19 / 25
男装神主と口裂け女
19
しおりを挟む
次の日からさっそく神社の修繕が始まった。
朝ごはんを食べて身支度を整えた後、一行は神社の境内に集まった。
今回七宝村に来たのはこれが目的だったが、口裂け女からユズカを守るという任務もできた。自分たちから申し出たとはいえ、一行には緊迫した空気が流れていた。小紅以外は神貴や刀を携えている。
ユズカはと言うと、普段の穏やかな表情で征司たちに近寄った。
昨日と変わらぬ様子は、まるで口裂け女を恐れていないようだ。
「君たちには物の移動と掃除をお願いしたい。今日からよろしく頼むよ」
「分かりました! でも……」
「ん?」
「お祭りでも始まるんですか……?」
征司が辺りを見渡したのを追いかけるように、ユズカは神社の拝殿を振り返った。床には真っ白な布が敷かれ、その上に供物台がいくつか置かれている。
村人たちはそこへ御神酒や丁寧に盛られた料理を載せていく。料理を運ぶ者の中にはカツミもいた。彼女は今朝も最高においしい朝ごはんを届けてくれた。
「修繕の前に簡単な儀式を行うんだ。何事もなく終えられるように、と今年一年の感謝も込めてな。ちなみに巫女舞もある」
ユズカは小紅に近寄ると、肩にポンと手を置いた。
「よろしく、小紅」
「な、何が!?」
掃除をするからと気合を入れていた小紅は、小袖をたすき掛けにしている。飛び上がった彼女は頬に手を当てた。
「残念ながら私は舞が得意じゃないんだ……。そこでだ。せっかく神貴をお持ちの小紅様にお願いしたいのだよ」
ユズカは顔の前に手を立てると片目をとじた。
京弥がやりそうな仕草だ。彼にそうお願いされたら虫唾が走るところだが、ユズカのは様になっている。
「でも私、正式な巫女舞知らないし……」
「征司から聞いたぞ? 神とその恋人に舞を捧げたことがあるんだってな。それはもう見事なもので見惚れたとか……」
「見惚れ……」
小紅は赤くなった頬から手を離し、征司の顔を盗み見た。
彼は親指を立て、”お前ならできる!”なんて無責任に笑った。
「なんなら俺が神楽鈴を持ってきてやるよ。荷物の中にあるだろ?」
「いい! 自分で持ってくる!」
「兄貴、女子の荷物を勝手に漁ったらダメっすよ。俺でもそれくらいは分かるっス」
「~っ自分で持ってくる!」
小紅は肩に垂らした髪を振り乱しながら走り去った。
「小紅の巫女舞か。楽しみだな」
「あ、菊光の兄貴は初めてっスね! 」
菊光は腰に愛刀を差し、袖に手を入れている。そんな菊光にユズカは手招きした。
「そうだ、菊光。ちょっと一緒に来てくれないか」
「分かりました」
「なんだ? 俺も一緒に行こう」
ユズカが菊光を連れ立って境内を出ようとした。京弥が申し出たのを、彼女は首を振って制した。
「いや、大丈夫だ。菊光には儀式の間、子どもたちの面倒を見てもらいたいんだ」
「えぇ!? それなら征司の方が向いてますよ……」
菊光は張り切っていたわけではないが、重労働でないことに気落ちした表情を見せた。
あからさまな態度をとる菊光に、ユズカは首を傾げた。
「なんで? 昨日子どもを抱えてたじゃないか。その子も嫌がってなかったようだし」
「ボクは力仕事の方がいい!」
「菊光のその細腕ではな……」
「舐めんなよ!?」
菊光は頬を膨らませると柄に手をかけた。相手にする気がないのかユズカはカラカラと笑っている。
「ユズ、こっちの準備は大丈夫よ」
「ありがとカツさん。小紅も戻ってきたことだし、そろそろ始めようか」
割烹着を手に持ったカツミがユズカに声をかけた。その向こうでは小紅が鳥居をくぐった。
まだぶうたれている菊光はその場から動こうとしない。袖に手を突っ込み、ユズカから距離を置いている。
ユズカは菊光を逃さまい、と肩を揉んだ。
「もー菊光。頼むよ」
「コイツは飾りじゃないんだぞ……」
「分かった分かった。じゃあ子どもたちに剣を教えてやってくれ」
「簡単に言ってくれる……」
菊光は尚も動こうとしない。ユズカが袖を引いても顔を合わせようともしない。
子守りは小紅とサスケに任せるか……とユズカが諦めた時。
「出たぞ! 口裂け女だ!」
野太い声が響いた。その発生源は神社の後ろ側。太った男が汗だくになって拝殿の前に現れた。
辺りは一気に緊張感が高まり、女たちが悲鳴を上げた。子どもたちは一目散に親の元へ駆け寄る。
若い男の何人かがユズカを背にしたが、彼女は前に出た。
「ユズカ様……!」
「いけない、手も足もケガしてるでしょう」
「なんだと?」
男たちが心配する声に、京弥は柄に手をかけながら目を細めた。
すると、どよめきと悲鳴の不協和音が響いた。皆、口を開けて空を見上げている。その顔は恐怖に歪んでいた。
彼らの視線を追うと、神社の上に高く飛び上がった者がいた。
真っ赤な着物はところどころ裂け、足はさらけ出されている。一直線に地面に向かうと、土埃が勢いよく舞った。
「これが口裂け女……」
サスケは自分の神貴を出すのも忘れ、息を呑んだ。
長い髪は絡まり、着物からのぞく肌は雪のように白い。うつむいた彼女は長い爪を立てると、顔を上げて音が出そうな笑みを浮かべた。
「きゃっ……」
そのおぞましさに小紅が尻もちをついた。
血走った目、異様に左右に裂けた口、痣だらけの顔はユズカに聞いた通りだった。
「ユズ……カぁー!」
口裂け女は長い爪を振りかざすと、ユズカを狙って地面を蹴った。
「行かせるか!」
京弥が刀をすらりと抜いて前に立ちはだかったが、彼女はそれを飛び超えた。神社の後ろから現れた時のように。
「征司!」
京弥が悔しそうに後ろを振り返ると、征司も刀を抜いていた。ユズカを下がらせると、口裂け女の着地予想点に立って見上げる。
彼女は再び不気味な笑みを浮かべると、征司に盛大な蹴りをくらわせた。顔面にモロにくらった彼はその場にうずくまる。
ユズカは悲しそうに目を細めると、口裂け女の手をはらいのけた。勢いよくとんできた女をあしらえる体幹に、村人たちはかすかに声を上げた。
「今日こそ死ね! 醜くなって死ね!」
女の金切り声が響く。声にまかせて腕を振るうが、狙いが定まっていない。血走った目は焦点が合っていないようだった。
「いたっ……」
めちゃくちゃな動きがかえってユズカを惑わせた。凶器のような爪が彼女の頬を引っ掻き、顔をしかめた。口裂け女の手の動きがズレていたら、目をやられていたかもしれない。
「なんなんだお前!」
菊光が鞘ごと刀を外すと、鞘で口裂け女の手を打ち付けた。骨と骨がぶつかるような鈍い音が響く。それと同時に彼女の動きも止まった。手を押さえ、荒い息を吐いている。
「何が目的だ!」
菊光は先ほどユズカに頼まれた、手ごたえのない仕事の不満をぶつけるように声を張り上げた。その甲高さは女の声のようだ。
肩で息をしている口裂け女は、菊光のことを見下ろすと目を細めた。
まるで魔物のような恐ろしい目。ぎらぎらと妖しげな光を放っている。
彼女は菊光の構えた鞘に嚙みつき、目をひん剥いた。菊光は舌打ちをすると鞘をブンブンと振り回す。しかし、口裂け女のアゴは強いらしい。なかなか離れない。
「くそっ……汚いだろ!」
口裂け女が鞘を噛んだまま思い切り横を向く。その瞬間に菊光は刀を抜いて彼女に突きつけた。
そこは口裂け女も反応が速く、後ろへ飛び退った。鞘を銜えたまま。
二人はじりじりと横に移動しながらにらみ合う。
「……」
「何?」
口裂け女が素早く何かを吐き捨てた。それはそれは忌々しそうに。
彼女はあっさりと背を向けると、神社の屋根に向かって飛び上がった。
「逃がすか!」
菊光も後を追ったが、口裂け女が投げつけた鞘によって阻まれた。
その間に口裂け女は森の中へ消えてしまった。
菊光が鞘の下の方を持って着地すると、まばらな拍手が起きた。子どもたちは”兄ちゃんすげー!”と駆け寄ってきた。
だが、負けたし逃げられたことが悔しい。菊光は不満げな様子で眉間に深いシワを刻んだ。
朝ごはんを食べて身支度を整えた後、一行は神社の境内に集まった。
今回七宝村に来たのはこれが目的だったが、口裂け女からユズカを守るという任務もできた。自分たちから申し出たとはいえ、一行には緊迫した空気が流れていた。小紅以外は神貴や刀を携えている。
ユズカはと言うと、普段の穏やかな表情で征司たちに近寄った。
昨日と変わらぬ様子は、まるで口裂け女を恐れていないようだ。
「君たちには物の移動と掃除をお願いしたい。今日からよろしく頼むよ」
「分かりました! でも……」
「ん?」
「お祭りでも始まるんですか……?」
征司が辺りを見渡したのを追いかけるように、ユズカは神社の拝殿を振り返った。床には真っ白な布が敷かれ、その上に供物台がいくつか置かれている。
村人たちはそこへ御神酒や丁寧に盛られた料理を載せていく。料理を運ぶ者の中にはカツミもいた。彼女は今朝も最高においしい朝ごはんを届けてくれた。
「修繕の前に簡単な儀式を行うんだ。何事もなく終えられるように、と今年一年の感謝も込めてな。ちなみに巫女舞もある」
ユズカは小紅に近寄ると、肩にポンと手を置いた。
「よろしく、小紅」
「な、何が!?」
掃除をするからと気合を入れていた小紅は、小袖をたすき掛けにしている。飛び上がった彼女は頬に手を当てた。
「残念ながら私は舞が得意じゃないんだ……。そこでだ。せっかく神貴をお持ちの小紅様にお願いしたいのだよ」
ユズカは顔の前に手を立てると片目をとじた。
京弥がやりそうな仕草だ。彼にそうお願いされたら虫唾が走るところだが、ユズカのは様になっている。
「でも私、正式な巫女舞知らないし……」
「征司から聞いたぞ? 神とその恋人に舞を捧げたことがあるんだってな。それはもう見事なもので見惚れたとか……」
「見惚れ……」
小紅は赤くなった頬から手を離し、征司の顔を盗み見た。
彼は親指を立て、”お前ならできる!”なんて無責任に笑った。
「なんなら俺が神楽鈴を持ってきてやるよ。荷物の中にあるだろ?」
「いい! 自分で持ってくる!」
「兄貴、女子の荷物を勝手に漁ったらダメっすよ。俺でもそれくらいは分かるっス」
「~っ自分で持ってくる!」
小紅は肩に垂らした髪を振り乱しながら走り去った。
「小紅の巫女舞か。楽しみだな」
「あ、菊光の兄貴は初めてっスね! 」
菊光は腰に愛刀を差し、袖に手を入れている。そんな菊光にユズカは手招きした。
「そうだ、菊光。ちょっと一緒に来てくれないか」
「分かりました」
「なんだ? 俺も一緒に行こう」
ユズカが菊光を連れ立って境内を出ようとした。京弥が申し出たのを、彼女は首を振って制した。
「いや、大丈夫だ。菊光には儀式の間、子どもたちの面倒を見てもらいたいんだ」
「えぇ!? それなら征司の方が向いてますよ……」
菊光は張り切っていたわけではないが、重労働でないことに気落ちした表情を見せた。
あからさまな態度をとる菊光に、ユズカは首を傾げた。
「なんで? 昨日子どもを抱えてたじゃないか。その子も嫌がってなかったようだし」
「ボクは力仕事の方がいい!」
「菊光のその細腕ではな……」
「舐めんなよ!?」
菊光は頬を膨らませると柄に手をかけた。相手にする気がないのかユズカはカラカラと笑っている。
「ユズ、こっちの準備は大丈夫よ」
「ありがとカツさん。小紅も戻ってきたことだし、そろそろ始めようか」
割烹着を手に持ったカツミがユズカに声をかけた。その向こうでは小紅が鳥居をくぐった。
まだぶうたれている菊光はその場から動こうとしない。袖に手を突っ込み、ユズカから距離を置いている。
ユズカは菊光を逃さまい、と肩を揉んだ。
「もー菊光。頼むよ」
「コイツは飾りじゃないんだぞ……」
「分かった分かった。じゃあ子どもたちに剣を教えてやってくれ」
「簡単に言ってくれる……」
菊光は尚も動こうとしない。ユズカが袖を引いても顔を合わせようともしない。
子守りは小紅とサスケに任せるか……とユズカが諦めた時。
「出たぞ! 口裂け女だ!」
野太い声が響いた。その発生源は神社の後ろ側。太った男が汗だくになって拝殿の前に現れた。
辺りは一気に緊張感が高まり、女たちが悲鳴を上げた。子どもたちは一目散に親の元へ駆け寄る。
若い男の何人かがユズカを背にしたが、彼女は前に出た。
「ユズカ様……!」
「いけない、手も足もケガしてるでしょう」
「なんだと?」
男たちが心配する声に、京弥は柄に手をかけながら目を細めた。
すると、どよめきと悲鳴の不協和音が響いた。皆、口を開けて空を見上げている。その顔は恐怖に歪んでいた。
彼らの視線を追うと、神社の上に高く飛び上がった者がいた。
真っ赤な着物はところどころ裂け、足はさらけ出されている。一直線に地面に向かうと、土埃が勢いよく舞った。
「これが口裂け女……」
サスケは自分の神貴を出すのも忘れ、息を呑んだ。
長い髪は絡まり、着物からのぞく肌は雪のように白い。うつむいた彼女は長い爪を立てると、顔を上げて音が出そうな笑みを浮かべた。
「きゃっ……」
そのおぞましさに小紅が尻もちをついた。
血走った目、異様に左右に裂けた口、痣だらけの顔はユズカに聞いた通りだった。
「ユズ……カぁー!」
口裂け女は長い爪を振りかざすと、ユズカを狙って地面を蹴った。
「行かせるか!」
京弥が刀をすらりと抜いて前に立ちはだかったが、彼女はそれを飛び超えた。神社の後ろから現れた時のように。
「征司!」
京弥が悔しそうに後ろを振り返ると、征司も刀を抜いていた。ユズカを下がらせると、口裂け女の着地予想点に立って見上げる。
彼女は再び不気味な笑みを浮かべると、征司に盛大な蹴りをくらわせた。顔面にモロにくらった彼はその場にうずくまる。
ユズカは悲しそうに目を細めると、口裂け女の手をはらいのけた。勢いよくとんできた女をあしらえる体幹に、村人たちはかすかに声を上げた。
「今日こそ死ね! 醜くなって死ね!」
女の金切り声が響く。声にまかせて腕を振るうが、狙いが定まっていない。血走った目は焦点が合っていないようだった。
「いたっ……」
めちゃくちゃな動きがかえってユズカを惑わせた。凶器のような爪が彼女の頬を引っ掻き、顔をしかめた。口裂け女の手の動きがズレていたら、目をやられていたかもしれない。
「なんなんだお前!」
菊光が鞘ごと刀を外すと、鞘で口裂け女の手を打ち付けた。骨と骨がぶつかるような鈍い音が響く。それと同時に彼女の動きも止まった。手を押さえ、荒い息を吐いている。
「何が目的だ!」
菊光は先ほどユズカに頼まれた、手ごたえのない仕事の不満をぶつけるように声を張り上げた。その甲高さは女の声のようだ。
肩で息をしている口裂け女は、菊光のことを見下ろすと目を細めた。
まるで魔物のような恐ろしい目。ぎらぎらと妖しげな光を放っている。
彼女は菊光の構えた鞘に嚙みつき、目をひん剥いた。菊光は舌打ちをすると鞘をブンブンと振り回す。しかし、口裂け女のアゴは強いらしい。なかなか離れない。
「くそっ……汚いだろ!」
口裂け女が鞘を噛んだまま思い切り横を向く。その瞬間に菊光は刀を抜いて彼女に突きつけた。
そこは口裂け女も反応が速く、後ろへ飛び退った。鞘を銜えたまま。
二人はじりじりと横に移動しながらにらみ合う。
「……」
「何?」
口裂け女が素早く何かを吐き捨てた。それはそれは忌々しそうに。
彼女はあっさりと背を向けると、神社の屋根に向かって飛び上がった。
「逃がすか!」
菊光も後を追ったが、口裂け女が投げつけた鞘によって阻まれた。
その間に口裂け女は森の中へ消えてしまった。
菊光が鞘の下の方を持って着地すると、まばらな拍手が起きた。子どもたちは”兄ちゃんすげー!”と駆け寄ってきた。
だが、負けたし逃げられたことが悔しい。菊光は不満げな様子で眉間に深いシワを刻んだ。
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説

42歳メジャーリーガー、異世界に転生。チートは無いけど、魔法と元日本最高級の豪速球で無双したいと思います。
町島航太
ファンタジー
かつて日本最強投手と持て囃され、MLBでも大活躍した佐久間隼人。
しかし、老化による衰えと3度の靭帯損傷により、引退を余儀なくされてしまう。
失意の中、歩いていると球団の熱狂的ファンからポストシーズンに行けなかった理由と決めつけられ、刺し殺されてしまう。
だが、目を再び開くと、魔法が存在する世界『異世界』に転生していた。
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。

狼の子 ~教えてもらった常識はかなり古い!?~
一片
ファンタジー
バイト帰りに何かに引っ張られた俺は、次の瞬間突然山の中に放り出された。
しかも体をピクリとも動かせない様な瀕死の状態でだ。
流石に諦めかけていたのだけど、そんな俺を白い狼が救ってくれた。
その狼は天狼という神獣で、今俺がいるのは今までいた世界とは異なる世界だという。
右も左も分からないどころか、右も左も向けなかった俺は天狼さんに魔法で癒され、ついでに色々な知識を教えてもらう。
この世界の事、生き延び方、戦う術、そして魔法。
数年後、俺は天狼さんの庇護下から離れ新しい世界へと飛び出した。
元の世界に戻ることは無理かもしれない……でも両親に連絡くらいはしておきたい。
根拠は特にないけど、魔法がある世界なんだし……連絡くらいは出来るよね?
そんな些細な目標と、天狼さん以外の神獣様へとお使いを頼まれた俺はこの世界を東奔西走することになる。
色々な仲間に出会い、ダンジョンや遺跡を探索したり、何故か謎の組織の陰謀を防いだり……。
……これは、現代では失われた強大な魔法を使い、小さな目標とお使いの為に大陸をまたにかける小市民の冒険譚!

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~
深楽朱夜
ファンタジー
13人の神がいる異世界《アタラクシア》にこの世界を治癒する為の魔術、異界人召喚によって呼ばれた主人公
じゃ、この世界を治せばいいの?そうじゃない、この魔法そのものが治療なので後は好きに生きていって下さい
…この世界でも生きていける術は用意している
責任はとります、《アタラクシア》に来てくれてありがとう
という訳で異世界暮らし始めちゃいます?
※誤字 脱字 矛盾 作者承知の上です 寛容な心で読んで頂けると幸いです
※表紙イラストはAIイラスト自動作成で作っています
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・

おっさんなのに異世界召喚されたらしいので適当に生きてみることにした
高鉢 健太
ファンタジー
ふと気づけば見知らぬ石造りの建物の中に居た。どうやら召喚によって異世界転移させられたらしかった。
ラノベでよくある展開に、俺は呆れたね。
もし、あと20年早ければ喜んだかもしれん。だが、アラフォーだぞ?こんなおっさんを召喚させて何をやらせる気だ。
とは思ったが、召喚した連中は俺に生贄の美少女を差し出してくれるらしいじゃないか、その役得を存分に味わいながら異世界の冒険を楽しんでやろう!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる