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森の精霊と紅き竜人
第80話
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闇の魔物と戦うイシュナ達の勇姿を見る事も無く、また暗闇に包まれて別の場所に飛ばされたイサムは、巨大な断崖絶壁の前にいた。
「今度は約一年ぶりだな…」
《そうか…じゃあこの場所は、迷宮建設予定地だな…》
加工された様に縁取られた絶壁を見て、イサムは直ぐに迷宮が造られる場所だと分かる。
「良く分かったな。ロロが闇の王を封じたその上に巨大な迷宮を造れば、溢れ出る魔物達を抑制する効果があるらしい」
《それと同時に人の育成も兼ねてる筈だ》
「そうだったな、あいつは人に畏怖されながらも、人の事を考えているからな…本当に尊敬するよ…」
イシュナは嬉しそうに首を振りながらため息をつく。それを見ながらイサムは、周囲にメリシュが居ないのを確認してイシュナに尋ねる。
《この一年の間にメリシュに気になる事は無かったか?》
「またメリシュか…あの子は良くやってくれている。何に問題があるんだ?」
《どうやらこの世界は、イシュナとメリシュの記憶の中らしい。そのメリシュが邪魔をするなと言っていたが、俺もこの記憶の世界から出る方法が全く分からない》
「記憶の世界か…信じられないな……」
『今度は何て言ってきてるの?』
背中の砕竜が興味があるらしく、イシュナに尋ねる。竜牙は元々無口な為、聞くだけに徹している様だ。
「この世界は私とメリシュの記憶の中らしい」
『興味深いね、でもその記憶の中に現れた彼は、一体何がしたいのかな?』
《それは俺も知りたいよ……それで、イシュナに頼みがある》
「私に頼み? 面白い、聞こうか」
《もし記憶の中だとして、俺はその中には居なかった存在だ。その俺が見えているメリシュにイシュナが攻撃を仕掛けてたらどうなる?》
「なに?」
《彼女の背後に闇の様なものが見えたんだ、もしかしたら操っている奴が居るかも知れない。勿論ダメージの無い技で良い。確か、四の太刀がスタン効果のあるダメージの殆ど無い技だったな》
その話を聞いて、イシュナは目を瞑り大きく尻尾を揺らしながら腕を組み考える。イサムもその返事をじっと待ち、静かな時間が数分流れた後にイシュナは目を開ける。
「分かった。お前の話が本当なら彼女を救う事にも繋がる、だがもし操られていなければ…」
《操られていなければ、気絶するだけだ》
「ははっそうだな……一応そう言う事にしておこう…」
そこにメリシュが絶壁の淵に沿って歩いて来るのが見え、イシュナを見つけると小走りに近づいて来る。イサムは彼女の目線を見てほしいと伝えると、言葉通りメリシュの目はイシュナを見ながらも一瞬イサムを見た。それに気が付いたイシュナはいつもと変わらずに接しながら隙を伺い始めた。
「下層の進行はどんな感じだ? これだけ広大なんだ、時間は掛かるだろうが…」
「そうですねぇ、まだまだ…あと数百年以上は掛かると思います」
「なるほどな、これからまだまだ忙しくなるな」
「そうですね! 一緒に頑張りましょう! では、失礼します!」
ペコリとお辞儀をしたメリシュは、そのままイシュナを通り過ぎてまた淵沿いを歩いて行く。その瞬間イシュナは竜牙を抜き斬りかかった。
「四の太刀【|朧夢崩し(おぼろゆめくずし)】!」
鞘から抜き出た竜牙の刃はボンヤリとして、そこに存在していないような鈍い輝きを生み出しながらメリシュの背中に襲い掛かる。だがそれがまるで見えていたかのように、ひらりとかわしポッカリと開いた巨大な空間の上に立つ。
『その男の入れ知恵か! 気が付かなれば良いものを!』
「お前は誰だ! メリシュの体を使って何をしている!」
イシュナの叫びにメリシュの体から浮き出る様に現れた、真っ黒い影が見下しながら卑しい顔の口元を歪ませ笑い答える。
『ぶははははは! ここはお前たち二人の夢と記憶の世界! この女の体を使って? 本当にめでたい奴だ、守られてるとも知らずに! 我は、お前の体が欲しいのだ!』
「守られてる? どう言う意味だ!」
まるで生気の無いメリシュの体を人形の様に扱いながら、手を広げゆっくりと回転し始める。すると今まで巨大な迷宮の建設地だった場所が一転して、人工的に作り上げた岩盤に囲まれた空洞の様な場所に変わる。
《何処だこの場所? ん? あれは……》
「…思い出した……この場所に私とメリシュは訪れ、そして捕まった。精霊ナイトメアに……」
『ふふふ、そうだ。だがこの女の機転により貴様を取り込む事が未だに出来ずにいる! 既に一千年の時が過ぎようとしているのにだ!』
イシュナの目線の先、その先にうずくまる様に動かない強大な橙色の生物が居た。それはこの世界には存在しない竜と呼ばれている生物だ。
《あれはメリシュじゃないか……? ロロルーシェが言っていた、竜に姿を変えイシュナと共に旅に出たと…》
「そうだ、あれはメリシュ…そして彼女が抱きかかえているコアの中に居るのが私だ!」
巨大な竜のメリシュが大きなコアを抱きかかえているのが見える。その中には装備を全て外した全裸の女性、イシュナが膝を抱え丸くなるような形で眠っている。
『モォブヒヒィィン! 我は人の夢を操る存在【ナイトメア】! 人が得た知識と経験を我が力に変え、その夢を奪い取り込み更に強くなる! お前を取り込めば我はより高みに登れる!』
メリシュを操っていた闇の様な者がようやく姿を現した。牛と馬の様な顔が左右にあり、体は人の奇妙な奴だ。同じ言葉を左右の顔が同時に話し二重に声が聞こえてくる。
「だからメリシュは内包しているコアに、自らの命を犠牲にして私を守ったんだ……」
《だが、メリシュの体は崩壊していない。死んでいると思うのはまだ早いかもしれない》
「なに!? それは本当か!」
イシュナがイサムに振り向こうした時だった、彼女の体が徐々に薄くなっていく。
「くそっ! どうやら時間の様だ…何も出来ずにあいつに吸収されるのが口惜しい…!」
《イシュナ! 必ず助ける! 俺はお前だ、分身を見捨てるものか!》
イサムの言葉に苦笑したような顔のイシュナは、口を動かし届かなくなった声で伝える。イサムは頷くが、イシュナはそのまま消えてしまった。
『さて、良くわからないお前は殺した方が良いだろう。あの古代種の様な嫌な感じがするからな!』
《取り敢えず、武器無いし逃げようかな……ダメ?》
『モォブヒヒィィィィィン! この世界で逃げられる筈無いだろう!』
ナイトメアの馬顔の口が大きく開き、その中にどす黒い球体が回転しながら大きくなっていく。それが口一杯に膨らむと、イサム目掛けて勢い良く吐き出した。
イサムの顔よりも大きな球体が瞬きする間も無く近づいた時だった、目の前で急に球体は弾けとび周囲に拡散して消える。だが、両手で顔を隠し防御していたイサムは何が起こったか分からない。
『モォブヒィン? 防御魔法だと?』
すると、イサムの後ろに魔方陣が現れその中から片手が伸び周囲を詮索する様に何かを探している素振を見せ、そしてイサムの襟首を掴む。
《ん! 何かに掴まれた!》
『ちっ! 逃がすかぁ!』
ナイトメアは馬のような体だが蹄では無く人の手を伸ばす、だがイサムを掴まえる事を出来ずに魔法陣の中へ引っ張られる様に消えていった。
『モォブルルルル……まぁ良い…あんな奴よりも、イシュナの方が重要だからな……』
空を掴むその手を竜のメリシュとイシュナに向け、何かを握る様に拳を作る。そして高らかに笑う声は灰色の空洞に響き渡り、千年間行い続けた彼女達を取り込む作業を再開するのだった。
「今度は約一年ぶりだな…」
《そうか…じゃあこの場所は、迷宮建設予定地だな…》
加工された様に縁取られた絶壁を見て、イサムは直ぐに迷宮が造られる場所だと分かる。
「良く分かったな。ロロが闇の王を封じたその上に巨大な迷宮を造れば、溢れ出る魔物達を抑制する効果があるらしい」
《それと同時に人の育成も兼ねてる筈だ》
「そうだったな、あいつは人に畏怖されながらも、人の事を考えているからな…本当に尊敬するよ…」
イシュナは嬉しそうに首を振りながらため息をつく。それを見ながらイサムは、周囲にメリシュが居ないのを確認してイシュナに尋ねる。
《この一年の間にメリシュに気になる事は無かったか?》
「またメリシュか…あの子は良くやってくれている。何に問題があるんだ?」
《どうやらこの世界は、イシュナとメリシュの記憶の中らしい。そのメリシュが邪魔をするなと言っていたが、俺もこの記憶の世界から出る方法が全く分からない》
「記憶の世界か…信じられないな……」
『今度は何て言ってきてるの?』
背中の砕竜が興味があるらしく、イシュナに尋ねる。竜牙は元々無口な為、聞くだけに徹している様だ。
「この世界は私とメリシュの記憶の中らしい」
『興味深いね、でもその記憶の中に現れた彼は、一体何がしたいのかな?』
《それは俺も知りたいよ……それで、イシュナに頼みがある》
「私に頼み? 面白い、聞こうか」
《もし記憶の中だとして、俺はその中には居なかった存在だ。その俺が見えているメリシュにイシュナが攻撃を仕掛けてたらどうなる?》
「なに?」
《彼女の背後に闇の様なものが見えたんだ、もしかしたら操っている奴が居るかも知れない。勿論ダメージの無い技で良い。確か、四の太刀がスタン効果のあるダメージの殆ど無い技だったな》
その話を聞いて、イシュナは目を瞑り大きく尻尾を揺らしながら腕を組み考える。イサムもその返事をじっと待ち、静かな時間が数分流れた後にイシュナは目を開ける。
「分かった。お前の話が本当なら彼女を救う事にも繋がる、だがもし操られていなければ…」
《操られていなければ、気絶するだけだ》
「ははっそうだな……一応そう言う事にしておこう…」
そこにメリシュが絶壁の淵に沿って歩いて来るのが見え、イシュナを見つけると小走りに近づいて来る。イサムは彼女の目線を見てほしいと伝えると、言葉通りメリシュの目はイシュナを見ながらも一瞬イサムを見た。それに気が付いたイシュナはいつもと変わらずに接しながら隙を伺い始めた。
「下層の進行はどんな感じだ? これだけ広大なんだ、時間は掛かるだろうが…」
「そうですねぇ、まだまだ…あと数百年以上は掛かると思います」
「なるほどな、これからまだまだ忙しくなるな」
「そうですね! 一緒に頑張りましょう! では、失礼します!」
ペコリとお辞儀をしたメリシュは、そのままイシュナを通り過ぎてまた淵沿いを歩いて行く。その瞬間イシュナは竜牙を抜き斬りかかった。
「四の太刀【|朧夢崩し(おぼろゆめくずし)】!」
鞘から抜き出た竜牙の刃はボンヤリとして、そこに存在していないような鈍い輝きを生み出しながらメリシュの背中に襲い掛かる。だがそれがまるで見えていたかのように、ひらりとかわしポッカリと開いた巨大な空間の上に立つ。
『その男の入れ知恵か! 気が付かなれば良いものを!』
「お前は誰だ! メリシュの体を使って何をしている!」
イシュナの叫びにメリシュの体から浮き出る様に現れた、真っ黒い影が見下しながら卑しい顔の口元を歪ませ笑い答える。
『ぶははははは! ここはお前たち二人の夢と記憶の世界! この女の体を使って? 本当にめでたい奴だ、守られてるとも知らずに! 我は、お前の体が欲しいのだ!』
「守られてる? どう言う意味だ!」
まるで生気の無いメリシュの体を人形の様に扱いながら、手を広げゆっくりと回転し始める。すると今まで巨大な迷宮の建設地だった場所が一転して、人工的に作り上げた岩盤に囲まれた空洞の様な場所に変わる。
《何処だこの場所? ん? あれは……》
「…思い出した……この場所に私とメリシュは訪れ、そして捕まった。精霊ナイトメアに……」
『ふふふ、そうだ。だがこの女の機転により貴様を取り込む事が未だに出来ずにいる! 既に一千年の時が過ぎようとしているのにだ!』
イシュナの目線の先、その先にうずくまる様に動かない強大な橙色の生物が居た。それはこの世界には存在しない竜と呼ばれている生物だ。
《あれはメリシュじゃないか……? ロロルーシェが言っていた、竜に姿を変えイシュナと共に旅に出たと…》
「そうだ、あれはメリシュ…そして彼女が抱きかかえているコアの中に居るのが私だ!」
巨大な竜のメリシュが大きなコアを抱きかかえているのが見える。その中には装備を全て外した全裸の女性、イシュナが膝を抱え丸くなるような形で眠っている。
『モォブヒヒィィン! 我は人の夢を操る存在【ナイトメア】! 人が得た知識と経験を我が力に変え、その夢を奪い取り込み更に強くなる! お前を取り込めば我はより高みに登れる!』
メリシュを操っていた闇の様な者がようやく姿を現した。牛と馬の様な顔が左右にあり、体は人の奇妙な奴だ。同じ言葉を左右の顔が同時に話し二重に声が聞こえてくる。
「だからメリシュは内包しているコアに、自らの命を犠牲にして私を守ったんだ……」
《だが、メリシュの体は崩壊していない。死んでいると思うのはまだ早いかもしれない》
「なに!? それは本当か!」
イシュナがイサムに振り向こうした時だった、彼女の体が徐々に薄くなっていく。
「くそっ! どうやら時間の様だ…何も出来ずにあいつに吸収されるのが口惜しい…!」
《イシュナ! 必ず助ける! 俺はお前だ、分身を見捨てるものか!》
イサムの言葉に苦笑したような顔のイシュナは、口を動かし届かなくなった声で伝える。イサムは頷くが、イシュナはそのまま消えてしまった。
『さて、良くわからないお前は殺した方が良いだろう。あの古代種の様な嫌な感じがするからな!』
《取り敢えず、武器無いし逃げようかな……ダメ?》
『モォブヒヒィィィィィン! この世界で逃げられる筈無いだろう!』
ナイトメアの馬顔の口が大きく開き、その中にどす黒い球体が回転しながら大きくなっていく。それが口一杯に膨らむと、イサム目掛けて勢い良く吐き出した。
イサムの顔よりも大きな球体が瞬きする間も無く近づいた時だった、目の前で急に球体は弾けとび周囲に拡散して消える。だが、両手で顔を隠し防御していたイサムは何が起こったか分からない。
『モォブヒィン? 防御魔法だと?』
すると、イサムの後ろに魔方陣が現れその中から片手が伸び周囲を詮索する様に何かを探している素振を見せ、そしてイサムの襟首を掴む。
《ん! 何かに掴まれた!》
『ちっ! 逃がすかぁ!』
ナイトメアは馬のような体だが蹄では無く人の手を伸ばす、だがイサムを掴まえる事を出来ずに魔法陣の中へ引っ張られる様に消えていった。
『モォブルルルル……まぁ良い…あんな奴よりも、イシュナの方が重要だからな……』
空を掴むその手を竜のメリシュとイシュナに向け、何かを握る様に拳を作る。そして高らかに笑う声は灰色の空洞に響き渡り、千年間行い続けた彼女達を取り込む作業を再開するのだった。
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