48 / 75
第7章 ミセス・グリフィン
ミセス・グリフィン(3)
しおりを挟む
マダムは、私をソファに座らせると固く結んだ三つ編みを解いていく。
「こんなやり方教えたかしら?」
マダムは、むっと頬を膨らませて言うとどこからかブラシを取り出して私の髪を梳かしていく。
「髪もちゃんと乾かさなかったでしょう?」
「・・・ごめんなさい」
私は、身を小さくして謝る。
なんでだろう?
怒られているのに嬉しい。
マダムもそれが分かってか嬉しそうに笑う。
「みんな・・心配してるわよ」
その言葉に私は、首を後ろに向ける。
「ほら、動かさない!」
マダムに叱られ、私は再び身体を小さくして首を前に向ける。
部下や従者たちがこんな私の姿を見たらどう思うのだろう?
「あの後大変だったのよ。急に貴方がいなくなったもんだからサヤちゃんは泣き出すし、イリーナちゃんは部活で予選落ちしちゃうし、チャコちゃんはやけ食いするし、ディナちゃんなんていつ帰って来てもいいようにってたくさん小物作ってたわよ」
マダムは、ブラシの手を止める。
「貴方に会いにいくと言ったらみんなついて来たがったけど流石にここに連れてくる訳には行かないからね。メッセージだけ預かってきたわ」
そう言ってマダムは、私に正方形の白い紙の板を渡してくる。
白い板には色鮮やかで煌びやかな文字や絵が賑やかに、踊るように走ってる。
「色紙よ」
マダムは、嬉しそうに言って再びブラシを動かし出す。
「あの子達、授業そっちのけで書いてたみたいよ」
呆れたように言うが楽しそうだ。
私は、色紙の文字を読む。
私でも読めるように簡単な字で書かれていた。
"どこ遊びに行ってるのよ!早く帰ってきなさい!"
これはディナだ。
"もう!エガオちゃんが急にいなくなっちゃうから負けちゃたじゃん!責任とって早く帰ってきて!"
これはイリーナだ。
"エガオちゃんがいないと面白くないにゃ。戻ってきてよー"
チャコだ。
"たくさん漫画描いたよ。読んでくれる人いないと張り合いないよー"
サヤだ。
みんなの気持ちが文字の波に乗って私の心を泳いでいく。
「裏も見てみて」
マダムが言う。
裏?
私は、色紙をひっくり返して、大きく目を見開く。
そこには色紙の隅から隅までを利用して大きく描かれた金色の髪の少女の顔が描かれていた。
とても綺麗な女の子で、可愛らしく笑っている。
「貴方よ」
えっ?
私は、思わず振り返る。
マダムは、口元を綻ばせる。
「貴方、一度だけあの子達の前で笑ったことがあるんでしょう?サヤちゃんが思い出して描いてくれたのよ。早く戻ってきてって願いを込めて」
笑ったって・・・。
たった一度だけ。
しかも、自分でも笑ったかなんて分かってないのに。
私は、もう一度絵を見る。
描かれた少女は、本当に綺麗に笑ってる。
嬉しそうに。
楽しそうに。
そして幸せそうに。
私は、手を震わせてその絵を見た。
「カゲロウ君は無事よ」
心臓が大きく跳ねる。
「なんかカゲロウ君のお友達にね、腕の良いお医者さんがいたのよ」
カゲロウの友達?
お医者さん?
「まだ、意識は戻ってないけど命の別条はないからその内、意識が戻るだろうって。良かったわね」
マダムは、そっとわたしの肩に手を置く。
カゲロウが生きてる・・・。
私は、喉の奥から、目の奥から、心の奥からあらゆる感情が溢れそうになる。
でも、その感情はすぐに奥の奥へと引っ込んでいく。
色紙を握る私の手が赤く染まっていく。
どろっとした血に染まって色紙を侵食していく。
私は、色紙を膝の上に落とす。
唇が、目が、身体が震える。
「エガオちゃん?」
マダムは、大きな目を瞬きさせる。
「帰ってください」
私は、感情なく低い声で告げる。
「私は、もう戻りません。メドレーの戦士としての責務を果たす為にここにいます。もう皆さんにお会いすることもありません。なのでお帰りください」
私は、淡々と告げる。
任務の結果を報告するように。
他者を寄ってくるのを拒むように。
笑顔のないエガオとなって冷たく言葉を紡いだ。
なのに声が震える。
喉が詰まる。
マダムは、ブラシで梳かす手を止めてじっと私を見ていた。
恐らく呆れるか失望したはずだ。
それでいい。
マダムは、明るい世界の住人。
私となんかいちゃいけない。
すとんっ。
マダムは、私の隣に座った。
そして私を見て小さく笑った。
「エガオちゃん、ちょっとこっちいらっしゃい」
「えっ?」
「いいからいらっしゃい」
こう言う時は逆らっちゃいけない。
私は、おずおずとマダムに身体を寄せる。
しかし、マダムは不満そうに形の良い眉を顰める。
「そこじゃなくてここ!」
そう言って自分の膝を叩く。
えっ?
私は、マダムが何を言ってるか分からず戸惑っているとマダムは、むっと口を固く結んで私の手を取り、強引に私を膝の上に乗せて抱き抱えたのだ。
まるで赤ん坊のように。
私は、頬が熱くなるのを感じた。
「マ・・マダム⁉︎」
戸惑う私をマダムはぎゅっと抱きしめると唐突に歌い始めた。
「お花畑の妖精さんは~ゆらりらゆらりと揺らめいて~小さな子どもにキスをして~花弁に身体を包みます~」
これは・・・子守唄?
なんだろう?
子守唄なんて聞いたことないはずなのに懐かしい。
それにこの感じ・・この温もり・・・。
どこかで感じたことがある気がする。
「エガオちゃん」
マダムの声が耳に入る。
その声は小さく震えていた。
「ごめんなさい」
・・・えっ?
私は、マダムの顔を見る。
マダムの大きな目が涙で潤んでいた。
気品があって、美しく、洗練された淑女であるマダムが泣いてる?
「マダム?」
「エガオちゃんごめんなさい」
マダムは、もう一度、小さな声で謝る。
訳が分からなかった。
なんでマダムが私に謝るの?
マダムは、潤んだ目を擦る。
「エガオちゃん、ちょっとだけ聞いてくれる。私の昔話」
マダムは語り出す。
「エガオちゃんから笑顔を奪ったのは私なの」
「こんなやり方教えたかしら?」
マダムは、むっと頬を膨らませて言うとどこからかブラシを取り出して私の髪を梳かしていく。
「髪もちゃんと乾かさなかったでしょう?」
「・・・ごめんなさい」
私は、身を小さくして謝る。
なんでだろう?
怒られているのに嬉しい。
マダムもそれが分かってか嬉しそうに笑う。
「みんな・・心配してるわよ」
その言葉に私は、首を後ろに向ける。
「ほら、動かさない!」
マダムに叱られ、私は再び身体を小さくして首を前に向ける。
部下や従者たちがこんな私の姿を見たらどう思うのだろう?
「あの後大変だったのよ。急に貴方がいなくなったもんだからサヤちゃんは泣き出すし、イリーナちゃんは部活で予選落ちしちゃうし、チャコちゃんはやけ食いするし、ディナちゃんなんていつ帰って来てもいいようにってたくさん小物作ってたわよ」
マダムは、ブラシの手を止める。
「貴方に会いにいくと言ったらみんなついて来たがったけど流石にここに連れてくる訳には行かないからね。メッセージだけ預かってきたわ」
そう言ってマダムは、私に正方形の白い紙の板を渡してくる。
白い板には色鮮やかで煌びやかな文字や絵が賑やかに、踊るように走ってる。
「色紙よ」
マダムは、嬉しそうに言って再びブラシを動かし出す。
「あの子達、授業そっちのけで書いてたみたいよ」
呆れたように言うが楽しそうだ。
私は、色紙の文字を読む。
私でも読めるように簡単な字で書かれていた。
"どこ遊びに行ってるのよ!早く帰ってきなさい!"
これはディナだ。
"もう!エガオちゃんが急にいなくなっちゃうから負けちゃたじゃん!責任とって早く帰ってきて!"
これはイリーナだ。
"エガオちゃんがいないと面白くないにゃ。戻ってきてよー"
チャコだ。
"たくさん漫画描いたよ。読んでくれる人いないと張り合いないよー"
サヤだ。
みんなの気持ちが文字の波に乗って私の心を泳いでいく。
「裏も見てみて」
マダムが言う。
裏?
私は、色紙をひっくり返して、大きく目を見開く。
そこには色紙の隅から隅までを利用して大きく描かれた金色の髪の少女の顔が描かれていた。
とても綺麗な女の子で、可愛らしく笑っている。
「貴方よ」
えっ?
私は、思わず振り返る。
マダムは、口元を綻ばせる。
「貴方、一度だけあの子達の前で笑ったことがあるんでしょう?サヤちゃんが思い出して描いてくれたのよ。早く戻ってきてって願いを込めて」
笑ったって・・・。
たった一度だけ。
しかも、自分でも笑ったかなんて分かってないのに。
私は、もう一度絵を見る。
描かれた少女は、本当に綺麗に笑ってる。
嬉しそうに。
楽しそうに。
そして幸せそうに。
私は、手を震わせてその絵を見た。
「カゲロウ君は無事よ」
心臓が大きく跳ねる。
「なんかカゲロウ君のお友達にね、腕の良いお医者さんがいたのよ」
カゲロウの友達?
お医者さん?
「まだ、意識は戻ってないけど命の別条はないからその内、意識が戻るだろうって。良かったわね」
マダムは、そっとわたしの肩に手を置く。
カゲロウが生きてる・・・。
私は、喉の奥から、目の奥から、心の奥からあらゆる感情が溢れそうになる。
でも、その感情はすぐに奥の奥へと引っ込んでいく。
色紙を握る私の手が赤く染まっていく。
どろっとした血に染まって色紙を侵食していく。
私は、色紙を膝の上に落とす。
唇が、目が、身体が震える。
「エガオちゃん?」
マダムは、大きな目を瞬きさせる。
「帰ってください」
私は、感情なく低い声で告げる。
「私は、もう戻りません。メドレーの戦士としての責務を果たす為にここにいます。もう皆さんにお会いすることもありません。なのでお帰りください」
私は、淡々と告げる。
任務の結果を報告するように。
他者を寄ってくるのを拒むように。
笑顔のないエガオとなって冷たく言葉を紡いだ。
なのに声が震える。
喉が詰まる。
マダムは、ブラシで梳かす手を止めてじっと私を見ていた。
恐らく呆れるか失望したはずだ。
それでいい。
マダムは、明るい世界の住人。
私となんかいちゃいけない。
すとんっ。
マダムは、私の隣に座った。
そして私を見て小さく笑った。
「エガオちゃん、ちょっとこっちいらっしゃい」
「えっ?」
「いいからいらっしゃい」
こう言う時は逆らっちゃいけない。
私は、おずおずとマダムに身体を寄せる。
しかし、マダムは不満そうに形の良い眉を顰める。
「そこじゃなくてここ!」
そう言って自分の膝を叩く。
えっ?
私は、マダムが何を言ってるか分からず戸惑っているとマダムは、むっと口を固く結んで私の手を取り、強引に私を膝の上に乗せて抱き抱えたのだ。
まるで赤ん坊のように。
私は、頬が熱くなるのを感じた。
「マ・・マダム⁉︎」
戸惑う私をマダムはぎゅっと抱きしめると唐突に歌い始めた。
「お花畑の妖精さんは~ゆらりらゆらりと揺らめいて~小さな子どもにキスをして~花弁に身体を包みます~」
これは・・・子守唄?
なんだろう?
子守唄なんて聞いたことないはずなのに懐かしい。
それにこの感じ・・この温もり・・・。
どこかで感じたことがある気がする。
「エガオちゃん」
マダムの声が耳に入る。
その声は小さく震えていた。
「ごめんなさい」
・・・えっ?
私は、マダムの顔を見る。
マダムの大きな目が涙で潤んでいた。
気品があって、美しく、洗練された淑女であるマダムが泣いてる?
「マダム?」
「エガオちゃんごめんなさい」
マダムは、もう一度、小さな声で謝る。
訳が分からなかった。
なんでマダムが私に謝るの?
マダムは、潤んだ目を擦る。
「エガオちゃん、ちょっとだけ聞いてくれる。私の昔話」
マダムは語り出す。
「エガオちゃんから笑顔を奪ったのは私なの」
0
お気に入りに追加
17
あなたにおすすめの小説
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。

悪役令嬢に転生したので、ゲームを無視して自由に生きる。私にしか使えない植物を操る魔法で、食べ物の心配は無いのでスローライフを満喫します。
向原 行人
ファンタジー
死にかけた拍子に前世の記憶が蘇り……どハマりしていた恋愛ゲーム『ときめきメイト』の世界に居ると気付く。
それだけならまだしも、私の名前がルーシーって、思いっきり悪役令嬢じゃない!
しかもルーシーは魔法学園卒業後に、誰とも結ばれる事なく、辺境に飛ばされて孤独な上に苦労する事が分かっている。
……あ、だったら、辺境に飛ばされた後、苦労せずに生きていけるスキルを学園に居る内に習得しておけば良いじゃない。
魔法学園で起こる恋愛イベントを全て無視して、生きていく為のスキルを習得して……と思ったら、いきなりゲームに無かった魔法が使えるようになってしまった。
木から木へと瞬間移動出来るようになったので、学園に通いながら、辺境に飛ばされた後のスローライフの練習をしていたんだけど……自由なスローライフが楽し過ぎるっ!
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。

一家処刑?!まっぴらごめんですわ!!~悪役令嬢(予定)の娘といじわる(予定)な継母と馬鹿(現在進行形)な夫
むぎてん
ファンタジー
夫が隠し子のチェルシーを引き取った日。「お花畑のチェルシー」という前世で読んだ小説の中に転生していると気付いた妻マーサ。 この物語、主人公のチェルシーは悪役令嬢だ。 最後は華麗な「ざまあ」の末に一家全員の処刑で幕を閉じるバッドエンド‥‥‥なんて、まっぴら御免ですわ!絶対に阻止して幸せになって見せましょう!! 悪役令嬢(予定)の娘と、意地悪(予定)な継母と、馬鹿(現在進行形)な夫。3人の登場人物がそれぞれの愛の形、家族の形を確認し幸せになるお話です。
一緒に異世界転生した飼い猫のもらったチートがやばすぎた。もしかして、メインは猫の方ですか、女神様!?
たまご
ファンタジー
アラサーの相田つかさは事故により命を落とす。
最期の瞬間に頭に浮かんだのが「猫達のごはん、これからどうしよう……」だったせいか、飼っていた8匹の猫と共に異世界転生をしてしまう。
だが、つかさが目を覚ます前に女神様からとんでもチートを授かった猫達は新しい世界へと自由に飛び出して行ってしまう。
女神様に泣きつかれ、つかさは猫達を回収するために旅に出た。
猫達が、世界を滅ぼしてしまう前に!!
「私はスローライフ希望なんですけど……」
この作品は「小説家になろう」さん、「エブリスタ」さんで完結済みです。
表紙の写真は、モデルになったうちの猫様です。

家庭菜園物語
コンビニ
ファンタジー
お人好しで動物好きな最上 悠(さいじょう ゆう)は肉親であった祖父が亡くなり、最後の家族であり姉のような存在でもある黒猫の杏(あんず)も静かに息を引き取ろうとする中で、助けたいなら異世界に来てくれないかと、少し残念な神様に提案される。
その転移先で秋田犬の大福を助けたことで、能力を失いそのままスローライフをおくることとなってしまう。
異世界で新しい家族や友人を作り、本人としてはほのぼのと家庭菜園を営んでいるが、小さな畑が世界には大きな影響を与えることになっていく。

魔法が使えない令嬢は住んでいた小屋が燃えたので家出します
怠惰るウェイブ
ファンタジー
グレイの世界は狭く暗く何よりも灰色だった。
本来なら領主令嬢となるはずの彼女は領主邸で住むことを許されず、ボロ小屋で暮らしていた。
彼女はある日、棚から落ちてきた一冊の本によって人生が変わることになる。
世界が色づき始めた頃、ある事件をきっかけに少女は旅をすることにした。
喋ることのできないグレイは旅を通して自身の世界を色付けていく。

転生令嬢の食いしん坊万罪!
ねこたま本店
ファンタジー
訳も分からないまま命を落とし、訳の分からない神様の手によって、別の世界の公爵令嬢・プリムローズとして転生した、美味しい物好きな元ヤンアラサー女は、自分に無関心なバカ父が後妻に迎えた、典型的なシンデレラ系継母と、我が儘で性格の悪い妹にイビられたり、事故物件王太子の中継ぎ婚約者にされたりつつも、しぶとく図太く生きていた。
そんなある日、プリムローズは王侯貴族の子女が6~10歳の間に受ける『スキル鑑定の儀』の際、邪悪とされる大罪系スキルの所有者であると判定されてしまう。
プリムローズはその日のうちに、同じ判定を受けた唯一の友人、美少女と見まごうばかりの気弱な第二王子・リトス共々捕えられた挙句、国境近くの山中に捨てられてしまうのだった。
しかし、中身が元ヤンアラサー女の図太い少女は諦めない。
プリムローズは時に気弱な友の手を引き、時に引いたその手を勢い余ってブン回しながらも、邪悪と断じられたスキルを駆使して生き残りを図っていく。
これは、図太くて口の悪い、ちょっと(?)食いしん坊な転生令嬢が、自分なりの幸せを自分の力で掴み取るまでの物語。
こちらの作品は、2023年12月28日から、カクヨム様でも掲載を開始しました。
今後、カクヨム様掲載用にほんのちょっとだけ内容を手直しし、1話ごとの文章量を増やす事でトータルの話数を減らした改訂版を、1日に2回のペースで投稿していく予定です。多量の加筆修正はしておりませんが、もしよろしければ、カクヨム版の方もご笑覧下さい。
※作者が適当にでっち上げた、完全ご都合主義的世界です。細かいツッコミはご遠慮頂ければ幸いです。もし、目に余るような誤字脱字を発見された際には、コメント欄などで優しく教えてやって下さい。
※検討の結果、「ざまぁ要素あり」タグを追加しました。

聖女として召還されたのにフェンリルをテイムしたら追放されましたー腹いせに快適すぎる森に引きこもって我慢していた事色々好き放題してやります!
ふぃえま
ファンタジー
「勝手に呼び出して無茶振りしたくせに自分達に都合の悪い聖獣がでたら責任追及とか狡すぎません?
せめて裏で良いから謝罪の一言くらいあるはずですよね?」
不況の中、なんとか内定をもぎ取った会社にやっと慣れたと思ったら異世界召還されて勝手に聖女にされました、佐藤です。いや、元佐藤か。
実は今日、なんか国を守る聖獣を召還せよって言われたからやったらフェンリルが出ました。
あんまりこういうの詳しくないけど確か超強いやつですよね?
なのに周りの反応は正反対!
なんかめっちゃ裏切り者とか怒鳴られてロープグルグル巻きにされました。
勝手にこっちに連れて来たりただでさえ難しい聖獣召喚にケチつけたり……なんかもうこの人たち助けなくてもバチ当たりませんよね?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる