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07 お隣さんヤってる?
しおりを挟む陸人と美玖がマンガ喫茶での初めてのセックスを終えて、ぎこちない会話を交わして帰っているときから、少しだけ遡り……
これは、陸人と美玖の入った個室のお隣さんのお話。
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「ギィィィィィ」
「あっ、今出たところかな……」
私は声をひそめてそう呟く。
今の今まで豪快に喘いだり、激しく壁をどんどんしたり……
私が入った個室のお隣さんは、どうやらカップルだったらしく、激しい交わりを先ほどまで交わしていたようだ。
そのことに私が気が付いたのは……
ヘッドフォンを外したタイミングで……
「今はそれよりも……」
私は回想をやめて、どんな雰囲気の二人がさっきまでの、激しいセックスをしていたのか確かめるべく、静かに個室の外へと出る。
ドキドキする。
二人の激しいセックスを聞いていたときより、もしかすると緊張しているかもしれない。
一体、どんなカップルが……
変態の私は摺り足で……
会計を済ましているであろう、カップルの姿を……
一目見ようとして……
「えっっっ……うそっ……」
思わず声が漏れてしまう。
「んっ……美玖? 今なんか聞こえなかったか?」
「え~何も聞こえなかったけど~?」
「そうか、それなら良いんだけど」
二人は空耳だったと勘違いしてくれた様子。
「あ、あぶなかった……」
私は慌てて元いた自分の個室へと戻った。
それにしても、ね……
まさか、そのカップルが……
「同じ学校の、あの二人だった……なんて……」
私はしばらく開いた口が塞がらなかった。
そのあとの時間は、集中してマンガを読むことも出来ずに、仕方なく私はさっきまで見ていたアダルトビデオを再生して、一人で時間を潰すのだった。
どうやら、陸人と美玖のお隣さんは一人でご来店の様子。
あの喘ぎ声は……
ふたりがセックスするきっかけを作った、あの喘ぎ声は……
ここからは皆さんのご想像にお任せするとしましょう……
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