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織畑ナズナの姐さん飯-23[ジャーマンポテト]
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【ジャーマンポテト】
我々の世界の仕事は、多少の遅れや中抜け休憩は日常です。営業時間もけっこうアバウトですが、みんながそうなので誰も苛立ちません。本来稲荷や神々に生活のための労働という概念はありません。永遠に近い時を生きる中での暇つぶしとして、人間の真似事の延長のようなことをしているのです。
あ、でも、人間の世界が仕事場のレンカは時間厳守です。今朝も急いでジャージを脱ぎ捨て、ワンピースを着ながら廊下を走っていました。皆が稲荷時間?でゆっくりしているので、彼女もつられてしまうのですよ。朝のニュース番組の左上に表示される時間を見て我に返り、慌てて仕事の準備をすることはよくあります。
本業や別の副業をひと仕事終えてからくる店員もいます。セイテンちゃんこと聖天様は、昨日のゲームの実況の片付けとお供えの大根などを回収してから。ソラちゃんこと弁財天様は、人間の世界に出てしまったらヤバい存在を神界管轄内で討伐してから。こちらは、仕事の途中に緊急招集がかかることも。
どんなのかヤバい存在かというと、所謂悪魔や魔物といった存在です。人間の世界ではファンタジーにしか存在しないと思われてますが、それは近年、異世界へすり抜けないうちに討伐できる体制が整ったからです。稀に起きる怪奇現象はこいつらのすり抜けなので、速やかに処分しにいきます。
これで気をつけないといけないのは、人間の世界で一定期間以上存在してしまうと人間の世界側の管轄になってしまう法律があるのです。しかし、現在の人類に異形と戦える技術と技量をもった者はほんの一部しかいませんので、基本すり抜けをさせないのが原則です。我々も手出だし禁止にはなりませんが、世界のバランスを守るためのややこしいルールがあるので、人間側の負担の方がどうしても大きくなるんですよ。
古い物語で人間と異形が戦う話が実在するのはこれが原因で、人間の英雄達は我々の尻拭いをしていたわけす。
先日も正月に飲んだ酒でテンションが上がった悪魔が、人間の世界で流行っている某ウィルスとゾンビを融合させてやべぇクリーチャーを作ったので、弁財天様が人間の世界に出る前にロケットランチャーで木っ端微塵にしたそうです。
……再現できるってことは、それも使ったことがある武器ってことですよね?どこで経験したのでしょうか?
ちなみに悪魔の方は、援護に来た聖天様の鉄拳で制裁……正しくは、前足で踏み潰されたとのこと。
さて、今夜はジャーマンポテトを作りました。和製英語なので正式にはブラートカルトッフェルンと言うそうですが、カミカミになりそうなのでジャーマンポテトで通します。本場では作り方もちょっと変わりますので。
ジャーマンポテトも作り手で工程や味が変わりますので、織畑家の作り方で解説します。
[1]じゃかいもを一口サイズに切ってレンチン
生焼けを回避するためにレンジで先にじゃがいもを温めます。ラップをして3分程で様子を見て、硬いようだったら追加で温めます。じゃがいもを濡らす程度に水分があると効率が良いです。
[2]玉ねぎをくし型に切る
繊維に沿ってざっくりとくし型にきりましょう。
[3]玉ねぎをフライパンで炒める
油を引いたフライパンで色が変わって柔くなるまで。後工程のことを考えると柔くなる直前(色が変わった頃)か、柔くなったらすぐに次工程へ。
[4]ベーコンとじゃがいもを入れてブラックペッパーを振る
残りの材料を全部入れます。ブラックペッパーは粗挽きがおすすめです。我が家ではミルで挽いて入れています。ベーコンがカリカリになってきたら完成です。
あえて玉葱の食感を残すもの有りなので、食べる人の好みで調整しましょう。
味付けはベーコンの塩気とブラックペッパーの風味があるので、個人的に追加ではいらないと思います。ベーコンは薄いものを推奨します。私はブラックペッパーは大胆に振りかけるくらいが好きですね。
手に入りやすい食材で簡単にできて、ビールにもご飯にも合う人気メニューです。ベーコンはやっすいベーコンで十分です。高級ベーコンは庶民の味に合いません。(※個人の感想です)
それではまた次回、よろしくお願いします。
【ジャーマンポテト:材料(2人~3人分の目安)】
・じゃがいも…3個~4個
・ベーコン(薄切り)…1パック
・玉葱...1個
・ブラックペッパー(粗挽き推奨)…(適量)
※食べたい量や好みの配分に合わせて消費量を調整してください。
我々の世界の仕事は、多少の遅れや中抜け休憩は日常です。営業時間もけっこうアバウトですが、みんながそうなので誰も苛立ちません。本来稲荷や神々に生活のための労働という概念はありません。永遠に近い時を生きる中での暇つぶしとして、人間の真似事の延長のようなことをしているのです。
あ、でも、人間の世界が仕事場のレンカは時間厳守です。今朝も急いでジャージを脱ぎ捨て、ワンピースを着ながら廊下を走っていました。皆が稲荷時間?でゆっくりしているので、彼女もつられてしまうのですよ。朝のニュース番組の左上に表示される時間を見て我に返り、慌てて仕事の準備をすることはよくあります。
本業や別の副業をひと仕事終えてからくる店員もいます。セイテンちゃんこと聖天様は、昨日のゲームの実況の片付けとお供えの大根などを回収してから。ソラちゃんこと弁財天様は、人間の世界に出てしまったらヤバい存在を神界管轄内で討伐してから。こちらは、仕事の途中に緊急招集がかかることも。
どんなのかヤバい存在かというと、所謂悪魔や魔物といった存在です。人間の世界ではファンタジーにしか存在しないと思われてますが、それは近年、異世界へすり抜けないうちに討伐できる体制が整ったからです。稀に起きる怪奇現象はこいつらのすり抜けなので、速やかに処分しにいきます。
これで気をつけないといけないのは、人間の世界で一定期間以上存在してしまうと人間の世界側の管轄になってしまう法律があるのです。しかし、現在の人類に異形と戦える技術と技量をもった者はほんの一部しかいませんので、基本すり抜けをさせないのが原則です。我々も手出だし禁止にはなりませんが、世界のバランスを守るためのややこしいルールがあるので、人間側の負担の方がどうしても大きくなるんですよ。
古い物語で人間と異形が戦う話が実在するのはこれが原因で、人間の英雄達は我々の尻拭いをしていたわけす。
先日も正月に飲んだ酒でテンションが上がった悪魔が、人間の世界で流行っている某ウィルスとゾンビを融合させてやべぇクリーチャーを作ったので、弁財天様が人間の世界に出る前にロケットランチャーで木っ端微塵にしたそうです。
……再現できるってことは、それも使ったことがある武器ってことですよね?どこで経験したのでしょうか?
ちなみに悪魔の方は、援護に来た聖天様の鉄拳で制裁……正しくは、前足で踏み潰されたとのこと。
さて、今夜はジャーマンポテトを作りました。和製英語なので正式にはブラートカルトッフェルンと言うそうですが、カミカミになりそうなのでジャーマンポテトで通します。本場では作り方もちょっと変わりますので。
ジャーマンポテトも作り手で工程や味が変わりますので、織畑家の作り方で解説します。
[1]じゃかいもを一口サイズに切ってレンチン
生焼けを回避するためにレンジで先にじゃがいもを温めます。ラップをして3分程で様子を見て、硬いようだったら追加で温めます。じゃがいもを濡らす程度に水分があると効率が良いです。
[2]玉ねぎをくし型に切る
繊維に沿ってざっくりとくし型にきりましょう。
[3]玉ねぎをフライパンで炒める
油を引いたフライパンで色が変わって柔くなるまで。後工程のことを考えると柔くなる直前(色が変わった頃)か、柔くなったらすぐに次工程へ。
[4]ベーコンとじゃがいもを入れてブラックペッパーを振る
残りの材料を全部入れます。ブラックペッパーは粗挽きがおすすめです。我が家ではミルで挽いて入れています。ベーコンがカリカリになってきたら完成です。
あえて玉葱の食感を残すもの有りなので、食べる人の好みで調整しましょう。
味付けはベーコンの塩気とブラックペッパーの風味があるので、個人的に追加ではいらないと思います。ベーコンは薄いものを推奨します。私はブラックペッパーは大胆に振りかけるくらいが好きですね。
手に入りやすい食材で簡単にできて、ビールにもご飯にも合う人気メニューです。ベーコンはやっすいベーコンで十分です。高級ベーコンは庶民の味に合いません。(※個人の感想です)
それではまた次回、よろしくお願いします。
【ジャーマンポテト:材料(2人~3人分の目安)】
・じゃがいも…3個~4個
・ベーコン(薄切り)…1パック
・玉葱...1個
・ブラックペッパー(粗挽き推奨)…(適量)
※食べたい量や好みの配分に合わせて消費量を調整してください。
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