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2章
Part 44 『魔女探し』
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「魔女探しですか・・・」
サクヤにリューから依頼された内容を伝える。しかし、一々、彼女に情報を伝えるために山の山頂まで登るのは、いくらそこまで高い山じゃないと言ってもかなり良い運動だ。
車の免許は持っているのだが自分の車ではないから夜中に走らせる訳にも行かないから、結局は、徒歩か自転車だ。山登りに関しては自転車よりも徒歩の方が楽なので徒歩で来ている。
彼女は電話の類を持っていないのでどうしても、ここに来て話をするしかないのだ。
「街のどこかにいるような奴を探し出すのって結構手間だよな・・・」
街の中で見ず知らずの人を探し出すというのは実際のところ、かなり時間のかかるような気がする。
「いえ、それ自体は、多分ですけど当てはあるんです。」
はて、何のことだろうか。もしかして、サクヤの趣味の散策でそれっぽい人を見つけたのだろうか・・・
だとすれば、今回の依頼もあっさりと終わりそうである。
「クロさんにお願いするというのが一番手っ取り早く確実じゃないでしょうか・・・」
「ああ、確かに・・・」
クロは、上半身は肉がついているのだが、下半身は骨だけの奇妙な姿をした猫の妖怪だ。クロは、仲間達と特殊な情報網を構築していてこの街一帯の事なら大体は、知っている。
そのクロに聞けば、この噂の根本の相手を探し出すことも楽にできるはずだ。リューは、クロ達とは疎遠で(原因は、どちらかといえばリドなのだが・・・)仲があまりよろしくないようだから、その発想はなかったのかもしれない。
「じゃあ、今度会った時に聞いてみるか・・・」
案外、この話をしているのも誰かに聞かれている可能性もあるのだが・・・
「でも、もう一つ気になることがあるんです。」
「気になること?」
「はい。嫌な気配が街の方からするというか・・・」
嫌な気配というのは、よく分からない。リューの店に行った時は特にそんな悪い感じはしなかったし、サクヤの感覚的な問題なのだろうか。
「それって、魔女のこと?」
「んーどうなんでしょうか。本当に何となくなので・・・気のせいかもしれないんですけど・・・」
「分かんないけど、一応、頭には置いておくよ・・・」
「ありがとうございます。一応、クロさんが見つかるまでの間は、私も街を探すことにしますね。」
「それなら、俺も探すよ。クロが知らないって可能性も十分あるしね・・・」
そうして、俺達は、明日から魔女探しを行うことにして解散したのだった。
サクヤにリューから依頼された内容を伝える。しかし、一々、彼女に情報を伝えるために山の山頂まで登るのは、いくらそこまで高い山じゃないと言ってもかなり良い運動だ。
車の免許は持っているのだが自分の車ではないから夜中に走らせる訳にも行かないから、結局は、徒歩か自転車だ。山登りに関しては自転車よりも徒歩の方が楽なので徒歩で来ている。
彼女は電話の類を持っていないのでどうしても、ここに来て話をするしかないのだ。
「街のどこかにいるような奴を探し出すのって結構手間だよな・・・」
街の中で見ず知らずの人を探し出すというのは実際のところ、かなり時間のかかるような気がする。
「いえ、それ自体は、多分ですけど当てはあるんです。」
はて、何のことだろうか。もしかして、サクヤの趣味の散策でそれっぽい人を見つけたのだろうか・・・
だとすれば、今回の依頼もあっさりと終わりそうである。
「クロさんにお願いするというのが一番手っ取り早く確実じゃないでしょうか・・・」
「ああ、確かに・・・」
クロは、上半身は肉がついているのだが、下半身は骨だけの奇妙な姿をした猫の妖怪だ。クロは、仲間達と特殊な情報網を構築していてこの街一帯の事なら大体は、知っている。
そのクロに聞けば、この噂の根本の相手を探し出すことも楽にできるはずだ。リューは、クロ達とは疎遠で(原因は、どちらかといえばリドなのだが・・・)仲があまりよろしくないようだから、その発想はなかったのかもしれない。
「じゃあ、今度会った時に聞いてみるか・・・」
案外、この話をしているのも誰かに聞かれている可能性もあるのだが・・・
「でも、もう一つ気になることがあるんです。」
「気になること?」
「はい。嫌な気配が街の方からするというか・・・」
嫌な気配というのは、よく分からない。リューの店に行った時は特にそんな悪い感じはしなかったし、サクヤの感覚的な問題なのだろうか。
「それって、魔女のこと?」
「んーどうなんでしょうか。本当に何となくなので・・・気のせいかもしれないんですけど・・・」
「分かんないけど、一応、頭には置いておくよ・・・」
「ありがとうございます。一応、クロさんが見つかるまでの間は、私も街を探すことにしますね。」
「それなら、俺も探すよ。クロが知らないって可能性も十分あるしね・・・」
そうして、俺達は、明日から魔女探しを行うことにして解散したのだった。
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