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7章 旅行先で
普通に強くない?
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「ここは…………?」
「どこなのだ? ここは」
レクスとティーナは周囲を見渡しながらそう言った。レクスは、何か手がかりはないかと探していると、レクスの目線の先に、魔法陣があった。レクスは魔法陣のところまで行くと、魔力を流して起動するか確認する。しかし、魔力は流れずに起動しなかった。
「これは多分、送還の魔法陣で間違いないと思うんだけど…………」
何か条件をクリアすれば、この魔法陣が起動する仕組みにでもなっているのだろうか。
「レクス、何か来るのだ!」
ティーナがそう言った直後、天井に魔法陣が出現し、そこから何かが出てきた。それは、言うなれば騎士の格好をしていた。レクスは急いで『見る』を使用。その騎士らしき人物? のステータスを確認する。
人形 職業:『暗黒騎士』 Lv.44
HP 100(+200000)
MP 200(+300000)
攻撃力 50(+350000)
防御力 70(+700000)
知力 90(+180000)
素早さ 30(+250000)
スキル
百斬剣Lv.25 次元斬Lv.30 暴狂化
クールタイム無効 呪縛剣Lv.27
「え…………? 普通に強くない?」
レクスは、暗黒騎士の人形のステータスを見てそう呟いた。ティーナも、簡単に倒せそうな敵ではないと悟ったのか、真剣な顔で身構える。
ねえ、さっきの文字、本当は何て書いてあったのか教えて? 嘘は許さないよ?
◇ひゃ、ひゃい!? す、すいません! 本当の事を言いますから! え、えっとですね…………。
何? 早く言って?
レクスの凄い威圧に一瞬怯んだものの、覚悟を決めた『見る』は、あの文字の本当の意味を話す。
◇な、内容はですね…………こ、この文字を読める者に問おう。汝が強者を求めるならば、この文字をに魔力を通せ。さすれば、私が開発した最強の騎士と戦える。なに、心配するな。死にはせん、死にはな。瀕死にはなるかも知れんがのう!…………です。
そっか、ありがとう、教えてくれて。君とは暫く話さないことにするよ。
◇そ、そんなぁ~!!
レクスが脳内でそんな会話を繰り広げていると。
「レクス! 来るのだ!」
暗黒騎士(人形)が動き出した。暗黒騎士は、目にも留まらぬ速さで動き、レクス達へと斬りかかる。禍々しいオーラを纏った暗黒の剣。恐らく、魔剣の一種だろう。レクスの鬼人皇帝を使った剣よりも、性能は高そうだ。まともに打ち合えば、こっちの剣が折れる。
「はぁ!!」
レクスは剣を受け流した。そして、そのままの勢いで斬りかかる。しかし、暗黒騎士がバランスを崩すことはなく、レクスの剣を防いだ。
「喰らうのだ!『豪黒炎砲』!」
すかさずティーナも魔法を繰り出す。暗黒騎士を覆い尽くすかのような大きい黒炎が直線的に撃ち出された。
しかし、それすらも暗黒騎士は切り裂いた。隙が全くない。
「──────!?」
突如、暗黒騎士が何もない場所で剣を振ると、自分の目の前に斬撃が繰り出されたのだ。レクスは慌てて回避した。
「なるほどね…………文字通り、『次元斬り』って訳だ」
「レクス、奴のスキルが分かっているのか?」
レクスの呟きが聞こえたのか、そう尋ねるティーナ。
「うん。さっき見たからね。そういえば、ティーナにはまだ教えてなかったね。あの人形のスキルを」
「あれが人形? どう見ても、そうは見えないのだ!」
「確かに、見た目は人間ぽく見えるけどね…………。紛れもなく人形だよ。それで、あいつのスキルだけど─────」
レクスは、ティーナに暗黒騎士のスキルを一通り伝える。
「聞いたこともないスキルばかりなのだ!」
ティーナは頭を抱えてそんなことを言った。まあ、僕もスキルの詳細を見る暇がなかったから、分からないんだよね。
そんなやり取りをしていると、暗黒騎士がいつの間にか迫ってきていた。
レクス達は、それを難なくかわす。
「これは…………厄介だね………」
レクスは苦笑しながらそんなことを呟いた。
「どこなのだ? ここは」
レクスとティーナは周囲を見渡しながらそう言った。レクスは、何か手がかりはないかと探していると、レクスの目線の先に、魔法陣があった。レクスは魔法陣のところまで行くと、魔力を流して起動するか確認する。しかし、魔力は流れずに起動しなかった。
「これは多分、送還の魔法陣で間違いないと思うんだけど…………」
何か条件をクリアすれば、この魔法陣が起動する仕組みにでもなっているのだろうか。
「レクス、何か来るのだ!」
ティーナがそう言った直後、天井に魔法陣が出現し、そこから何かが出てきた。それは、言うなれば騎士の格好をしていた。レクスは急いで『見る』を使用。その騎士らしき人物? のステータスを確認する。
人形 職業:『暗黒騎士』 Lv.44
HP 100(+200000)
MP 200(+300000)
攻撃力 50(+350000)
防御力 70(+700000)
知力 90(+180000)
素早さ 30(+250000)
スキル
百斬剣Lv.25 次元斬Lv.30 暴狂化
クールタイム無効 呪縛剣Lv.27
「え…………? 普通に強くない?」
レクスは、暗黒騎士の人形のステータスを見てそう呟いた。ティーナも、簡単に倒せそうな敵ではないと悟ったのか、真剣な顔で身構える。
ねえ、さっきの文字、本当は何て書いてあったのか教えて? 嘘は許さないよ?
◇ひゃ、ひゃい!? す、すいません! 本当の事を言いますから! え、えっとですね…………。
何? 早く言って?
レクスの凄い威圧に一瞬怯んだものの、覚悟を決めた『見る』は、あの文字の本当の意味を話す。
◇な、内容はですね…………こ、この文字を読める者に問おう。汝が強者を求めるならば、この文字をに魔力を通せ。さすれば、私が開発した最強の騎士と戦える。なに、心配するな。死にはせん、死にはな。瀕死にはなるかも知れんがのう!…………です。
そっか、ありがとう、教えてくれて。君とは暫く話さないことにするよ。
◇そ、そんなぁ~!!
レクスが脳内でそんな会話を繰り広げていると。
「レクス! 来るのだ!」
暗黒騎士(人形)が動き出した。暗黒騎士は、目にも留まらぬ速さで動き、レクス達へと斬りかかる。禍々しいオーラを纏った暗黒の剣。恐らく、魔剣の一種だろう。レクスの鬼人皇帝を使った剣よりも、性能は高そうだ。まともに打ち合えば、こっちの剣が折れる。
「はぁ!!」
レクスは剣を受け流した。そして、そのままの勢いで斬りかかる。しかし、暗黒騎士がバランスを崩すことはなく、レクスの剣を防いだ。
「喰らうのだ!『豪黒炎砲』!」
すかさずティーナも魔法を繰り出す。暗黒騎士を覆い尽くすかのような大きい黒炎が直線的に撃ち出された。
しかし、それすらも暗黒騎士は切り裂いた。隙が全くない。
「──────!?」
突如、暗黒騎士が何もない場所で剣を振ると、自分の目の前に斬撃が繰り出されたのだ。レクスは慌てて回避した。
「なるほどね…………文字通り、『次元斬り』って訳だ」
「レクス、奴のスキルが分かっているのか?」
レクスの呟きが聞こえたのか、そう尋ねるティーナ。
「うん。さっき見たからね。そういえば、ティーナにはまだ教えてなかったね。あの人形のスキルを」
「あれが人形? どう見ても、そうは見えないのだ!」
「確かに、見た目は人間ぽく見えるけどね…………。紛れもなく人形だよ。それで、あいつのスキルだけど─────」
レクスは、ティーナに暗黒騎士のスキルを一通り伝える。
「聞いたこともないスキルばかりなのだ!」
ティーナは頭を抱えてそんなことを言った。まあ、僕もスキルの詳細を見る暇がなかったから、分からないんだよね。
そんなやり取りをしていると、暗黒騎士がいつの間にか迫ってきていた。
レクス達は、それを難なくかわす。
「これは…………厄介だね………」
レクスは苦笑しながらそんなことを呟いた。
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