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しおりを挟む「お前とのセックスはもう気持ちよくないんだ……」
「なにを言っているのですか?」
「二言はない。やはり、お前は面倒くさい女だ」
「……」
「早く捨てておくべきだったんだ、こんな女」
婚約者である第一王子のミハエルは、私に向かって、そんなひどいことを言います。
私は名のある有名貴族の元に生まれた公爵令嬢、ハンナ・カレント。
シュバイツァー王国立魔法大学へ私は飛び級で入学(12歳)、そして博士号を14歳で取得した。
そんな私の能力を王国側は囲い込みたいと思ったのでしょう。
だから、私はこうして、いま、シュバイツァー王国の第一王子と婚約のちぎりを結んでいるのですが……。
「婚約破棄だ。もうお前なんてどうでもいい。どうしてお前は俺の邪魔ばかりをするんだ。お前といると、俺がちっとも目立たないではないか!!」
ミハエルはそんな子供じみたことを言ってきます。これが私の婚約者なのだと思うと、悲しくなってしまいます。しかも彼は一国の王子でもあるのです。将来的には王座に座り、この国の舵をとる、そんな立ち位置にいるお方なのです。
そんなお方が、どうしてこんなにも幼稚なのでしょうか。この国の行く末が心配でなりません……。
「ミハエル様。あまり声を荒げないでください。滑稽ですよ?」
「なっっ!!??」
しまった。あまりにも惨めだったので、ついつい挑発してしまうような言葉を言ってしまった。
「謝れ!!! いますぐに!!!! 土下座して!!!! 頭を垂れろ!!!!」
もうこうなってしまっては、埒があきません。
婚約破棄を宣言されてしまったことですし、もうやけくそになって、私も彼にひどいことをしてあげようかしら……
「セックスが気持ちよくないといましたよね?」
私はもう、彼のことを捨てることに決めました。
彼に捨てられたと、噂されれば、私の肩書きに泥を塗りかねません。
そうならないうちに、私が先に婚約破棄をして差し上げましょう。
「……話を逸らすな!!! 謝れ!!!! いますぐに!!!!!」
もう、思い残すことはない、ですね……
私は魔法服の内ポケットから、使い込まれた魔法の杖を取り出します。
そして、詠唱を始めました。
「OUZINOKINTAMAKARASEISIWOSIBORIDASUKURAINISEIYOKUNOTUYOITIZYOWOSYOUKANSITEITADAKITAKUZONZIAGEMASUKONOYONOSUBETENOTITUZYOWOTAMOTIHABERIMASURUONKAMIYOWARENISONOTIKARANOITIBUWOYUZURITAMAE」
「な、や、やめろっっ。なにをしている!!! またお前はおかしなことを!!!!!」
ミハエルは慌てふためき、私を止めようとしますが、そうした瞬間に。
私の魔法によって召喚された美少女が3人、彼の体をがっちりと拘束しました。
美少女といっても、私の定義の中では痴女なのですが……
まぁあとは、彼女たちに任せておけばいいでしょう。
もう、彼のちんぽなんて興味ありませんから。
あなたのちんぽで、イったことなんて一度もありませんでした。
さようなら。
ミハエル。
さようなら。
粗チン。
さようなら……
「ああああああああああああっっっっす、す、吸うなあああああああっっっっ」
じゅぷぷぷぽぽぽぽぽ
じゅるるるるるれれれろろろろ
じゅぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽ
私は彼のちんぽに群がる美少女3人の姿をしばらくの間ながめ、そして踵を返しました。
「あああああ、で、、ででるっっっっ!!!!!!!!」
後ろの方で、大声で叫んでいる、男。
とっても気持ちよさそうな声をあげています。
私はその声を聞きながら……
どんどんと歩いています。
そして、
「あれ、あの人の名前なんだったかしら?」
私はそう、ぽつりと呟くのでした。
完。
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