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お泊まり③
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「本当に直樹は変態さんなんだから……」
「いや、絵里奈。お前にだけは言われたくないぞ」
俺はつい先ほどまで、キッチンで絵里奈と激しい運動をしていた。
それにしても……
キッチンでするセックスは背徳感がやばいな……
俺はそう思わずにはいられなかった。
「なあ、絵里奈。キッチンでセックスはやっぱり良いな。背徳感があって……」
「そうよね~。やっぱりベットの上だけじゃ、つまらないものね。セックスは冒険よね。これから私たちで色んなジャンルを開拓していきましょうね!」
「ははは……。そんなことを堂々というなんて。やっぱりお前は変態なんだな」
俺は目をキラキラさせて夢を語る絵里奈を半ば呆れながら見つめるのだった。
「しかし、腹が減ったな。あんなに激しい運動の後はがっつり食べたいものだな。そういえば今日の夜ご飯は何を作っていたんだ??」
「ああ、夜ご飯ね。今日の夜ご飯はなんとハンバーグよ!!」
「よっしゃ! 今めっちゃ食べたいと思ってた!」
「ふふ~ん。すごいでしょ~。私は直樹の好きな食べ物ならなんでも知ってるんだから」
「へ、へえ~。よくそんな昔のこと覚えてたな」
「当たり前じゃない。昔は毎日のように一緒に遊んでいたもの。忘れるわけがないわ」
「お、おう。そうだな」
俺は絵里奈の言うことを聞きながら、内心少しだけ焦っていた。
俺は絵里奈の好きな食べ物、覚えていないんだが……
「じゃあ、私は夜ご飯の準備の続きをするわね。ちょっとだけ直樹も手伝ってくれる?」
「あ、ああ。もちろんだ。なんでも任せてくれ」
「そうね~。じゃあ、サラダの盛り合わせをしていてくれるかしら」
「わかった。任せろ! びっくりするくらい上手に盛り付けてやるからな」
「へ~。楽しみにしてるわ~」
絵里奈は少しだけ俺のことを馬鹿にしながら適当に相槌を打った。
こうして穏やかな時間が流れ始める……はずだったのだが……
「ああああああああああああああ!!」
「ど、どうしたんだ!? 絵里奈」
「ハンバーグが真っ黒になってる!!」
「ぐふぅぅぅっっ!!!」
俺はそれを聞いた瞬間、しまったと思った。
ハンバーグが焦げたのは俺のせいだと分かっていたから……。
くそ、どうする。これは絵里奈に思いっきり怒られるパターンではないか……
ここは潔く土下座するか?
うん、そうしよう
「ご、ごめんなさああああいいいい」
俺は躊躇せずに思いっきりの土下座を絵里奈に食らわせた。
「な~お~きぃ~」
あ、これヤバい。かなりご立腹されていらっしゃる。土下座では足りないやつだ、これ。
「直樹が私の言うこと聞かないから、こんなことになったのよ~」
「は、はい。ごもっともでございます」
「私が今とっても怒ってるのわかる?」
「は、はい……それはもう、ひしひしと」
「それじゃあ、直樹が私にすべきことってなにかわかる?」
「え、えっと。すみません。謝る以外にすべきことが思いつきません……」
「…………」
あ、俺終わったかも。
無言の圧力が俺を極限まで押しつぶしているような感覚に襲われる。
「なんでも言うこと聞いて」
「へっ??」
「さっきは私の言うことを聞かなかったから、ハンバーグが焦げてしまったのでしょ? だからその反省として、直樹は私の言うことなんでも聞くこと。わかった?」
「……はい」
「はあ……。本当に直樹はもう……。今日はコンビニ弁当ね……」
絵里奈は裸のまま、がっくりと肩を落としてそう言った。
心なしか、絵里奈のおっぱいも悲しそうだった……。
初めてのお泊りに失敗は付き物だ。頑張れ! 直樹よ! 挫けずにいこう!
ただし、今夜は気を付けた方がいいかもしれないよ?
絵里奈の言うことをなんでも聞く
これが意味することは、絵里奈のセフレになった直樹くんなら、分かるよね?
うんうん。
今夜は実に楽しみだね……
「いや、絵里奈。お前にだけは言われたくないぞ」
俺はつい先ほどまで、キッチンで絵里奈と激しい運動をしていた。
それにしても……
キッチンでするセックスは背徳感がやばいな……
俺はそう思わずにはいられなかった。
「なあ、絵里奈。キッチンでセックスはやっぱり良いな。背徳感があって……」
「そうよね~。やっぱりベットの上だけじゃ、つまらないものね。セックスは冒険よね。これから私たちで色んなジャンルを開拓していきましょうね!」
「ははは……。そんなことを堂々というなんて。やっぱりお前は変態なんだな」
俺は目をキラキラさせて夢を語る絵里奈を半ば呆れながら見つめるのだった。
「しかし、腹が減ったな。あんなに激しい運動の後はがっつり食べたいものだな。そういえば今日の夜ご飯は何を作っていたんだ??」
「ああ、夜ご飯ね。今日の夜ご飯はなんとハンバーグよ!!」
「よっしゃ! 今めっちゃ食べたいと思ってた!」
「ふふ~ん。すごいでしょ~。私は直樹の好きな食べ物ならなんでも知ってるんだから」
「へ、へえ~。よくそんな昔のこと覚えてたな」
「当たり前じゃない。昔は毎日のように一緒に遊んでいたもの。忘れるわけがないわ」
「お、おう。そうだな」
俺は絵里奈の言うことを聞きながら、内心少しだけ焦っていた。
俺は絵里奈の好きな食べ物、覚えていないんだが……
「じゃあ、私は夜ご飯の準備の続きをするわね。ちょっとだけ直樹も手伝ってくれる?」
「あ、ああ。もちろんだ。なんでも任せてくれ」
「そうね~。じゃあ、サラダの盛り合わせをしていてくれるかしら」
「わかった。任せろ! びっくりするくらい上手に盛り付けてやるからな」
「へ~。楽しみにしてるわ~」
絵里奈は少しだけ俺のことを馬鹿にしながら適当に相槌を打った。
こうして穏やかな時間が流れ始める……はずだったのだが……
「ああああああああああああああ!!」
「ど、どうしたんだ!? 絵里奈」
「ハンバーグが真っ黒になってる!!」
「ぐふぅぅぅっっ!!!」
俺はそれを聞いた瞬間、しまったと思った。
ハンバーグが焦げたのは俺のせいだと分かっていたから……。
くそ、どうする。これは絵里奈に思いっきり怒られるパターンではないか……
ここは潔く土下座するか?
うん、そうしよう
「ご、ごめんなさああああいいいい」
俺は躊躇せずに思いっきりの土下座を絵里奈に食らわせた。
「な~お~きぃ~」
あ、これヤバい。かなりご立腹されていらっしゃる。土下座では足りないやつだ、これ。
「直樹が私の言うこと聞かないから、こんなことになったのよ~」
「は、はい。ごもっともでございます」
「私が今とっても怒ってるのわかる?」
「は、はい……それはもう、ひしひしと」
「それじゃあ、直樹が私にすべきことってなにかわかる?」
「え、えっと。すみません。謝る以外にすべきことが思いつきません……」
「…………」
あ、俺終わったかも。
無言の圧力が俺を極限まで押しつぶしているような感覚に襲われる。
「なんでも言うこと聞いて」
「へっ??」
「さっきは私の言うことを聞かなかったから、ハンバーグが焦げてしまったのでしょ? だからその反省として、直樹は私の言うことなんでも聞くこと。わかった?」
「……はい」
「はあ……。本当に直樹はもう……。今日はコンビニ弁当ね……」
絵里奈は裸のまま、がっくりと肩を落としてそう言った。
心なしか、絵里奈のおっぱいも悲しそうだった……。
初めてのお泊りに失敗は付き物だ。頑張れ! 直樹よ! 挫けずにいこう!
ただし、今夜は気を付けた方がいいかもしれないよ?
絵里奈の言うことをなんでも聞く
これが意味することは、絵里奈のセフレになった直樹くんなら、分かるよね?
うんうん。
今夜は実に楽しみだね……
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