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8章 ダンジョンを守れ ~異種族間同盟~
苦戦
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セレニア皇国から出たレクス達は、それぞれ決めた持ち場に分散し、魔物達と対峙していた。大体二人一ペアみたいな感じで分かれていた。
「………………思ったよりも多いね…………」
レクスはそう呟いた。
「んっ……………魔法でいくらか、吹っ飛ばしてみる……………」
エレナはそう言うと、無詠唱で魔法を発動させる。
「……………『大爆炎』!!」
魔物達の群れの中心に魔法陣が展開されて──────爆音を響かせ、爆発した。住民が起きるであろうくらいの。これで、一人でも多くの住民に騒ぎのことが伝われば……………
「それにしても……………相変わらずすごいなぁ、エレナの魔法は」
かつてレクスもスキルがあった時はこんな感じだったのだが……………今はそのスキルがない。それを抜きにしても、やはりエレナの魔法は凄いと思う。レクスも魔法系に関してはスキルは取れていないが、新たに取ったスキルもある。
「『毒の呪縛・極』!!」
レクスがミノタウロスの死ノ鎌を食らって倒れて、エレナ達に回復してもらった後に得たスキルだ。幸い、『取る』前だったので、消えずに済んだスキルだ。
「ゴワアアアァァァァ──────!?」
魔物達は、苦しみながら倒れていく。このスキルの毒は即効性らしい。
「『発散』『発散』───────!」
そして、『発散』も発動させる。魔物達が、力が抜けたように次々と倒れていく。魔力を抜いているのだ。魔力は、魔物にとっては生命線。それを取られてしまえばひとたまりもない。最初から全力だ。このセレニア皇国に決して魔物を入れさせはしない。
「……………レクス、やっぱり、凄い……………」
エレナはレクスを見て、そう呟く。レクスの強さは間近で見てきた。力が衰えてもなお、ここ強さなのだ。前までのレクスがどれほど凄かったのか……………想像に難くない。
………私の未来の夫は……………やっぱり、かっこいい。
エレナはレクスの方を見て、ニコッと微笑みながらそんなことを思ったのだった。
◇◆◇◆◇
「もー、なんなのよ、この数!!」
ミーシャはうんざりしながらも、魔物を倒す手は止まらない。最初から『分解』を連続で行使する。だが、連続で行使していれば、それなりに効力もなくなっていくというもの。クールタイムを設けなければ、スキルといえども効果は薄い。
「……………『広角極光包囲陣』!!」
フィオナは魔物達に向かって魔法を発動。魔法陣が魔物達を取り囲むように展開され───────カッ! と強い光を発した。この光は高温の熱であり、触れた魔物は例外なく溶けて消える。
「ギエエエアアアァァァァ!?」
断末魔の叫びが聞こえた。これだけ魔物がいれば、声もうるさくなる。うっとうしいったらありゃしない。
「絶対に、守ってみせる………………!!」
母─────ヴァンナが戻ってきた時に悲しませるような事はしたくないからだ。
フィオナは確固たる意志の下、そう呟くのだった。
◇◆◇◆◇
《豪水刃!!》
「スラちゃん、しっちゃん!!」
レインは大きい水の刃を飛ばし、ミアは従魔のスライムと執事風の初老の男性(スライム)に魔物の群れを攻撃させる。
「氷よ、我が眼前の敵を討ち滅ぼさんとする矛を……………『魔氷槍』!!」
ミアも魔物達に向けて、氷の槍を複数作りだし、次々に放っていく。魔物達の断末魔の叫びがそこら中から上がる。
「数がなかなか減らないね………………」
ミアはため息をつきながら、そう呟くのだった。
「………………思ったよりも多いね…………」
レクスはそう呟いた。
「んっ……………魔法でいくらか、吹っ飛ばしてみる……………」
エレナはそう言うと、無詠唱で魔法を発動させる。
「……………『大爆炎』!!」
魔物達の群れの中心に魔法陣が展開されて──────爆音を響かせ、爆発した。住民が起きるであろうくらいの。これで、一人でも多くの住民に騒ぎのことが伝われば……………
「それにしても……………相変わらずすごいなぁ、エレナの魔法は」
かつてレクスもスキルがあった時はこんな感じだったのだが……………今はそのスキルがない。それを抜きにしても、やはりエレナの魔法は凄いと思う。レクスも魔法系に関してはスキルは取れていないが、新たに取ったスキルもある。
「『毒の呪縛・極』!!」
レクスがミノタウロスの死ノ鎌を食らって倒れて、エレナ達に回復してもらった後に得たスキルだ。幸い、『取る』前だったので、消えずに済んだスキルだ。
「ゴワアアアァァァァ──────!?」
魔物達は、苦しみながら倒れていく。このスキルの毒は即効性らしい。
「『発散』『発散』───────!」
そして、『発散』も発動させる。魔物達が、力が抜けたように次々と倒れていく。魔力を抜いているのだ。魔力は、魔物にとっては生命線。それを取られてしまえばひとたまりもない。最初から全力だ。このセレニア皇国に決して魔物を入れさせはしない。
「……………レクス、やっぱり、凄い……………」
エレナはレクスを見て、そう呟く。レクスの強さは間近で見てきた。力が衰えてもなお、ここ強さなのだ。前までのレクスがどれほど凄かったのか……………想像に難くない。
………私の未来の夫は……………やっぱり、かっこいい。
エレナはレクスの方を見て、ニコッと微笑みながらそんなことを思ったのだった。
◇◆◇◆◇
「もー、なんなのよ、この数!!」
ミーシャはうんざりしながらも、魔物を倒す手は止まらない。最初から『分解』を連続で行使する。だが、連続で行使していれば、それなりに効力もなくなっていくというもの。クールタイムを設けなければ、スキルといえども効果は薄い。
「……………『広角極光包囲陣』!!」
フィオナは魔物達に向かって魔法を発動。魔法陣が魔物達を取り囲むように展開され───────カッ! と強い光を発した。この光は高温の熱であり、触れた魔物は例外なく溶けて消える。
「ギエエエアアアァァァァ!?」
断末魔の叫びが聞こえた。これだけ魔物がいれば、声もうるさくなる。うっとうしいったらありゃしない。
「絶対に、守ってみせる………………!!」
母─────ヴァンナが戻ってきた時に悲しませるような事はしたくないからだ。
フィオナは確固たる意志の下、そう呟くのだった。
◇◆◇◆◇
《豪水刃!!》
「スラちゃん、しっちゃん!!」
レインは大きい水の刃を飛ばし、ミアは従魔のスライムと執事風の初老の男性(スライム)に魔物の群れを攻撃させる。
「氷よ、我が眼前の敵を討ち滅ぼさんとする矛を……………『魔氷槍』!!」
ミアも魔物達に向けて、氷の槍を複数作りだし、次々に放っていく。魔物達の断末魔の叫びがそこら中から上がる。
「数がなかなか減らないね………………」
ミアはため息をつきながら、そう呟くのだった。
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