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01 女友達とマンガ喫茶へ
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「なぁ、美玖?」
「なぁに、陸人?」
俺たちは学校の帰り道、二人で仲良く電車に揺られている。
中島美玖は俺の女友達だ。高校入学とともに出来た、数少ない女友達の一人。でもそれで自分には十分だ。
女友達が多くてもなにもイイことなんてないからな……
俺はすでに中学で体験してきた苦い記憶を呼び起こして、一人顔をしかめる。
「今日はマンガ喫茶ってところに行ってみないか?」
「え~、なんかあそこってオタクが行くところじゃない?」
「そうか? 俺はそんなことないと思うけどな」
「ん~、まぁ、陸人がどうしてもっていうなら良いけど」
「じゃあ、決まりだな。俺一回は行ってみたいと思ってたんだ」
「そうなんだ。どうして?」
「いや、だって考えてみろよ。友達に聞いた話だと3時間マンガ読み放題でたったの1000円くらいだそうだぞ、相場は」
「そうなんだ」
「20分で一冊500円のマンガを読めるとするじゃん」
「うんうん」
「3時間だから、その9倍じゃん」
「う~ん、そうなるんだ?」
「だとすると、同じ量を新品で読もうとすると4500円掛かることになる」
「じゃあ、めっちゃお得じゃん!!!」
「3500円も安く読めるってことだぞ!!!」
「そ、それは……めちゃやばいじゃん!!!」
「だろだろ!!!」
「もう、これって行くしかないじゃん!!!」
「1919だろ!!!!」
「なんかそれちょっとエロいよ、陸人」
「むっつりのお前には言われたくないんだけど(笑)」
「ははははは」
こうして俺たちは学校帰りにマンガ喫茶へと足を運ぶことになったのだった。
「なぁに、陸人?」
俺たちは学校の帰り道、二人で仲良く電車に揺られている。
中島美玖は俺の女友達だ。高校入学とともに出来た、数少ない女友達の一人。でもそれで自分には十分だ。
女友達が多くてもなにもイイことなんてないからな……
俺はすでに中学で体験してきた苦い記憶を呼び起こして、一人顔をしかめる。
「今日はマンガ喫茶ってところに行ってみないか?」
「え~、なんかあそこってオタクが行くところじゃない?」
「そうか? 俺はそんなことないと思うけどな」
「ん~、まぁ、陸人がどうしてもっていうなら良いけど」
「じゃあ、決まりだな。俺一回は行ってみたいと思ってたんだ」
「そうなんだ。どうして?」
「いや、だって考えてみろよ。友達に聞いた話だと3時間マンガ読み放題でたったの1000円くらいだそうだぞ、相場は」
「そうなんだ」
「20分で一冊500円のマンガを読めるとするじゃん」
「うんうん」
「3時間だから、その9倍じゃん」
「う~ん、そうなるんだ?」
「だとすると、同じ量を新品で読もうとすると4500円掛かることになる」
「じゃあ、めっちゃお得じゃん!!!」
「3500円も安く読めるってことだぞ!!!」
「そ、それは……めちゃやばいじゃん!!!」
「だろだろ!!!」
「もう、これって行くしかないじゃん!!!」
「1919だろ!!!!」
「なんかそれちょっとエロいよ、陸人」
「むっつりのお前には言われたくないんだけど(笑)」
「ははははは」
こうして俺たちは学校帰りにマンガ喫茶へと足を運ぶことになったのだった。
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