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88.五日は愛し合いたいですわ
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深いキスは苦しくて、息ができずにぐったりとシーツに沈みました。脱がそうとして困惑するアレクシス様が可愛かったですわ。起き上がって自らドレスを脱いで、途中で後ろのホックなどを外していただきました。
肌が露わになると、突然吸い付いてきます。ちゅっちゅと音を立てて、たくさんの痕がつきました。これが足りないと、花嫁への愛情が不足しているのでしたね。触れたりキスをされたり、大量の痕を残されると熱くなってきます。
熱い肌に困惑している私をよそに、アレクシス様はとても積極的でした。あらぬ場所にキスされ、胸を揉まれ、裏返されて背中もキスがたくさん。たっぷりと香油で濡らされたアレクシス様を受け入れ、声が枯れても止まりませんでした。
明け方頃に意識が途絶えたのですが、私だって頑張りましたのよ。途中で体勢を入れ替えて上に乗りましたし、休憩中のアレクシス様を舐めたりキスの痕を残したり。閨の教育が吹っ飛ぶほど、堪能しました。
翌朝、喉の痛みに目を覚まし……溶けた氷が溜まる銀色のクーラーへ手を伸ばします。でも届かなくて。
「ん……ヴィー? 飲み物か」
おはようございますと掠れた声で微笑んだところ、シャンパンの栓を抜いてくださいました。差し出されたフルートグラスで飲み干し、ほっと一息つきます。もう朝になったのに、誰も起こしに来ないのですね。
「アレク、ス様……朝食……」
「ああ、運んでもらおう。そのつもりでアントンに申しつけてある」
ベルを鳴らした後、ノックが聞こえました。がっちりした裸体にガウンを羽織ったアレクシス様が扉を開き、さっとワゴンを中に入れます。果物やパンに具を挟んだもの、それから冷たいお茶が用意されていました。気が利きますね。
「これなら、ベッドで食べられる」
万全の準備をしてくれたアレクシス様に感謝しながら、果物をいくつか頂きました。閨は体力勝負! カミラ様や王妃殿下の忠告では、初夜は三日ほどかかるそうです。初夜と呼んでいますが、実際は長い時間がかかるのですね。
もしかしたらベッドの上で過ごすから、朝を数えないのかも知れません。長いほど仲がいい証拠、お母様のお言葉に従い五日を目指し頑張りましょう。
手招きし、アレクシス様に抱きつきました。太い腕も逞しい胸も、この傷痕も……すべて私のものです。頬を擦り寄せると、肩を抱き寄せられ。顔を上げて口付けました。
「果物だけでは体力がもたんぞ?」
頷いて、ハムの挟まったパンを齧りました。喉が腫れて痛いのですが、冷たいお茶で流し込みます。
「美味しいですね。これを食べたら、また……愛し合いましょう」
やや回復した体力と喉で、愛しい夫に続きを強請りました。やっと手を出してもらえたのですもの。これで終わりは嫌です。もっとたくさん、可愛がってください。
時折差し入れを受けながら、私達は寝室に篭り続けました。結局、寝室を出たのは……五日目の朝でしたわ。
肌が露わになると、突然吸い付いてきます。ちゅっちゅと音を立てて、たくさんの痕がつきました。これが足りないと、花嫁への愛情が不足しているのでしたね。触れたりキスをされたり、大量の痕を残されると熱くなってきます。
熱い肌に困惑している私をよそに、アレクシス様はとても積極的でした。あらぬ場所にキスされ、胸を揉まれ、裏返されて背中もキスがたくさん。たっぷりと香油で濡らされたアレクシス様を受け入れ、声が枯れても止まりませんでした。
明け方頃に意識が途絶えたのですが、私だって頑張りましたのよ。途中で体勢を入れ替えて上に乗りましたし、休憩中のアレクシス様を舐めたりキスの痕を残したり。閨の教育が吹っ飛ぶほど、堪能しました。
翌朝、喉の痛みに目を覚まし……溶けた氷が溜まる銀色のクーラーへ手を伸ばします。でも届かなくて。
「ん……ヴィー? 飲み物か」
おはようございますと掠れた声で微笑んだところ、シャンパンの栓を抜いてくださいました。差し出されたフルートグラスで飲み干し、ほっと一息つきます。もう朝になったのに、誰も起こしに来ないのですね。
「アレク、ス様……朝食……」
「ああ、運んでもらおう。そのつもりでアントンに申しつけてある」
ベルを鳴らした後、ノックが聞こえました。がっちりした裸体にガウンを羽織ったアレクシス様が扉を開き、さっとワゴンを中に入れます。果物やパンに具を挟んだもの、それから冷たいお茶が用意されていました。気が利きますね。
「これなら、ベッドで食べられる」
万全の準備をしてくれたアレクシス様に感謝しながら、果物をいくつか頂きました。閨は体力勝負! カミラ様や王妃殿下の忠告では、初夜は三日ほどかかるそうです。初夜と呼んでいますが、実際は長い時間がかかるのですね。
もしかしたらベッドの上で過ごすから、朝を数えないのかも知れません。長いほど仲がいい証拠、お母様のお言葉に従い五日を目指し頑張りましょう。
手招きし、アレクシス様に抱きつきました。太い腕も逞しい胸も、この傷痕も……すべて私のものです。頬を擦り寄せると、肩を抱き寄せられ。顔を上げて口付けました。
「果物だけでは体力がもたんぞ?」
頷いて、ハムの挟まったパンを齧りました。喉が腫れて痛いのですが、冷たいお茶で流し込みます。
「美味しいですね。これを食べたら、また……愛し合いましょう」
やや回復した体力と喉で、愛しい夫に続きを強請りました。やっと手を出してもらえたのですもの。これで終わりは嫌です。もっとたくさん、可愛がってください。
時折差し入れを受けながら、私達は寝室に篭り続けました。結局、寝室を出たのは……五日目の朝でしたわ。
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