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ウェルカム!朧目屋敷へようこそ!
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(視点=喰緋)
(狼牙)「なぁ、クー。その・・・リュックの中、苦しくなるんじゃないか?
ギュウギュウ詰めに物入れてるし・・・ほら、痛いだろ。
怪我してる所に色々当たってるし。ほら、おいで。
俺が抱っこしてクーが静かにしていれば人にはきっと気付かれない。
ほら、よしよし。」
ナデナデ
狼ちゃんは僕をリュックから出して、狼ちゃんが着ていた。
パーカーの内側に僕を隠した。狼ちゃんの温もりが伝わってきて、
優しく撫でてくれて、心地よかった。
それと同時に、物凄い眠気が僕を襲ってきた。
(喰緋)「んんぅ・・・なんだか、すっごく眠たい・・・」
(狼牙)「寝たら良いよ。俺の家に着いたら起こしてやるから。」
ニコッ
狼ちゃんはニコッと僕に微笑んでくれた。その瞬間に僕は微睡んだ。
(喰緋)「うん・・・おやすみ・・・」
(狼牙)「おやすみ。・・・・・・さて、行くか。」
(視点変更→狼牙)
(狼牙)「この曖昧な道を、どう切り抜けようか・・・」
都会には大通りみたいな店ばっかの道の他に、狭い道がいくつもある。
空き家ばっかりの不気味な道。俺の家へ帰るには、秘密の通路を使えばすぐ着く。
でも、ここら辺には無いのかな、【アレ】・・・
(狼牙)「【アレ】あったらすぐ帰れるんだけどな・・・」
【アレ】がないか周りを見渡してみた。・・・!【アレ】を見つけた!
すると、【アレ】を見つけた途端に黒い猫がやって来た。
【アレ】とは、マンホールの蓋の事だ。
彼は俺の家に住み着く野良猫の一匹である、月影(ツキカゲ)だ。
野良猫の中でも1番俺に懐いてくれてる猫である。
月影は、俺がどこに居ようと匂いでわかるらしい。
その為、マンホールに俺が近付くと各マンホールの穴を行き来し、
俺を家まで連れてってくれる。
(月影)「んにゃ」
(狼牙)「今回もよろしくな、月影。」
ナデナデ
(月影)「んにゃん!」
ゴロゴロ・・・
青年&小動物移動中・・・
~朧目屋敷前~
(狼牙)「ありがとな、月影。ご飯、置いとくからな」
(月影)「にゃ」
月影は去っていった。さて・・・
(狼牙)「・・・クー、起きて。ほら、家に着いたよ。」
(喰緋)「んぅ・・・ついたぁ・・・?」
(狼牙)「うん。ほら、起きて。」
(喰緋)「ふぁ・・・んん!っと。ってうわぁ・・・狼ちゃんの家、大きい・・・」
クーは目を真ん丸にしてキラキラさせて、尻尾をブンブン振っていた。
(狼牙)「・・・そんな良いものか?それほど綺麗でもない家だよ?」
(喰緋)「ううん!綺麗な黒い屋根に綺麗な黒レンガのお家で、羨ましいよ。
ここと違う世界の僕の家は、柔らかい綿が敷き詰められた狭い穴だったから、
このお家は良いなって思うよ。」
(狼牙)「羨ましいって、クーもこの家に住むんだよ?ほら入って入って!」
(視点変更→喰緋)
~朧目屋敷中~
(喰緋)「ひっろーーーーーーーーーーーーーーい‼︎‼︎‼︎‼︎」
玄関に僕の声が響き渡る。
玄関だけでも広くて、周りにいろんなドアがある。
(狼牙)「そうか?俺は狭い方が好きだけどなぁ。広いと落ち着かないし。
って、話聞いてない・・・(^^;)」
クンクンクン・・・ドアの匂いがみんな違う!
お花の匂いとか、果物の匂いとか、なんだか懐かしい匂いとか・・・・・・
すっごいや!
(喰緋)「狼ちゃん狼ちゃん!ここのドア、匂いが全部違うのはなんで?」
(狼牙)「部屋、入ってみるか?」
(喰緋)「うんっ!」
狼ちゃんは、目の前に並んだドアの一つを開けた。すると・・・
~花咲草原~
(喰緋)「うわぁっ・・・!」
そこには、永久に続いてそうな綺麗なお花の草原が広がっていた。
それはまるで、前、僕のいた世界にあった妖精のお花畑みたいだった。
(狼牙)「ふふっ。驚いたか?綺麗な花だろ。
たまに、クーみたいなこの世界にいない動物とかも来るんだ。ほら、アレ。
羽生えた青い幻獣っぽい奴!」
狼ちゃんが指したのは、お花の草原の真ん中辺り。
そこをみると・・・・・・なんと、僕にとって懐かしい獣がいたんだ!
(喰緋)「・・・‼︎‼︎‼︎ 想楽兄ちゃん!そーらーにーちゃーん!」
(?)「ガルッ⁉︎・・・グルルッ?・・・・・・!」
(喰緋)「想楽兄ちゃん!久しぶりだね!ねぇ、僕の事、覚えてる?」
(想楽)「喰緋!忘れる訳がないだろう?久しぶりだな・・・元気にしてたか?」
(喰緋)「うん!ちょっと怪我しちゃったけどね。でもねでもね!
狼ちゃんが助けてくれたの!ほら、あの人間の男の人だよ!」
僕は狼ちゃんの方を指し示した。狼ちゃんはこっちを見てニコッとしてくれた。
(想楽)「に、人間だと⁉︎バカ言え、喰緋‼︎ 人間などただの残虐者だと、
前に教えただろう‼︎ それなのになんで人間なんかに‼︎」
(喰緋)「狼ちゃんは僕が人間の世界の乗り物に轢かれて僕に気付かない人間達に
蹴り飛ばされたり踏まれていたりしてた時に、怪我してる僕の側に駆けつけて、
狼ちゃんのお家まで抱っこして必死に頑張ってくれたんだ。
それで、狼ちゃん家の部屋のドアを開けてここに来たんだよ!」
(想楽)「そ、そんな事、あり得るはずが、無い・・・」
(視点変更→狼牙)
クーと青い幻獣は何か話してるようだった。
どうしてか、俺も会話に混ざりたくなって近付いた。
(狼牙)「クー、コイツは知り合いか?」
(喰緋)「あっ、狼ちゃん!うんっ、そうだよ!紹介するね。
僕の友達であり、お兄ちゃん代わりの想楽(ソラ)兄ちゃんだよ!」
(狼牙)「ソラか!俺は狼牙!よろしくな。」
サッ
俺はソラを少し撫でようとソラの頭に手を近付けた。
すると・・・
(想楽)「触るなっ、人間‼︎ 俺に1回でも触れたら容赦なく俺の毒牙で噛むぞ‼︎」
(喰緋)「想楽兄ちゃん‼︎」
(狼牙)「いいよ。噛んだって構わない。俺は挨拶代わりに撫でるだけだ。」
本当に、俺はただそれだけなんだ。
(想楽)「うるさいうるさいっ!こっち来るなっ!」
ガブッ
俺の手に、二つの犬歯の跡がついた。少し経つと、血が吹き出て来た。
俺の腕に痛みはあるが、あえて顔に出さなかった。
(喰緋)「想楽兄ちゃん‼︎ 狼ちゃんに酷いことしないでよ‼︎」
ポロポロ・・・
クーは尻尾を巻いて、泣いていた。
俺の腕を噛んだ想楽のこの毒は、きっと即効性だ。
どんどん血が溢れて出てくる。俺は焦らず、血が出てくるところを舐める。
・・・血が止まった。
(喰緋)「ふぇ・・・?血が、止まった・・・?」
(想楽)「な、なんでだ⁉︎ 俺の毒が回った傷口は、塞ぎようが無いはず・・・」
(狼牙)「俺が、普通の人間だと思った?まぁ、この見た目じゃ仕方ないか。
・・・・・・俺は上級半幻獣の人狼と、上級幻獣のヴァンパイアのハーフなんだ。
黙っててゴメンな、クー。」
(喰緋)「狼ちゃんが、上級幻獣様の子だったなんて・・・」
(想楽)「ま・・・マジか・・・」
クーとソラはプルプル震えている。・・・不気味で、怖がらせちゃったかな。
ってアレ・・・?
(喰緋)「凄いや‼︎ 狼ちゃん凄いっ‼︎ まさか、上級幻獣様だったなんて‼︎
狼ちゃんって本当に呼んで良いのか分かんないけど凄いやっ‼︎」
(≧∀≦)
うん、なんかクーは大丈夫そう。えっと、ソラは・・・あぁ・・・(^^;)
(想楽)「じょ、上級幻獣様だったなんて・・・・・・あの、ろ、狼牙様。
先程の俺の無礼を、俺を、どうか罰して下さい!」
(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)m(_ _)m
・・・なんか、大袈裟だなぁ・・・
(狼牙)「罰は与えれないよ。ただの自己防衛と防衛本能が強かっただけだしね。」
(想楽)「で、ですが・・・俺は何かお詫びせねば気が済みませぬ故、
どうか俺を罰して下さい‼︎」
(狼牙)「う~ん・・・・・・・・・あ、そうだ!
ソラ、よく聞いて。俺はお前を罰しない。ただその代わり、永遠に俺に忠誠を
誓ってくれるなら、許してあげるよ。」
ソラは泣いて少し怯えていた。恐る恐る俺を見上げると、目をうるうるさせた。
(想楽)「ほ、本当ですか・・・?上級幻獣様にお仕えする事が出来るだなんて、
光栄です!狼牙様、ありがとうございます!
・・・あの、狼牙様はヴァンパイアと人狼のハーフなんですよね?
契約はどうされるのですか?」
(狼牙)「大丈夫。心配しなくてもできるから、な?」
ナデナデ
ソラは、俺に撫でられて気が和らいだようだった。
(狼牙)「なぁ、クー。その・・・リュックの中、苦しくなるんじゃないか?
ギュウギュウ詰めに物入れてるし・・・ほら、痛いだろ。
怪我してる所に色々当たってるし。ほら、おいで。
俺が抱っこしてクーが静かにしていれば人にはきっと気付かれない。
ほら、よしよし。」
ナデナデ
狼ちゃんは僕をリュックから出して、狼ちゃんが着ていた。
パーカーの内側に僕を隠した。狼ちゃんの温もりが伝わってきて、
優しく撫でてくれて、心地よかった。
それと同時に、物凄い眠気が僕を襲ってきた。
(喰緋)「んんぅ・・・なんだか、すっごく眠たい・・・」
(狼牙)「寝たら良いよ。俺の家に着いたら起こしてやるから。」
ニコッ
狼ちゃんはニコッと僕に微笑んでくれた。その瞬間に僕は微睡んだ。
(喰緋)「うん・・・おやすみ・・・」
(狼牙)「おやすみ。・・・・・・さて、行くか。」
(視点変更→狼牙)
(狼牙)「この曖昧な道を、どう切り抜けようか・・・」
都会には大通りみたいな店ばっかの道の他に、狭い道がいくつもある。
空き家ばっかりの不気味な道。俺の家へ帰るには、秘密の通路を使えばすぐ着く。
でも、ここら辺には無いのかな、【アレ】・・・
(狼牙)「【アレ】あったらすぐ帰れるんだけどな・・・」
【アレ】がないか周りを見渡してみた。・・・!【アレ】を見つけた!
すると、【アレ】を見つけた途端に黒い猫がやって来た。
【アレ】とは、マンホールの蓋の事だ。
彼は俺の家に住み着く野良猫の一匹である、月影(ツキカゲ)だ。
野良猫の中でも1番俺に懐いてくれてる猫である。
月影は、俺がどこに居ようと匂いでわかるらしい。
その為、マンホールに俺が近付くと各マンホールの穴を行き来し、
俺を家まで連れてってくれる。
(月影)「んにゃ」
(狼牙)「今回もよろしくな、月影。」
ナデナデ
(月影)「んにゃん!」
ゴロゴロ・・・
青年&小動物移動中・・・
~朧目屋敷前~
(狼牙)「ありがとな、月影。ご飯、置いとくからな」
(月影)「にゃ」
月影は去っていった。さて・・・
(狼牙)「・・・クー、起きて。ほら、家に着いたよ。」
(喰緋)「んぅ・・・ついたぁ・・・?」
(狼牙)「うん。ほら、起きて。」
(喰緋)「ふぁ・・・んん!っと。ってうわぁ・・・狼ちゃんの家、大きい・・・」
クーは目を真ん丸にしてキラキラさせて、尻尾をブンブン振っていた。
(狼牙)「・・・そんな良いものか?それほど綺麗でもない家だよ?」
(喰緋)「ううん!綺麗な黒い屋根に綺麗な黒レンガのお家で、羨ましいよ。
ここと違う世界の僕の家は、柔らかい綿が敷き詰められた狭い穴だったから、
このお家は良いなって思うよ。」
(狼牙)「羨ましいって、クーもこの家に住むんだよ?ほら入って入って!」
(視点変更→喰緋)
~朧目屋敷中~
(喰緋)「ひっろーーーーーーーーーーーーーーい‼︎‼︎‼︎‼︎」
玄関に僕の声が響き渡る。
玄関だけでも広くて、周りにいろんなドアがある。
(狼牙)「そうか?俺は狭い方が好きだけどなぁ。広いと落ち着かないし。
って、話聞いてない・・・(^^;)」
クンクンクン・・・ドアの匂いがみんな違う!
お花の匂いとか、果物の匂いとか、なんだか懐かしい匂いとか・・・・・・
すっごいや!
(喰緋)「狼ちゃん狼ちゃん!ここのドア、匂いが全部違うのはなんで?」
(狼牙)「部屋、入ってみるか?」
(喰緋)「うんっ!」
狼ちゃんは、目の前に並んだドアの一つを開けた。すると・・・
~花咲草原~
(喰緋)「うわぁっ・・・!」
そこには、永久に続いてそうな綺麗なお花の草原が広がっていた。
それはまるで、前、僕のいた世界にあった妖精のお花畑みたいだった。
(狼牙)「ふふっ。驚いたか?綺麗な花だろ。
たまに、クーみたいなこの世界にいない動物とかも来るんだ。ほら、アレ。
羽生えた青い幻獣っぽい奴!」
狼ちゃんが指したのは、お花の草原の真ん中辺り。
そこをみると・・・・・・なんと、僕にとって懐かしい獣がいたんだ!
(喰緋)「・・・‼︎‼︎‼︎ 想楽兄ちゃん!そーらーにーちゃーん!」
(?)「ガルッ⁉︎・・・グルルッ?・・・・・・!」
(喰緋)「想楽兄ちゃん!久しぶりだね!ねぇ、僕の事、覚えてる?」
(想楽)「喰緋!忘れる訳がないだろう?久しぶりだな・・・元気にしてたか?」
(喰緋)「うん!ちょっと怪我しちゃったけどね。でもねでもね!
狼ちゃんが助けてくれたの!ほら、あの人間の男の人だよ!」
僕は狼ちゃんの方を指し示した。狼ちゃんはこっちを見てニコッとしてくれた。
(想楽)「に、人間だと⁉︎バカ言え、喰緋‼︎ 人間などただの残虐者だと、
前に教えただろう‼︎ それなのになんで人間なんかに‼︎」
(喰緋)「狼ちゃんは僕が人間の世界の乗り物に轢かれて僕に気付かない人間達に
蹴り飛ばされたり踏まれていたりしてた時に、怪我してる僕の側に駆けつけて、
狼ちゃんのお家まで抱っこして必死に頑張ってくれたんだ。
それで、狼ちゃん家の部屋のドアを開けてここに来たんだよ!」
(想楽)「そ、そんな事、あり得るはずが、無い・・・」
(視点変更→狼牙)
クーと青い幻獣は何か話してるようだった。
どうしてか、俺も会話に混ざりたくなって近付いた。
(狼牙)「クー、コイツは知り合いか?」
(喰緋)「あっ、狼ちゃん!うんっ、そうだよ!紹介するね。
僕の友達であり、お兄ちゃん代わりの想楽(ソラ)兄ちゃんだよ!」
(狼牙)「ソラか!俺は狼牙!よろしくな。」
サッ
俺はソラを少し撫でようとソラの頭に手を近付けた。
すると・・・
(想楽)「触るなっ、人間‼︎ 俺に1回でも触れたら容赦なく俺の毒牙で噛むぞ‼︎」
(喰緋)「想楽兄ちゃん‼︎」
(狼牙)「いいよ。噛んだって構わない。俺は挨拶代わりに撫でるだけだ。」
本当に、俺はただそれだけなんだ。
(想楽)「うるさいうるさいっ!こっち来るなっ!」
ガブッ
俺の手に、二つの犬歯の跡がついた。少し経つと、血が吹き出て来た。
俺の腕に痛みはあるが、あえて顔に出さなかった。
(喰緋)「想楽兄ちゃん‼︎ 狼ちゃんに酷いことしないでよ‼︎」
ポロポロ・・・
クーは尻尾を巻いて、泣いていた。
俺の腕を噛んだ想楽のこの毒は、きっと即効性だ。
どんどん血が溢れて出てくる。俺は焦らず、血が出てくるところを舐める。
・・・血が止まった。
(喰緋)「ふぇ・・・?血が、止まった・・・?」
(想楽)「な、なんでだ⁉︎ 俺の毒が回った傷口は、塞ぎようが無いはず・・・」
(狼牙)「俺が、普通の人間だと思った?まぁ、この見た目じゃ仕方ないか。
・・・・・・俺は上級半幻獣の人狼と、上級幻獣のヴァンパイアのハーフなんだ。
黙っててゴメンな、クー。」
(喰緋)「狼ちゃんが、上級幻獣様の子だったなんて・・・」
(想楽)「ま・・・マジか・・・」
クーとソラはプルプル震えている。・・・不気味で、怖がらせちゃったかな。
ってアレ・・・?
(喰緋)「凄いや‼︎ 狼ちゃん凄いっ‼︎ まさか、上級幻獣様だったなんて‼︎
狼ちゃんって本当に呼んで良いのか分かんないけど凄いやっ‼︎」
(≧∀≦)
うん、なんかクーは大丈夫そう。えっと、ソラは・・・あぁ・・・(^^;)
(想楽)「じょ、上級幻獣様だったなんて・・・・・・あの、ろ、狼牙様。
先程の俺の無礼を、俺を、どうか罰して下さい!」
(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)m(_ _)m
・・・なんか、大袈裟だなぁ・・・
(狼牙)「罰は与えれないよ。ただの自己防衛と防衛本能が強かっただけだしね。」
(想楽)「で、ですが・・・俺は何かお詫びせねば気が済みませぬ故、
どうか俺を罰して下さい‼︎」
(狼牙)「う~ん・・・・・・・・・あ、そうだ!
ソラ、よく聞いて。俺はお前を罰しない。ただその代わり、永遠に俺に忠誠を
誓ってくれるなら、許してあげるよ。」
ソラは泣いて少し怯えていた。恐る恐る俺を見上げると、目をうるうるさせた。
(想楽)「ほ、本当ですか・・・?上級幻獣様にお仕えする事が出来るだなんて、
光栄です!狼牙様、ありがとうございます!
・・・あの、狼牙様はヴァンパイアと人狼のハーフなんですよね?
契約はどうされるのですか?」
(狼牙)「大丈夫。心配しなくてもできるから、な?」
ナデナデ
ソラは、俺に撫でられて気が和らいだようだった。
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