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織畑ナズナの姐さん飯-75[胡椒飯(ブラックペッパーVer)]
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『あ、お帰りお母さん。』
お店から帰ってくるとレンカが茶の間に【ヨ〇ボー】を持ち込んで、寝転びながらスマホゲームしてました。人間をダメにするフカフカ感は稲荷もダメにするようでした。
『ご飯ないよ。今日は同居人の休み組が多いから、昼間で炊飯器の中からになったから。』
そういうレンカの隣では、キョウちゃんが同じヨ〇ボーの端っこを枕にして寝ていました。
『私、食パン一枚しか齧ってないんですけど?元、傾国の美女よ?最凶妖狐よ?』
寝ながらテレビを見ているタマモ先輩の体は、レンカの足置きにされてました。
『黙れ、【負けたあと弱体化して仲間になった前作のラスボス】。』
間違ってはいないレンカ表現。
さて、晩御飯はおかずの材料はあるので、後はご飯は久しぶりにフライパン炊きしようと思いました。まだ給水させるくらいの時間はありましたので。
『それならブホォッ!!こ・・・・・・胡椒飯食べたい。』
起き上がってリクエストしようとしたタマモ先輩でしたが、レンカがちょっと持ち上げた脚を叩きつけるように降ろして阻止してました。特に理由のない暴力でした。今の彼女を見て、だれも元最凶の妖狐だとは思わないでしょう。
けど胡椒飯って江戸時代からある料理なので、江戸末期に生まれた私やレンカにとっては別に珍しくはない料理なんです。おかずが手に入らない時代や時期もあったので、そえるのは大根おろしだけだったり・・・・・・懐かしい料理ですね。
『あの・・・・・・私、平安から令和まで、あのクソババアの子孫によって、殺生石に封印されてたんですが?』
『はい。今の発言、葛の葉様にL〇NEで送りました。』
『まてやああああ!クソガキいい!!』
いや、レンカ・・・・・・あなたもダル絡みのめんどくせえ上司とかいってますよね?
『はて、なんのことやら。』
どこぞのスパイの養父と殺し屋の養母に育てられている幼女のような、細目の笑顔で誤魔化してました。
そんなやり取りの間に台所の調理量を確認してました。ブラックペッパーと粉末スティックの昆布出汁があるので、作れます。
茶の間では葛の葉様から遠隔の妖術で電撃を浴びてギャグアニメのような光る骸骨姿でバタつき、脚をのせていたレンカも巻き添えをくってました。レンカ、あなたの場合は天罰に近いものがありますよ?
作り手によって作り方が変わり易い料理なので、今回作り方を紹介するのは昆布出汁(粉末スティック)とブラックペッパーを使った方法です。量は1合炊きを想定して説明します。
ただし、煮込み時間はあくまで目安です。慣れてきたら微調整しましょう。
[1]生米を洗って水切りする
ザルで丁寧に水切りするのが基本ですが、慣れてくると生米がギリこぼれない程度にボウルを傾けて終わりです。ガチ勢でなければこの方法でいいと思います。洗い物にザルが増えますから。
[2]フライパンに生米と水(200ml)を入れる
水は実際には出汁や胡椒で増える分を引くのが理想ですが、めんどくさ・・・・・・ガチでやる気がなければ、MAX200mlを超えないように入れると覚えて置くといいでしょう。
[3]出汁を入れる
今回は粉末スティックなので、製品の袋の説明を参考にするといいでしょう。
[4]ブラックペッパーをたっぷり入れる
(個人的意見として)周りからみたらヤケクソ気味にたっぷり入れます。
[5]蓋をして強火で1分煮込む
蓋は中身が見えるガラス蓋が分かり易いです。グツグツと沸騰するまで煮込みます。この先、蒸らしが終わるまでは蓋を取りません。片手がうずいてももう片手で抑えて我慢しましょう。
[6]弱火にして5分煮込む
表面から水分がなくなる程度が目安です。沸騰の音もおとなしくなってきますので、中身が見ない蓋の場合は音がたよりです。まあ、分からなければ5分で区切るでも最初はいいかなと。少し吹きこぼれるくらいなら、気にしないでください。火が消えなければいいので。もし、気になるから焦らずにもう少し火を小さくします。それでも吹きこぼれが止まらない場合は、最初の水分が多すぎた事故です・・・・・・。
[7]強火で1分煮込む
個人的経験からですが、ここが慣れないうちは一番難しいと思います。下側にお焦げができるのが理想なんですけど、最初は無理せず基本時間で区切りましょう。慣れてきたら焼ける音を手掛かりに時間調整してお焦げを作ってみましょう。
[8]蓋をしたまま15分蒸らす
一番重要な工程です。ここをしくじると芯が残ってしまいます。我が家では先走って蓋を取ろうとした堕狐(タマモ先輩)が私のイナリアッパーカットで天井に刺さりました。
※特殊な訓練を受けていませんが、マネしないでください、人間の皆様は素早く短い言葉で注意しましょう。
[9]蓋を取って軽く混ぜる
ざっくりといいので下のおこげと上側が両方見えるようにまぜます。あとは各自のお椀に装いましょう。
出汁と胡椒の組み合わせで作り方が増えていきます。シンプルですけど、奥が深いですねえ。胡椒のみで作るVerもあるみたいですよ。
炊くのが面倒だと言う人には簡易版があります。
いつも通り装った白飯に麺つゆ(出汁でもいい)を軽くかけて、胡椒(おすすめはブラックペッパー)をヤケクソ量かけて混ぜる方法です。卵かけご飯にしても美味しいという人もいますけど、胡椒飯要素が個人的には薄まると思ってます。
胡椒がきいているので、ビールにも合いますよ。
あなたはこだわりの炊き込み派か、シンプルなふりかけ派か。気分や性格に合わせて作って楽しみんでください。
それではまた次回、よろしくお願いします。
【材料(一合炊き)】※本文参照
米…一合
水…200ml
好みの出汁…今回は粉末スティックの昆布出汁を適量使用※
胡椒…今回はブラックペッパーを適量使用※
お店から帰ってくるとレンカが茶の間に【ヨ〇ボー】を持ち込んで、寝転びながらスマホゲームしてました。人間をダメにするフカフカ感は稲荷もダメにするようでした。
『ご飯ないよ。今日は同居人の休み組が多いから、昼間で炊飯器の中からになったから。』
そういうレンカの隣では、キョウちゃんが同じヨ〇ボーの端っこを枕にして寝ていました。
『私、食パン一枚しか齧ってないんですけど?元、傾国の美女よ?最凶妖狐よ?』
寝ながらテレビを見ているタマモ先輩の体は、レンカの足置きにされてました。
『黙れ、【負けたあと弱体化して仲間になった前作のラスボス】。』
間違ってはいないレンカ表現。
さて、晩御飯はおかずの材料はあるので、後はご飯は久しぶりにフライパン炊きしようと思いました。まだ給水させるくらいの時間はありましたので。
『それならブホォッ!!こ・・・・・・胡椒飯食べたい。』
起き上がってリクエストしようとしたタマモ先輩でしたが、レンカがちょっと持ち上げた脚を叩きつけるように降ろして阻止してました。特に理由のない暴力でした。今の彼女を見て、だれも元最凶の妖狐だとは思わないでしょう。
けど胡椒飯って江戸時代からある料理なので、江戸末期に生まれた私やレンカにとっては別に珍しくはない料理なんです。おかずが手に入らない時代や時期もあったので、そえるのは大根おろしだけだったり・・・・・・懐かしい料理ですね。
『あの・・・・・・私、平安から令和まで、あのクソババアの子孫によって、殺生石に封印されてたんですが?』
『はい。今の発言、葛の葉様にL〇NEで送りました。』
『まてやああああ!クソガキいい!!』
いや、レンカ・・・・・・あなたもダル絡みのめんどくせえ上司とかいってますよね?
『はて、なんのことやら。』
どこぞのスパイの養父と殺し屋の養母に育てられている幼女のような、細目の笑顔で誤魔化してました。
そんなやり取りの間に台所の調理量を確認してました。ブラックペッパーと粉末スティックの昆布出汁があるので、作れます。
茶の間では葛の葉様から遠隔の妖術で電撃を浴びてギャグアニメのような光る骸骨姿でバタつき、脚をのせていたレンカも巻き添えをくってました。レンカ、あなたの場合は天罰に近いものがありますよ?
作り手によって作り方が変わり易い料理なので、今回作り方を紹介するのは昆布出汁(粉末スティック)とブラックペッパーを使った方法です。量は1合炊きを想定して説明します。
ただし、煮込み時間はあくまで目安です。慣れてきたら微調整しましょう。
[1]生米を洗って水切りする
ザルで丁寧に水切りするのが基本ですが、慣れてくると生米がギリこぼれない程度にボウルを傾けて終わりです。ガチ勢でなければこの方法でいいと思います。洗い物にザルが増えますから。
[2]フライパンに生米と水(200ml)を入れる
水は実際には出汁や胡椒で増える分を引くのが理想ですが、めんどくさ・・・・・・ガチでやる気がなければ、MAX200mlを超えないように入れると覚えて置くといいでしょう。
[3]出汁を入れる
今回は粉末スティックなので、製品の袋の説明を参考にするといいでしょう。
[4]ブラックペッパーをたっぷり入れる
(個人的意見として)周りからみたらヤケクソ気味にたっぷり入れます。
[5]蓋をして強火で1分煮込む
蓋は中身が見えるガラス蓋が分かり易いです。グツグツと沸騰するまで煮込みます。この先、蒸らしが終わるまでは蓋を取りません。片手がうずいてももう片手で抑えて我慢しましょう。
[6]弱火にして5分煮込む
表面から水分がなくなる程度が目安です。沸騰の音もおとなしくなってきますので、中身が見ない蓋の場合は音がたよりです。まあ、分からなければ5分で区切るでも最初はいいかなと。少し吹きこぼれるくらいなら、気にしないでください。火が消えなければいいので。もし、気になるから焦らずにもう少し火を小さくします。それでも吹きこぼれが止まらない場合は、最初の水分が多すぎた事故です・・・・・・。
[7]強火で1分煮込む
個人的経験からですが、ここが慣れないうちは一番難しいと思います。下側にお焦げができるのが理想なんですけど、最初は無理せず基本時間で区切りましょう。慣れてきたら焼ける音を手掛かりに時間調整してお焦げを作ってみましょう。
[8]蓋をしたまま15分蒸らす
一番重要な工程です。ここをしくじると芯が残ってしまいます。我が家では先走って蓋を取ろうとした堕狐(タマモ先輩)が私のイナリアッパーカットで天井に刺さりました。
※特殊な訓練を受けていませんが、マネしないでください、人間の皆様は素早く短い言葉で注意しましょう。
[9]蓋を取って軽く混ぜる
ざっくりといいので下のおこげと上側が両方見えるようにまぜます。あとは各自のお椀に装いましょう。
出汁と胡椒の組み合わせで作り方が増えていきます。シンプルですけど、奥が深いですねえ。胡椒のみで作るVerもあるみたいですよ。
炊くのが面倒だと言う人には簡易版があります。
いつも通り装った白飯に麺つゆ(出汁でもいい)を軽くかけて、胡椒(おすすめはブラックペッパー)をヤケクソ量かけて混ぜる方法です。卵かけご飯にしても美味しいという人もいますけど、胡椒飯要素が個人的には薄まると思ってます。
胡椒がきいているので、ビールにも合いますよ。
あなたはこだわりの炊き込み派か、シンプルなふりかけ派か。気分や性格に合わせて作って楽しみんでください。
それではまた次回、よろしくお願いします。
【材料(一合炊き)】※本文参照
米…一合
水…200ml
好みの出汁…今回は粉末スティックの昆布出汁を適量使用※
胡椒…今回はブラックペッパーを適量使用※
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