マンガ喫茶でセフレとエッチする甘々な日々

ねんごろ

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03 俺たちもヤっちゃう??

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「ああああんんんっっ、そこいい!!!!」



「おらっ、おらっ、もっと喘いでみろっ!!!」



「あああんんんんっっ」




 お隣さんの部屋からは激しい運動中の声が盛大に漏れてくる。



 もうその音量は苦情を伝えに行くレベルを余裕で超えていて……



 むしろ俺たちにとっては、サウンドトラックと化していた。



 冗談抜きで、マジで。



「ねぇ、陸人」



「なんだ、美玖」



「これはさすがにねぇ……」



「ちょっと激しすぎるな」



「激しい……よね……」




 俺たちは初めてきたマンガ喫茶で、カップルの喘ぎ声を聞いてしまった。




 しかも、それがお隣さんときた。



 そんなことってある??



 何回もマンガ喫茶に通ってる人たちなら、まあまああるのかもしれない。



 でも俺たちは今日が初めてだ。



 マンガ喫茶でのセックスって日常茶飯事なの???




「どうする? 陸人……」




「どうするって、俺たちの時間はまだあと2時間近く残ってるんだぞ。このまま我慢してマンガ読むにきまってるじゃん」




「いやいや……だから、さ。そういうことじゃなくて……」




「ん?? それ以外に何があるんだ?」




「もうっ!! 陸人ってこういうところすごく鈍感で嫌いっ」




 美玖の右手がパチンと俺の太ももを叩く。




「お、おい。何するんだよっ。美玖ってほんと、たまによく分からないところあるよなぁ……」




 俺はちょっと困った様子でため息をつく。




 いったい、美玖は何を俺に求めていたんだろう。




 なんて答えて欲しかったんだろう……




 美玖の方を見ると、ぷくぅぅっと頬を膨らませてご立腹の様子。




「ああああんんんんっっ、そこ、そこっ!!!!!」



 隣の部屋からは、相変わらず大きな声で女性の喘ぎ声が聞こえてくる。




「もっと、もっと……激しくしてぇぇぇぇぇ」




 その声を聞いていた俺は、次第に少し変な気分になって来る。




 そして、そのとき俺はふと確信に近い考えを抱く。




 もしかして……美玖のやつ。




 まさか……な。




 そんな、わけ……




 あるのか????




 俺は思い切って美玖に提案をすることにした。




「美玖……」




 やばい、ちょっと真剣な声になってしまった。




「なに……?」




 美玖が心なしかトロンとした表情で俺のほうを見つめてくる。




 うっ、こいつ、こんな顔もできたのかよ……




 くそっ……




 結構かわいいじゃないか。




 そして、俺はついに思い切ったことを口にしてしまう。




「俺たちもヤっちゃう??」
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