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本編
第25話 従姉妹の決断に拍手を
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伯母様から夫である元国王への愛情を、僅かでも感じたことはありません。長く一緒に暮らした家族としての情はわかりませんが、恋愛感情は生まれなかったとお伺いしました。
さっぱりした様子で、縛りつける鎖から解放されましたと微笑むお姿は、王宮が鳥籠でしかなかった証拠ではないでしょうか。
一歩間違えば、私も同じ立場でしたけれど。
そんな夫との間に生まれた我が子も、さほど大切に思えなかったのかしら。毎月必ず招待されるお茶会は、いつも私とフランカのみで、王女のお二人が同席されたことはありません。
伯母様の心境を表している気がして、理由をお尋ねできませんでした。でも教育はしっかり手配しておいででしたわ。教師から毎日報告を受けて、あれこれと指図していたのを知っています。本当にお嫌いなら、伯母様は無視するタイプでしょう?
カサンドラ王女様とリアンドラ王女様、どちらも素直で真っすぐな性格の方々です。王子は国王そっくりに育ちました。王女様方は王妃殿下であられた伯母様に似ています。芯が強くてしっかりしている部分や意思をきちんと表明なさるところは、好感が持てました。
もしかして……伯母様はわざと厳しく育てたんじゃないかしら。見捨てた王子と違い、愛情があったのかも。
「あの子達を連れて行くの?」
「さすがにお気の毒ですわ」
「ティファらしいけれど、その優しさにつけ込まれないようにしなくてはね」
人の思惑と利害が絡む王宮で暮らした美女の忠告に「はい」と素直に同意しました。そういえば、伯母様は……早くに彼女らに婚家を決めておられたわ。何か理由があるのかしら。
会話が一段落したところで、肩書を捨てた王女様達が大急ぎで戻って来られました。はしたなく裾を散らすことなく、できるだけ早足で、けれど優雅さを損なわないぎりぎりの速さです。
最近の流行りであるふわふわに広がったスカートを、摘まんで持ち上げる指先の優雅なこと。伯母様の美しい所作を受け継いでおられますのね。
一礼する彼女らの後を追うように、拍手が広間に響いているのが聞こえました。どうやら従姉妹達は上手に振る舞えたようです。ほっとして微笑んでいました。
「宣言してまいりました。お姉さまの侍女として、おそばに置いてくださいませ」
「王太子の妹だった過去は恥です。婚約者であった方にもお詫びしました。どうかお連れください」
私に言われた通り、玉座の前で「セブリオンの家名を捨てる宣言」を行ったのでしょう。これで王家と縁が切れました。
実際は血縁関係があり、多少の情は残ります。それでも彼女らは決断し、選んだのです。貴族としての家名や地位を捨て、やり直す未来を……。
王族としての生活しか知らないのに、まだ若い彼女達が決断したことを私は評価いたします。従姉妹として力になりますわ。
王妃殿下が王家を捨てた行動は王女殿下に、どれほど驚きと勇気を与えたのでしょうか。私の母が存命なら、婚約破棄されたあの場で、私を抱き締めてくれたと思います。あなたは悪くないと慰めてくれたでしょう。
少し肌寒く感じてしまい、寂しさに俯いていました。
「……ステファニー」
首筋に顔をうずめて、すんすんと匂いを嗅ぐ殿方の頬を軽く叩きます。
もう! せっかくの感傷が台無しですわ。本当に犬なのかしら?
跡がつくほど強くないのに、驚いたテュフォン様が「我を叩いたのか?」と呟きました。その呆然とした声に、眉をひそめて言い聞かせます。
「いい加減失礼ですわ、陛下と呼ばれる方の礼儀とは思えません」
叱られた犬のような顔で、忍び笑う父へ視線を向けた竜帝テュフォン様が尋ねました。
「番となる者の匂いを嗅ぐのは、人間では失礼に当たるのか」
「ああ、そうですね。寝室以外、特に人前では控えた方がよろしいでしょう」
「わかった、我慢する」
竜帝陛下と呼ばれた時点で、このお方が伝説の竜なのは間違いありません。我が父メレンデス公爵家当主ベクトルは伝説を確かめに飛び出し、洞窟からテュフォン様を連れて戻りました。
前後の事情を思い出しても、竜なのは否定できません。そこでふと疑問が浮かびました。
「陛下」
「テュフォンと……いや、テユと呼べ。ステファニーにだけ許す」
愛称なのでしょうが、随分と短いですわ。私の愛称は長くなってしまったというのに。ああ、違いますわ。増えてしまったのでした。多少混乱しているようです。
「かしこまりました、テユ様」
「テユだ」
「テユ……様」
頑張りましたが、すぐに敬称なしは無理でした。そもそも陛下を呼び捨てにするなど、妻の王妃であっても許されないのが通例です。いえ、アデライダ伯母様は別でしたわ……人目がない場所で、吐き捨てるように呼び捨てておられましたから。
不敬罪が適用されますから、私は絶対に声に出せないと思います。
さっぱりした様子で、縛りつける鎖から解放されましたと微笑むお姿は、王宮が鳥籠でしかなかった証拠ではないでしょうか。
一歩間違えば、私も同じ立場でしたけれど。
そんな夫との間に生まれた我が子も、さほど大切に思えなかったのかしら。毎月必ず招待されるお茶会は、いつも私とフランカのみで、王女のお二人が同席されたことはありません。
伯母様の心境を表している気がして、理由をお尋ねできませんでした。でも教育はしっかり手配しておいででしたわ。教師から毎日報告を受けて、あれこれと指図していたのを知っています。本当にお嫌いなら、伯母様は無視するタイプでしょう?
カサンドラ王女様とリアンドラ王女様、どちらも素直で真っすぐな性格の方々です。王子は国王そっくりに育ちました。王女様方は王妃殿下であられた伯母様に似ています。芯が強くてしっかりしている部分や意思をきちんと表明なさるところは、好感が持てました。
もしかして……伯母様はわざと厳しく育てたんじゃないかしら。見捨てた王子と違い、愛情があったのかも。
「あの子達を連れて行くの?」
「さすがにお気の毒ですわ」
「ティファらしいけれど、その優しさにつけ込まれないようにしなくてはね」
人の思惑と利害が絡む王宮で暮らした美女の忠告に「はい」と素直に同意しました。そういえば、伯母様は……早くに彼女らに婚家を決めておられたわ。何か理由があるのかしら。
会話が一段落したところで、肩書を捨てた王女様達が大急ぎで戻って来られました。はしたなく裾を散らすことなく、できるだけ早足で、けれど優雅さを損なわないぎりぎりの速さです。
最近の流行りであるふわふわに広がったスカートを、摘まんで持ち上げる指先の優雅なこと。伯母様の美しい所作を受け継いでおられますのね。
一礼する彼女らの後を追うように、拍手が広間に響いているのが聞こえました。どうやら従姉妹達は上手に振る舞えたようです。ほっとして微笑んでいました。
「宣言してまいりました。お姉さまの侍女として、おそばに置いてくださいませ」
「王太子の妹だった過去は恥です。婚約者であった方にもお詫びしました。どうかお連れください」
私に言われた通り、玉座の前で「セブリオンの家名を捨てる宣言」を行ったのでしょう。これで王家と縁が切れました。
実際は血縁関係があり、多少の情は残ります。それでも彼女らは決断し、選んだのです。貴族としての家名や地位を捨て、やり直す未来を……。
王族としての生活しか知らないのに、まだ若い彼女達が決断したことを私は評価いたします。従姉妹として力になりますわ。
王妃殿下が王家を捨てた行動は王女殿下に、どれほど驚きと勇気を与えたのでしょうか。私の母が存命なら、婚約破棄されたあの場で、私を抱き締めてくれたと思います。あなたは悪くないと慰めてくれたでしょう。
少し肌寒く感じてしまい、寂しさに俯いていました。
「……ステファニー」
首筋に顔をうずめて、すんすんと匂いを嗅ぐ殿方の頬を軽く叩きます。
もう! せっかくの感傷が台無しですわ。本当に犬なのかしら?
跡がつくほど強くないのに、驚いたテュフォン様が「我を叩いたのか?」と呟きました。その呆然とした声に、眉をひそめて言い聞かせます。
「いい加減失礼ですわ、陛下と呼ばれる方の礼儀とは思えません」
叱られた犬のような顔で、忍び笑う父へ視線を向けた竜帝テュフォン様が尋ねました。
「番となる者の匂いを嗅ぐのは、人間では失礼に当たるのか」
「ああ、そうですね。寝室以外、特に人前では控えた方がよろしいでしょう」
「わかった、我慢する」
竜帝陛下と呼ばれた時点で、このお方が伝説の竜なのは間違いありません。我が父メレンデス公爵家当主ベクトルは伝説を確かめに飛び出し、洞窟からテュフォン様を連れて戻りました。
前後の事情を思い出しても、竜なのは否定できません。そこでふと疑問が浮かびました。
「陛下」
「テュフォンと……いや、テユと呼べ。ステファニーにだけ許す」
愛称なのでしょうが、随分と短いですわ。私の愛称は長くなってしまったというのに。ああ、違いますわ。増えてしまったのでした。多少混乱しているようです。
「かしこまりました、テユ様」
「テユだ」
「テユ……様」
頑張りましたが、すぐに敬称なしは無理でした。そもそも陛下を呼び捨てにするなど、妻の王妃であっても許されないのが通例です。いえ、アデライダ伯母様は別でしたわ……人目がない場所で、吐き捨てるように呼び捨てておられましたから。
不敬罪が適用されますから、私は絶対に声に出せないと思います。
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