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無題.1
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大学生になった僕は同じ大学で、人生における二人目の彼女ができた。きっかけは同じ講義で近くの席に座ったときのグループワークで、講義とは関係のないことで盛り上がった、そんな不真面目な大学生の何気ない日常だった。
名前は四条真理《しじょうまり》。すこしだけ高貴な雰囲気のする名前の響きで、その期待通りの容姿をしていた。顔もスタイルも、元カノとは比べ物にならない(失礼ではあるが)ほど整っていて、僕なんかにはもったいない人だった。
話しかけてきたのは、彼女のほうからだった。というのも、グループワークのときに僕のノートPCに貼ってある大量のアニメキャラのステッカーについて、彼女が食いついてきたのだ。
サブカルの極みを表現している漫画家が原作のアニメ映画が最近になって上映されていたということもあって、偶然にも映画館で配布されたそのステッカーを、貼ったばかりだった。そしてまたまた偶然にも彼女はそれに食いついたのだ。
なんて、運命なんだろうと思った。
そこから、僕は彼女との会話が止まらなくなった。そして、もう講義どころではなくなってしまい、親の金で大学に行かせてもらっているというのに、彼女と二人抜け出して、その日は事実上の休日となった。
そこからはもう、とんとんと男女の関係が一日の間に進行していった。一緒にまたそのサブカルの極みアニメ映画を見に行き、感想を言い合い、意気投合して、喫茶店に入り、今までのサブカル遍歴を熱く討論し……
そして最後にはラブホテルへと着底した。まさに物語に出てくるかのような、大学生っぷりである。自分でもこんなに物事がうまく運んでしまって大丈夫なのかと思ってしまうくらいに……
でも嬉しかった。今までにこれほど趣味で意気投合したことはなく、初めて大学という場所の魅力を感じた瞬間でもあった。
『大学なんて勉強しに行くところじゃない。人とかかわりに行く場所だ。今までよりもずっとずっと面白い人がたくさんいるぞ』
そんな心境の変化が生じたりもしていた。
……
……
そうして現在にいたる。
僕と真理が関係をもってから、一か月が経とうとしていた。その間に僕は今まで以上に人との交流を求めるようになり、人脈も広がっていた。
だから、真理には感謝しているんだ。真理のおかげで世界が広がったような気がしていた。僕は幸せ者だ。そう強く確信を持つようになった。
しかし、幸せという概念はそう長くは続かなかった。
所詮、それは概念でしかないのだから。
何事もずっと同じ状態が続いていくことなんてあり得ないのだから。
……
……
僕は唐突に、彼女の暗部へと引きずり込まれようとしていたんだ。
……
……
……
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「おい、お前、真理と付き合ってるんだってな」
「あ、ああ。そうだけど」
「お前、やめておいたほうがいいぜ。あいつは尻軽女だからな」
「な!?なんでそんなことを言う!」
「まま、そんなカッカするなって。俺はお前のことを思って言ってるんだぜ」
昼過ぎの講義中、僕の隣に一人の男が急に現れた。名前も顔も全くしらない。初対面のやつだった。
しかし、妙に馴れ馴れしい。そしてそのヘラヘラとした顔が妙に気を逆なでする。自分の苦手なタイプの人間だった。
「……急にそんなことを赤の他人に言われてもな。信用って言葉をお前は知ってるのか?」
「それが違うんだなぁ。赤の他人ってわけでもないんだぜ、兄弟」
「あああ?」
いつもより言葉遣いが荒くなっているのが自分でもわかる。駄目だ。これ以上、声を荒げてしまっては講義の妨げになってしまう。早く、ケリをつけなくては。
そう、僕はある種、楽観的に目の前の男のことを見ていたんだ。その話題がまったくもって自分には関係のないことだと思っていたんだ。
いや、そう思いたかったんだ。
「なにせ、俺は真理と昨日寝た男なんだからな」
「……冗談はよせよ。そんなこと言われて素直に信じる彼氏がいると思うか?心当たりがなさすぎる」
「……ほら、これ。見てみろよ」
男はそういって、バキバキに画面の割れたスマホを僕の手元にスライドさせた。
そこには、マッチングアプリの画面が映し出されていた。
「……。なんだ、これは。マッチングアプリなんて低俗なもの。お前はしてるのか」
「はっ低俗だなんて言いやがって。今の若者でやってるやつは結構いるんだぜ。時代錯誤も甚だしいな」
「……僕とこれに何の関係があるってんだ」
「おいおい、まだとぼけるつもりかよ。よ~く画面を見てみるんだな」
疑う視線を男に向けながら、僕はいやいや、スマホの画面を凝視した。そしてようやく、僕は気が付いたのだ。
いや、気が付いていたのだけど、気づかぬ振りをもうできなくなってしまったんだ。
「はははっ。ざまぁないね。彼女が彼氏いながら、マッチングアプリで他の男とやりまくっていることを知った彼氏さんよぉ。惨めすぎるぜ」
スマホの画面には……
少しの加工はしてあるものの、明らかに真理の顔の造形をした女が笑顔で映っていた。しかもかなり際どい写真だった。本人確認もなされていた。プロフィールには、しっかりと、あのサブカルの極み漫画家の情報まで詳細に書かれている。
これは、もう間違いようがなかった。
僕の二人目の彼女はサブカルを齧らせて、漫画のなかにいるような典型的な遊び人と化していた。
「ほら、スクショ、エアドロで送ったからよぉ。じっくり考えるんだな。マッチングアプリで真理と寝た男、俺以外にもわんさかいるぜ」
「……なんで、彼氏を僕だと特定できた?いろいろと不自然すぎる。あいつが口を割らない限り、それか俺と真理が一緒にいるところを見ない限り、特定はできないはずだ」
「さぁ……なんでだろうなぁ」
「答えろ!!!!!!!!!」
僕は大きな声を出して、机を強く叩き、立ち上がった。もうすでに講義のことなど頭から抜け落ちていた。
「こらぁ、君たち、そういうことは他所でやらんかね」
教授が僕のことを迷惑そうな顔つきで眺めている。
明らかに迷惑をかけてしまっていた。
「す、すみません……」
僕がしおらしくなって、着席すると。
隣にはすでに彼の姿はなかった。
「あいつ、一体なにがしたいんだよ」
スマホを開くと、さっき言っていたスクショがエアドロで送られてきていた。
僕は呆然と、ただその画面を見つめていた。
【To be continued】
名前は四条真理《しじょうまり》。すこしだけ高貴な雰囲気のする名前の響きで、その期待通りの容姿をしていた。顔もスタイルも、元カノとは比べ物にならない(失礼ではあるが)ほど整っていて、僕なんかにはもったいない人だった。
話しかけてきたのは、彼女のほうからだった。というのも、グループワークのときに僕のノートPCに貼ってある大量のアニメキャラのステッカーについて、彼女が食いついてきたのだ。
サブカルの極みを表現している漫画家が原作のアニメ映画が最近になって上映されていたということもあって、偶然にも映画館で配布されたそのステッカーを、貼ったばかりだった。そしてまたまた偶然にも彼女はそれに食いついたのだ。
なんて、運命なんだろうと思った。
そこから、僕は彼女との会話が止まらなくなった。そして、もう講義どころではなくなってしまい、親の金で大学に行かせてもらっているというのに、彼女と二人抜け出して、その日は事実上の休日となった。
そこからはもう、とんとんと男女の関係が一日の間に進行していった。一緒にまたそのサブカルの極みアニメ映画を見に行き、感想を言い合い、意気投合して、喫茶店に入り、今までのサブカル遍歴を熱く討論し……
そして最後にはラブホテルへと着底した。まさに物語に出てくるかのような、大学生っぷりである。自分でもこんなに物事がうまく運んでしまって大丈夫なのかと思ってしまうくらいに……
でも嬉しかった。今までにこれほど趣味で意気投合したことはなく、初めて大学という場所の魅力を感じた瞬間でもあった。
『大学なんて勉強しに行くところじゃない。人とかかわりに行く場所だ。今までよりもずっとずっと面白い人がたくさんいるぞ』
そんな心境の変化が生じたりもしていた。
……
……
そうして現在にいたる。
僕と真理が関係をもってから、一か月が経とうとしていた。その間に僕は今まで以上に人との交流を求めるようになり、人脈も広がっていた。
だから、真理には感謝しているんだ。真理のおかげで世界が広がったような気がしていた。僕は幸せ者だ。そう強く確信を持つようになった。
しかし、幸せという概念はそう長くは続かなかった。
所詮、それは概念でしかないのだから。
何事もずっと同じ状態が続いていくことなんてあり得ないのだから。
……
……
僕は唐突に、彼女の暗部へと引きずり込まれようとしていたんだ。
……
……
……
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「おい、お前、真理と付き合ってるんだってな」
「あ、ああ。そうだけど」
「お前、やめておいたほうがいいぜ。あいつは尻軽女だからな」
「な!?なんでそんなことを言う!」
「まま、そんなカッカするなって。俺はお前のことを思って言ってるんだぜ」
昼過ぎの講義中、僕の隣に一人の男が急に現れた。名前も顔も全くしらない。初対面のやつだった。
しかし、妙に馴れ馴れしい。そしてそのヘラヘラとした顔が妙に気を逆なでする。自分の苦手なタイプの人間だった。
「……急にそんなことを赤の他人に言われてもな。信用って言葉をお前は知ってるのか?」
「それが違うんだなぁ。赤の他人ってわけでもないんだぜ、兄弟」
「あああ?」
いつもより言葉遣いが荒くなっているのが自分でもわかる。駄目だ。これ以上、声を荒げてしまっては講義の妨げになってしまう。早く、ケリをつけなくては。
そう、僕はある種、楽観的に目の前の男のことを見ていたんだ。その話題がまったくもって自分には関係のないことだと思っていたんだ。
いや、そう思いたかったんだ。
「なにせ、俺は真理と昨日寝た男なんだからな」
「……冗談はよせよ。そんなこと言われて素直に信じる彼氏がいると思うか?心当たりがなさすぎる」
「……ほら、これ。見てみろよ」
男はそういって、バキバキに画面の割れたスマホを僕の手元にスライドさせた。
そこには、マッチングアプリの画面が映し出されていた。
「……。なんだ、これは。マッチングアプリなんて低俗なもの。お前はしてるのか」
「はっ低俗だなんて言いやがって。今の若者でやってるやつは結構いるんだぜ。時代錯誤も甚だしいな」
「……僕とこれに何の関係があるってんだ」
「おいおい、まだとぼけるつもりかよ。よ~く画面を見てみるんだな」
疑う視線を男に向けながら、僕はいやいや、スマホの画面を凝視した。そしてようやく、僕は気が付いたのだ。
いや、気が付いていたのだけど、気づかぬ振りをもうできなくなってしまったんだ。
「はははっ。ざまぁないね。彼女が彼氏いながら、マッチングアプリで他の男とやりまくっていることを知った彼氏さんよぉ。惨めすぎるぜ」
スマホの画面には……
少しの加工はしてあるものの、明らかに真理の顔の造形をした女が笑顔で映っていた。しかもかなり際どい写真だった。本人確認もなされていた。プロフィールには、しっかりと、あのサブカルの極み漫画家の情報まで詳細に書かれている。
これは、もう間違いようがなかった。
僕の二人目の彼女はサブカルを齧らせて、漫画のなかにいるような典型的な遊び人と化していた。
「ほら、スクショ、エアドロで送ったからよぉ。じっくり考えるんだな。マッチングアプリで真理と寝た男、俺以外にもわんさかいるぜ」
「……なんで、彼氏を僕だと特定できた?いろいろと不自然すぎる。あいつが口を割らない限り、それか俺と真理が一緒にいるところを見ない限り、特定はできないはずだ」
「さぁ……なんでだろうなぁ」
「答えろ!!!!!!!!!」
僕は大きな声を出して、机を強く叩き、立ち上がった。もうすでに講義のことなど頭から抜け落ちていた。
「こらぁ、君たち、そういうことは他所でやらんかね」
教授が僕のことを迷惑そうな顔つきで眺めている。
明らかに迷惑をかけてしまっていた。
「す、すみません……」
僕がしおらしくなって、着席すると。
隣にはすでに彼の姿はなかった。
「あいつ、一体なにがしたいんだよ」
スマホを開くと、さっき言っていたスクショがエアドロで送られてきていた。
僕は呆然と、ただその画面を見つめていた。
【To be continued】
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