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125.楽しいお買い物と知らないお魚料理
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きらきらするガラスのペンは、色もいっぱいあった。僕の絵の具みたいに、いろんな色があるの。それでいて、少しずつ形も違っていた。
僕がお店の物に触ると、お店の人は嫌そうな顔をする。前に行った文具のお店も、僕がパパに抱っこされてたから触らせてくれた。壊さないか心配なんだと思う。だからお婆ちゃんに聞いたけど、いいと言ってくれた。試しに触ってからもう一度確認する。平気みたい。
優しいお婆ちゃんに迷惑をかけないように、ひとつずつ手に取る。この色はアガレスに似合いそう。こっちの色はアモンが好きな赤だ。一人分ずつ選んで、最後にパパの分も決めた。
パパにもらったお金で買ったお土産は、色が違うガラスのペン。お仕事で使うから、役に立つ物にしたの。喜んでくれるといいな。そう思った僕に、羽ペンが差し出される。白い綺麗な羽だった。
「婆からのお土産さねぇ」
びっくりする。僕にくれるの?
「ありがとう!」
嬉しくなった。顔がにこにこして、両手で受け取る。文字が綺麗に書けるようになったら、これでお手紙を書いてみたいな。お婆ちゃんのお店にも届けてもらおう。
お手紙は送る相手がいて、受け取ってくれないと出せないんだよ。昔の僕は一人だったけど、今はパパも皆もいる。だからお手紙を出せるし、お返事も返ってくるよね。
お婆ちゃんにバイバイして、パパと一緒に店を出た。他にもお菓子を売ってる店に入って、それからリボンも買ったよ。僕の髪を結ぶリボンにするんだって。パパもお揃いで同じ青いリボンを選んだの。
スカートに使うひらひらした布もあって、僕がじっと見ていたら、こうやって使うんだと店の人が教えてくれた。スカートに当てると分かる。こういう服、アモンが作ってた。今日のスカートにも付いてるよ。綺麗な模様のひらひらをいくつか買って、パパは僕を抱っこした。
「何か食べて帰ろう。何がいい?」
「お魚」
池のお魚は食べる種類じゃないと聞いた。ここは人間の住んでる地上で、お魚がたくさんいる。プルソンに勉強でわったんだよ。お魚食べたい。
「よし、珍しい魚を食べさせてやるぞ」
パパがにやっと笑う。悪いお顔なのに楽しそうで、僕はわくわくした。どんなお魚かな。楽しみ!
パパはいくつかお店の様子を確かめて、3つ目のお店に入った。中はあまりお客さんがいなくて、入口に近い席に座る。僕は窓がある側で、パパは通路の方。並んで座るとすぐに注文した。
「パパ、どんなお魚?」
「見てのお楽しみだ」
待つ時間が長く感じる。綺麗な色のお魚なのかな。それともツノとか付いてるかも。
お店の人が「お待たせしました」と運んできたのは、船の形の入れ物だった。絵本で見た形のお船に、何か入ってる。覗いたら、赤や白の綺麗な食べ物が並んでた。
「これが魚だ。刺身というんだ」
「さしみ?」
お魚の名前かも。黒い何かをつけて、パパが僕の口に運ぶ。あーんして、口の中に入ったお魚を噛む。もぐもぐしたら、じわっと味が広がった。塩みたいな味と、お魚の味?
「どうだ?」
「美味しい! 僕、これ好き」
嬉しくなった僕は、パパが運んでくれるお魚をいっぱい食べた。お腹がぱんぱんになった頃、ようやく気づく。この2本の棒で食べるの、凄いね。パパの手はなんでも出来て、驚いちゃった。
僕がお店の物に触ると、お店の人は嫌そうな顔をする。前に行った文具のお店も、僕がパパに抱っこされてたから触らせてくれた。壊さないか心配なんだと思う。だからお婆ちゃんに聞いたけど、いいと言ってくれた。試しに触ってからもう一度確認する。平気みたい。
優しいお婆ちゃんに迷惑をかけないように、ひとつずつ手に取る。この色はアガレスに似合いそう。こっちの色はアモンが好きな赤だ。一人分ずつ選んで、最後にパパの分も決めた。
パパにもらったお金で買ったお土産は、色が違うガラスのペン。お仕事で使うから、役に立つ物にしたの。喜んでくれるといいな。そう思った僕に、羽ペンが差し出される。白い綺麗な羽だった。
「婆からのお土産さねぇ」
びっくりする。僕にくれるの?
「ありがとう!」
嬉しくなった。顔がにこにこして、両手で受け取る。文字が綺麗に書けるようになったら、これでお手紙を書いてみたいな。お婆ちゃんのお店にも届けてもらおう。
お手紙は送る相手がいて、受け取ってくれないと出せないんだよ。昔の僕は一人だったけど、今はパパも皆もいる。だからお手紙を出せるし、お返事も返ってくるよね。
お婆ちゃんにバイバイして、パパと一緒に店を出た。他にもお菓子を売ってる店に入って、それからリボンも買ったよ。僕の髪を結ぶリボンにするんだって。パパもお揃いで同じ青いリボンを選んだの。
スカートに使うひらひらした布もあって、僕がじっと見ていたら、こうやって使うんだと店の人が教えてくれた。スカートに当てると分かる。こういう服、アモンが作ってた。今日のスカートにも付いてるよ。綺麗な模様のひらひらをいくつか買って、パパは僕を抱っこした。
「何か食べて帰ろう。何がいい?」
「お魚」
池のお魚は食べる種類じゃないと聞いた。ここは人間の住んでる地上で、お魚がたくさんいる。プルソンに勉強でわったんだよ。お魚食べたい。
「よし、珍しい魚を食べさせてやるぞ」
パパがにやっと笑う。悪いお顔なのに楽しそうで、僕はわくわくした。どんなお魚かな。楽しみ!
パパはいくつかお店の様子を確かめて、3つ目のお店に入った。中はあまりお客さんがいなくて、入口に近い席に座る。僕は窓がある側で、パパは通路の方。並んで座るとすぐに注文した。
「パパ、どんなお魚?」
「見てのお楽しみだ」
待つ時間が長く感じる。綺麗な色のお魚なのかな。それともツノとか付いてるかも。
お店の人が「お待たせしました」と運んできたのは、船の形の入れ物だった。絵本で見た形のお船に、何か入ってる。覗いたら、赤や白の綺麗な食べ物が並んでた。
「これが魚だ。刺身というんだ」
「さしみ?」
お魚の名前かも。黒い何かをつけて、パパが僕の口に運ぶ。あーんして、口の中に入ったお魚を噛む。もぐもぐしたら、じわっと味が広がった。塩みたいな味と、お魚の味?
「どうだ?」
「美味しい! 僕、これ好き」
嬉しくなった僕は、パパが運んでくれるお魚をいっぱい食べた。お腹がぱんぱんになった頃、ようやく気づく。この2本の棒で食べるの、凄いね。パパの手はなんでも出来て、驚いちゃった。
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