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好きなのは君の体だけ②
しおりを挟む「ぐっちょぐっちょ……ぴっちょぐっちょ」
音楽準備室は昼間だというのにカーテンが閉められており、廊下につながるドアにも鍵がしっかりとかけられている。
「はあ……はぁ……」
「うううぅ……いいよ……とっても」
私たちはお互いに夢中で腰を振り合っている。
私があっくんの上に乗る形で、何だかあっくんを下敷きにしてしまっていて、とても悪いことをしているような気持ちになる。
この体勢はあっくんがどうしてもやりたいらしくて、私に頼み込んできたくらいだ。
というのも、あっくんは私とヤるためにいつも無料のアダルトサイトで勉強してきているそうな。
私の新しい彼氏は非常に勤勉であるようだ。
「ね、ねえ……。今度は腰を大きく旋回させてくれない。こう、そう、そう……そんな感じで」
私はあっくんに言われた通りに、彼のお腹にアソコをピッタリと密着させたまま、大きく腰をうねらせた。フラフープをするような要領だ。
「ちょっと疲れるんだけど、これ……」
「お願い! これしてくれたら何でも言うこと聞くから」
「本当に?」
「ほんとだって!」
「そう……。じゃあ、早く終わらせようかしら」
私はそういうと、あっくんが早くイってしまうように、旋回運動を早くした。
そうすると、段々と私もこのセックスの良さが分かってきて、膣内に彼の固くなったおちんちんが擦れれば擦れるほど、物凄い快感が全身に巡っていくのがわかった。
こうなると、私たちはもう言葉を交わすことを忘れ、夢中でこの快感に溺れていく。
そこにはお互いの気持ちの意思疎通は存在しない。
ただ、お互いがお互いの快楽のために、体を求め合うだけ。
そこには愛はない。
あるのは相手の体を貪りつくさんとする性欲の塊。
「いくっいくよ……いくいくいく……」
「わ、私も……あああんんんっ」
彼の熱い熱い白い液体が私の膣の半ばでどろっと流れ込んだ。
その濃厚な性の刺激に私は脳天を貫かれたような快感の衝撃に襲われる。
この瞬間ほど気持ちのいいときは一体、これ以外にはどこにあるというのだろう……
私はその感覚を繊細に感じ取りながら、今度は彼の唇を求めにいく。
「んんっ……ちゅるるるるぅぅ」
今度は私があっくんを好きにできる番だ。
あっくんがもし嫌がるようなことがあれば、押し倒してでも、彼のことを拘束してでも、絶対に私の好きなようにしてやる。
私たちは狂っている。
そのことを私たちは十分に理解している。
でも、その狂っていることが、今の私には、あるいはあっくんには必要なんだ。
私たち、性の魔物に取り憑かれている高校生は、狂っていることこそが正常な状態なんだ……
私たちはこうして、休み時間がとうに過ぎていることなど、すっかり忘れてしまい……
今もなお、真っ暗な音楽準備室のピアノのそばで。
私たちはお互いの体だけを愛しあうのでした。
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