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4章
Part 236『信賞必罰』
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『いやいや、予想以上にそっちが早く話がついたみたいで驚いたよ。やるじゃないか。僕は、もう少し時間がかかるだろうと思ってたんだけどね。』
講義が終わり帰り支度をしているとリューからの電話がかかってきた。
「運が良かったんだ。偶然だよ。」
『まあまあ、素直に褒められておきなよ。運も実力のうちさ。ただ、残念ながらこっちの用事が終わっていなくてね。すぐにはそっちには戻れそうにないんだ。』
リューのその言葉は、俺にとってはかなり意外であった。想像できる事であればあらゆる事が出来ると言われている魔女が手を焼いている事態というのは、俺にとって想像出来ないものだ。
「意外だな。魔法でどうにか出来ないのか?」
『僕は、基本的に魔法を使いたくないのを峰は知っているはずだけどね。』
俺の言葉に呆れたように返すリューしかし、その後に『まあ、魔法でどうにかなる存在なら苦労もしないよ。』と続けた。どうやら本当に手を焼いているらしい。
「てことは、清浄石の加工はそれが終わってからか。」
『いや、それに関しては、大丈夫だよ。後で地図を送るからそこに依頼をすると良い。話はつけてあるからね。』
「仕事が早いな。」
『僕は、信賞必罰はきちんとするからね。ちゃんと働いた子には、真摯に対応するさ。本当なら今すぐにでも帰ってサクヤの呪いを解いてあげたいぐらいさ。』
確かにリューは基本的に決めた事はきちんと守る真面目な奴だし、実際、仕事もかなり良心的だ。
ツララの時だって魔女を見つけろというだけで捕らえろなんて無理難題は言ってこなかった。鏡の一件に関しては、かなり無茶を言われたような気がしたが、鬼島の力を借りる前提であれば、それほど無理難題ではなかった。
出来ない仕事は任せない。そして、一度した契約は絶対に守ると思わせる仕事ぶりだからこそ、こうして素直に従っているのだ。
「でも、魔女を手こずらせるなんて、一体何を相手にしてるんだ? 神様でも相手にしてるのか?」
『へぇ、峰の勘もたまには、当たるね。』
冗談半分で言った言葉をあっさりとリューは肯定した。神様、実際にそんなものがいるのか。妖怪達は見た事があるが、神様を見た事はない。
「本当にいるのか・・・・・・神様って・・・・・・」
『勿論だよ。魔法だって呪いだって元を辿れば、神の力だからね。だからこそ、神様相手に魔法は意味を成さない。だから、手こずってるんだよ。全く、余計なことをしてくれたよ。』
「大変だな。もしかして、手伝った方が良いか?」
『ああ、いや、大丈夫だよ。僕の仕事はあくまで僕の仕事さ。峰達とは一切関係ない話さ。』
随分と突き放したような事を言う。けれど、リューがそう言うのだから本当に俺には一切話は流れてこないのだろう。
『一応、上手く時間を作って、サクヤの呪いは解除しに行くから、それまで待ってておくれ』
「ああ、分かった。」
俺がそう言うとすぐに電話が切れてすぐにメールが送られてくる。メールには、住所が書かれていて、意外と学校からすぐ近くだった。
そして、何気なく時計を見ると16時30分を示していたのだが俺はあることに気づいた。
「ていうか、リューがこの時間帯にちゃんと起きてる?」
もしかして、かなり自体は深刻なのではないだろうか。そう思うと少し不安がこみ上げてきた。
講義が終わり帰り支度をしているとリューからの電話がかかってきた。
「運が良かったんだ。偶然だよ。」
『まあまあ、素直に褒められておきなよ。運も実力のうちさ。ただ、残念ながらこっちの用事が終わっていなくてね。すぐにはそっちには戻れそうにないんだ。』
リューのその言葉は、俺にとってはかなり意外であった。想像できる事であればあらゆる事が出来ると言われている魔女が手を焼いている事態というのは、俺にとって想像出来ないものだ。
「意外だな。魔法でどうにか出来ないのか?」
『僕は、基本的に魔法を使いたくないのを峰は知っているはずだけどね。』
俺の言葉に呆れたように返すリューしかし、その後に『まあ、魔法でどうにかなる存在なら苦労もしないよ。』と続けた。どうやら本当に手を焼いているらしい。
「てことは、清浄石の加工はそれが終わってからか。」
『いや、それに関しては、大丈夫だよ。後で地図を送るからそこに依頼をすると良い。話はつけてあるからね。』
「仕事が早いな。」
『僕は、信賞必罰はきちんとするからね。ちゃんと働いた子には、真摯に対応するさ。本当なら今すぐにでも帰ってサクヤの呪いを解いてあげたいぐらいさ。』
確かにリューは基本的に決めた事はきちんと守る真面目な奴だし、実際、仕事もかなり良心的だ。
ツララの時だって魔女を見つけろというだけで捕らえろなんて無理難題は言ってこなかった。鏡の一件に関しては、かなり無茶を言われたような気がしたが、鬼島の力を借りる前提であれば、それほど無理難題ではなかった。
出来ない仕事は任せない。そして、一度した契約は絶対に守ると思わせる仕事ぶりだからこそ、こうして素直に従っているのだ。
「でも、魔女を手こずらせるなんて、一体何を相手にしてるんだ? 神様でも相手にしてるのか?」
『へぇ、峰の勘もたまには、当たるね。』
冗談半分で言った言葉をあっさりとリューは肯定した。神様、実際にそんなものがいるのか。妖怪達は見た事があるが、神様を見た事はない。
「本当にいるのか・・・・・・神様って・・・・・・」
『勿論だよ。魔法だって呪いだって元を辿れば、神の力だからね。だからこそ、神様相手に魔法は意味を成さない。だから、手こずってるんだよ。全く、余計なことをしてくれたよ。』
「大変だな。もしかして、手伝った方が良いか?」
『ああ、いや、大丈夫だよ。僕の仕事はあくまで僕の仕事さ。峰達とは一切関係ない話さ。』
随分と突き放したような事を言う。けれど、リューがそう言うのだから本当に俺には一切話は流れてこないのだろう。
『一応、上手く時間を作って、サクヤの呪いは解除しに行くから、それまで待ってておくれ』
「ああ、分かった。」
俺がそう言うとすぐに電話が切れてすぐにメールが送られてくる。メールには、住所が書かれていて、意外と学校からすぐ近くだった。
そして、何気なく時計を見ると16時30分を示していたのだが俺はあることに気づいた。
「ていうか、リューがこの時間帯にちゃんと起きてる?」
もしかして、かなり自体は深刻なのではないだろうか。そう思うと少し不安がこみ上げてきた。
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