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221.絶好のチャンスだが(SIDEセティ) ※微

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*****SIDE セティ



 戦い方を知らないと口にしたイシスが、ちらちらと上目遣いでオレの様子を窺う。ベッドに運ばれる前だってのに、そんな誘う仕草は危険だぞ。まあ教えてやる気はないがな。ようやく器が成長したんだ、中身もゆっくり育てて……ふと疑問に思った。

 このまま食っちゃまずいのか? ヴルム達は騒ぐかもしれないが、問題はないかも知れない。他の神々や竜帝の苦言は気にならないし、今はガイアやトムもいない。2人きりで、イシスの体もオレを受け入れられる成長を見せたのに、なんで我慢してるんだっけ?

 ちゅっとキスをすれば、擽ったそうに微笑む。嬉しそうに抱き上げられて、心の中で大好きを連呼された。他者に触らせない約束をして、服の中から鎖を引っ張る。念のため、だ――そう、念のため。万が一にもドラゴンに繋がったりしないように、鱗がついた鎖を離して置いた。ついでにタグも邪魔なので枕元へ並べる。

 どうしてお父さん達の鱗を外すの? きょとんとしたイシスの顔に、キスを降らせながら言い訳をする。

「今日はもう使わないからな」

 素直に目を閉じたイシスの舌を吸い、音を立てて唾液を啜る。キスに夢中のイシスから服を取り去った。ずっと洞窟で過ごし、日に焼けることがなかった白い肌は少し色を濃くした。その変化をもたらしたのが自分だと思えば、些細な違いも愛おしい。

「もっと」

 素直に強請るイシスの目はとろんと潤んでいる。両手を伸ばしてオレの首に回し、嬉しそうに笑う。まだ触れ合いしか知らない子どもは、この先の行為を想像したこともないはずだった。何も知らない無垢な子を、自分の手で壊していく。その背徳感に酔いしれる。

「いい子だ、イシス」

 名を呼ばれるだけで頬が緩むイシスの首筋や胸に痕を残す。吸い上げて軽く歯を立て、いくつも刻んだ証が白い肌に映えた。ここは日に焼けないし誰も見ない。オレだけが知っているキメの細かい肌を、徐々に染めた。ほんのりと赤い頬で、上手に熱を逃がせないイシスが荒い呼吸を繰り返す。

 ただただ愛おしかった。

「ん、や……っ、セ、ティ? そこっ」

 性器をゆるりと握り込むと、困惑した声が上がった。でも制止する気はない。この子はオレがすることを受け入れるだけだった。拒否なんて感情や知識は不要だし、知らなくていい。体の位置をずらして舌でぬるりと辿った。誰も知らない無垢な体は素直に熱を溜めていく。

「吐き出していいぞ」

「あっ、……いぁ、あ」

 汚れちゃう、汚い。離してくれないと出ちゃう。何が出るのか理解しないイシスの必死の訴えに、ぱくりと口の中に収めた。驚き過ぎて吸った息を吐き出せずに固まるイシスの体が、突然脱力する。吐き出された精を味わい、飲み下した。

「……っ、変、だから……や」

 体が変だし、そんなところから出た物を飲まないで。雄弁に訴えるイシスの感情を読み取りながら、涙の滲んだ顳やしっとり汗ばんだ額に口付けた。最後まで食うチャンスだが……どうしたものかな。
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