上 下
26 / 454
2巻

2-2

しおりを挟む
「……レクス。さっき冒険者ギルドで受け取った回復薬の入った箱、出して」

 誰もいない裏路地に来たところで、エレナは唐突にそう言った。レクスは言われた通り、魔法袋から回復薬五十本が入った箱を取り出す。

「何をするんですか?」
「それは見てればわかる……」

 エレナはそう言うと、詠唱えいしょうを開始した。

「我が望む……時空間よ、開け……『万能収納庫インベントリ』」

 すると、エレナの横にぽっかりと黒い穴が出現した。その穴に回復薬五十本が入った箱が吸い込まれ、穴は閉じていく。
 レクスは驚いて尋ねる。

「エ、エレナ、今のは?」
「今のは『万能収納庫インベントリ』っていうあらゆる物を収納できる魔法……でも、今の私じゃ二十キロが限界……」

 エレナは俯きながら答えた。

「エレナ……それでしたら僕の作った袋が――」

 あるじゃないですか、とレクスは言いかけた。レクスが作った魔法袋は特別なもので、ほぼ無限に物を入れることができる。しかし――

「た、試してみたかったの……! わ、悪い⁉」

 エレナはねたような口調で、頬を膨らませて言った。依頼を受ける際に言っていた試したいこととは、この魔法だったのだ。

「い、いえ……」

 レクスはそんなエレナに押され、戸惑ったように呟いた。

「じゃ、じゃあ、改めてムゥーマに向かいましょうか」

 レクスは強引に話を切り替え、エレナの手を引き、受付嬢から渡された地図を頼りにムゥーマへ出発するのだった。


「ここがムゥーマですか……」

 レクスは目の前の古ぼけた建物を見て、そう呟いた。
 あの後、受付嬢の地図を頼りに五十分ほど王都を歩き、ムゥーマにたどり着いた。途中、人込みに巻き込まれて動けなくなるなど災難もあったが、なんとかここまで来られた。
 レクスはギギギと音を立てながらドアを開け、中へ入る。するとカウンターの方に、杖をつき、腰の曲がった老婆ろうばがいるのが目に入った。年齢は八十歳くらいだろうか。その後ろの棚には、大量の薬品が置かれている。

「いらっしゃい」

 しわがれた声で言う老婆に、レクスは恐る恐る告げる。

「すみません、依頼で回復薬を届けに来たのですが……」
「ああ、依頼ね。じゃあ、こっちに置いておくれ」

 老婆は、カウンターの横にある机を示す。
 レクスがエレナを見ると、彼女はレクスの意図を汲み取って頷いた。

「我が望む……時空間よ、開け……『万能収納庫インベントリ』」

 エレナが唱えると、彼女の横にぽっかりと黒い穴が出現し、そこから回復薬五十本が入った箱が出てきた。

「あ、ありがとうねえ……」

 老婆は驚いていた。
 こうして依頼を終えたレクスは自分達のための薬を購入することにした。

「あ、後、すみません。回復薬と解毒薬げどくやく、それと、麻痺薬まひやくを二十本ずつもらえませんか?」
「ああ……ちょっと待っておくれ」

 老婆は薬品を入れる箱を用意し、そこに回復薬、解毒薬、麻痺薬を二十本ずつ詰め込んだ。

「全部で十万セルクだよ」

 レクスは魔法袋から十万セルクを取り出し、カウンターに置いた。

「それから、こちらの依頼書にサインをお願いできますか?」

 レクスは老婆に依頼書を見せた。
 サインがなければ、依頼達成にならない。依頼が達成できなかった時は、違約金いやくきんを払うことになるのだ。

「ああ、すまないねえ」

 老婆はすっかり忘れていたようで、申し訳なさそうに言いカウンターで依頼書にサインした。

「ありがとうございます。それじゃあ行きましょう、エレナ」

 レクスはそう言いながら、回復薬、解毒薬、麻痺薬が二十本ずつ入った箱を魔法袋に入れた。
 そうしてレクスとエレナは、ムゥーマを後にしたのだった。


     ***


 翌日――今日はシルリス学園の授業初日だ。

「行ってきます」
「「「「「「行ってらっしゃいませ、レクス君」」」」」」

 六人のメイド達がレクスを送り出す。

「行ってらっしゃい、レクス……」

 エレナは、メイド達と一緒にレクスを見送りに現れたが、その顔は寂しげだった。

「大丈夫ですよ、エレナ。授業が終わったらすぐに戻ってきますから。そしたら今日も冒険者ギルドに依頼を受けに行きましょう」

 レクスはエレナを安心させるように抱擁ほうようした。と言っても、はたから見ればエレナの方が身長が少し高いので、レクスが甘えているようにしか見えないが。
 そんな二人を見て、メイド達はニマニマしている。

「うん……!」

 エレナは嬉しそうに頷いた。

「じゃあ、行ってきますね」

 それからレクスはエレナを離すと、シルリス学園へ向かった。


「あら、奇遇ね」

 レクスが学園へ向かう途中、一つ結びの金髪で気の強そうな赤い瞳の少女が声をかけてきた。エレナより身長がさらに高い。レクスはその少女に見覚えがあった。

(え~っと、確か昨日僕に話しかけてきた……う~ん、誰でしたっけ?)

 レクスは自分のクラスに所属している人達の名前をほとんど覚えていなかった。もちろんフィオナのことも。

「すみません、お名前を聞いても?」
「フィオナよ! フィ・オ・ナ! あなた、同じクラスでしょう⁉ 昨日だってあなたに話しかけた! 覚えてないの⁉」

 フィオナは一気にまくしたてると、ぜーぜーと荒い息を吐いた。

「……ああ、フィオナさんでしたか! すみません、話しかけられたことは覚えていたんですけど、名前を思い出せなくて」

 レクスは申し訳なさそうに言った。

「はぁ……まあいいわ。一緒に学園まで行かない?」
「いいですよ」

 レクスは微笑みながら了承した。
 レクスとフィオナは一緒に歩き出した。すぐにフィオナが話しかけてくる。

「そういえば、あなたの得意な剣術とかってあるの? 私、こう見えても得意だから、いろんな剣術を知りたいの」
(剣術ですか……そもそも流派を知りませんし、答えようがありませんね。まあ、誤魔化ごまかしても仕方ありませんから、正直に答えましょう)

 レクスはそこまで考えて口を開く。

「すみません、剣術を習ったことがないのでわからないです」

 レクスは申し訳なさそうな表情を浮かべる。彼の言葉を聞いたフィオナは驚いた。魔法学園に入学できるくらいの実力を持っている生徒が剣術を習ったことがないのは、極めて珍しいからだ。

「そ、そう。じゃ、じゃあ、得意な魔法は?」
「……風魔法と水魔法ですね」

 本当は『日常動作』スキルのおかげでほぼ全ての属性の魔法を使えるが、黙っておいた方がいいだろう。レクスはそう考え無難に返しておいた。

「そう……」

 フィオナもびっくりして咄嗟とっさに聞いただけだったので、それ以上会話が続くことはなく、沈黙が流れる。
 そうこうしている内に、学園が見えてきた。

「おお、フィオナ様だ!」
「今日もお美しい……!」

 フィオナの姿を見て、校門の周辺の生徒達がざわついた。騒ぎ声は、フィオナが校門に近づくにつれて大きくなっていく。

「――⁉」

 レクスは背筋に悪寒おかんが走ったのを感じた。

(なんか凄い鋭い視線を向けられているような……⁉)

 レクスは周囲を見回し、そんなことを思った。その感覚はSクラスの教室に入った後もしばらく続いていた。


 ウルハによる朝のホームルームが終わり、一時間目。教科は魔法の座学。新入生にとっての初授業となる。

「え~、これから三年間、Sクラスの魔法の座学を担当するコーディ・グウェインっす。よろしく頼むっす」

 ボサボサのベビーグリーン――明るく薄い緑色――の髪に眼鏡をかけ白衣を着た若い男性――コーディが、頭をポリポリとかきながら自己紹介した。言い終わるとあくびを一つ。
 それを見たSクラスの生徒達は皆思った。
 ――この先生、やる気あんのか、と。

「じゃあ、早速授業の方を進めていきたいと思うっす。教科書の八ページを開くっす」

 コーディにそう言われて、レクスは机上に用意してあった『魔法学』の八ページを開く。

「まず、魔法を使う上で重要な要素の一つ、鍵言語ルーンについて説明したいと思うっす」

 そのページには鍵言語について書かれていた。鍵言語とは魔法を発動する時に唱える呪文のこと。発動する魔法のイメージを鮮明にするための言葉だ。
 レクスは既にネスラ家の蔵書室で鍵言語について勉強済みだった。予習しておいて良かったと、レクスは内心安堵あんどの息をついた。しかし、それもつか

「まず、最初に言っておくっすけど、鍵言語には公式があるっす。それを頭に入れておいてほしいっす」
(……え?)

 レクスはコーディの言葉を聞いた瞬間、間抜けな声をらしそうになったが、なんとかこらえた。ここでそんなことをしたら、皆から一斉に見られ、注目のまととなってしまう。それは避けたいと考えたのだ。

「じゃあ、そもそも鍵言語とは何か説明していきたいと思うっす――」

 それ以降の内容はレクスの頭には入ってこなかった。というより、考え事をしていてボーッとしていた。
 鍵言語はあくまで想像力を補うための、いわば補助の役割を果たすものであって、公式などはないはず。レクスが読んだ本にはそう書いてあった。

(……となると、あの本は一体?)

 あの本――ネスラ家の屋敷に置いてあった本と、この教科書は大きく内容が違っている。
 レクスの頭はこんがらかってしまうのだった。


 終了のチャイムが鳴り、授業の終わりを告げた。

「さて、初日の授業としてはこんなもんすっね」

 コーディはそう呟くと、教科書を閉じて、それを持ってSクラスの教室から出ていった。
 生徒達は立ち上がり、仲のいい者同士で喋り始める。フィオナのもとにも多くの生徒達が集まり、授業の感想や次の授業についての話で盛り上がっている。

「はっ……もう授業は終わってたんですね」

 レクスは教室がざわつき始めたことで、ようやく魔法の座学の授業が終わっていたことに気付いた。
 次の授業は魔法の実践。入学試験の時に使った演習場で行うことになっている。

(魔法の実践ですか。皆さん、相当魔法を使えるんでしょうね……)

 レクスは周囲にいる生徒達を見回し、はぁとため息をついた。その顔は不安げだ。
 しばらくすると、生徒達が皆、演習場に向かうために教室を出始めた。
 レクスもそれにならって席を立つと――

「ねえ、レクス。一緒に演習場まで行かない?」

 フィオナが話しかけてきた。

「いいですよ」

 レクスは頷き、了承した。

(それにしても、なぜフィオナさんは僕にばかり構うのでしょうか?)

 皆から様をつけられてしたわれているのに、わざわざ自分に構う理由が、レクスにはわからなかった。

(まあ、考えてもわかりませんし、聞くのは無粋ぶすいですね)

 レクスはフィオナと共に演習場へ向かおうとする。

「ちょっと待って」

 そこへ、後ろから聞き覚えのある声がした――


「さっきの魔法の授業どうだった?」

 その後、演習場に向かっていると、フィオナはレクスにそう尋ねた。

「そうですね……鍵言語についてより深く知ることができたので、良かったと思います」

 レクスの返答はなんとも曖昧あいまいなものだった。そもそも途中から授業そっちのけで考え事をしていたため、内容などほとんど頭に入っていなかったのだ。

「レクス……あなた、授業聞いてなかったでしょう?」

 レクスが気まずそうな表情をしていたので、フィオナにばれてしまう。

「あはははは……」

 レクスは苦笑いで誤魔化す。

「ったく……初日からそんなので大丈夫なの?」

 あきれた様子でため息をつくフィオナは首を横に振る。

「それにしても、レクスに知り合いがいたなんて。ちょっとびっくりしたわ」
「そ、その言い方は酷くないですか?」
「冗談よ、冗談」

 ふふっと笑いながらフィオナは言った。そして、レクスの横にいる先ほど話しかけてきた少年を見た。藍色あいいろがかった髪に黒の瞳の人懐ひとなつっこそうな少年――リシャルトだ。

「知り合いっていうか、入学試験の日に話しかけただけなんだけどね。レクスは俺のこと、忘れてたっぽいし。昨日自己紹介もしたんだけど」
「あはは……」

 レクスはまたもや誤魔化すように笑う。
 このリシャルトという少年は、入学試験後にレクスの魔法をめちぎっていた。その際、レクスは彼のことをなんとなく苦手だなと思ったのだが、その理由は本人もよくわからない。

「っていうか、同じクラスだったなら昨日話しかけてくれれば良かったじゃないですか」

 レクスは頬を膨らませてそう言った。
 リシャルトが答える。

「……昨日はちょっと忙しくてね」
「そうですか」

 何気ない会話をしつつ、レクス達は演習場へ向かった。


 レクス達が演習場に着くと、思ったよりも多くの人がいた。人数が多いのでSクラス以外の生徒もいるようだ。フィオナの姿に気付いた生徒達は――

「フィオナ様よ!」
「ああ、今日も見目麗みめうるわしい……」

 などなど、憧憬しょうけいの眼差しでフィオナを見つめる。レクスには相変わらず嫉妬の目が向けられていた。
 生徒達がざわざわしている中、フィオナに向かって二人の少女が歩いてくる。

「よ、フィオナ」

 フィオナに笑顔で手を振り、挨拶してきたのは、二人の少女の内の一人。茶髪のショートカットに少しつり上がった目、瞳の色は朱色だ。とてもボーイッシュな女の子である。

「あら、キャロルにルリ。あなた達も魔法の実践?」
「うん……」

 フィオナの言葉に頷き答えたのは、ルリと呼ばれたもう一人の少女。真っ白な髪のショートボブにおっとりとした薄水色うすみずいろの瞳をしている。

「お前も大変だよなー」

 茶髪の少女――キャロルが、フィオナに視線を向ける。周囲を見回しながらそう言った。

「うん。フィオナ、大変そう」

 ルリが同意して頷いた。
 フィオナはため息をつく。

「まあね……」
「ところで、フィオナ。そっちの子達は?」

 キャロルはレクスの方を見ながら尋ねた。

「こっちの小さい子がレクスで、もう一人はリシャルトっていうの。まだ知り合ったばかりだけど」
「レクスにリシャルトね。オッケー、私はキャロル・ベネットよ」
「私はルリ・クルーガー。よろしく」

 キャロルがレクスに向かって手を差し出して握手を求める。レクスはおずおずとその手を握った。
 キャロルとルリ、フィオナは小さい頃からの幼馴染みであり、フィオナにとっては二人は、身分を気にせず気さくに話すことができる数少ない親友だった。

「レクスです。こちらこそよろしくお願いします」
「俺はリシャルト。よろしく~」

 レクスとリシャルトは初対面のキャロルとルリに挨拶を返した。レクスは深々と一礼し、リシャルトは軽く会釈えしゃくした。

「はーい、授業を始めるのです。皆集まってなのです」

 そうこうしている内に、魔法の実践担当の先生が手を叩きながらやって来た。
 生徒達はその指示に従い、先生のもとへ集まる。その先生は、レクスより一回り身長が小さい女性だった。

「私がこれから三年間、Sクラス、Aクラスの魔法の実践を担当させてもらう、ララ・オルティスなのです。よろしくなのです」

 ララはそう言うと、両手で杖を持ちながらペコリと頭を下げた。

(SクラスとAクラス合同での授業なんですね)

 レクスがそう考えているとララは続ける。

「さて、挨拶はこのくらいで……では、早速魔法の実践に移りたいと思うのです」

 ララは軽く咳払せきばらいして、場を仕切り直した。

「我が願うは無なり……集まりて形を成せ……『生成フォーム』」

 ララが詠唱すると、ララの魔力が集結し、少し離れた場所に複数の的が形成された。それらは規則正しく並んでおらず、動き回っている。

「皆さんにはこれらの的を魔法で撃ち抜いてもらうのです。一人三回撃って全員終わったら、先生に言いに来るのです」

 ララはそう言いながら、あちこちに動く的を形成し続ける。

「四、五人のグループを作って早速開始するのです」

 その後、生徒達はそれぞれ仲の良い者同士でグループを作っていった。レクスも早速誰かと組もうと思っていると――

「レクス。リシャルトも組みましょう」

 隣にいたフィオナがそう提案してきた。フィオナのすぐ近くには先ほど知り合ったキャロルとルリがいる。

「い、いいんですか?」

 レクスは驚いたような表情で尋ねた。

「もちろん大歓迎だ」
「うん……」

 キャロルとルリが頷いて答える。

「ありがとうございます!」

 レクスがお礼を言いながら頭を下げると、リシャルトまで礼を言う。

「ありがと~」
「リシャルトには言ってないんだけど……」

 キャロルが呆れたように言った。だが、リシャルトはどこ吹く風だ。

「細かいことは気にしない」
「なんかやりづらいやつだな……」

 キャロルもレクス同様、なんとなくリシャルトが苦手なようだ。
 いずれにせよ、レクスはあぶれずに済んだ。

大袈裟おおげさね、レクスは。リシャルトくらい軽くていいのよ?」

 安堵した様子のレクスを見て、フィオナはそう言いながらクスッと笑った。初めて自分達以外に気さくに話せる友人ができたフィオナを、微笑ましそうに見守るキャロルとルリ。

「さあ、行きましょうか」

 フィオナの号令で、五人は他のグループがいない、動く的がある場所へ向かった。


しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

婚約者に犯されて身籠り、妹に陥れられて婚約破棄後に国外追放されました。“神人”であるお腹の子が復讐しますが、いいですね?

サイコちゃん
ファンタジー
公爵令嬢アリアは不義の子を身籠った事を切欠に、ヴント国を追放される。しかも、それが冤罪だったと判明した後も、加害者である第一王子イェールと妹ウィリアは不誠実な謝罪を繰り返し、果てはアリアを罵倒する。その行為が、ヴント国を破滅に導くとも知らずに―― ※昨年、別アカウントにて削除した『お腹の子「後になってから謝っても遅いよ?」』を手直しして再投稿したものです。

「お姉様の赤ちゃん、私にちょうだい?」

サイコちゃん
恋愛
実家に妊娠を知らせた途端、妹からお腹の子をくれと言われた。姉であるイヴェットは自分の持ち物や恋人をいつも妹に奪われてきた。しかし赤ん坊をくれというのはあまりに酷過ぎる。そのことを夫に相談すると、彼は「良かったね! 家族ぐるみで育ててもらえるんだね!」と言い放った。妹と両親が異常であることを伝えても、夫は理解を示してくれない。やがて夫婦は離婚してイヴェットはひとり苦境へ立ち向かうことになったが、“医術と魔術の天才”である治療人アランが彼女に味方して――

幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話

妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』 『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』 『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』  大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。

ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?

音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。 役に立たないから出ていけ? わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます! さようなら! 5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!

婚約破棄と領地追放?分かりました、わたしがいなくなった後はせいぜい頑張ってくださいな

カド
ファンタジー
生活の基本から領地経営まで、ほぼ全てを魔石の力に頼ってる世界 魔石の浄化には三日三晩の時間が必要で、この領地ではそれを全部貴族令嬢の主人公が一人でこなしていた 「で、そのわたしを婚約破棄で領地追放なんですね? それじゃ出ていくから、せいぜいこれからは魔石も頑張って作ってくださいね!」 小さい頃から搾取され続けてきた主人公は 追放=自由と気付く 塔から出た途端、暴走する力に悩まされながらも、幼い時にもらった助言を元に中央の大教会へと向かう 一方で愛玩され続けてきた妹は、今まで通り好きなだけ魔石を使用していくが…… ◇◇◇ 親による虐待、明確なきょうだい間での差別の描写があります (『嫌なら読むな』ではなく、『辛い気持ちになりそうな方は無理せず、もし読んで下さる場合はお気をつけて……!』の意味です) ◇◇◇ ようやく一区切りへの目処がついてきました 拙いお話ですがお付き合いいただければ幸いです

神々の間では異世界転移がブームらしいです。

はぐれメタボ
ファンタジー
第1部《漆黒の少女》 楠木 優香は神様によって異世界に送られる事になった。 理由は『最近流行ってるから』 数々のチートを手にした優香は、ユウと名を変えて、薬師兼冒険者として異世界で生きる事を決める。 優しくて単純な少女の異世界冒険譚。 第2部 《精霊の紋章》 ユウの冒険の裏で、田舎の少年エリオは多くの仲間と共に、世界の命運を掛けた戦いに身を投じて行く事になる。 それは、英雄に憧れた少年の英雄譚。 第3部 《交錯する戦場》 各国が手を結び結成された人類連合と邪神を奉じる魔王に率いられた魔族軍による戦争が始まった。 人間と魔族、様々な意思と策謀が交錯する群像劇。 第4部 《新たなる神話》 戦争が終結し、邪神の討伐を残すのみとなった。 連合からの依頼を受けたユウは、援軍を率いて勇者の後を追い邪神の神殿を目指す。 それは、この世界で最も新しい神話。

拾った子犬がケルベロスでした~実は古代魔法の使い手だった少年、本気出すとコワい(?)愛犬と楽しく暮らします~

荒井竜馬
ファンタジー
旧題: ケルベロスを拾った少年、パーティ追放されたけど実は絶滅した古代魔法の使い手だったので、愛犬と共に成り上がります。 ========================= <<<<第4回次世代ファンタジーカップ参加中>>>> 参加時325位 → 現在5位! 応援よろしくお願いします!(´▽`) =========================  S級パーティに所属していたソータは、ある日依頼最中に仲間に崖から突き落とされる。  ソータは基礎的な魔法しか使えないことを理由に、仲間に裏切られたのだった。  崖から落とされたソータが死を覚悟したとき、ソータは地獄を追放されたというケルベロスに偶然命を助けられる。  そして、どう見ても可愛らしい子犬しか見えない自称ケルベロスは、ソータの従魔になりたいと言い出すだけでなく、ソータが使っている魔法が古代魔であることに気づく。  今まで自分が規格外の古代魔法でパーティを守っていたことを知ったソータは、古代魔法を扱って冒険者として成長していく。  そして、ソータを崖から突き落とした本当の理由も徐々に判明していくのだった。  それと同時に、ソータを追放したパーティは、本当の力が明るみになっていってしまう。  ソータの支援魔法に頼り切っていたパーティは、C級ダンジョンにも苦戦するのだった……。  他サイトでも掲載しています。

晴れて国外追放にされたので魅了を解除してあげてから出て行きました [完]

ラララキヲ
ファンタジー
卒業式にて婚約者の王子に婚約破棄され義妹を殺そうとしたとして国外追放にされた公爵令嬢のリネットは一人残された国境にて微笑む。 「さようなら、私が産まれた国。  私を自由にしてくれたお礼に『魅了』が今後この国には効かないようにしてあげるね」 リネットが居なくなった国でリネットを追い出した者たちは国王の前に頭を垂れる── ◇婚約破棄の“後”の話です。 ◇転生チート。 ◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。 ◇なろうにも上げてます。 ◇人によっては最後「胸糞」らしいです。ごめんね;^^ ◇なので感想欄閉じます(笑)

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。