209 / 321
208.絶対に外で言うなよ ※微
しおりを挟む
目を覚まして、僕は大変なことに気づいた。昨日、僕のおちんちんから出た白いのは「気持ちよくなった証」と教えてもらったけど……僕だけだよね? セティから出てなかった。まだ目を閉じているセティの顔を見ながら、僕は焦る。
気持ちよかったのは僕だけで、セティは気持ちよくなかった。だから証の白い汁が出なかったんだ! シーツの中はまだ裸だから、間に合うかな。もそもそとシーツに潜り、体を丸める。出会った頃より長い手足を折り畳んで、セティのおちんちんを確かめた。
昨日はもっと大きかった。指でそっと掴んで撫でる。ちょっと元気になったのを優しく握った。痛くないかな。たしか、昨日はこうやって……先端をぐちゃぐちゃしていたけど。撫でてもつるつるしていた。あの音は濡れてる音だよね。
ぺろっと舐めてみた。昨日の僕の白いやつみたいに苦いと嫌だけど、そんなことない。ぺろぺろと舐めたところで、セティがシーツを捲った。
「こら、何をしてる……っ」
悪戯がバレた時みたいに体に力が入って、強く握り過ぎちゃった。慌てて手を緩めたけど、ぶわっと目の前で大きくなる。なんで? もしかして握った場所で詰まった汁が出るの? 受け止めたらいいのかな。両手で水を掬うみたいにした僕の上で、セティが「やべぇ、この絵は犯罪だろ……いや、嫁だけど」と小声で呟く。
「セティ、出る?」
「……我慢する」
「なんで? やっぱり気持ちよくなかったの?」
泣きたくなった。こんなに膨らんでるのに、中に入った白いのを出さない。それは気持ちよくないからだ。僕が下手くそだから、セティは出さないんだ。泣きそうになって手で目を擦ろうとしたら、間違ってセティのおちんちんとぶつかった。
「っ――」
びゅるっと白い汁が出る。受け止める手を離しちゃったから、顔や髪にべったりかかった。手で拭って、セティの真似をして舐めてみる。やっぱり苦い、でも僕のと味が違うみたい。気になってもう少し舐めようと手で掬ったら、シーツで綺麗に拭かれてしまった。
「舐めちゃダメだ、それと……顔にかけてごめんな」
「ううん。気持ちいい証が出て良かった」
泣きそうだった気持ちが吹き飛んで、嬉しくて笑う。セティが気持ちよくなったら、僕はすごく嬉しいし幸せだよ。またやろうね! そう言ったら、あーとかうーとか変な声が出た後で頷いた。もう嫌だって言われなくて安心した。
「この話は絶対に外で言うなよ」
「……わかんないけど、わかった」
どうしてダメなのか分からない。でもベッドの中で起きたことは、他の人に言わないのがマナーなんだって。ご飯食べるマナーと一緒で、きっと守らないといけないんだね。シェリアが外からノックしたけど、すぐにゲリュオンに連れていかれて「ごゆっくり」と言われた。
すぐにセティとお風呂に入ったから、このこと? ゲリュオンはお風呂に入る未来が見えたのかな、凄いね。
気持ちよかったのは僕だけで、セティは気持ちよくなかった。だから証の白い汁が出なかったんだ! シーツの中はまだ裸だから、間に合うかな。もそもそとシーツに潜り、体を丸める。出会った頃より長い手足を折り畳んで、セティのおちんちんを確かめた。
昨日はもっと大きかった。指でそっと掴んで撫でる。ちょっと元気になったのを優しく握った。痛くないかな。たしか、昨日はこうやって……先端をぐちゃぐちゃしていたけど。撫でてもつるつるしていた。あの音は濡れてる音だよね。
ぺろっと舐めてみた。昨日の僕の白いやつみたいに苦いと嫌だけど、そんなことない。ぺろぺろと舐めたところで、セティがシーツを捲った。
「こら、何をしてる……っ」
悪戯がバレた時みたいに体に力が入って、強く握り過ぎちゃった。慌てて手を緩めたけど、ぶわっと目の前で大きくなる。なんで? もしかして握った場所で詰まった汁が出るの? 受け止めたらいいのかな。両手で水を掬うみたいにした僕の上で、セティが「やべぇ、この絵は犯罪だろ……いや、嫁だけど」と小声で呟く。
「セティ、出る?」
「……我慢する」
「なんで? やっぱり気持ちよくなかったの?」
泣きたくなった。こんなに膨らんでるのに、中に入った白いのを出さない。それは気持ちよくないからだ。僕が下手くそだから、セティは出さないんだ。泣きそうになって手で目を擦ろうとしたら、間違ってセティのおちんちんとぶつかった。
「っ――」
びゅるっと白い汁が出る。受け止める手を離しちゃったから、顔や髪にべったりかかった。手で拭って、セティの真似をして舐めてみる。やっぱり苦い、でも僕のと味が違うみたい。気になってもう少し舐めようと手で掬ったら、シーツで綺麗に拭かれてしまった。
「舐めちゃダメだ、それと……顔にかけてごめんな」
「ううん。気持ちいい証が出て良かった」
泣きそうだった気持ちが吹き飛んで、嬉しくて笑う。セティが気持ちよくなったら、僕はすごく嬉しいし幸せだよ。またやろうね! そう言ったら、あーとかうーとか変な声が出た後で頷いた。もう嫌だって言われなくて安心した。
「この話は絶対に外で言うなよ」
「……わかんないけど、わかった」
どうしてダメなのか分からない。でもベッドの中で起きたことは、他の人に言わないのがマナーなんだって。ご飯食べるマナーと一緒で、きっと守らないといけないんだね。シェリアが外からノックしたけど、すぐにゲリュオンに連れていかれて「ごゆっくり」と言われた。
すぐにセティとお風呂に入ったから、このこと? ゲリュオンはお風呂に入る未来が見えたのかな、凄いね。
31
お気に入りに追加
1,205
あなたにおすすめの小説
不幸体質っすけど役に立って、大好きなボス達とずっと一緒にいられるよう頑張るっす!
タッター
BL
ボスは悲しく一人閉じ込められていた俺を助け、たくさんの仲間達に出会わせてくれた俺の大切な人だ。
自分だけでなく、他者にまでその不幸を撒き散らすような体質を持つ厄病神な俺を、みんな側に置いてくれて仲間だと笑顔を向けてくれる。とても毎日が楽しい。ずっとずっとみんなと一緒にいたい。
――だから俺はそれ以上を求めない。不幸は幸せが好きだから。この幸せが崩れてしまわないためにも。
そうやって俺は今日も仲間達――家族達の、そして大好きなボスの役に立てるように――
「頑張るっす!! ……から置いてかないで下さいっす!! 寂しいっすよ!!」
「無理。邪魔」
「ガーン!」
とした日常の中で俺達は美少年君を助けた。
「……その子、生きてるっすか?」
「……ああ」
◆◆◆
溺愛攻め
×
明るいが不幸体質を持つが故に想いを受け入れることが怖く、役に立てなければ捨てられるかもと内心怯えている受け
【完結】僕の大事な魔王様
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
BL
母竜と眠っていた幼いドラゴンは、なぜか人間が住む都市へ召喚された。意味が分からず本能のままに隠れたが発見され、引きずり出されて兵士に殺されそうになる。
「お母さん、お父さん、助けて! 魔王様!!」
魔族の守護者であった魔王様がいない世界で、神様に縋る人間のように叫ぶ。必死の嘆願は幼ドラゴンの魔力を得て、遠くまで響いた。そう、隣接する別の世界から魔王を召喚するほどに……。
俺様魔王×いたいけな幼ドラゴン――成長するまで見守ると決めた魔王は、徐々に真剣な想いを抱くようになる。彼の想いは幼過ぎる竜に届くのか。ハッピーエンド確定
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/11……完結
2023/09/28……カクヨム、週間恋愛 57位
2023/09/23……エブリスタ、トレンドBL 5位
2023/09/23……小説家になろう、日間ファンタジー 39位
2023/09/21……連載開始
Switch!〜僕とイケメンな地獄の裁判官様の溺愛異世界冒険記〜
天咲 琴葉
BL
幼い頃から精霊や神々の姿が見えていた悠理。
彼は美しい神社で、家族や仲間達に愛され、幸せに暮らしていた。
しかし、ある日、『燃える様な真紅の瞳』をした男と出逢ったことで、彼の運命は大きく変化していく。
幾重にも襲い掛かる運命の荒波の果て、悠理は一度解けてしまった絆を結び直せるのか――。
運命に翻弄されても尚、出逢い続ける――宿命と絆の和風ファンタジー。
きみと運命の糸で繋がっている
くるむ
BL
魔物と元人間の魔物が織りなす和風ファンタジー。
誰にも渡さない、自分だけが彼を守ってやれる。 その気持ちは、愛情なのか恋情なのか。
執着にも似た強い思いと様々な思惑が交差して、思いもよらない事態を引き起こしていく。 クール系過保護×甘えん坊
※受け(藤)が攻め(朔也)以外に、襲われるシーンがあります。
【完結】魔力至上主義の異世界に転生した魔力なしの俺は、依存系最強魔法使いに溺愛される
秘喰鳥(性癖:両片思い&すれ違いBL)
BL
【概要】
哀れな魔力なし転生少年が可愛くて手中に収めたい、魔法階級社会の頂点に君臨する霊体最強魔法使い(ズレてるが良識持ち) VS 加虐本能を持つ魔法使いに飼われるのが怖いので、さっさと自立したい人間不信魔力なし転生少年
\ファイ!/
■作品傾向:両片思い&ハピエン確約のすれ違い(たまにイチャイチャ)
■性癖:異世界ファンタジー×身分差×魔法契約
力の差に怯えながらも、不器用ながらも優しい攻めに受けが絆されていく異世界BLです。
【詳しいあらすじ】
魔法至上主義の世界で、魔法が使えない転生少年オルディールに価値はない。
優秀な魔法使いである弟に売られかけたオルディールは逃げ出すも、そこは魔法の為に人の姿を捨てた者が徘徊する王国だった。
オルディールは偶然出会った最強魔法使いスヴィーレネスに救われるが、今度は彼に攫われた上に監禁されてしまう。
しかし彼は諦めておらず、スヴィーレネスの元で魔法を覚えて逃走することを決意していた。
嫌われ公式愛妾役ですが夫だけはただの僕のガチ勢でした
ナイトウ
BL
BL小説大賞にご協力ありがとうございました!!
CP:不器用受ガチ勢伯爵夫攻め、女形役者受け
相手役は第11話から出てきます。
ロストリア帝国の首都セレンで女形の売れっ子役者をしていたルネは、皇帝エルドヴァルの為に公式愛妾を装い王宮に出仕し、王妃マリーズの代わりに貴族の反感を一手に受ける役割を引き受けた。
役目は無事終わり追放されたルネ。所属していた劇団に戻りまた役者業を再開しようとするも公式愛妾になるために偽装結婚したリリック伯爵に阻まれる。
そこで仕方なく、顔もろくに知らない夫と離婚し役者に戻るために彼の屋敷に向かうのだった。
モフモフになった魔術師はエリート騎士の愛に困惑中
risashy
BL
魔術師団の落ちこぼれ魔術師、ローランド。
任務中にひょんなことからモフモフに変幻し、人間に戻れなくなってしまう。そんなところを騎士団の有望株アルヴィンに拾われ、命拾いしていた。
快適なペット生活を満喫する中、実はアルヴィンが自分を好きだと知る。
アルヴィンから語られる自分への愛に、ローランドは戸惑うものの——?
24000字程度の短編です。
※BL(ボーイズラブ)作品です。
この作品は小説家になろうさんでも公開します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる