1 / 5
第1話 入学初日
しおりを挟む
「えーっと。今日からみなさんの担任になります……」
俺の名前は江口奏多。今日から俺はピカピカの高校一年生になる。
いやいやピカピカは小学一年生に使う言葉か。
少し幼稚な言葉選びをしてしまったようだ……反省反省と。
仕切り直して……
俺は今日からキラキラの高校一年生だ!!
「分からないこともたくさんあると思うが、心配しなくてもいいぞ。気軽になんでも相談してくれ」
入学初日の張り切った先生の語り口がどうにもくすぐったい。
明らかに自分のことをよく見せようとしている雰囲気だ。
先生……
一つだけ良いこと教えてあげるよ。
どうせ後々からボロが出てきてしまうんだから、最初から素でいったほうがいいと思うよ?
そっちのほうが長い目で見た時にストレスも少ないと思うんだけど……
しかし……
このような物の考え方しかできない俺はやはり性格が腐っているのだろうか。
日頃から人間観察が趣味の俺は、さっきみたいに悲観的なところばっかりを人に見出だしてしまう。
ああ……俺の将来は小説家で決まりかな。
芥〇賞なんか取れるのかな、俺。
「それでは自己紹介に移りたいと思います。出席番号1番から順番にいこうかー」
こうして俺の妄想癖を交えながら、穏やかな入学初日の時間は流れていくのだった。
「江口君……ちょっといいかな」
自己紹介も終わって、今後の日程について先生が話しているときだった。
俺の隣の席の女の子がいきなり話しかけてきた。
名前は確か浜辺麻衣。
かなりの美人だったような気がする。
簡単に彼女の特徴を言うとするなら、清楚系美少女。
これからはクラス内でのカースト上位を占める人物になっていくのだろうな、と俺は彼女の自己紹介を聞きながら思っていた。
声も透き通っていて、月夜のきれいな時分の透明な泉にゆっくりと体が沈んでいく感覚に襲われるほどだった。
「どうしたの? 浜辺さん」
俺は初対面ということもあって、最初は苗字で呼ぶことにした。
ごめんよ、浜辺さん。俺にはいきなり名前呼びできるほどの対人スキルを持ち合わせていないんだ……。
でも浜辺さんも俺のことを苗字で呼んでたし、別に構わないよね。
俺はゆっくりと頭を浜辺さんの方へ向けた。
しかし、そこには予想外の光景が広がっていた……
「な、な、な………」
そこには制服のスカートの裾を妖艶に持ち上げて、自らのパンツを俺に見せつけている浜辺さんの姿があった。
ちなみに、そのパンツは黒だった。しかもかなりえっちぃやつ。
それと真っ白なモチモチの太ももがエロい、エロすぎる……
浜辺さんは俺が驚愕のあまり、口をパクパクさせて思考停止している姿を見て、いやらしい笑みを浮かべている。
清楚系のお顔が台無しである。
きっとお母さんが見たら悲しむと思うな……
「これからよろしくね、奏多君」
パンツを見せつけてからの、よろしくね発言。
一体、何をよろしくされたのだろうか俺は……
入学初日から大波乱の予感しかしない。
俺はとんでもない女の子と隣の席になってしまったようだ……
俺の名前は江口奏多。今日から俺はピカピカの高校一年生になる。
いやいやピカピカは小学一年生に使う言葉か。
少し幼稚な言葉選びをしてしまったようだ……反省反省と。
仕切り直して……
俺は今日からキラキラの高校一年生だ!!
「分からないこともたくさんあると思うが、心配しなくてもいいぞ。気軽になんでも相談してくれ」
入学初日の張り切った先生の語り口がどうにもくすぐったい。
明らかに自分のことをよく見せようとしている雰囲気だ。
先生……
一つだけ良いこと教えてあげるよ。
どうせ後々からボロが出てきてしまうんだから、最初から素でいったほうがいいと思うよ?
そっちのほうが長い目で見た時にストレスも少ないと思うんだけど……
しかし……
このような物の考え方しかできない俺はやはり性格が腐っているのだろうか。
日頃から人間観察が趣味の俺は、さっきみたいに悲観的なところばっかりを人に見出だしてしまう。
ああ……俺の将来は小説家で決まりかな。
芥〇賞なんか取れるのかな、俺。
「それでは自己紹介に移りたいと思います。出席番号1番から順番にいこうかー」
こうして俺の妄想癖を交えながら、穏やかな入学初日の時間は流れていくのだった。
「江口君……ちょっといいかな」
自己紹介も終わって、今後の日程について先生が話しているときだった。
俺の隣の席の女の子がいきなり話しかけてきた。
名前は確か浜辺麻衣。
かなりの美人だったような気がする。
簡単に彼女の特徴を言うとするなら、清楚系美少女。
これからはクラス内でのカースト上位を占める人物になっていくのだろうな、と俺は彼女の自己紹介を聞きながら思っていた。
声も透き通っていて、月夜のきれいな時分の透明な泉にゆっくりと体が沈んでいく感覚に襲われるほどだった。
「どうしたの? 浜辺さん」
俺は初対面ということもあって、最初は苗字で呼ぶことにした。
ごめんよ、浜辺さん。俺にはいきなり名前呼びできるほどの対人スキルを持ち合わせていないんだ……。
でも浜辺さんも俺のことを苗字で呼んでたし、別に構わないよね。
俺はゆっくりと頭を浜辺さんの方へ向けた。
しかし、そこには予想外の光景が広がっていた……
「な、な、な………」
そこには制服のスカートの裾を妖艶に持ち上げて、自らのパンツを俺に見せつけている浜辺さんの姿があった。
ちなみに、そのパンツは黒だった。しかもかなりえっちぃやつ。
それと真っ白なモチモチの太ももがエロい、エロすぎる……
浜辺さんは俺が驚愕のあまり、口をパクパクさせて思考停止している姿を見て、いやらしい笑みを浮かべている。
清楚系のお顔が台無しである。
きっとお母さんが見たら悲しむと思うな……
「これからよろしくね、奏多君」
パンツを見せつけてからの、よろしくね発言。
一体、何をよろしくされたのだろうか俺は……
入学初日から大波乱の予感しかしない。
俺はとんでもない女の子と隣の席になってしまったようだ……
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
16
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる