気してをいたなんて信じたくなかった。 だが残念ながら、母友の集まりで流れる情報はガセがない事で 有名だった。 恵美の浮気にショックを受けた俺は、未練が残らないようにと、 あいつとの連絡手段の全て絶ち切った。 恵美の浮気を聞かされ、一体どれだけの月日が流れただろうか? 時が経てば、少しずつあいつの事を忘れていくものだと思っていた。 ―――だが、現実は厳しかった。 幾ら時が過ぎろうとも、未だに恵美の裏切りを忘れる事なんて 出来ずにいた。 ......そんな日々が幾ばくか過ぎ去った、とある日。 ―――――俺はトラックに跳ねられてしまった。 今度こそ良い人生を願いつつ、薄れゆく意識と共にまぶたを閉じていく。 ......が、その瞬間、 突如と聞こえてくる大きな声にて、俺の消え入った意識は無理やり 引き戻されてしまう。 俺は目を開け、声の聞こえた方向を見ると、そこには美しい女性が 立っていた。 その女性にここはどこだと訊ねてみると、ニコッとした微笑みで こう告げてくる。 ―――ここは天国に近い場所、天界です。 そしてその女性は俺の顔を見て、続け様にこう言った。 ―――ようこそ、天界に勇者様。 ...と。 どうやら俺は、この女性...女神メリアーナの管轄する異世界に蔓延る 魔族の王、魔王を打ち倒す勇者として選ばれたらしい。 んなもん、無理無理と最初は断った。 だが、俺はふと考える。 「勇者となって使命に没頭すれば、恵美の事を忘れられるのでは!?」 そう思った俺は、女神様の嘆願を快く受諾する。 こうして俺は魔王の討伐の為、異世界へと旅立って行く。 ―――それから、五年と数ヶ月後が流れた。 幾度の艱難辛苦を乗り越えた俺は、女神様の願いであった魔王の討伐に 見事成功し、女神様からの恩恵...『勇者』の力を保持したまま元の世界へと 帰還するのだった。 ※小説家になろう様とツギクル様でも掲載中です。

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった

なるとし
ファンタジー
 鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。  特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。  武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。  だけど、その母と娘二人は、    とおおおおんでもないヤンデレだった…… 第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

女神様から同情された結果こうなった

回復師
ファンタジー
 どうやら女神の大ミスで学園ごと異世界に召喚されたらしい。本来は勇者になる人物を一人召喚するはずだったのを女神がミスったのだ。しかも召喚した場所がオークの巣の近く、年頃の少女が目の前にいきなり大量に現れ色めき立つオーク達。俺は妹を守る為に、女神様から貰ったスキルで生き残るべく思考した。

月が導く異世界道中extra

あずみ 圭
ファンタジー
 月読尊とある女神の手によって癖のある異世界に送られた高校生、深澄真。  真は商売をしながら少しずつ世界を見聞していく。  彼の他に召喚された二人の勇者、竜や亜人、そしてヒューマンと魔族の戦争、次々に真は事件に関わっていく。  これはそんな真と、彼を慕う(基本人外の)者達の異世界道中物語。  こちらは月が導く異世界道中番外編になります。

特殊スキル持ちの低ランク冒険者の少年は、勇者パーティーから追い出される際に散々罵しった癖に能力が惜しくなって戻れって…頭は大丈夫か?

アノマロカリス
ファンタジー
少年テイトは特殊スキルの持ち主だった。 どんなスキルかというと…? 本人でも把握出来ない程に多いスキルなのだが、パーティーでは大して役には立たなかった。 パーティーで役立つスキルといえば、【獲得経験値数○倍】という物だった。 だが、このスキルには欠点が有り…テイトに経験値がほとんど入らない代わりに、メンバーには大量に作用するという物だった。 テイトの村で育った子供達で冒険者になり、パーティーを組んで活躍し、更にはリーダーが国王陛下に認められて勇者の称号を得た。 勇者パーティーは、活躍の場を広げて有名になる一方…レベルやランクがいつまでも低いテイトを疎ましく思っていた。 そしてリーダーは、テイトをパーティーから追い出した。 ところが…勇者パーティーはのちに後悔する事になる。 テイトのスキルの【獲得経験値数○倍】の本当の効果を… 8月5日0:30… HOTランキング3位に浮上しました。 8月5日5:00… HOTランキング2位になりました! 8月5日13:00… HOTランキング1位になりました(๑╹ω╹๑ ) 皆様の応援のおかげです(つД`)ノ

悠々自適な転生冒険者ライフ ~実力がバレると面倒だから周りのみんなにはナイショです~

こばやん2号
ファンタジー
とある大学に通う22歳の大学生である日比野秋雨は、通学途中にある工事現場の事故に巻き込まれてあっけなく死んでしまう。 それを不憫に思った女神が、異世界で生き返る権利と異世界転生定番のチート能力を与えてくれた。 かつて生きていた世界で趣味で読んでいた小説の知識から、自分の実力がバレてしまうと面倒事に巻き込まれると思った彼は、自身の実力を隠したまま自由気ままな冒険者をすることにした。 果たして彼の二度目の人生はうまくいくのか? そして彼は自分の実力を隠したまま平和な異世界生活をおくれるのか!? ※この作品はアルファポリス、小説家になろうの両サイトで同時配信しております。

妻がエロくて死にそうです

菅野鵜野
大衆娯楽
うだつの上がらないサラリーマンの士郎。だが、一つだけ自慢がある。 美しい妻、美佐子だ。同じ会社の上司にして、できる女で、日本人離れしたプロポーションを持つ。 こんな素敵な人が自分のようなフツーの男を選んだのには訳がある。 それは…… 限度を知らない性欲モンスターを妻に持つ男の日常

「魔王のいない世界には勇者は必要ない」と王家に追い出されたので自由に旅をしながら可愛い嫁を探すことにしました

夢幻の翼
ファンタジー
「魔王軍も壊滅したし、もう勇者いらないよね」  命をかけて戦った俺(勇者)に対して魔王討伐の報酬を出し渋る横暴な扱いをする国王。  本当ならばその場で暴れてやりたかったが今後の事を考えて必死に自制心を保ちながら会見を終えた。  元勇者として通常では信じられないほどの能力を習得していた僕は腐った国王を持つ国に見切りをつけて他国へ亡命することを決意する。  その際に思いついた嫌がらせを国王にした俺はスッキリした気持ちで隣町まで駆け抜けた。  しかし、気持ちの整理はついたが懐の寒かった俺は冒険者として生計をたてるために冒険者ギルドを訪れたがもともと勇者として経験値を爆あげしていた僕は無事にランクを認められ、それを期に国外へと向かう訳あり商人の護衛として旅にでることになった。 といった序盤ストーリーとなっております。 追放あり、プチだけどざまぁあり、バトルにほのぼの、感動と恋愛までを詰め込んだ物語となる予定です。 5月30日までは毎日2回更新を予定しています。 それ以降はストック尽きるまで毎日1回更新となります。

処理中です...