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9章 遠足ってこんなんだっけ?
112. ヤン、おまえ裏切ったな?
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のどかな湖のほとりに、恐怖の大魔王が降臨していた。
「どの子がライン君かなぁ??」
手を繋ぐルシファーの黒い面に慣れすぎたリリスは、素直にラインを探し始める。ドラゴニア公爵の跡取り息子がそんな名前じゃなかったか? とルシファーは湖のほとりに集まった魔族を見回した。しかしドラゴニア公爵エドモンドの姿は見当たらない。
「あのね、パパ……ライン君はひとつ上だから、きょうはいないって」
怖いもの知らずのアリッサが、リリスに教えたらしい。頭に上った血がすっと下がる。仕方ないと挨拶を諦めたルシファーが振り返ると、見覚えのある金髪の青年が腕を組んで立っていた。
恐怖の大魔王の降臨、第二弾である。本物の魔王すら怯えさせるオーラを放ちながら、アスタロト大公が最低限の礼儀として一礼した。
「ア……スタロト? どうした」
首をかしげながら嫌な予感に苛まれるルシファーへ、側近は溜め息を吐いた。額を押さえる仕草から、また何か自分がやらかしたのだろうと当たりをつける。これは叱られるパターンか。
「……リリス嬢の男友達に過剰反応したと、ヤンから報告がありました」
告げ口か?! ヤン! おまえ、我が君とか呼んでるくせに裏切ったな?
抗議の意味を込めた視線の先で、フェンリルが震えていた。アスタロトの後ろで平身低頭、物理的に可能なところまで平らになったヤンが耳を伏せる。ついでに目も伏せて、尻尾も地面に貼り付けていた。まるで毛皮の敷き物状態だ。
そんな哀れな姿の森の王を従えたアスタロトの顔は笑みを貼り付けているが、瞳は笑っていない。
「何をする気でしたか?」
「挨拶だ」
再び黒い感情に引きずられるルシファーへ、アスタロトは片眉を引き上げて繰り返した。
「挨拶、ですか。どのような挨拶かお伺いしたいですね」
「言葉通り、全力で挨拶を……」
「幼児相手に何を考えているのですか! あなたの全力なんて、魔の森ごと吹き飛びます!!」
しょぼんと肩を落としたルシファーの手を握ったリリスが、きょとんと目を瞬かせた。突然現れたアスタロトが何故ルシファーを叱っているか、理解できないらしい。自分の発言が原因だと気付いてもいないリリスだが、状況を読む力は養っていた。
そう、ほとんどの場合に悪いのはパパ。アシュタに叱られてるときはパパが悪い。
「パパ、わるいことしたの?」
「まだ何もしてないぞ」
「……もし、ドラゴニア公爵の息子が参加していたら『まだ』なんて言葉使えませんでしたね」
反論できないでしょう!? と迫る側近に、ひきつった顔で頷く。うっかり反論しようものなら、遠足中止で監禁されそうだった。
「い、いや……オレが悪かった」(たぶん……)
何が悪いのか理解していないルシファーの姿に、アスタロトは矛先を変えた。何万年も教育して未だ理解しない主君より、これから未来あるリリスを押さえ役として教育した方が早い。
「リリス嬢、あなたのお友達のライン君が酷い目にあったらどうですか?」
「やだ! おともだちだもん」
「ですよね? だったら陛下が酷いことをしないように見張ってください」
「……パパ、ひどいことするの?」
慌てて首を横に振る。首が取れるんじゃないかと心配するほど、思いっきり振って否定した。困ったような顔をしたリリスの前にしゃがむ。
「しないぞ」
言葉も添えて安心させようと試みる。
「陛下はリリス嬢に男友達ができると心配みたいですから、お友達はリリス嬢が守らねばなりません」
「うん」
なぜだろう。嫁候補の愛娘が、オレより側近の話を真剣に聞いている。子供過ぎる嫉妬に不満顔をすると、リリスの手が頬に触れた。撫でてから首をかしげる。
「パパ。わるいことダメよ。おともだちにも、ダメよ」
言い聞かされ、しょんぼりしながら頷いた。リリスが小指を差し出す。こんなに嫌な気分で指切りをするのは初めてだったが、断るという選択肢はなかった。
「なかよくね、パパ」
「わかった」
頷くと「よしよし」と頭を撫でられた。大人しく撫でられる魔王の姿に、アスタロトは吹きだしながら消える。残されたヤンはまだ震えていた。しかし怯えではなく、こっそり笑っているらしい。幼児扱いされた気もするが、リリスに撫でられるのは素直に嬉しい。
「そろそろ昼食にしますから集まってください」
ミュルミュール先生の声に、手を繋いだ親子とフェンリルも人の輪に加わった。
「どの子がライン君かなぁ??」
手を繋ぐルシファーの黒い面に慣れすぎたリリスは、素直にラインを探し始める。ドラゴニア公爵の跡取り息子がそんな名前じゃなかったか? とルシファーは湖のほとりに集まった魔族を見回した。しかしドラゴニア公爵エドモンドの姿は見当たらない。
「あのね、パパ……ライン君はひとつ上だから、きょうはいないって」
怖いもの知らずのアリッサが、リリスに教えたらしい。頭に上った血がすっと下がる。仕方ないと挨拶を諦めたルシファーが振り返ると、見覚えのある金髪の青年が腕を組んで立っていた。
恐怖の大魔王の降臨、第二弾である。本物の魔王すら怯えさせるオーラを放ちながら、アスタロト大公が最低限の礼儀として一礼した。
「ア……スタロト? どうした」
首をかしげながら嫌な予感に苛まれるルシファーへ、側近は溜め息を吐いた。額を押さえる仕草から、また何か自分がやらかしたのだろうと当たりをつける。これは叱られるパターンか。
「……リリス嬢の男友達に過剰反応したと、ヤンから報告がありました」
告げ口か?! ヤン! おまえ、我が君とか呼んでるくせに裏切ったな?
抗議の意味を込めた視線の先で、フェンリルが震えていた。アスタロトの後ろで平身低頭、物理的に可能なところまで平らになったヤンが耳を伏せる。ついでに目も伏せて、尻尾も地面に貼り付けていた。まるで毛皮の敷き物状態だ。
そんな哀れな姿の森の王を従えたアスタロトの顔は笑みを貼り付けているが、瞳は笑っていない。
「何をする気でしたか?」
「挨拶だ」
再び黒い感情に引きずられるルシファーへ、アスタロトは片眉を引き上げて繰り返した。
「挨拶、ですか。どのような挨拶かお伺いしたいですね」
「言葉通り、全力で挨拶を……」
「幼児相手に何を考えているのですか! あなたの全力なんて、魔の森ごと吹き飛びます!!」
しょぼんと肩を落としたルシファーの手を握ったリリスが、きょとんと目を瞬かせた。突然現れたアスタロトが何故ルシファーを叱っているか、理解できないらしい。自分の発言が原因だと気付いてもいないリリスだが、状況を読む力は養っていた。
そう、ほとんどの場合に悪いのはパパ。アシュタに叱られてるときはパパが悪い。
「パパ、わるいことしたの?」
「まだ何もしてないぞ」
「……もし、ドラゴニア公爵の息子が参加していたら『まだ』なんて言葉使えませんでしたね」
反論できないでしょう!? と迫る側近に、ひきつった顔で頷く。うっかり反論しようものなら、遠足中止で監禁されそうだった。
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「やだ! おともだちだもん」
「ですよね? だったら陛下が酷いことをしないように見張ってください」
「……パパ、ひどいことするの?」
慌てて首を横に振る。首が取れるんじゃないかと心配するほど、思いっきり振って否定した。困ったような顔をしたリリスの前にしゃがむ。
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「陛下はリリス嬢に男友達ができると心配みたいですから、お友達はリリス嬢が守らねばなりません」
「うん」
なぜだろう。嫁候補の愛娘が、オレより側近の話を真剣に聞いている。子供過ぎる嫉妬に不満顔をすると、リリスの手が頬に触れた。撫でてから首をかしげる。
「パパ。わるいことダメよ。おともだちにも、ダメよ」
言い聞かされ、しょんぼりしながら頷いた。リリスが小指を差し出す。こんなに嫌な気分で指切りをするのは初めてだったが、断るという選択肢はなかった。
「なかよくね、パパ」
「わかった」
頷くと「よしよし」と頭を撫でられた。大人しく撫でられる魔王の姿に、アスタロトは吹きだしながら消える。残されたヤンはまだ震えていた。しかし怯えではなく、こっそり笑っているらしい。幼児扱いされた気もするが、リリスに撫でられるのは素直に嬉しい。
「そろそろ昼食にしますから集まってください」
ミュルミュール先生の声に、手を繋いだ親子とフェンリルも人の輪に加わった。
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