限りなく無関心に近い表情のあなたが快楽に溺れる様子がたまらなく愛おしいの。

ねんごろ

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28「汗だくの彼女とたくさんのエッチ~改~」

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「雫、汗かき過ぎ……」

「でも嬉しいんでしょ? 雄也は」

 風鈴と扇風機の音が混じったアパートの狭い部屋のなか、俺たちはシワクチャになったタオルケットの上で体を重ね合わせていた。

 タオルケットは俺たちの汗で濡れてしまって、夕方には洗濯に出す必要がありそうなほどだった。

「なぁ、俺たちってどうしてこんなにお互いの体を求め合うんだろうな」


 俺がそう尋ねているときでも、雫は俺の固くそそり立ったペニスにむしゃぶりついている。喉奥まで豪快に咥えていたかと思うと、舌先でチロチロと繊細にカリ首の辺りを攻めてる彼女がいる。

 幾度もこういった交わりを俺たちは経験していたせいで、今ではどうやったら相手が気持ち良くなってくれるのかをお互いに知り尽くしてた。


「ちょっっ……そんなに攻めたら出るっっっって!!!!」


「ん~どうしてだろうね。なんか中学からの付き合いで自然とこうなったけど。今思うと、どうして私たちってくっついたんだろうね」


 いつも通り、雫のワンテンポ遅い返事がやってくる。その間にも彼女の口はペニスに張り付いていて、その発声による振動が心地よく、快感の刺激を与えてくれる。そのせいで、俺は……


「あっっっっ!!!!!」


「わぁ……すごい」


 彼女の唇がぴとっと張り付いたペニスが小刻みに震えたかと思うと、そこからは大量の白い濃厚な液体がどくどくと留めどなく溢れてきた。彼女の目から数センチの距離で生じているその、生々しい現象を彼女はこれでもかというほどに、凝視し堪能し、そうすることによって快感を得ていた。

 雫の口元はいやらしい笑みを結び、俺に囁くような感じで……


「そんなに気持ちよかったんだ」


 暑い夏の盛り。俺たちの性欲も盛り。

 
 汗が吹き出れば噴き出るほどに、雫と交わりたいと思う。お互いの汗を混ぜ合って、唾液で体をねちょねちょにして……


「本当はお前のなかに出したかったんだけど……」


「……ちょっと待っててね」



 雫はそういうと、先ほどのたっぷりと出された青臭い精液を、たぷっと吸うように指先に集めて、それを自分の膣内に入れ始めた。


 そして……


「もったいないなら、こうやって後からでも入れればいいよね」


 彼女のおまんこから、つうっと精液が漏れ出してくる。


 俺はそれを見て……


「雫は本当にエッチだなぁ」


「雄也はそんな私が大好きなんでしょ?」


 雫がおまんこの入り口を両手でくぱっと広げる。彼女のクリトリスがヒクヒクと動いていて、興奮がリアルに伝わってくる。



「じゃぁ、今日も激しくお願いします」


「部屋中に飛び散る勢いで……ね?」


 俺たちのセックスはこうして今日も始まった。


 遠くの小さな林から蝉の鳴き声が聞こえる。


 俺たちは彼らと同じように、何か本能的に焦っているのかもしれない。


 暑い夏、それは本当に俺たちをおかしくしてしまうんだ……

 おかしくなってしまったんだ。

【完】


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