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看取り落語
看取り落語(17)
しおりを挟む ここは、飛行島です・・・たぶん。
私たちは、小ピラミッドの中に入り、赤い魔方陣でダンジョンに転移しました。
二人は快進撃を続けて、第一エリアのゴブリン、第二エリアのスライム、第三エリアの角ウサギを全て倒し、この階層をクリアしました。
私の援護は必要ありませんでした。
二人共、最初はぎこちない動きでしたが、次第に上達しました。そしてうまく連携して魔物を倒せるようになりました。
友絵 「楽勝だったね」
真美 「友絵さん、それフラグですよ」
友絵 「しまった」
アンナ「この階層は、ゲームで言えば初級またはチュートリアルです。
次からが本番です」
二人 「はい」
エリアの奥に、赤と白い魔方陣が現れます。
私たちは、赤い魔法陣に入ります。
*
私たちは次の階層に転移しました。
アンナ「通路を抜けると魔物が複数います。
攻撃を集中して、数を減らしてください」
二人 「はい」
この階層では、わたしも積極的に攻撃します。
第一エリアのオーク、第二エリアの魔狼、第三エリアのオーガ全てを倒し、この階層もクリアしました。
友絵 「難易度上がったね」
真美 「はい。敵が強いです」
二人には、まだ少しだけ余裕がありますが、次の階層が厳しくなりそうです。
わたしは、二人に魔法をかけました。
アンナ「ヒール・・・身体強化」
二人の疲労を回復して、身体能力と思考能力を強化しました。
友絵 「体が軽い」
真美 「はい。それに頭がすっきりしました」
アンナ「腕輪の魔道具を貸してください」
わたしは、二人から魔道具を受け取り、魔力を注入します。
そして攻撃魔法のリミッターを解除しました。
アンナ「腕輪をつけてください」
友絵 「なにをしたの?」
アンナ「リミッターを解除しました。攻撃力が3倍になります」
友絵 「ほんとに」
真美 「すごい」
アンナ「ですが、油断はしないでください」
二人 「はい」
私たちは、赤い魔方陣に入ります。
*
私たちは次の階層に転移しました。
アンナ「次のエリアにいるのは、一体だけです。
つまり、それは強いと言うことです。
三人で取り囲んで攻撃します」
二人 「はい」
第一エリアのキメラ、第二エリアのミノタウロスを倒しました。
真美 「攻撃力もすごいけど、それ以上に集中力がすごい」
友絵 「これ、ゾーンだよね。受験や試合で使いたかった」
真美 「友絵さん、それはチートです」
*
私たちは第三エリアに入ります。
ここは広いです。東京ドームと同じくらいの広さです。
周囲には松明ではなく、かがり火が設置されています。
中央に、黒いドラゴンがいます。
頭部には大きな二本の角。四本足で、翼があります。尻尾も含めると全長15mです。
戦闘が始まりました。
アンナ「最初は、攻撃よりも回避に専念してください」
二人 「はい」
ドラゴンの攻撃は、口から出る火球、角で突進、前足の振り下ろし、尻尾の薙ぎ払いです。
私たちは、ドラゴンの攻撃を見切りながら、少しずつ魔法攻撃の手数を増やします。
ドラゴンに一定ダメージを与えるとその部位が点滅します。ダメージは蓄積しているはずですが、魔法耐性が強いようです。
友絵 「攻撃は当たっているはずなのに・・・」
真美 「さすがにドラゴンは強いですね」
戦闘開始から、10分経過しました。
二人の体力と集中力が心配です。それとマオのことも。
魔法耐性があるなら、物理攻撃で勝負です。
わたしはアイテムボックスから、中二武器の魔導レールガンを出しました。
以前に遊びで作った黒歴史の遺物です。
見た目は携行式の対戦車ミサイルに似ています。クロモリ徹甲弾は装填済みです。
狙いを付けながら、魔力を高圧縮します。
ドラゴンがこちらの動きに気付きました。
口を大きく開けて、ドラゴンブレスを撃つつもりです。
そうはさせません。魔力が臨界に達しました。
アンナ「発射」
ドーン。
命中しました。ドラゴンが光に包まれます。
そして光が霧散、ドラゴンは消滅しました。
友絵 「勝ったー」
真美 「よかった」
わたしはドラゴンが消滅したところに向かい、魔石を回収します。
大きさ15cmの魔石です。二人が、わたしのところに走ってきました。
友絵 「勝ったね」
アンナ「はい。お怪我ありませんか」
真美 「大丈夫よ」
友絵 「あたしも。」
真美 「あれ、何かしら?」
中央の床が虹色に光っています。虹色の魔法陣が現れました。
この魔力反応は召喚魔法です。
アンナ「何かが召喚されてきます。注意してください。」
黒い箱のようなものが召喚されました。
友絵 「宝箱かな」
そうだといいのですが・・・
私たちは黒い箱に近づきました。箱の色は真っ黒です。光の反射がありません。
大きさは、人が入るくらいの大きさです。
わたしは、魔法で鑑定しました。中身はわかりませんが、魔力吸収型の結界で出来ていることはわかりました。
黒い箱の中身が気になりますが、開けても大丈夫でしょうか。
マオ 「ミュー、ミュー・・・」
すっかりマオのことを忘れていました。
アンナ「ごめんなさい。お腹が空きましたよね」
友絵 「あたしも、お腹ペコペコ」
真美 「私も」
アンナ「箱の件は保留にして、夕食にしませんか」
真美 「そうしましょう。」
友絵 「うん」
わたしは、二人の身体強化の魔法を解除します。
そして、近くに現れた白い魔法陣に三人で入りました。
戻って夕食にしましょう。
私たちは、小ピラミッドの中に入り、赤い魔方陣でダンジョンに転移しました。
二人は快進撃を続けて、第一エリアのゴブリン、第二エリアのスライム、第三エリアの角ウサギを全て倒し、この階層をクリアしました。
私の援護は必要ありませんでした。
二人共、最初はぎこちない動きでしたが、次第に上達しました。そしてうまく連携して魔物を倒せるようになりました。
友絵 「楽勝だったね」
真美 「友絵さん、それフラグですよ」
友絵 「しまった」
アンナ「この階層は、ゲームで言えば初級またはチュートリアルです。
次からが本番です」
二人 「はい」
エリアの奥に、赤と白い魔方陣が現れます。
私たちは、赤い魔法陣に入ります。
*
私たちは次の階層に転移しました。
アンナ「通路を抜けると魔物が複数います。
攻撃を集中して、数を減らしてください」
二人 「はい」
この階層では、わたしも積極的に攻撃します。
第一エリアのオーク、第二エリアの魔狼、第三エリアのオーガ全てを倒し、この階層もクリアしました。
友絵 「難易度上がったね」
真美 「はい。敵が強いです」
二人には、まだ少しだけ余裕がありますが、次の階層が厳しくなりそうです。
わたしは、二人に魔法をかけました。
アンナ「ヒール・・・身体強化」
二人の疲労を回復して、身体能力と思考能力を強化しました。
友絵 「体が軽い」
真美 「はい。それに頭がすっきりしました」
アンナ「腕輪の魔道具を貸してください」
わたしは、二人から魔道具を受け取り、魔力を注入します。
そして攻撃魔法のリミッターを解除しました。
アンナ「腕輪をつけてください」
友絵 「なにをしたの?」
アンナ「リミッターを解除しました。攻撃力が3倍になります」
友絵 「ほんとに」
真美 「すごい」
アンナ「ですが、油断はしないでください」
二人 「はい」
私たちは、赤い魔方陣に入ります。
*
私たちは次の階層に転移しました。
アンナ「次のエリアにいるのは、一体だけです。
つまり、それは強いと言うことです。
三人で取り囲んで攻撃します」
二人 「はい」
第一エリアのキメラ、第二エリアのミノタウロスを倒しました。
真美 「攻撃力もすごいけど、それ以上に集中力がすごい」
友絵 「これ、ゾーンだよね。受験や試合で使いたかった」
真美 「友絵さん、それはチートです」
*
私たちは第三エリアに入ります。
ここは広いです。東京ドームと同じくらいの広さです。
周囲には松明ではなく、かがり火が設置されています。
中央に、黒いドラゴンがいます。
頭部には大きな二本の角。四本足で、翼があります。尻尾も含めると全長15mです。
戦闘が始まりました。
アンナ「最初は、攻撃よりも回避に専念してください」
二人 「はい」
ドラゴンの攻撃は、口から出る火球、角で突進、前足の振り下ろし、尻尾の薙ぎ払いです。
私たちは、ドラゴンの攻撃を見切りながら、少しずつ魔法攻撃の手数を増やします。
ドラゴンに一定ダメージを与えるとその部位が点滅します。ダメージは蓄積しているはずですが、魔法耐性が強いようです。
友絵 「攻撃は当たっているはずなのに・・・」
真美 「さすがにドラゴンは強いですね」
戦闘開始から、10分経過しました。
二人の体力と集中力が心配です。それとマオのことも。
魔法耐性があるなら、物理攻撃で勝負です。
わたしはアイテムボックスから、中二武器の魔導レールガンを出しました。
以前に遊びで作った黒歴史の遺物です。
見た目は携行式の対戦車ミサイルに似ています。クロモリ徹甲弾は装填済みです。
狙いを付けながら、魔力を高圧縮します。
ドラゴンがこちらの動きに気付きました。
口を大きく開けて、ドラゴンブレスを撃つつもりです。
そうはさせません。魔力が臨界に達しました。
アンナ「発射」
ドーン。
命中しました。ドラゴンが光に包まれます。
そして光が霧散、ドラゴンは消滅しました。
友絵 「勝ったー」
真美 「よかった」
わたしはドラゴンが消滅したところに向かい、魔石を回収します。
大きさ15cmの魔石です。二人が、わたしのところに走ってきました。
友絵 「勝ったね」
アンナ「はい。お怪我ありませんか」
真美 「大丈夫よ」
友絵 「あたしも。」
真美 「あれ、何かしら?」
中央の床が虹色に光っています。虹色の魔法陣が現れました。
この魔力反応は召喚魔法です。
アンナ「何かが召喚されてきます。注意してください。」
黒い箱のようなものが召喚されました。
友絵 「宝箱かな」
そうだといいのですが・・・
私たちは黒い箱に近づきました。箱の色は真っ黒です。光の反射がありません。
大きさは、人が入るくらいの大きさです。
わたしは、魔法で鑑定しました。中身はわかりませんが、魔力吸収型の結界で出来ていることはわかりました。
黒い箱の中身が気になりますが、開けても大丈夫でしょうか。
マオ 「ミュー、ミュー・・・」
すっかりマオのことを忘れていました。
アンナ「ごめんなさい。お腹が空きましたよね」
友絵 「あたしも、お腹ペコペコ」
真美 「私も」
アンナ「箱の件は保留にして、夕食にしませんか」
真美 「そうしましょう。」
友絵 「うん」
わたしは、二人の身体強化の魔法を解除します。
そして、近くに現れた白い魔法陣に三人で入りました。
戻って夕食にしましょう。
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