256 / 321
254.触られてもいい場所
しおりを挟む
今日食べる分はおしまい。また食べると言われて、両手両足を確認する。半分体が浸かった水を覗いて、僕はどこを齧られたのか確かめた。特になくなった部分はないみたい。
「……イシス、食べるのは体じゃなくて」
言い淀んだセティが、くしゃっと顔を笑顔にした。少し困ったような顔だけど、僕もへらりと笑う。セティが笑うと嬉しい。
「性的な意味だぞ」
「セイテキ?」
初めて聞く言葉だね。それってどういう事だろう。首を傾げた僕にセティがキスした。嬉しいから口を開けて待つと、もう一回触れた唇から舌を吸い出される。舐めて齧って痺れるまで。すごく気持ちが良かった。
「こういう意味だ」
向き合って抱っこの形で座った僕の足を指さす。違う、隣のおちんちんが腫れてる。セティの長い指がおちんちんに触れると、びくっと体が揺れた。お腹の奥が熱くてきゅっと締まる。
「おちんちんが、セイテキなの?」
「今みたいなこと、オレ以外の誰かとしたいか?」
勢いよく首を横に振った。昨日セティが僕をたくさん食べて、気持ちよかった。いっぱい白いの出たのは、気持ちいいからだって教えてもらったけど、あれを誰かとするの? お父さんやお母さんでも恥ずかしい。ううん、セティじゃないとやだ。
「ここも、ここも、イシスの体は全部オレの物だから、誰かに触らせたり舐められたり、もちろん挿れさせてもいけない」
「うん、わかった」
お尻の穴を撫でるセティに頷く。ここはセティ用で、他の人はダメ。触ったり舐めたりもダメ。おっぱいはぺたんこだけど、ここもいけない。おちんちんもセティだけ。言われたことを順番に確認して頷いた。たくさんあるから忘れないようにしないと。
「難しいか? そうだな、服で隠れる場所と唇にオレ以外が触れるのはダメだ」
「うん」
これなら簡単、覚えられる。唇のキスはセティだけで、前と同じ。あとはお洋服の中に入ってる場所もダメなんだね。
くすくす笑ったセティが僕を抱っこしたまま、水の中に入る。ゆっくりじゃなくて、転んだみたいに水飛沫を上げて落ちた。この水は息が出来るけど、やっぱり最初は怖くて我慢しちゃう。ごぽっと息が出ていって、吸うと水が入ってきた。
痛くないし怖くない。セティが一緒だから平気だよ。ぎゅっと抱き着いた僕を、セティは強く抱っこし直してくれた。出会った頃より大きく成長したけど、僕はセティの抱っこが好き。ずっとずっと、好きだと思う。
「ガイアが呼んでるから帰ろうか」
明るい光がゆらゆらする方へ、セティが泳ぎ始めた。僕は上手に出来ないから、しっかりしがみ付く。ぶわっと水が軽くなって、外へ出た。顔が水の外に出ると、普通に息が出来る。この水はすごいね。神様のお水だからかな。ぱちゃぱちゃと水を叩く僕は、セティに促されて首に手を回した。
「しばらく抱っこだ」
どうせ歩けないからな。そう言って笑うセティに首を傾げる。僕、歩けないの? ちゃんと足はついてて食べられてないのに。
「ぶっ……相変わらずだよね。お帰り、セティ、イシス」
振り返った僕に、いつもより背の高いガイアが笑いかけた。
「……イシス、食べるのは体じゃなくて」
言い淀んだセティが、くしゃっと顔を笑顔にした。少し困ったような顔だけど、僕もへらりと笑う。セティが笑うと嬉しい。
「性的な意味だぞ」
「セイテキ?」
初めて聞く言葉だね。それってどういう事だろう。首を傾げた僕にセティがキスした。嬉しいから口を開けて待つと、もう一回触れた唇から舌を吸い出される。舐めて齧って痺れるまで。すごく気持ちが良かった。
「こういう意味だ」
向き合って抱っこの形で座った僕の足を指さす。違う、隣のおちんちんが腫れてる。セティの長い指がおちんちんに触れると、びくっと体が揺れた。お腹の奥が熱くてきゅっと締まる。
「おちんちんが、セイテキなの?」
「今みたいなこと、オレ以外の誰かとしたいか?」
勢いよく首を横に振った。昨日セティが僕をたくさん食べて、気持ちよかった。いっぱい白いの出たのは、気持ちいいからだって教えてもらったけど、あれを誰かとするの? お父さんやお母さんでも恥ずかしい。ううん、セティじゃないとやだ。
「ここも、ここも、イシスの体は全部オレの物だから、誰かに触らせたり舐められたり、もちろん挿れさせてもいけない」
「うん、わかった」
お尻の穴を撫でるセティに頷く。ここはセティ用で、他の人はダメ。触ったり舐めたりもダメ。おっぱいはぺたんこだけど、ここもいけない。おちんちんもセティだけ。言われたことを順番に確認して頷いた。たくさんあるから忘れないようにしないと。
「難しいか? そうだな、服で隠れる場所と唇にオレ以外が触れるのはダメだ」
「うん」
これなら簡単、覚えられる。唇のキスはセティだけで、前と同じ。あとはお洋服の中に入ってる場所もダメなんだね。
くすくす笑ったセティが僕を抱っこしたまま、水の中に入る。ゆっくりじゃなくて、転んだみたいに水飛沫を上げて落ちた。この水は息が出来るけど、やっぱり最初は怖くて我慢しちゃう。ごぽっと息が出ていって、吸うと水が入ってきた。
痛くないし怖くない。セティが一緒だから平気だよ。ぎゅっと抱き着いた僕を、セティは強く抱っこし直してくれた。出会った頃より大きく成長したけど、僕はセティの抱っこが好き。ずっとずっと、好きだと思う。
「ガイアが呼んでるから帰ろうか」
明るい光がゆらゆらする方へ、セティが泳ぎ始めた。僕は上手に出来ないから、しっかりしがみ付く。ぶわっと水が軽くなって、外へ出た。顔が水の外に出ると、普通に息が出来る。この水はすごいね。神様のお水だからかな。ぱちゃぱちゃと水を叩く僕は、セティに促されて首に手を回した。
「しばらく抱っこだ」
どうせ歩けないからな。そう言って笑うセティに首を傾げる。僕、歩けないの? ちゃんと足はついてて食べられてないのに。
「ぶっ……相変わらずだよね。お帰り、セティ、イシス」
振り返った僕に、いつもより背の高いガイアが笑いかけた。
41
お気に入りに追加
1,207
あなたにおすすめの小説
光る穴に落ちたら、そこは異世界でした。
みぃ
BL
自宅マンションへ帰る途中の道に淡い光を見つけ、なに? と確かめるために近づいてみると気付けば落ちていて、ぽん、と異世界に放り出された大学生が、年下の騎士に拾われる話。
生活脳力のある主人公が、生活能力のない年下騎士の抜けてるとこや、美しく格好いいのにかわいいってなんだ!? とギャップにもだえながら、ゆるく仲良く暮らしていきます。
何もかも、ふわふわゆるゆる。ですが、描写はなくても主人公は受け、騎士は攻めです。
新しい道を歩み始めた貴方へ
mahiro
BL
今から14年前、関係を秘密にしていた恋人が俺の存在を忘れた。
そのことにショックを受けたが、彼の家族や友人たちが集まりかけている中で、いつまでもその場に居座り続けるわけにはいかず去ることにした。
その後、恋人は訳あってその地を離れることとなり、俺のことを忘れたまま去って行った。
あれから恋人とは一度も会っておらず、月日が経っていた。
あるとき、いつものように仕事場に向かっているといきなり真上に明るい光が降ってきて……?
紹介なんてされたくありません!
mahiro
BL
普通ならば「家族に紹介したい」と言われたら、嬉しいものなのだと思う。
けれど僕は男で目の前で平然と言ってのけたこの人物も男なわけで。
断りの言葉を言いかけた瞬間、来客を知らせるインターフォンが鳴り響き……?
あと一度だけでもいいから君に会いたい
藤雪たすく
BL
異世界に転生し、冒険者ギルドの雑用係として働き始めてかれこれ10年ほど経つけれど……この世界のご飯は素材を生かしすぎている。
いまだ食事に馴染めず米が恋しすぎてしまった為、とある冒険者さんの事が気になって仕方がなくなってしまった。
もう一度あの人に会いたい。あと一度でもあの人と会いたい。
※他サイト投稿済み作品を改題、修正したものになります
嫌われ公式愛妾役ですが夫だけはただの僕のガチ勢でした
ナイトウ
BL
BL小説大賞にご協力ありがとうございました!!
CP:不器用受ガチ勢伯爵夫攻め、女形役者受け
相手役は第11話から出てきます。
ロストリア帝国の首都セレンで女形の売れっ子役者をしていたルネは、皇帝エルドヴァルの為に公式愛妾を装い王宮に出仕し、王妃マリーズの代わりに貴族の反感を一手に受ける役割を引き受けた。
役目は無事終わり追放されたルネ。所属していた劇団に戻りまた役者業を再開しようとするも公式愛妾になるために偽装結婚したリリック伯爵に阻まれる。
そこで仕方なく、顔もろくに知らない夫と離婚し役者に戻るために彼の屋敷に向かうのだった。
鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる