3年振りに帰ってきた地元で幼馴染が女の子とエッチしていた

ねんごろ

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06 残り香

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 俺は興奮状態にあった柚葉を何とか落ち着かせて、一人で先にアパートの部屋に戻っているように伝えた。あの状態の柚葉を正気に戻させるのは結構大変で、朝から一仕事を終えた気分だった。

 俺は柚葉と家の前で別れて近くのコンビニで朝ごはんを買ってくることにした。この町で唯一のコンビニだ。品揃えはもちろん悪い。

「はぁ……まさか朝から柚葉に会うなんてな。しかもあんなディープキスまで」

 俺はため息を漏らしながら、朝ごはんを選んでいた。柚葉の体のことを考えると、さっぱりとした物がいいだろう。

 俺はパッと目についたゆかりのおにぎり2個と、緑茶のペットボトルを手に持ってレジへ向かうのだった。

★★★★★


「あっっっ、どうして!? 今から来てくれることになってたのに! エッチできると思ってたのに!! どうして!! どうしてあなたたちが来るのよ!」

「君はもうすぐで私たちから離れられなくなる。彼と同じようにね。もうずっぷりと君も沼に浸かり始めているんだよ?」

「あっっっ。そんなとこっっ。や、やっっっっ」

「ねぇ、早くやっちゃった方がいいんじゃないですか? もうすぐダーリンが帰ってきますよ……」

「そうねぇ。じゃあ5で一気に終わらせましょう。君の気持ちいところはもう私たちみんな知ってるんだから、ね……」

「ああ、あああ、やめて……。わたしが、わたしじゃなくなる……。やめて!! 来ないで!!! やっっっっああああああ」

★★★★★★

 俺は柚葉のアパートにやってきた。右手には先ほどコンビニで買ってきた朝ごはんの入ったビニール袋がある。

 びゅっと朝の風が俺の頬を撫でていった。心地のいい涼やかな風だった。

「懐かしいな。そのまんまだ……。きっときっと、俺たちは大丈夫だ」

 俺はそうやって一言呟いて、2階にある柚葉の部屋へと登っていく。


カンカンカンカン……


 金属の高く軽い音が朝の空気を振動させる。

 そして俺はついに柚葉の部屋の前にやってきた。

 201号室。ここに中学時代の俺たちの青春が詰まっている。

 俺は希望を胸に……その扉をノックなしで開いたのだった。


 しかし……


 その先には。


「ゆ、ゆ、ゆずは……?」


 全裸になった状態で、股を大胆に広げた柚葉が、恍惚とした表情で天井を見上げていた。

 股の下には大量の液体が飛び散っている。また柚葉の全身にはこれでもかというほどの、赤黒いキスマークが付いていた。

「あ、あああ……。ああああぁぁぁぁぁ……」


 俺はその場に崩れ落ちた。

 


 どうして柚葉がこんな目に遭わなくちゃならないんだ???


 気がつくと、柚葉の股の下に広がっていた水溜まりが玄関の方まで流れてきていた。

 ゆっくりとゆっくと……

 その液体は部屋中に濃厚な香りを漂わせながら、俺の元にやってくる。

「くそくそくそくそくそおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!」

 鼻の奥をツンと刺す濃厚で酸っぱい匂いが俺の心をドス黒い復讐の色で染め上げていった……
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