375 / 1,397
28章 魔の森、復活大作戦
372. 魔族最強種族は赤子でした
しおりを挟む
「原因は調査中です」
ベールが付け加えた言葉に、ルキフェルが「僕も協力するよ」と名乗りをあげた。研究や記録に関しては右に出る者がいないルキフェルの協力に「心強いですよ」とベールが髪を撫でる。
「おかしい、オレにだけ冷たい」
ぼそっと呟いたルシファーだが、左腕のリリスが「るぅ!」と呼んだ途端に頬を緩めた。歯茎が痒いのか、また指を咥えようとするので、取り出したおしゃぶりを与える。むぐむぐと口を動かして身を揺する赤子が、真っ赤な目でオレリアを見つめた。
何か気になるらしく、じっと見つめたまま動きを止める。オレリアが首をかしげた動きで、さらりと薄緑の髪が流れた。とたんにリリスが興奮してじたばた動き出す。手を伸ばす仕草からして、髪が気になるのだろうとルシファーは判断した。
「ごめんな、リリス。報告が終わったらね」
「うぅ!!」
赤子に「後でね」は通じない。今触りたいのだと暴れ出してしまった。場は和むが、一応公的な場なのでルシファーは困惑顔で抱き直す。縦に抱っこしてリリスの視界からオレリアを外そうとする。しかし赤子は柔らかい身体を反らせて、無邪気に手を伸ばし続けた。
「……えっと、休憩をいれていいか?」
「仕方ありません」
あまりに暴れるリリスに驚いたベールやアスタロトも、苦笑いして許可を出した。多少騒ぐことはあっても、過去にリリスがこういった行動に出たことはない。赤子らしいのだが、この様子では少女の頃の記憶は残っていないかもしれないと、彼らは肩を落とした。
玉座から立ち上がったルシファーが階段を下りて、立ち上がったオレリアに向けてリリスを近づける。
「オレリア、ちょっと頼む」
「はい」
素直に長い髪を触らせようと差し出すオレリアだが、リリスが気になったのは耳だったようだ。小さな手を伸ばして、ぎゅっと耳の先を握った。赤子の手は遠慮を知らないため、勢いよく耳を引っ張る。
「い、った……」
「悪い。リリス、離して。ダメだぞ」
強く掴んだ赤子の手を外そうとするルシファーの横から、別の手が入った。慣れた手つきでリリスの手を緩めると、指を一本握らせて上下に振る。しわがれた手を揺すって笑うリリスは、別に耳じゃなくても構わないらしい。
「モレクは慣れてるな」
「ここ数年は孫の相手ばかりでしたゆえ」
年の功というべきか。別の物に興味を移せばいいと解決方法を示した老人の横から、イポスが顔を寄せた。今度は結った金髪が気になるリリスは、掴んだ指を離して小さな手を伸ばす。
「リリス?」
きゃっきゃと声を上げてイポスの金髪に触れたリリスは、結い上げられた髪が掴めないことに顔を歪める。大きく息を吸い込んで泣き出しそうになった。
「あらあら、すっかり元通りね」
ベルゼビュートがピンクの巻き毛をひらひらと揺らして興味を引く。すぐに掴んだリリスが目を輝かせた。興味の対象がつぎつぎと移るのは、大切な成長過程のひとつだが……以前よりお転婆になったかも知れない。
「前もヤンの耳を引っ張ったり、陛下の指を折ったりしましたから」
言われてルシファーも懐かしく思い出した。獣人の尻尾の毛を毟ったこともあった。おしゃぶりをもぐもぐしながら、リリスは大きな目に映るすべてに興味を示す。まるで人生をやり直しているようだ。
「ゆっくり成長すればいいと願ったこともあったな」
くすくす笑い出したルシファーの本音に、アスタロトも「確かにそのような発言をされましたね」と頷いた。あの頃はリリスが成長するたびに「抱いていられる赤子の期間が短い」と文句を言いながら、なんとか腕の中に留めようとした。ある程度大きくなっても抱いて歩いたのは、寂しかったせいだ。
「いいことじゃないの。大体あの魔力量で子供時代が短すぎたわ」
ベルゼビュートに指摘されて気づいた。確かにそうだ。リリスの魔力量からして、数万年の寿命があるはずだった。ならば子供時代は相応に長く、自分で時を止めたルキフェル程ではなくとも、少女の外見に育つまで100年単位の時間が必要だろう。
人族や魔獣のように寿命が少ない種族ならばともかく、長い年月を生きる種族ほど子供の期間は長い傾向にあった。ゆっくり成長して必要な知識を蓄えて身体を成長させなければ、大人となってからの長い命を全うできないのだ。
人族のハーフという先入観があったため、誰も異常だと指摘しなかった。結婚適齢期の15~6歳前後の外見に育つには、本来100年以上の時間がかかる。
「そうだったな、初代オレリアの時も100年かかった」
上級妖精族の養い子である初代オレリアは、目の前のオレリアの曾祖母にあたる。彼女を拾った際は3歳前後の外見だったが、最終的に大人になって婚姻相手を見つけるまで120年かかった。
ハイエルフより長寿のリリスが、1年ごとに人族と同じ年の取り方をするのはおかしい。
「リリス姫は急激に成長されましたから」
「今考えるとおかしかった気がします」
口々に意見を述べながら、手持ちの小物でリリスをあやし続ける側近や貴族達に、ルシファーは目元を和らげた。分裂しそうな魔族の亀裂を、腕の中のリリスが修復してくれた気がする。今にも自害しそうだったモレクやエドモンドの穏やかな表情を見ながら、心の底から嬉しそうに微笑んだ。
ベールが付け加えた言葉に、ルキフェルが「僕も協力するよ」と名乗りをあげた。研究や記録に関しては右に出る者がいないルキフェルの協力に「心強いですよ」とベールが髪を撫でる。
「おかしい、オレにだけ冷たい」
ぼそっと呟いたルシファーだが、左腕のリリスが「るぅ!」と呼んだ途端に頬を緩めた。歯茎が痒いのか、また指を咥えようとするので、取り出したおしゃぶりを与える。むぐむぐと口を動かして身を揺する赤子が、真っ赤な目でオレリアを見つめた。
何か気になるらしく、じっと見つめたまま動きを止める。オレリアが首をかしげた動きで、さらりと薄緑の髪が流れた。とたんにリリスが興奮してじたばた動き出す。手を伸ばす仕草からして、髪が気になるのだろうとルシファーは判断した。
「ごめんな、リリス。報告が終わったらね」
「うぅ!!」
赤子に「後でね」は通じない。今触りたいのだと暴れ出してしまった。場は和むが、一応公的な場なのでルシファーは困惑顔で抱き直す。縦に抱っこしてリリスの視界からオレリアを外そうとする。しかし赤子は柔らかい身体を反らせて、無邪気に手を伸ばし続けた。
「……えっと、休憩をいれていいか?」
「仕方ありません」
あまりに暴れるリリスに驚いたベールやアスタロトも、苦笑いして許可を出した。多少騒ぐことはあっても、過去にリリスがこういった行動に出たことはない。赤子らしいのだが、この様子では少女の頃の記憶は残っていないかもしれないと、彼らは肩を落とした。
玉座から立ち上がったルシファーが階段を下りて、立ち上がったオレリアに向けてリリスを近づける。
「オレリア、ちょっと頼む」
「はい」
素直に長い髪を触らせようと差し出すオレリアだが、リリスが気になったのは耳だったようだ。小さな手を伸ばして、ぎゅっと耳の先を握った。赤子の手は遠慮を知らないため、勢いよく耳を引っ張る。
「い、った……」
「悪い。リリス、離して。ダメだぞ」
強く掴んだ赤子の手を外そうとするルシファーの横から、別の手が入った。慣れた手つきでリリスの手を緩めると、指を一本握らせて上下に振る。しわがれた手を揺すって笑うリリスは、別に耳じゃなくても構わないらしい。
「モレクは慣れてるな」
「ここ数年は孫の相手ばかりでしたゆえ」
年の功というべきか。別の物に興味を移せばいいと解決方法を示した老人の横から、イポスが顔を寄せた。今度は結った金髪が気になるリリスは、掴んだ指を離して小さな手を伸ばす。
「リリス?」
きゃっきゃと声を上げてイポスの金髪に触れたリリスは、結い上げられた髪が掴めないことに顔を歪める。大きく息を吸い込んで泣き出しそうになった。
「あらあら、すっかり元通りね」
ベルゼビュートがピンクの巻き毛をひらひらと揺らして興味を引く。すぐに掴んだリリスが目を輝かせた。興味の対象がつぎつぎと移るのは、大切な成長過程のひとつだが……以前よりお転婆になったかも知れない。
「前もヤンの耳を引っ張ったり、陛下の指を折ったりしましたから」
言われてルシファーも懐かしく思い出した。獣人の尻尾の毛を毟ったこともあった。おしゃぶりをもぐもぐしながら、リリスは大きな目に映るすべてに興味を示す。まるで人生をやり直しているようだ。
「ゆっくり成長すればいいと願ったこともあったな」
くすくす笑い出したルシファーの本音に、アスタロトも「確かにそのような発言をされましたね」と頷いた。あの頃はリリスが成長するたびに「抱いていられる赤子の期間が短い」と文句を言いながら、なんとか腕の中に留めようとした。ある程度大きくなっても抱いて歩いたのは、寂しかったせいだ。
「いいことじゃないの。大体あの魔力量で子供時代が短すぎたわ」
ベルゼビュートに指摘されて気づいた。確かにそうだ。リリスの魔力量からして、数万年の寿命があるはずだった。ならば子供時代は相応に長く、自分で時を止めたルキフェル程ではなくとも、少女の外見に育つまで100年単位の時間が必要だろう。
人族や魔獣のように寿命が少ない種族ならばともかく、長い年月を生きる種族ほど子供の期間は長い傾向にあった。ゆっくり成長して必要な知識を蓄えて身体を成長させなければ、大人となってからの長い命を全うできないのだ。
人族のハーフという先入観があったため、誰も異常だと指摘しなかった。結婚適齢期の15~6歳前後の外見に育つには、本来100年以上の時間がかかる。
「そうだったな、初代オレリアの時も100年かかった」
上級妖精族の養い子である初代オレリアは、目の前のオレリアの曾祖母にあたる。彼女を拾った際は3歳前後の外見だったが、最終的に大人になって婚姻相手を見つけるまで120年かかった。
ハイエルフより長寿のリリスが、1年ごとに人族と同じ年の取り方をするのはおかしい。
「リリス姫は急激に成長されましたから」
「今考えるとおかしかった気がします」
口々に意見を述べながら、手持ちの小物でリリスをあやし続ける側近や貴族達に、ルシファーは目元を和らげた。分裂しそうな魔族の亀裂を、腕の中のリリスが修復してくれた気がする。今にも自害しそうだったモレクやエドモンドの穏やかな表情を見ながら、心の底から嬉しそうに微笑んだ。
33
お気に入りに追加
4,953
あなたにおすすめの小説
【完結】聖女と結婚ですか? どうぞご自由に 〜婚約破棄後の私は魔王の溺愛を受ける〜
綾雅(要らない悪役令嬢1/7発売)
恋愛
【表紙イラスト】しょうが様(https://www.pixiv.net/users/291264)
「アゼリア・フォン・ホーヘーマイヤー、俺はお前との婚約を破棄する!」
「王太子殿下、我が家名はヘーファーマイアーですわ」
公爵令嬢アゼリアは、婚約者である王太子ヨーゼフに婚約破棄を突きつけられた。それも家名の間違い付きで。
理由は聖女エルザと結婚するためだという。人々の視線が集まる夜会でやらかした王太子に、彼女は満面の笑みで婚約関係を解消した。
王太子殿下――あなたが選んだ聖女様の意味をご存知なの? 美しいアゼリアを手放したことで、国は傾いていくが、王太子はいつ己の失態に気づけるのか。自由に羽ばたくアゼリアは、魔王の溺愛の中で幸せを掴む!
頭のゆるい王太子をぎゃふんと言わせる「ざまぁ」展開ありの、ハッピーエンド。
※2022/05/10 「HJ小説大賞2021後期『ノベルアップ+部門』」一次選考通過
※2021/08/16 「HJ小説大賞2021前期『小説家になろう』部門」一次選考通過
※2021/01/30 完結
【同時掲載】アルファポリス、カクヨム、エブリスタ、小説家になろう
【完結】もう結構ですわ!
綾雅(要らない悪役令嬢1/7発売)
恋愛
どこぞの物語のように、夜会で婚約破棄を告げられる。結構ですわ、お受けしますと返答し、私シャルリーヌ・リン・ル・フォールは微笑み返した。
愚かな王子を擁するヴァロワ王家は、あっという間に追い詰められていく。逆に、ル・フォール公国は独立し、豊かさを享受し始めた。シャルリーヌは、豊かな国と愛する人、両方を手に入れられるのか!
ハッピーエンド確定
【同時掲載】小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2024/11/29……完結
2024/09/12……小説家になろう 異世界日間連載 7位 恋愛日間連載 11位
2024/09/12……エブリスタ、恋愛ファンタジー 1位
2024/09/12……カクヨム恋愛日間 4位、週間 65位
2024/09/12……アルファポリス、女性向けHOT 42位
2024/09/11……連載開始
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
【書籍化確定、完結】私だけが知らない
綾雅(要らない悪役令嬢1/7発売)
ファンタジー
書籍化確定です。詳細はしばらくお待ちください(o´-ω-)o)ペコッ
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2024/12/26……書籍化確定、公表
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
【完結】幼な妻は年上夫を落としたい ~妹のように溺愛されても足りないの~
綾雅(要らない悪役令嬢1/7発売)
恋愛
この人が私の夫……政略結婚だけど、一目惚れです!
12歳にして、戦争回避のために隣国の王弟に嫁ぐことになった末っ子姫アンジェル。15歳も年上の夫に会うなり、一目惚れした。彼のすべてが大好きなのに、私は年の離れた妹のように甘やかされるばかり。溺愛もいいけれど、妻として愛してほしいわ。
両片思いの擦れ違い夫婦が、本物の愛に届くまで。ハッピーエンド確定です♪
ハッピーエンド確定
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2024/07/06……完結
2024/06/29……本編完結
2024/04/02……エブリスタ、トレンド恋愛 76位
2024/04/02……アルファポリス、女性向けHOT 77位
2024/04/01……連載開始
死に戻りの魔女は溺愛幼女に生まれ変わります
みおな
恋愛
「灰色の魔女め!」
私を睨みつける婚約者に、心が絶望感で塗りつぶされていきます。
聖女である妹が自分には相応しい?なら、どうして婚約解消を申し込んでくださらなかったのですか?
私だってわかっています。妹の方が優れている。妹の方が愛らしい。
だから、そうおっしゃってくだされば、婚約者の座などいつでもおりましたのに。
こんな公衆の面前で婚約破棄をされた娘など、父もきっと切り捨てるでしょう。
私は誰にも愛されていないのだから。
なら、せめて、最後くらい自分のために舞台を飾りましょう。
灰色の魔女の死という、極上の舞台をー
不遇な王妃は国王の愛を望まない
ゆきむらさり
恋愛
稚拙ながらも投稿初日(11/21)から📝HOTランキングに入れて頂き、本当にありがとうございます🤗 今回初めてHOTランキングの5位(11/23)を頂き感無量です🥲 そうは言いつつも間違ってランキング入りしてしまった感が否めないのも確かです💦 それでも目に留めてくれた読者様には感謝致します✨
〔あらすじ〕📝ある時、クラウン王国の国王カルロスの元に、自ら命を絶った王妃アリーヤの訃報が届く。王妃アリーヤを冷遇しておきながら嘆く国王カルロスに皆は不思議がる。なにせ国王カルロスは幼馴染の側妃ベリンダを寵愛し、政略結婚の為に他国アメジスト王国から輿入れした不遇の王女アリーヤには見向きもしない。はたから見れば哀れな王妃アリーヤだが、実は他に愛する人がいる王妃アリーヤにもその方が都合が良いとも。彼女が真に望むのは愛する人と共に居られる些細な幸せ。ある時、自国に囚われの身である愛する人の訃報を受け取る王妃アリーヤは絶望に駆られるも……。主人公の舞台は途中から変わります。
※設定などは独自の世界観で、あくまでもご都合主義。断罪あり。ハピエン🩷
[完結]いらない子と思われていた令嬢は・・・・・・
青空一夏
恋愛
私は両親の目には映らない。それは妹が生まれてから、ずっとだ。弟が生まれてからは、もう私は存在しない。
婚約者は妹を選び、両親は当然のようにそれを喜ぶ。
「取られる方が悪いんじゃないの? 魅力がないほうが負け」
妹の言葉を肯定する家族達。
そうですか・・・・・・私は邪魔者ですよね、だから私はいなくなります。
※以前投稿していたものを引き下げ、大幅に改稿したものになります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる