5 / 43
1章
3
しおりを挟む
「どう思う? この話…」
宿題も終わらせて後は寝るだけ、という時間。夜叉は自室のベッドの上でクッションを抱え、あぐらをかいていた。傍らにはベッドの端に腰掛ける舞花。(味わえているのかは謎な)煙管をくわえ、黙って夜叉の話を聞いていた。
授業後に結城に会いに行くと、そのクラスの連中に妙に注目された。よくよく見たら、昼休みの時に教室の前で不審な動きをしていた黒髪の男女2人がいた。特に話しかけなかったが。
場所を移そうと結城に連れられ、使われてない音楽室で改めて礼を言われた。
「ちょっと待って。私ホントに覚えがないんだけど…。夜なんて外に出ないし」
結城が言うには、彼女は夜にコンビニへおでんを買いに行ったらしく、その帰りに他校の不良に襲われたらしい。
「なんだろ…今時ツッパリ? 織原さんのカッコもだいぶ今っぽくはないけど」
「80年代リスペクトで手芸部に作ってもらったんだ」
「まさかのオーダーメイド…。よく作ってもらえたね」
「あぁ。演劇部の舞台衣装もよく頼まれるらしい。私のファンだといってデザインからやってくれたんだ」
それを聞いてなんだか安心した。結城のことをただただ恐れるのではなく、ファンになる人もいるんだと。さすがは大きい学校。本当に様々な人がいる。
「あんたのは演劇部みたいな服だったじゃないか。和服を派手に着たような」
「もうワケ分かんない…。いいや、私はどうやって現れたの?」
「無防備でどうしようか…と思った時に、あんたが突然空から降りてきて目の前に着地したんだ。あっという間に他校の連中をボコしてくれてな。何も言うことなく、高く跳びはねながらどこかに行ったじゃないか」
派手な和服? 空から降りてきた? 跳びはねる?
夜叉はため息をついてクッションに顔を半分埋めた。
「織原さん、夢見てたんじゃないの? 夜の出来事だっていうし…」
「確かにわっちもずっと気になっておりんした…。夜叉が夜に出歩かないのはわっちが知っておりんす」
「でしょ? あと人間業じゃないことをやってのけたその人物も気になるしね…。私に似ているのかな?」
「その可能性はありんす。…それよりも主が心配でありんす。夜叉がボコボコにしたという不良が襲いに来やしないかと…」
「そんな怖いこと言わないでよ~…」
夜叉はベッドの上で横になってクッションに顔を突っ伏した。
自分がやったことではないのに報復されるのはごめんだ。
「もしもの時は舞花の魔法の煙管で守ってね?」
「もちろん…。いや、魔法ではありんせんが」
舞花は煙管をくわえて煙を吐き出した。実質、彼女は幽霊なので煙のにおいはしない。
「とりあえず今日は寝よ…。そろそろ頭痛くなってきたかも…」
「早く寝なんし。明日も学校でござんしょう」
「そだね…おやすみ」
クッションに突っ伏したままの彼女を枕に頭を乗せ、毛布をかけた。もちろん魔法の煙管で。
次の日。寝たら結城に言われた奇妙なことはさほど気にならなくなっていた。
夜叉はいつも通り眠たそうな表情で和馬と登校していた。
ふぁーあ…とのんきにあくびをしていたら、後ろから駆ける足音が聴こえ、彦瀬と瑞恵が突っ込んできた。
「「やーちゃん!!」」
「さくら!?」
「おうふっ」
夜叉はそのまま地面に突っ伏しそうになったが持ちこたえた。きっと舞花が支えてくれた────と、心の中でお礼を言った。
「おはよ、2人とも…めっちゃびっくりしたんだけど」
「こっちの方がびっくりしたよ!」
「え…もう何? もしかして私が生きてること? ほらね、言ったでしょ。織原さんは自分の学校の生徒に手を出さないって────」
「そういうことじゃないって!」
「ちょっと、彦ちゃんも原田さんもどうしたの?」
和馬が2人を落ち着けようとしたが、聞く耳を持たず。瑞恵がシュババババッとスマホを操作して印籠のごとく、夜叉と和馬の目の前に突き出した。彦瀬は夜叉の腕に自らのを絡めて一緒に画面を見つめた。
それはおそらくTw○tterの動画で。横向きにされたスマホをのぞきこむと、夜に撮影されたものらしく画質が荒い。街灯だけが頼りだ。
夜叉と和馬は特に目を凝らしてさらに画面に近づいた。
「これの11秒くらいの所からなんだけど…」
「あ、今9秒」
4人はだまったのだが、動画が11秒になったところで和馬が息を呑んだ。動画の撮影者が驚きの声を上げた。
『なんか飛んどる!』
『なになに』
『あれ! あそこ!』
『うわ何あれ!』
「これって高城だよね…」
「そ。ちなみにウチの高校の近くらしいよ」
高城というのはこの辺りの市名。新幹線はこだまなら停まる。
学校の近くに木々に覆われた公園があり、街灯が多く設置されているため夜にも訪れる人がちらほらといる。整備された歩道ではスマホを片手に立ち止まっている人が、休日になると特に多くなる。
『なんだあれ…人?』
「…あっ」
木々の上に何かが飛び出した。動画では距離があるが、この大きさだと動物ではないだろう。木の上を自在に跳ね、空中で一回転をした。
動画は突然画面がブレブレになり、真っ暗になった。スマホを握って撮影者が走り出し、立ち止まってズームをした。相変わらず画質は悪く、街灯に近づいて少しマシになった…?という所だ。
『この辺にいたよな?』
『静かだな…』
撮影者は周りをゆっくりと映し、同行者とだまって見渡しているようだ。
『…いた!』
『どこ…うわぁぁ!』
さっきよりも派手な驚いた声はむしろ恐怖をにじませているようで。彦瀬がしがみつく力が強くなった。
そして3人は腰を抜かしそうになる。かろうじて3人でくっついて耐えた。
画面に突然、人が現れたのだ。3mほど距離はあるが、こんな夜に唐突だとそりゃ驚く。
「さくらにそっくりだ…」
和馬が口を開けて動画と夜叉を見比べた。彦瀬もコクコクとうなずいている。
一方の本人は固まっていた。まるで動画の中の人と見つめあっているように。
動画の中の人────夜叉のそっくりさんは、不思議な和服の組み合わせと着こなし方をしていた。頭の上で2つのおだんごが作られ、残りは胸のあたりにかかっている。ハイサイブーツを履いており、太ももがチラリとのぞいていた。
「これ…やーちゃんじゃないの?」
「違う! 私はこんなカッコしないし、夜に出歩かない。第一…この人、胸ないじゃん」
3人でそっくりさんと本人の胸を見比べて納得した。彦瀬はだらりと脱力して夜叉に抱きついた。
「よかったー…やーちゃん、どうしちゃったのかと思ったよ…」
「おっぱいで判明するって何…」
「んんんやーちゃんの胸様さすが! おっぱいわっしょい!」
「だからそういうことをデカい声で言うのやめなさいって…」
「いだだだだだ」
夜叉に頬をつかまれて涙目の彦瀬を笑っている中、動画は続いており。そっくりさんは表情を変えることなく背を向け、とび跳ねていった。およそ人間業ではない跳躍力だった。
宿題も終わらせて後は寝るだけ、という時間。夜叉は自室のベッドの上でクッションを抱え、あぐらをかいていた。傍らにはベッドの端に腰掛ける舞花。(味わえているのかは謎な)煙管をくわえ、黙って夜叉の話を聞いていた。
授業後に結城に会いに行くと、そのクラスの連中に妙に注目された。よくよく見たら、昼休みの時に教室の前で不審な動きをしていた黒髪の男女2人がいた。特に話しかけなかったが。
場所を移そうと結城に連れられ、使われてない音楽室で改めて礼を言われた。
「ちょっと待って。私ホントに覚えがないんだけど…。夜なんて外に出ないし」
結城が言うには、彼女は夜にコンビニへおでんを買いに行ったらしく、その帰りに他校の不良に襲われたらしい。
「なんだろ…今時ツッパリ? 織原さんのカッコもだいぶ今っぽくはないけど」
「80年代リスペクトで手芸部に作ってもらったんだ」
「まさかのオーダーメイド…。よく作ってもらえたね」
「あぁ。演劇部の舞台衣装もよく頼まれるらしい。私のファンだといってデザインからやってくれたんだ」
それを聞いてなんだか安心した。結城のことをただただ恐れるのではなく、ファンになる人もいるんだと。さすがは大きい学校。本当に様々な人がいる。
「あんたのは演劇部みたいな服だったじゃないか。和服を派手に着たような」
「もうワケ分かんない…。いいや、私はどうやって現れたの?」
「無防備でどうしようか…と思った時に、あんたが突然空から降りてきて目の前に着地したんだ。あっという間に他校の連中をボコしてくれてな。何も言うことなく、高く跳びはねながらどこかに行ったじゃないか」
派手な和服? 空から降りてきた? 跳びはねる?
夜叉はため息をついてクッションに顔を半分埋めた。
「織原さん、夢見てたんじゃないの? 夜の出来事だっていうし…」
「確かにわっちもずっと気になっておりんした…。夜叉が夜に出歩かないのはわっちが知っておりんす」
「でしょ? あと人間業じゃないことをやってのけたその人物も気になるしね…。私に似ているのかな?」
「その可能性はありんす。…それよりも主が心配でありんす。夜叉がボコボコにしたという不良が襲いに来やしないかと…」
「そんな怖いこと言わないでよ~…」
夜叉はベッドの上で横になってクッションに顔を突っ伏した。
自分がやったことではないのに報復されるのはごめんだ。
「もしもの時は舞花の魔法の煙管で守ってね?」
「もちろん…。いや、魔法ではありんせんが」
舞花は煙管をくわえて煙を吐き出した。実質、彼女は幽霊なので煙のにおいはしない。
「とりあえず今日は寝よ…。そろそろ頭痛くなってきたかも…」
「早く寝なんし。明日も学校でござんしょう」
「そだね…おやすみ」
クッションに突っ伏したままの彼女を枕に頭を乗せ、毛布をかけた。もちろん魔法の煙管で。
次の日。寝たら結城に言われた奇妙なことはさほど気にならなくなっていた。
夜叉はいつも通り眠たそうな表情で和馬と登校していた。
ふぁーあ…とのんきにあくびをしていたら、後ろから駆ける足音が聴こえ、彦瀬と瑞恵が突っ込んできた。
「「やーちゃん!!」」
「さくら!?」
「おうふっ」
夜叉はそのまま地面に突っ伏しそうになったが持ちこたえた。きっと舞花が支えてくれた────と、心の中でお礼を言った。
「おはよ、2人とも…めっちゃびっくりしたんだけど」
「こっちの方がびっくりしたよ!」
「え…もう何? もしかして私が生きてること? ほらね、言ったでしょ。織原さんは自分の学校の生徒に手を出さないって────」
「そういうことじゃないって!」
「ちょっと、彦ちゃんも原田さんもどうしたの?」
和馬が2人を落ち着けようとしたが、聞く耳を持たず。瑞恵がシュババババッとスマホを操作して印籠のごとく、夜叉と和馬の目の前に突き出した。彦瀬は夜叉の腕に自らのを絡めて一緒に画面を見つめた。
それはおそらくTw○tterの動画で。横向きにされたスマホをのぞきこむと、夜に撮影されたものらしく画質が荒い。街灯だけが頼りだ。
夜叉と和馬は特に目を凝らしてさらに画面に近づいた。
「これの11秒くらいの所からなんだけど…」
「あ、今9秒」
4人はだまったのだが、動画が11秒になったところで和馬が息を呑んだ。動画の撮影者が驚きの声を上げた。
『なんか飛んどる!』
『なになに』
『あれ! あそこ!』
『うわ何あれ!』
「これって高城だよね…」
「そ。ちなみにウチの高校の近くらしいよ」
高城というのはこの辺りの市名。新幹線はこだまなら停まる。
学校の近くに木々に覆われた公園があり、街灯が多く設置されているため夜にも訪れる人がちらほらといる。整備された歩道ではスマホを片手に立ち止まっている人が、休日になると特に多くなる。
『なんだあれ…人?』
「…あっ」
木々の上に何かが飛び出した。動画では距離があるが、この大きさだと動物ではないだろう。木の上を自在に跳ね、空中で一回転をした。
動画は突然画面がブレブレになり、真っ暗になった。スマホを握って撮影者が走り出し、立ち止まってズームをした。相変わらず画質は悪く、街灯に近づいて少しマシになった…?という所だ。
『この辺にいたよな?』
『静かだな…』
撮影者は周りをゆっくりと映し、同行者とだまって見渡しているようだ。
『…いた!』
『どこ…うわぁぁ!』
さっきよりも派手な驚いた声はむしろ恐怖をにじませているようで。彦瀬がしがみつく力が強くなった。
そして3人は腰を抜かしそうになる。かろうじて3人でくっついて耐えた。
画面に突然、人が現れたのだ。3mほど距離はあるが、こんな夜に唐突だとそりゃ驚く。
「さくらにそっくりだ…」
和馬が口を開けて動画と夜叉を見比べた。彦瀬もコクコクとうなずいている。
一方の本人は固まっていた。まるで動画の中の人と見つめあっているように。
動画の中の人────夜叉のそっくりさんは、不思議な和服の組み合わせと着こなし方をしていた。頭の上で2つのおだんごが作られ、残りは胸のあたりにかかっている。ハイサイブーツを履いており、太ももがチラリとのぞいていた。
「これ…やーちゃんじゃないの?」
「違う! 私はこんなカッコしないし、夜に出歩かない。第一…この人、胸ないじゃん」
3人でそっくりさんと本人の胸を見比べて納得した。彦瀬はだらりと脱力して夜叉に抱きついた。
「よかったー…やーちゃん、どうしちゃったのかと思ったよ…」
「おっぱいで判明するって何…」
「んんんやーちゃんの胸様さすが! おっぱいわっしょい!」
「だからそういうことをデカい声で言うのやめなさいって…」
「いだだだだだ」
夜叉に頬をつかまれて涙目の彦瀬を笑っている中、動画は続いており。そっくりさんは表情を変えることなく背を向け、とび跳ねていった。およそ人間業ではない跳躍力だった。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
【完】あの、……どなたでしょうか?
桐生桜月姫
恋愛
「キャサリン・ルーラー
爵位を傘に取る卑しい女め、今この時を以て貴様との婚約を破棄する。」
見た目だけは、麗しの王太子殿下から出た言葉に、婚約破棄を突きつけられた美しい女性は………
「あの、……どなたのことでしょうか?」
まさかの意味不明発言!!
今ここに幕開ける、波瀾万丈の間違い婚約破棄ラブコメ!!
結末やいかに!!
*******************
執筆終了済みです。
セレナの居場所 ~下賜された側妃~
緑谷めい
恋愛
後宮が廃され、国王エドガルドの側妃だったセレナは、ルーベン・アルファーロ侯爵に下賜された。自らの新たな居場所を作ろうと努力するセレナだったが、夫ルーベンの幼馴染だという伯爵家令嬢クラーラが頻繁に屋敷を訪れることに違和感を覚える。
【完結】いてもいなくてもいい妻のようですので 妻の座を返上いたします!
ユユ
恋愛
夫とは卒業と同時に婚姻、
1年以内に妊娠そして出産。
跡継ぎを産んで女主人以上の
役割を果たしていたし、
円満だと思っていた。
夫の本音を聞くまでは。
そして息子が他人に思えた。
いてもいなくてもいい存在?萎んだ花?
分かりました。どうぞ若い妻をお迎えください。
* 作り話です
* 完結保証付き
* 暇つぶしにどうぞ
【完結】婚約者の義妹と恋に落ちたので婚約破棄した処、「妃教育の修了」を条件に結婚が許されたが結果が芳しくない。何故だ?同じ高位貴族だろう?
つくも茄子
恋愛
国王唯一の王子エドワード。
彼は婚約者の公爵令嬢であるキャサリンを公の場所で婚約破棄を宣言した。
次の婚約者は恋人であるアリス。
アリスはキャサリンの義妹。
愛するアリスと結婚するには「妃教育を修了させること」だった。
同じ高位貴族。
少し頑張ればアリスは直ぐに妃教育を終了させると踏んでいたが散々な結果で終わる。
八番目の教育係も辞めていく。
王妃腹でないエドワードは立太子が遠のく事に困ってしまう。
だが、エドワードは知らなかった事がある。
彼が事実を知るのは何時になるのか……それは誰も知らない。
他サイトにも公開中。
御機嫌ようそしてさようなら ~王太子妃の選んだ最悪の結末
Hinaki
恋愛
令嬢の名はエリザベス。
生まれた瞬間より両親達が創る公爵邸と言う名の箱庭の中で生きていた。
全てがその箱庭の中でなされ、そして彼女は箱庭より外へは出される事はなかった。
ただ一つ月に一度彼女を訪ねる5歳年上の少年を除いては……。
時は流れエリザベスが15歳の乙女へと成長し未来の王太子妃として半年後の結婚を控えたある日に彼女を包み込んでいた世界は崩壊していく。
ゆるふわ設定の短編です。
完結済みなので予約投稿しています。
あなたが望んだ、ただそれだけ
cyaru
恋愛
いつものように王城に妃教育に行ったカーメリアは王太子が侯爵令嬢と茶会をしているのを目にする。日に日に大きくなる次の教育が始まらない事に対する焦り。
国王夫妻に呼ばれ両親と共に登城すると婚約の解消を言い渡される。
カーメリアの両親はそれまでの所業が腹に据えかねていた事もあり、領地も売り払い夫人の実家のある隣国へ移住を決めた。
王太子イデオットの悪意なき本音はカーメリアの心を粉々に打ち砕いてしまった。
失意から寝込みがちになったカーメリアに追い打ちをかけるように見舞いに来た王太子イデオットとエンヴィー侯爵令嬢は更に悪意のない本音をカーメリアに浴びせた。
公爵はイデオットの態度に激昂し、処刑を覚悟で2人を叩きだしてしまった。
逃げるように移り住んだリアーノ国で静かに静養をしていたが、そこに1人の男性が現れた。
♡注意事項~この話を読む前に~♡
※胸糞展開ありますが、クールダウンお願いします。
心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。
※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義です。
※架空のお話です。現実世界の話ではありません。イラっとしたら現実に戻ってください。
※リアルで似たようなものが出てくると思いますが気のせいです。
※爵位や言葉使いなど現実世界、他の作者さんの作品とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
裏切られた令嬢は死を選んだ。そして……
希猫 ゆうみ
恋愛
スチュアート伯爵家の令嬢レーラは裏切られた。
幼馴染に婚約者を奪われたのだ。
レーラの17才の誕生日に、二人はキスをして、そして言った。
「一度きりの人生だから、本当に愛せる人と結婚するよ」
「ごめんねレーラ。ロバートを愛してるの」
誕生日に婚約破棄されたレーラは絶望し、生きる事を諦めてしまう。
けれど死にきれず、再び目覚めた時、新しい人生が幕を開けた。
レーラに許しを請い、縋る裏切り者たち。
心を鎖し生きて行かざるを得ないレーラの前に、一人の求婚者が現れる。
強く気高く冷酷に。
裏切り者たちが落ちぶれていく様を眺めながら、レーラは愛と幸せを手に入れていく。
☆完結しました。ありがとうございました!☆
(ホットランキング8位ありがとうございます!(9/10、19:30現在))
(ホットランキング1位~9位~2位ありがとうございます!(9/6~9))
(ホットランキング1位!?ありがとうございます!!(9/5、13:20現在))
(ホットランキング9位ありがとうございます!(9/4、18:30現在))
私が死んだあとの世界で
もちもち太郎
恋愛
婚約破棄をされ断罪された公爵令嬢のマリーが死んだ。
初めはみんな喜んでいたが、時が経つにつれマリーの重要さに気づいて後悔する。
だが、もう遅い。なんてったって、私を断罪したのはあなた達なのですから。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる