9 / 18
09 放課後
しおりを挟む
「なぁ美玖、今日もマンガ喫茶いくか?」
「いいねっ……いこ!」
「おおっ、なんかやけに機嫌いいな」
「そう? そんなこともないと思うけど……」
放課後になって俺の教室にやってきた美玖と俺は、これからの時間の潰しかたを話し合っていた。
どうやら、今日もマンガ喫茶に行くようだ。
まぁ、俺から言い出したことなんだけど……
「それでさ、美玖。今日もさ……」
「う、うん……」
「するか?」
「……いいよ、私もしたい……」
「わ、わかった」
「ちょ、ちょっと……なんで陸人がそんなに照れてるのよっ!」
「しょ、しょうがないだろ。俺たちまだこういうの慣れてないんだし」
「そう……だね。昨日が初めてだったよね……」
美玖も恥ずかしそうに俯き加減にそう呟く。
放課後すぐの喧騒のなかの教室で、これからマンガ喫茶でセックスをするかどうかの、確認を取る俺たち二人。
何かとても悪いことをしている気分になってくる。
学生の身でありながら、マンガ喫茶でセフレとセックスをする。
この背徳感のような感情が胸のなかに溢れてくる感じ。
なんか……いい……
「ああ、俺もなんだかんだ言って変態だったんだな……」
俺はぽつりと心のなかの本音を声にだして言う。
「何いってるの? 陸人が変態なのは前からでしょ?」
「まぁ、そう……なのかな……」
俺はうわの空で美玖の言葉を軽く流す。
「ねっ! そんなことよりさっ。早くいこうよっ!!」
美玖が俺の腕を強く引っ張って、無理やりに席から立たせようとする。
クラスメイトから見れば何気ない日常の一コマなのかもしれない。
でも、俺たち二人の間には、非日常が流れている。
まだ、今は非日常。
その非現実的な世界のなかで、俺たちセフレは生きていく。
「よしっ! 行くかっ」
俺は少しだけ高揚した声を出し、元気よく美玖と肩を並べて、マンガ喫茶へと行くのだった。
「いいねっ……いこ!」
「おおっ、なんかやけに機嫌いいな」
「そう? そんなこともないと思うけど……」
放課後になって俺の教室にやってきた美玖と俺は、これからの時間の潰しかたを話し合っていた。
どうやら、今日もマンガ喫茶に行くようだ。
まぁ、俺から言い出したことなんだけど……
「それでさ、美玖。今日もさ……」
「う、うん……」
「するか?」
「……いいよ、私もしたい……」
「わ、わかった」
「ちょ、ちょっと……なんで陸人がそんなに照れてるのよっ!」
「しょ、しょうがないだろ。俺たちまだこういうの慣れてないんだし」
「そう……だね。昨日が初めてだったよね……」
美玖も恥ずかしそうに俯き加減にそう呟く。
放課後すぐの喧騒のなかの教室で、これからマンガ喫茶でセックスをするかどうかの、確認を取る俺たち二人。
何かとても悪いことをしている気分になってくる。
学生の身でありながら、マンガ喫茶でセフレとセックスをする。
この背徳感のような感情が胸のなかに溢れてくる感じ。
なんか……いい……
「ああ、俺もなんだかんだ言って変態だったんだな……」
俺はぽつりと心のなかの本音を声にだして言う。
「何いってるの? 陸人が変態なのは前からでしょ?」
「まぁ、そう……なのかな……」
俺はうわの空で美玖の言葉を軽く流す。
「ねっ! そんなことよりさっ。早くいこうよっ!!」
美玖が俺の腕を強く引っ張って、無理やりに席から立たせようとする。
クラスメイトから見れば何気ない日常の一コマなのかもしれない。
でも、俺たち二人の間には、非日常が流れている。
まだ、今は非日常。
その非現実的な世界のなかで、俺たちセフレは生きていく。
「よしっ! 行くかっ」
俺は少しだけ高揚した声を出し、元気よく美玖と肩を並べて、マンガ喫茶へと行くのだった。
0
お気に入りに追加
38
あなたにおすすめの小説








今日の授業は保健体育
にのみや朱乃
恋愛
(性的描写あり)
僕は家庭教師として、高校三年生のユキの家に行った。
その日はちょうどユキ以外には誰もいなかった。
ユキは勉強したくない、科目を変えようと言う。ユキが提案した科目とは。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる