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秒でエッチ なう
しおりを挟むバタン……
ついに俺の家の玄関に絵里奈と俺の二人がやってきた。
今から行われる淫らな行為を、果たしてこの家の設計者は予想していただろうか。
よほどの変態さんでない限り、そんなことは想像もしなかっただろう。
ただ、その設計者がエロ漫画を日常的に読んでいたのだとしたら、そういう妄想もしていたのかも……しれない。
そう……
今から俺たちはエロ漫画の主人公になるんだ!!
これも絵里奈とセフレになったからできることだ。
非日常だと思っていたことが、一気に現実味を帯びてきていることに俺は興奮を隠せない。
自分でも分かってしまうくらいに鼻息が荒くなる。
目の前にはキュっと引き締まった健康的な体がある。
雪のように白い肌がある。
その白い柔肌に少しだけ紅も差し込んでいる………
どうやら絵里奈は照れているようだった。
「ちょっと……。そんなにジロジロ見ないでよ」
「ごめん。このシチュエーションに憧れがあったから……。今ものすごく興奮してる、俺……」
「そ、そうなの……」
絵里奈の顔がさらに真っ赤になる。こうして、あからさまにいやらしい目を向けられると絵里奈は照れてしまうようだ。
ほほう……愛いやつよのぅ。
俺はなぜか武士口調になってしまっている。
絵里奈が変態ということなら、セフレである俺も同じく変態であるようだ。
仕方ないことだ、これは。
異論は認めないよ?
「それじゃあ……始めようか?」
「え……ええ」
「じゃあ、まずは玄関のドアに手をついて寄りかかろうか。こう、お尻がこっちに丸見えになるように……」
「なんか……いきなり……だね。主導権は私が欲しかったんだけど?」
「絵里奈は分かってないな」
「んん?? どういうこと?」
「エロ漫画によると、玄関でのエッチの大半は男性優位と相場が決まっているんだ」
「は、はあ……」
「だから、俺はその原則に則ることにする。そうすることで、俺もエロ漫画の世界を味わうことが出来るんだ! 頼む、絵里奈。この通りだ、協力してくれ!!」
俺は、この通りだ、と言ったタイミングでズボンを一気に脱いでやる気満々の息子を絵里奈に見せつけてやった。
我ながら気持ち悪いことをしたと思っている。
「っっっ………」
それを見た絵里奈は気持ち悪がるどころか、目をハートにさせてトロンとした顔つきなった。
あっ、今こいつのスイッチ完全に入ったな。
どんだけ俺の息子が好きなんだよ……
「しょ、しょうがないわね。そこまで言うなら今回は受け役に回ってあげる。その代わり……やるならとことんヤりなさいよね!!」
絵里奈は少しツンデレ風にそう言うと、満面の笑みを浮かべながら玄関のドアに手をつき、お尻をこちらに差し出してきた。
普通にしているときは平均的な大きさの形の良いお尻なのだが、こうして突き出した体勢になると……
うわぉ……
すごいボリューム……
俺は心の中で感嘆の声を漏らす。
スカートの裾がペロンと捲れて、水玉のパンツが弾けんばかりにパツパツになっているのが良く見える。
俺はそれを見た瞬間にそれを思いっきりかぶりつきたい欲求に駆られてしまう。
当然のことだが俺はその欲求に正直に従うことになる。
「ああああああああんんんんんっっ」
俺は気が付いたら絵里奈のパンツに顔を埋めていた。
気が付いたら……だ。
ここ大事だよ??
俺は無我夢中で絵里奈のお尻を堪能している。
「あああんんんっ。直樹っっ。ちょっと……あああああん。激しすぎぃぃぃぃ」
絵里奈の困りながらもとても嬉しそうな声が狭い玄関に響く。
きっとこの声は玄関の外にも大きく漏れていることだろう。
そのことを考えるとなぜか余計に興奮してしまうのは、俺が変態だからだろうか……。
パシンッ、パシンッ……
「ああ、そんなに強くたたかないで。もっと優しくしてぇぇぇぇ」
絵里奈の嬉しそうな否定の言葉がまたしても紡がれる。
「まだまだ、今日はこんなもんじゃあないぞ!! 覚悟しとけよ、絵里奈」
「ああ、そんな蔑んだ目で、冷たい声で私のことをいじめないでぇぇ」
今日は宅急便とかなかったよな?
こんなに堂々とヤっているところを宅配の人に聞かれでもしたら、警察にでも通報されてしまいそうだ。
いや、これは違うんです。
こういうプレイなんです。
まあ、そんなことを言ったところで意味ないんですけどね。
変態の気持ちは変態にしか分からないのだ!!!
「よっしゃっ!! じゃあ、さっそく入れるか!! こういう時は早く入れちまうのがお約束なんだよ!!」
「ちょっと、ちょっと……。入れるのだけはやめて。お願いよ……。なんでも言うこと聞くから。それだけはやめて……いや、いや。やめてぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」
コイツ完全にそっちの世界に入ってやがる……
やはり絵里奈はド変態なようだ。
こうして俺たちは開始数分でさっそく致してしまうのだった……
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