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夜の公園とセックス②
しおりを挟む「ふぅ、今夜は月が綺麗だな……」
俺は公園のなかにぽつんとあったベンチに腰をかけて、一人空を見上げている。
空を見上げたのなんていつぶりだろうか……
「上司の機嫌をとって会社のなかでの昇進を狙う、か……。俺がもっと一人でなんでもできれば、こんな退屈な人生は送っていないんだけどな」
誰もいない夜の公園は意外と声が響く。
この公園は周りを一軒家に覆われていて、なおさら音が反響するのだろう。
そんな非日常を感じて、俺は少しだけ気持ちが落ち着いてくる。
「たまにはいいもんだな……」
しばらくの間、俺はまんまるのお月様を眺めていることにした……
しばらくして……
「あれ……もうこんな時間か」
気がつくと、時計の針はもうすぐ日を跨ごうとしていた。
「……家に帰るか」
俺は少しだけ軽くなった腰を持ち上げて家に帰ることに決める。
しかし……
公園を出ようとした、
その時だった
「ねぇ、あなた」
「うぉわあああああああっっ」
俺は突然に掛けられた言葉に驚いて声を上げてしまう。
夜の閑静な住宅街に声がこだまする。
「あなたはどうしてここにいるの?」
俺は恐る恐る、さっきまで座ってベンチの方へ振り返る。
するとそこには、長髪で色白のすらっとしたスタイルのいい女性が腰をかけていた。
「あ、あなたは、ど、どうして……」
俺は彼女がベンチに腰をかけていることに今の今まで気がつかなかった。
さっきまで自分が座っていたベンチなのに……
俺はとても気味の悪い気持ちで彼女の姿をまじまじと見つめることしかできないのだった……
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