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「それから貴方に会って、話すのが私の楽しみになった」
アイは、口元に笑みを浮かべて言う。しかし、その目は悲しみに沈んだままだ。
「実習が終わらなければいいと本当に思った。明日は何話そうかな?って考えるのが楽しかった。宿題だってそう。貴方に成長して欲しいって気持ちもあったけど私の事を忘れて欲しくなかったから・・変だよね。実習生の癖に生徒にこんなに入れ上げるなんて・・しかもこんな私が・・」
首を横に振るべきなんだろう、と宗介は思った。しかし、振れなかった。少なくてもアイの話しが終わるまではどんなアクションも起こす訳にはいかないと思った。
「でも、私の気持ちはどんどん膨らんでいった。そんな時にあの子のことが起きた・・」
あの子とは、シーのことだろう。
「あの子は、私の正体に気づいていた。気づいていたから言ったの。私に相応しいのは自分だって」
女性しか愛せないシー。
女性なのに男性の身体を持ったアイ。
確かに側からみたらそれは最高の相性なのかもしれない。
「彼女にキスされた時ね・・ああっそうなんだ。私は結局、この身体の呪いから抜け出すことなんて出来ないんだ。だったらもう受け入れちゃった方が楽なのかな、そう思って飲まれそうになった時・・」
アイは、宗介を見て笑う。
「貴方が助けに来てくれたの」
宗介の脳裏にあの時の光景が浮かぶ。
「あれは助けたといいませんよ」
宗介は、否定するがアイは、首を横に振る。
「それでも私は嬉しかった。底のない渦の中から貴方が私を引っ張り出してくれたの」
アイは、胸の前に両手を持ってきて祈るようにぎゅっと握る。
「そして貴方は、私とのたわいもない宿題を覚えてくれてそれを守ると言ってくれた。また会う約束をしてくれた。嬉しかった・・それだけで絶望に覆われた私の心に生きる力が湧いたの」
アイは、祈るように握った両手を額に当てる。
「そして久しぶりに会った貴方は約束を守って人として成長していた。逞しくなった。美しくなった。そんな貴方が私に告白してくれた時、嬉しかった・・この世界がこんなに明るいなんて知らなかったくらいに輝いて見えた」
しかし、その言葉とは裏腹にアイの顔に苦痛に浮かぶ。
「そして同時に罪悪感が襲ってきた。私は自分に好意を寄せてくれる学生を誑かしてる。いや、それどころか騙してる。こんなこと許されるはずがない。教師を目指すものとしても、人としても。でも、気持ちは殺せない。1ヶ月経っても貴方への想いは途切れない。消え去らない。だったら全てを曝け出そう。貴方に嫌われてもいい。罵られ、化け物扱いされてもいい。貴方に私の全てを見てもらおうって」
アイは、両手を離して下に下ろす。
自分の身体の全てを宗介に見せる。
「どうか・・どうか貴方の手で、言葉で止めをさして。私の汚い心を切り裂いて。そうしないと私はきっと貴方を汚してしまう。貴方だってこんな化け物嫌でしょ?幻滅したでしょ?見たくもないでしょ?だから・・・」
しかし、アイはそれ以上、言葉を出すことは出来なかった。
宗介がアイの身体を強く、強く抱きしめたから。
何が起きたか分からず、アイは呆然とする。
「・・・関係ない・・」
宗介は、アイの耳元で囁く。
「貴方が何だろうとどんな存在だろうと関係ない」
アイの目が大きく震える。
宗介は、アイの後ろ髪に手を伸ばし、優しく撫でる。
「オレが好きなのはアイさん、貴方です。性とどうとか関係ない。化け物かなんて知ったことか。俺が好きなのは・・貴方です。貴方以外の女になんて興味もない」
宗介は、顔を上げてアイの目を見る。
大きく見開かれ、震えるアイの目から大きな涙が溢れ出る。
「アイさん、好きです。愛してます」
そう言って宗介は、震えるアイの唇にキスをする。
アイの目が大きく見開く。その目が喜びに震え、ゆっくりと閉じていく。細い両手が宗介の首に回る。宗介の両手がアイの背中を、頭を優しく愛でる。
そして2人は、そのままソファに倒れ込んだ。
看取り人の目が大きく開く。
その頬がほんのりと赤く染まっている。
「・・・抱いたんですか?」
看取り人の声が上ずる。
宗介は、面白いものを見るように、力無く笑う。
「最高だったぜ」
宗介の脳裏にアイとの初めての行為が蘇る。
それは今まで抱いたどんな女性との行為よりも官能的で蕩けるものだった。
それは肉体だけの快楽ではなく、心と心が繋がったからこそ起きる快楽と言えるのかも知れなかった。
「そして俺たちは恋人同士となった」
息を痛々しく吐き出しながらもその時の輝かしい感情を思い出してか宗介は嬉しそうに言う。
「付き合ってからのアイは・・その・・なんだ・・・今まで以上に可愛かったよ」
教育実習生であること、年上であること、そして身体的コンプレックスもあり、ずっと気を張っていたのだろう、それらの壁が全て無くなったアイは本当に年上かと思うほど可愛らしく、甘えん坊で、しかし、芯のある女性であった。
宗介は、そんなアイの一つ一つが愛おしくて仕方なかった。
2人は、週末になるとアイの運転する車でデートした。
行くのは大体が知ってる人がいないであろう県外だ。高速代やガソリン代は掛かるがアイは教育実習生、宗介は高校生、2人が一緒にいるのを知っている人に見られるのはまずい。だからといって平日の5日間会えないことすら中世の拷問のように辛く厳しい2人にとって週末に会わない、肌を重ねない発想はなかった。
「愛してるよ宗介」
肌を重ね、行為を終えた後、アイは必ず耳元でそう囁いた。甘く、優しく、そして沁みるような愛情を込めて。
その度に俺の心は喜びに震えた。
「愛してるよアイ」
宗介も甘く、優しく、そして沁みるように言葉を掛けるとアイは嬉しそうに、そして美しい笑みを浮かべて宗介にキスをした。
そしてアイは、教員資格を取得し、大学を卒業すると母校である高校の教師となった。公立の高校の教師になると言う進路もあったが、やはり身体のこと、そして彼女のように悩んでいる生徒に手を差し伸べたいと願う彼女にとって母校が一番、夢に近い場所であった。
その1年後に宗介も高校を卒業し、日本でも屈指の大学にストレートで入学した。宗介の学力なら当然の結果であった。バスケでプロを目指すと言う選択肢もあったが実業団で拘束されるのも、海外に行くのも宗介の望む進路ではなかった。と、いうよりも大学だって宗介の本当の意味での望む進路ではなかった。
「俺の目標は経営のためのノウハウを身につける為だ」
宗介は、短く息を切り裂き、声を掠れさせながらもゆっくりと話す。
「その為に難関大学に?壮大ですね」
看取り人は、感心して舌を巻く。
「その頃からあの会社の構想が出来ていた訳ですか?」
看取り人の問いに宗介は、力無く首を横に振って笑う。
「そんなんじゃない。アプリを楽しんでくれている君には悪いが会社になんて思い入れも何もない。起業できればそれがITだろうが、飲食店だろうが、なんだったら商店街の雑貨屋だって良かった」
看取り人は、意味が分からず眉を顰める。
「では、何のために?起業なんて苦労を?」
宗介は、キシッと空気が漏れるような音を立てて笑う。
「アイとずっと一緒にいる為に決まってるだろう」
どんなに愛し合っても宗介とアイが法律的に婚姻を結べることはあり得ない。同棲し、内縁の妻としては一緒にはいられる。しかし、一般企業や国家公務員という職に付いた時、内縁の妻という肩書きは何かしらの障害となってアイにもう負う必要の無い傷を与えてしまうかもしれない。2人の安寧な生活を続ける為には人に雇われる、国の宮遣いになるという発想は抱かなかった。それならば自分で起業し、誰にも文句を言わせない環境を作るのが1番だ、と宗介は考えたのだ。
そこまで聞いて看取り人は、唖然とする。
なんて大きな愛なのだろう。
たった1人の女性の為に人生を賭けた大きな道をこの男は作ろうとし、そして作ったのだ。
「・・・アイさんは幸せものですね」
こんなにも大きな愛を与えてくれる人に出会えるなんてどれだけの確率なのだろう?
しかし、宗介は首を力無く横に振った。
「不幸さ」
宗介の言葉に看取り人は、大きく瞬きする。
「そんなこと・・・ある訳が・・」
「じゃあ、なんでアイはここにいない!」
宗介の痛みのこもった言葉が部屋の中を走り、沈黙を作り出す。
看取り人は、手が震え、パソコンを落としそうになる。
宗介は、天井を見る。
目頭から薄い涙が流れる。
「アイが俺と出会ったのは幸運なんかじゃない・・俺となんて・・俺となんて出会わなければ・・」
きっとアイは、この世界にまだ入られたのだから。
アイは、口元に笑みを浮かべて言う。しかし、その目は悲しみに沈んだままだ。
「実習が終わらなければいいと本当に思った。明日は何話そうかな?って考えるのが楽しかった。宿題だってそう。貴方に成長して欲しいって気持ちもあったけど私の事を忘れて欲しくなかったから・・変だよね。実習生の癖に生徒にこんなに入れ上げるなんて・・しかもこんな私が・・」
首を横に振るべきなんだろう、と宗介は思った。しかし、振れなかった。少なくてもアイの話しが終わるまではどんなアクションも起こす訳にはいかないと思った。
「でも、私の気持ちはどんどん膨らんでいった。そんな時にあの子のことが起きた・・」
あの子とは、シーのことだろう。
「あの子は、私の正体に気づいていた。気づいていたから言ったの。私に相応しいのは自分だって」
女性しか愛せないシー。
女性なのに男性の身体を持ったアイ。
確かに側からみたらそれは最高の相性なのかもしれない。
「彼女にキスされた時ね・・ああっそうなんだ。私は結局、この身体の呪いから抜け出すことなんて出来ないんだ。だったらもう受け入れちゃった方が楽なのかな、そう思って飲まれそうになった時・・」
アイは、宗介を見て笑う。
「貴方が助けに来てくれたの」
宗介の脳裏にあの時の光景が浮かぶ。
「あれは助けたといいませんよ」
宗介は、否定するがアイは、首を横に振る。
「それでも私は嬉しかった。底のない渦の中から貴方が私を引っ張り出してくれたの」
アイは、胸の前に両手を持ってきて祈るようにぎゅっと握る。
「そして貴方は、私とのたわいもない宿題を覚えてくれてそれを守ると言ってくれた。また会う約束をしてくれた。嬉しかった・・それだけで絶望に覆われた私の心に生きる力が湧いたの」
アイは、祈るように握った両手を額に当てる。
「そして久しぶりに会った貴方は約束を守って人として成長していた。逞しくなった。美しくなった。そんな貴方が私に告白してくれた時、嬉しかった・・この世界がこんなに明るいなんて知らなかったくらいに輝いて見えた」
しかし、その言葉とは裏腹にアイの顔に苦痛に浮かぶ。
「そして同時に罪悪感が襲ってきた。私は自分に好意を寄せてくれる学生を誑かしてる。いや、それどころか騙してる。こんなこと許されるはずがない。教師を目指すものとしても、人としても。でも、気持ちは殺せない。1ヶ月経っても貴方への想いは途切れない。消え去らない。だったら全てを曝け出そう。貴方に嫌われてもいい。罵られ、化け物扱いされてもいい。貴方に私の全てを見てもらおうって」
アイは、両手を離して下に下ろす。
自分の身体の全てを宗介に見せる。
「どうか・・どうか貴方の手で、言葉で止めをさして。私の汚い心を切り裂いて。そうしないと私はきっと貴方を汚してしまう。貴方だってこんな化け物嫌でしょ?幻滅したでしょ?見たくもないでしょ?だから・・・」
しかし、アイはそれ以上、言葉を出すことは出来なかった。
宗介がアイの身体を強く、強く抱きしめたから。
何が起きたか分からず、アイは呆然とする。
「・・・関係ない・・」
宗介は、アイの耳元で囁く。
「貴方が何だろうとどんな存在だろうと関係ない」
アイの目が大きく震える。
宗介は、アイの後ろ髪に手を伸ばし、優しく撫でる。
「オレが好きなのはアイさん、貴方です。性とどうとか関係ない。化け物かなんて知ったことか。俺が好きなのは・・貴方です。貴方以外の女になんて興味もない」
宗介は、顔を上げてアイの目を見る。
大きく見開かれ、震えるアイの目から大きな涙が溢れ出る。
「アイさん、好きです。愛してます」
そう言って宗介は、震えるアイの唇にキスをする。
アイの目が大きく見開く。その目が喜びに震え、ゆっくりと閉じていく。細い両手が宗介の首に回る。宗介の両手がアイの背中を、頭を優しく愛でる。
そして2人は、そのままソファに倒れ込んだ。
看取り人の目が大きく開く。
その頬がほんのりと赤く染まっている。
「・・・抱いたんですか?」
看取り人の声が上ずる。
宗介は、面白いものを見るように、力無く笑う。
「最高だったぜ」
宗介の脳裏にアイとの初めての行為が蘇る。
それは今まで抱いたどんな女性との行為よりも官能的で蕩けるものだった。
それは肉体だけの快楽ではなく、心と心が繋がったからこそ起きる快楽と言えるのかも知れなかった。
「そして俺たちは恋人同士となった」
息を痛々しく吐き出しながらもその時の輝かしい感情を思い出してか宗介は嬉しそうに言う。
「付き合ってからのアイは・・その・・なんだ・・・今まで以上に可愛かったよ」
教育実習生であること、年上であること、そして身体的コンプレックスもあり、ずっと気を張っていたのだろう、それらの壁が全て無くなったアイは本当に年上かと思うほど可愛らしく、甘えん坊で、しかし、芯のある女性であった。
宗介は、そんなアイの一つ一つが愛おしくて仕方なかった。
2人は、週末になるとアイの運転する車でデートした。
行くのは大体が知ってる人がいないであろう県外だ。高速代やガソリン代は掛かるがアイは教育実習生、宗介は高校生、2人が一緒にいるのを知っている人に見られるのはまずい。だからといって平日の5日間会えないことすら中世の拷問のように辛く厳しい2人にとって週末に会わない、肌を重ねない発想はなかった。
「愛してるよ宗介」
肌を重ね、行為を終えた後、アイは必ず耳元でそう囁いた。甘く、優しく、そして沁みるような愛情を込めて。
その度に俺の心は喜びに震えた。
「愛してるよアイ」
宗介も甘く、優しく、そして沁みるように言葉を掛けるとアイは嬉しそうに、そして美しい笑みを浮かべて宗介にキスをした。
そしてアイは、教員資格を取得し、大学を卒業すると母校である高校の教師となった。公立の高校の教師になると言う進路もあったが、やはり身体のこと、そして彼女のように悩んでいる生徒に手を差し伸べたいと願う彼女にとって母校が一番、夢に近い場所であった。
その1年後に宗介も高校を卒業し、日本でも屈指の大学にストレートで入学した。宗介の学力なら当然の結果であった。バスケでプロを目指すと言う選択肢もあったが実業団で拘束されるのも、海外に行くのも宗介の望む進路ではなかった。と、いうよりも大学だって宗介の本当の意味での望む進路ではなかった。
「俺の目標は経営のためのノウハウを身につける為だ」
宗介は、短く息を切り裂き、声を掠れさせながらもゆっくりと話す。
「その為に難関大学に?壮大ですね」
看取り人は、感心して舌を巻く。
「その頃からあの会社の構想が出来ていた訳ですか?」
看取り人の問いに宗介は、力無く首を横に振って笑う。
「そんなんじゃない。アプリを楽しんでくれている君には悪いが会社になんて思い入れも何もない。起業できればそれがITだろうが、飲食店だろうが、なんだったら商店街の雑貨屋だって良かった」
看取り人は、意味が分からず眉を顰める。
「では、何のために?起業なんて苦労を?」
宗介は、キシッと空気が漏れるような音を立てて笑う。
「アイとずっと一緒にいる為に決まってるだろう」
どんなに愛し合っても宗介とアイが法律的に婚姻を結べることはあり得ない。同棲し、内縁の妻としては一緒にはいられる。しかし、一般企業や国家公務員という職に付いた時、内縁の妻という肩書きは何かしらの障害となってアイにもう負う必要の無い傷を与えてしまうかもしれない。2人の安寧な生活を続ける為には人に雇われる、国の宮遣いになるという発想は抱かなかった。それならば自分で起業し、誰にも文句を言わせない環境を作るのが1番だ、と宗介は考えたのだ。
そこまで聞いて看取り人は、唖然とする。
なんて大きな愛なのだろう。
たった1人の女性の為に人生を賭けた大きな道をこの男は作ろうとし、そして作ったのだ。
「・・・アイさんは幸せものですね」
こんなにも大きな愛を与えてくれる人に出会えるなんてどれだけの確率なのだろう?
しかし、宗介は首を力無く横に振った。
「不幸さ」
宗介の言葉に看取り人は、大きく瞬きする。
「そんなこと・・・ある訳が・・」
「じゃあ、なんでアイはここにいない!」
宗介の痛みのこもった言葉が部屋の中を走り、沈黙を作り出す。
看取り人は、手が震え、パソコンを落としそうになる。
宗介は、天井を見る。
目頭から薄い涙が流れる。
「アイが俺と出会ったのは幸運なんかじゃない・・俺となんて・・俺となんて出会わなければ・・」
きっとアイは、この世界にまだ入られたのだから。
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