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30「森の中の幻想的な女の子~改~」
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森の中を進んでいくと、そこには開けた土地があった。ぱっかりと開けた広い広い土地があった。
湖がその大半を埋め尽くしており、高く登った日の光がその湖面をキラキラと照らしている。
大きさはそれほどない。しかし、眺める景色としては十分で、見応えのあるものだった。
「いいところだな」
俺は一日中、部屋の中に閉じこもっているよりかは、外に出た方が何倍もいいなと思い、今に至っている。
うん、本当に出てきてよかった。
気持ちがいい……
「ん?? なんだあれは……」
しかし、その俺の穏やかな心は一瞬で遥か彼方へと旅立ってしまう。
視界には1人の裸体の女性。
いや、女の子??
いや、女子高生だろうか。
その真っ白な体を、ありのままにしている。
その無防備すぎる光景。
俺はしばらくの間、彼女のその姿を見つめることしかできなかった。
「あ、あの……」
と言っても、時間は何も言わずに過ぎていくもの。
俺は流石に気になってしまい、ついに彼女に声をかけてしまう。
俺が彼女に声をかけたとき、その真っ白な裸体は完全に湖面に、その像を結んでいた。
波一つ立っていない、そのもう一つの裸体。
俺は今、とても貴重な瞬間にいるのかもしれない。
そう、思ってしまうほどに美しかった。
「君はこんなところで何してるの?」
俺は振り返った彼女の目を見て、もう一度そう尋ねた。
透き通った瞳。
よく見ると、その瞳には日本人がいなかった。
驚くほどに鮮やかなスカイブルーがそこにはあった。
「私はここで何をしている?? 何かする必要があるの?」
逆に質問されてしまった。
何かする必要があるのか? だって??
そんなの俺に聞かれても……
俺はここに何をしにきたのだろうか……
「どうして裸なの??」
俺は質問を変えてみることにした。
彼女の控えめな胸の膨らみが見える。
その膨らみの頂には、ぷっくらとしたピンク色が乗っていた。
それは、とても……
とても美しかった。
「これがありのままの私。だから裸……」
「そう……なのか」
何か不思議な雰囲気の子だな……
俺は今、目の前の女の子が何か異質な存在のように思えてきた。
受け答えもどこか、普通じゃない。
彼女は一体、何者なのだろうか?
ありのままの彼女??
それが裸?
「君はその……とても美しいね」
気がつけば、俺はそう口に出していた。
「ありがとう」
彼女はその一言だけを言うと、俺の近くへと、水をざっざっと押し退けて近づいてきた。
「あなたが初めて、私を見てくれた。そして、その私を褒めてくれた」
「う、うん……」
「君はありのままの私を見ようとしてくれた。この世界から干渉されていない私を見てくれた」
「…………」
「私はそんな人をずっと、ずっと待っていた」
彼女はそういうと、その美しい真っ白な裸体を俺の体に重ね合わせた。
気がつくと、俺もどう言うわけか、裸になっていた。
汚い、体だ……
その体に彼女は何も言わずに、美しい体を重ね合わせる。
「あなたのことが好きよ」
彼女はそう言うと、瑞々しい唇で俺の体のいたるところに接吻を始めた。
すると、どういうことだろうか……
俺の体の汚い色、汚い毛、汚いアザ……
全ての汚いがなくなっていった。
それはもう……
気持ちいいくらいに全てが……
消えていった。
「き、君は一体……」
「愛しているわ」
彼女はついに俺のあそこに手をつけた。
そして、それをぷっくらと膨らんだ、彼女の性器の中へと……
「あっっっっ」
切なそうな、それでいて歓喜な響きのある声を彼女はあげて……
俺は何がなんだか分からないまま、彼女に初めてを捧げた。
今までの汚れたものが全て飛んでいった、不思議な感覚がした。
真っ白なお腹がくねくねと曲線を描き、俺の上で踊っている。
その美しい運動に、俺は……
なんという名前をつければいいのだろう。
「ああんっっ、ああっっ」
次第に彼女の快感の声が大きくなってきた。
さっきまでの無感情な彼女とは大違いだ。
「くっっ、で、でっっっっ」
そして、俺はそんな中、唐突に射精した。
それは驚くほど自然に、勢いよく彼女の中に注がれた。
それを彼女は大切そうに、大切そうに……
丁寧に搾り取る。
その作業には、何か原始的なものが感じられた。
そして、
「ありがとう、あなた。とっても愛しているわ」
彼女は俺のあそこを抜き、白い液体がポタポタと滴る状態のまま……
俺のもとを去っていった。
俺はその姿を、ぼんやりと恍惚とした気持ちの中で、ずっとずっと、見つめていた。
真っ白な裸体が、森の緑に溶け込んでいく……
吸い込まれていく……
俺の初めては森の中、奥深くへと消えていった。
【完】
湖がその大半を埋め尽くしており、高く登った日の光がその湖面をキラキラと照らしている。
大きさはそれほどない。しかし、眺める景色としては十分で、見応えのあるものだった。
「いいところだな」
俺は一日中、部屋の中に閉じこもっているよりかは、外に出た方が何倍もいいなと思い、今に至っている。
うん、本当に出てきてよかった。
気持ちがいい……
「ん?? なんだあれは……」
しかし、その俺の穏やかな心は一瞬で遥か彼方へと旅立ってしまう。
視界には1人の裸体の女性。
いや、女の子??
いや、女子高生だろうか。
その真っ白な体を、ありのままにしている。
その無防備すぎる光景。
俺はしばらくの間、彼女のその姿を見つめることしかできなかった。
「あ、あの……」
と言っても、時間は何も言わずに過ぎていくもの。
俺は流石に気になってしまい、ついに彼女に声をかけてしまう。
俺が彼女に声をかけたとき、その真っ白な裸体は完全に湖面に、その像を結んでいた。
波一つ立っていない、そのもう一つの裸体。
俺は今、とても貴重な瞬間にいるのかもしれない。
そう、思ってしまうほどに美しかった。
「君はこんなところで何してるの?」
俺は振り返った彼女の目を見て、もう一度そう尋ねた。
透き通った瞳。
よく見ると、その瞳には日本人がいなかった。
驚くほどに鮮やかなスカイブルーがそこにはあった。
「私はここで何をしている?? 何かする必要があるの?」
逆に質問されてしまった。
何かする必要があるのか? だって??
そんなの俺に聞かれても……
俺はここに何をしにきたのだろうか……
「どうして裸なの??」
俺は質問を変えてみることにした。
彼女の控えめな胸の膨らみが見える。
その膨らみの頂には、ぷっくらとしたピンク色が乗っていた。
それは、とても……
とても美しかった。
「これがありのままの私。だから裸……」
「そう……なのか」
何か不思議な雰囲気の子だな……
俺は今、目の前の女の子が何か異質な存在のように思えてきた。
受け答えもどこか、普通じゃない。
彼女は一体、何者なのだろうか?
ありのままの彼女??
それが裸?
「君はその……とても美しいね」
気がつけば、俺はそう口に出していた。
「ありがとう」
彼女はその一言だけを言うと、俺の近くへと、水をざっざっと押し退けて近づいてきた。
「あなたが初めて、私を見てくれた。そして、その私を褒めてくれた」
「う、うん……」
「君はありのままの私を見ようとしてくれた。この世界から干渉されていない私を見てくれた」
「…………」
「私はそんな人をずっと、ずっと待っていた」
彼女はそういうと、その美しい真っ白な裸体を俺の体に重ね合わせた。
気がつくと、俺もどう言うわけか、裸になっていた。
汚い、体だ……
その体に彼女は何も言わずに、美しい体を重ね合わせる。
「あなたのことが好きよ」
彼女はそう言うと、瑞々しい唇で俺の体のいたるところに接吻を始めた。
すると、どういうことだろうか……
俺の体の汚い色、汚い毛、汚いアザ……
全ての汚いがなくなっていった。
それはもう……
気持ちいいくらいに全てが……
消えていった。
「き、君は一体……」
「愛しているわ」
彼女はついに俺のあそこに手をつけた。
そして、それをぷっくらと膨らんだ、彼女の性器の中へと……
「あっっっっ」
切なそうな、それでいて歓喜な響きのある声を彼女はあげて……
俺は何がなんだか分からないまま、彼女に初めてを捧げた。
今までの汚れたものが全て飛んでいった、不思議な感覚がした。
真っ白なお腹がくねくねと曲線を描き、俺の上で踊っている。
その美しい運動に、俺は……
なんという名前をつければいいのだろう。
「ああんっっ、ああっっ」
次第に彼女の快感の声が大きくなってきた。
さっきまでの無感情な彼女とは大違いだ。
「くっっ、で、でっっっっ」
そして、俺はそんな中、唐突に射精した。
それは驚くほど自然に、勢いよく彼女の中に注がれた。
それを彼女は大切そうに、大切そうに……
丁寧に搾り取る。
その作業には、何か原始的なものが感じられた。
そして、
「ありがとう、あなた。とっても愛しているわ」
彼女は俺のあそこを抜き、白い液体がポタポタと滴る状態のまま……
俺のもとを去っていった。
俺はその姿を、ぼんやりと恍惚とした気持ちの中で、ずっとずっと、見つめていた。
真っ白な裸体が、森の緑に溶け込んでいく……
吸い込まれていく……
俺の初めては森の中、奥深くへと消えていった。
【完】
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