5 / 15
引きこもりニート女子の隠れた能力
しおりを挟む
「素晴らしい……!」
「はあ……そうですか?」
私は驚愕の表情を浮かべるスーさんと、資料室のテーブルを隔てて向かい合っていた。
テストの結果は全て正解。あたりまえだ。頭の中に記憶された写真の内容を、ただ読み上げているだけなのだから。
「いったいお前の頭はどうなってんだ」
「どうなってんだ、と言われましても。自分でも、よくわかりません」
「覚えられる情報に限界は?」
「今のところないです」
「恐ろしい……。お前には番号の入った重要資料は渡せないな。まさに歩く情報漏洩だ」
「それ、嬉しくないです」
「ああ。悪い悪い」
あのあとスーさんは、私がすでに読んだファイルから、ランダムに指名手配犯の登録番号を読み上げた。私はその番号に紐づく資料を記憶から呼び出し、求められた情報を淡々と説明していく。
初め怪訝そうだったスーさんだったが、回を重ねていくごとに眉根の皺は伸び、感嘆の表情へと変わっていった。
「あの、もしかしてですけど」
「なんだ、いってみろ」
私は上目がちにスーさんの顔色を伺う。
「私を門に配置して、指名手配犯発見装置として活用しようとしてます?」
「ただの薄ぼんやりしたバカかと思っていたが、察しは悪くないようだな」
「薄ぼんやりしたバカって、ひどくありません……?」
「コンゴウ・セイラ。お前を明日から、出入国者の監視係に任ずる。指名手配犯や要注意人物のリストを、今日のうちに全部読んでおけ。安心しろ、全て『付番』されているからな!」
「えええ……」
そう言うと、スーさんは手早く読んでおいてほしい資料のファイルの色と番号をメモに書き、私に押し付ける。上機嫌に鼻歌を歌いながら部屋の外へ出ていく彼を、私は困った顔で見送った。
どうせここでも使えない生意気な新人のレッテルを貼られて、雑用係として一生こき使われると思っていたのに。
うっかり口を滑らせたせいで、運命が思わぬ方向に転がり始めていた。
*
「どうだ、覚えてきたか」
「とりあえず、全部読みましたけど……」
「上出来だ、しかし」
開門前のロッテンベルグ門前。信じられないものを見るような目で、スーさんは私を見下ろしている。
「昨日も思っていたことだが」
「……なんでしょう」
「どうやったらそんなくちゃくちゃな制服の着こなしになるんだ! 初日はちゃんと着ていただろう!」
「え……」
初日は王宮から出てきたので、制服の着付けはメイドさんがやってくれた。
そのため髪型以外は、どこもかしこもバッチリの着こなしだったのだが。今はロッテンベルグ門に隣接された門番小屋の屋根裏で寝起きをしている。結果身支度も自分でやることになるわけなのだが、どうにもうまく着られない。
「こっちへ来い! 門番として外の人間の目に触れるのに、そんな格好で表に出せるか!」
「ちょ、ちょちょ、首根っこ掴むのは、やめてくださいいい」
スーさんはズルズルと私を引きずりながら、門番長室の扉を開け、私を中に連れて行く。
「ジャケットのボタンが一段ずれている。タイも曲がってる。あとなんでウエスト周りにそんなにボリュームが出ているんだ。ワイシャツをしっかり中に入れろ!」
「きっちりぴっちりやるのが苦手なんですよ」
「ふざけるな! ええいもう、かせ! やってやる」
スーさんは、私のジャケットのボタンを上から外しにかかる。
「え! いや、ちょっとそれってセクハラ」
「なんだセクハラというのは! よくわからん言葉ばかり使って。いいか、言葉というのは、他人にわかるように伝えなければ伝わらないんだ……」
ジャケットを開いた瞬間、スーさんの動きが止まった。視点は胸の膨らみあたりに落ちている。
そしてみるみるうちに、彼の顔は真っ赤に染まっていく。
「お前……女だったのか?」
「聖良って、女の名前なんですけど……え、あ、そうか、この国ではそうとも限らない……んですかね?」
「し……失礼した!!」
ギクシャクと大柄な体を動かし、スーさんは部屋の外へ飛び出ていった。
すごい音がしたので、勢い余って柱か何かに激突したのかもしれない。
「身なりを整えたら門の前に来い! 5分で支度しろ!」
扉の向こうから、裏返った声でそう叫んだあと、スーさんはバタバタと立ち去っていった。
「なんなの……?」
というか、名前はともかく、見た目でわからないだろうか。
「ああ、ジャケット着てると、着痩せして見えるからなあ……。顔も髪で隠れてるし、仕方ないっちゃ仕方ないのか」
これまで随分と乱暴な扱いを受けてきたが。それはどうやら男だと思ってのことらしい。まあ、男だろうと女だろうと、パワハラまがいの言動はまずいと思うのだけれども。
私は不器用ながらも、言われた通りにワイシャツの裾をズボンに押し込め、ジャケットのボタンをはめ直すと、門番長室から出て、門の方へと向かっていった。
「わあ、すごい。こう見ると圧巻だ」
部屋から出てすぐ、外に向かって迫り出す塀の上から、眼下を見下ろして感嘆の声を上げた。門の前には馬車や人がずらりと並んでいるのが見える。その様子は活気に満ち溢れていて、見ているだけでちょっぴりワクワクした。これまで業務時間中は室内で仕事をしていたし、外を見る余裕もなかったので、この光景を見るのは初めてだ。
門の番人、通称「門番」たちの事務所であるセルリアン塔は、石門の上に築かれている。塔から続く石畳の階段を下れば、門のアーチの横に出ることができた。
「通行証をご用意ください!」
「こちら、重量が20メリルほど規定量をオーバーしていますので、マーケットへ持ち込まれるためにはあと追加で200ルルーのお支払いが必要になります」
「通行証のご提示、ありがとうございます。どうぞお通りください」
門では、青い制服を着た四人の門番が仕事にあたっていた。そのほかに鎧を着た人たちが門の周囲を固めている。
薄暗い部屋の中で長く生活していた自分にとっては、非常に眩しい光景である。
(こんな忙しないところで、私働けるのかなぁ……)
スーさんにされた業務説明によれば、この国でいう「門番」は、単に門の守りを固めるだけでなく、税関職員の業務も兼ねているようだった。だから門の防衛に関しては、別途衛兵が置かれている。
門番は、門を通過する人物の身元を証明する通行証の確認をするほか、首都に持ち込まれる積荷に対してかかる税金がきちんと事前に支払われているかどうか、納税証明書の確認をするそうだ。
「首都に売り物を持ち込む場合に、税金がかかるんですか」
外国に特定のものを持ち込むのに税関で税を払う、というのは聞いたことがあるけど。同じ国内でも税を取るのが不思議だった。
「そうだ。首都だけでなく、大都市ではどこも同様に持ち込まれる商品に対して税をとっている。国の財務を支える税収の一つだ」
「積荷にかかる税金って、どこで事前に払うんですか?」
「各地の領主の館に、納税事務所がある。そこで重量分の税金を払えば証明書を発行してもらえる。なお、重量は首都の門を通過する前に、もう一度計り直す」
門にも領主の館の納税事務所にも、重さを計る魔道具「ヘテル」というのがあるらしい。それに全ての積荷を載せて計測するのだ。
「計り直した時に、もし積荷が証明書に記載されている重量より多かった場合はどうなるんですか」
「税金を追徴することになる。あと、薬物や違法な物品を紛れ込ませてないかのチェックを行うことになるな」
「ふうん。二重チェックしてるんですね」
「違法物品の持ち込み阻止の目的のほかに、領主とギルドが癒着して納税額を誤魔化すなどの不正を防止するためもある。あとは単純に地方の納税事務所のヘテルは年代物が多くてな、劣化のために、数字が正確でないことが多い。特にメリバスなんかはひどい、毎回数字が狂ってる」
(税金の徴収って、大変だなあ)
スーさんの説明を頭の中で反芻しつつ。私は門の前でスーさんを探した。
「はあ……そうですか?」
私は驚愕の表情を浮かべるスーさんと、資料室のテーブルを隔てて向かい合っていた。
テストの結果は全て正解。あたりまえだ。頭の中に記憶された写真の内容を、ただ読み上げているだけなのだから。
「いったいお前の頭はどうなってんだ」
「どうなってんだ、と言われましても。自分でも、よくわかりません」
「覚えられる情報に限界は?」
「今のところないです」
「恐ろしい……。お前には番号の入った重要資料は渡せないな。まさに歩く情報漏洩だ」
「それ、嬉しくないです」
「ああ。悪い悪い」
あのあとスーさんは、私がすでに読んだファイルから、ランダムに指名手配犯の登録番号を読み上げた。私はその番号に紐づく資料を記憶から呼び出し、求められた情報を淡々と説明していく。
初め怪訝そうだったスーさんだったが、回を重ねていくごとに眉根の皺は伸び、感嘆の表情へと変わっていった。
「あの、もしかしてですけど」
「なんだ、いってみろ」
私は上目がちにスーさんの顔色を伺う。
「私を門に配置して、指名手配犯発見装置として活用しようとしてます?」
「ただの薄ぼんやりしたバカかと思っていたが、察しは悪くないようだな」
「薄ぼんやりしたバカって、ひどくありません……?」
「コンゴウ・セイラ。お前を明日から、出入国者の監視係に任ずる。指名手配犯や要注意人物のリストを、今日のうちに全部読んでおけ。安心しろ、全て『付番』されているからな!」
「えええ……」
そう言うと、スーさんは手早く読んでおいてほしい資料のファイルの色と番号をメモに書き、私に押し付ける。上機嫌に鼻歌を歌いながら部屋の外へ出ていく彼を、私は困った顔で見送った。
どうせここでも使えない生意気な新人のレッテルを貼られて、雑用係として一生こき使われると思っていたのに。
うっかり口を滑らせたせいで、運命が思わぬ方向に転がり始めていた。
*
「どうだ、覚えてきたか」
「とりあえず、全部読みましたけど……」
「上出来だ、しかし」
開門前のロッテンベルグ門前。信じられないものを見るような目で、スーさんは私を見下ろしている。
「昨日も思っていたことだが」
「……なんでしょう」
「どうやったらそんなくちゃくちゃな制服の着こなしになるんだ! 初日はちゃんと着ていただろう!」
「え……」
初日は王宮から出てきたので、制服の着付けはメイドさんがやってくれた。
そのため髪型以外は、どこもかしこもバッチリの着こなしだったのだが。今はロッテンベルグ門に隣接された門番小屋の屋根裏で寝起きをしている。結果身支度も自分でやることになるわけなのだが、どうにもうまく着られない。
「こっちへ来い! 門番として外の人間の目に触れるのに、そんな格好で表に出せるか!」
「ちょ、ちょちょ、首根っこ掴むのは、やめてくださいいい」
スーさんはズルズルと私を引きずりながら、門番長室の扉を開け、私を中に連れて行く。
「ジャケットのボタンが一段ずれている。タイも曲がってる。あとなんでウエスト周りにそんなにボリュームが出ているんだ。ワイシャツをしっかり中に入れろ!」
「きっちりぴっちりやるのが苦手なんですよ」
「ふざけるな! ええいもう、かせ! やってやる」
スーさんは、私のジャケットのボタンを上から外しにかかる。
「え! いや、ちょっとそれってセクハラ」
「なんだセクハラというのは! よくわからん言葉ばかり使って。いいか、言葉というのは、他人にわかるように伝えなければ伝わらないんだ……」
ジャケットを開いた瞬間、スーさんの動きが止まった。視点は胸の膨らみあたりに落ちている。
そしてみるみるうちに、彼の顔は真っ赤に染まっていく。
「お前……女だったのか?」
「聖良って、女の名前なんですけど……え、あ、そうか、この国ではそうとも限らない……んですかね?」
「し……失礼した!!」
ギクシャクと大柄な体を動かし、スーさんは部屋の外へ飛び出ていった。
すごい音がしたので、勢い余って柱か何かに激突したのかもしれない。
「身なりを整えたら門の前に来い! 5分で支度しろ!」
扉の向こうから、裏返った声でそう叫んだあと、スーさんはバタバタと立ち去っていった。
「なんなの……?」
というか、名前はともかく、見た目でわからないだろうか。
「ああ、ジャケット着てると、着痩せして見えるからなあ……。顔も髪で隠れてるし、仕方ないっちゃ仕方ないのか」
これまで随分と乱暴な扱いを受けてきたが。それはどうやら男だと思ってのことらしい。まあ、男だろうと女だろうと、パワハラまがいの言動はまずいと思うのだけれども。
私は不器用ながらも、言われた通りにワイシャツの裾をズボンに押し込め、ジャケットのボタンをはめ直すと、門番長室から出て、門の方へと向かっていった。
「わあ、すごい。こう見ると圧巻だ」
部屋から出てすぐ、外に向かって迫り出す塀の上から、眼下を見下ろして感嘆の声を上げた。門の前には馬車や人がずらりと並んでいるのが見える。その様子は活気に満ち溢れていて、見ているだけでちょっぴりワクワクした。これまで業務時間中は室内で仕事をしていたし、外を見る余裕もなかったので、この光景を見るのは初めてだ。
門の番人、通称「門番」たちの事務所であるセルリアン塔は、石門の上に築かれている。塔から続く石畳の階段を下れば、門のアーチの横に出ることができた。
「通行証をご用意ください!」
「こちら、重量が20メリルほど規定量をオーバーしていますので、マーケットへ持ち込まれるためにはあと追加で200ルルーのお支払いが必要になります」
「通行証のご提示、ありがとうございます。どうぞお通りください」
門では、青い制服を着た四人の門番が仕事にあたっていた。そのほかに鎧を着た人たちが門の周囲を固めている。
薄暗い部屋の中で長く生活していた自分にとっては、非常に眩しい光景である。
(こんな忙しないところで、私働けるのかなぁ……)
スーさんにされた業務説明によれば、この国でいう「門番」は、単に門の守りを固めるだけでなく、税関職員の業務も兼ねているようだった。だから門の防衛に関しては、別途衛兵が置かれている。
門番は、門を通過する人物の身元を証明する通行証の確認をするほか、首都に持ち込まれる積荷に対してかかる税金がきちんと事前に支払われているかどうか、納税証明書の確認をするそうだ。
「首都に売り物を持ち込む場合に、税金がかかるんですか」
外国に特定のものを持ち込むのに税関で税を払う、というのは聞いたことがあるけど。同じ国内でも税を取るのが不思議だった。
「そうだ。首都だけでなく、大都市ではどこも同様に持ち込まれる商品に対して税をとっている。国の財務を支える税収の一つだ」
「積荷にかかる税金って、どこで事前に払うんですか?」
「各地の領主の館に、納税事務所がある。そこで重量分の税金を払えば証明書を発行してもらえる。なお、重量は首都の門を通過する前に、もう一度計り直す」
門にも領主の館の納税事務所にも、重さを計る魔道具「ヘテル」というのがあるらしい。それに全ての積荷を載せて計測するのだ。
「計り直した時に、もし積荷が証明書に記載されている重量より多かった場合はどうなるんですか」
「税金を追徴することになる。あと、薬物や違法な物品を紛れ込ませてないかのチェックを行うことになるな」
「ふうん。二重チェックしてるんですね」
「違法物品の持ち込み阻止の目的のほかに、領主とギルドが癒着して納税額を誤魔化すなどの不正を防止するためもある。あとは単純に地方の納税事務所のヘテルは年代物が多くてな、劣化のために、数字が正確でないことが多い。特にメリバスなんかはひどい、毎回数字が狂ってる」
(税金の徴収って、大変だなあ)
スーさんの説明を頭の中で反芻しつつ。私は門の前でスーさんを探した。
0
お気に入りに追加
7
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢は始祖竜の母となる
葉柚
ファンタジー
にゃんこ大好きな私はいつの間にか乙女ゲームの世界に転生していたようです。
しかも、なんと悪役令嬢として転生してしまったようです。
どうせ転生するのであればモブがよかったです。
この乙女ゲームでは精霊の卵を育てる必要があるんですが・・・。
精霊の卵が孵ったら悪役令嬢役の私は死んでしまうではないですか。
だって、悪役令嬢が育てた卵からは邪竜が孵るんですよ・・・?
あれ?
そう言えば邪竜が孵ったら、世界の人口が1/3まで減るんでした。
邪竜が生まれてこないようにするにはどうしたらいいんでしょう!?
婚約破棄された検品令嬢ですが、冷酷辺境伯の子を身籠りました。 でも本当はお優しい方で毎日幸せです
青空あかな
恋愛
旧題:「荷物検査など誰でもできる」と婚約破棄された検品令嬢ですが、極悪非道な辺境伯の子を身籠りました。でも本当はお優しい方で毎日心が癒されています
チェック男爵家長女のキュリティは、貴重な闇魔法の解呪師として王宮で荷物検査の仕事をしていた。
しかし、ある日突然婚約破棄されてしまう。
婚約者である伯爵家嫡男から、キュリティの義妹が好きになったと言われたのだ。
さらには、婚約者の権力によって検査係の仕事まで義妹に奪われる。
失意の中、キュリティは辺境へ向かうと、極悪非道と噂される辺境伯が魔法実験を行っていた。
目立たず通り過ぎようとしたが、魔法事故が起きて辺境伯の子を身ごもってしまう。
二人は形式上の夫婦となるが、辺境伯は存外優しい人でキュリティは温かい日々に心を癒されていく。
一方、義妹は仕事でミスばかり。
闇魔法を解呪することはおろか見破ることさえできない。
挙句の果てには、闇魔法に呪われた荷物を王宮内に入れてしまう――。
※おかげさまでHOTランキング1位になりました! ありがとうございます!
※ノベマ!様で短編版を掲載中でございます。
好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】
皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」
「っ――――!!」
「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」
クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。
******
・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
転生したら死んだことにされました〜女神の使徒なんて聞いてないよ!〜
家具屋ふふみに
ファンタジー
大学生として普通の生活を送っていた望水 静香はある日、信号無視したトラックに轢かれてそうになっていた女性を助けたことで死んでしまった。が、なんか助けた人は神だったらしく、異世界転生することに。
そして、転生したら...「女には荷が重い」という父親の一言で死んだことにされました。なので、自由に生きさせてください...なのに職業が女神の使徒?!そんなの聞いてないよ?!
しっかりしているように見えてたまにミスをする女神から面倒なことを度々押し付けられ、それを与えられた力でなんとか解決していくけど、次から次に問題が起きたり、なにか不穏な動きがあったり...?
ローブ男たちの目的とは?そして、その黒幕とは一体...?
不定期なので、楽しみにお待ち頂ければ嬉しいです。
拙い文章なので、誤字脱字がありましたらすいません。報告して頂ければその都度訂正させていただきます。
小説家になろう様でも公開しております。
私がいなくなった部屋を見て、あなた様はその心に何を思われるのでしょうね…?
新野乃花(大舟)
恋愛
貴族であるファーラ伯爵との婚約を結んでいたセイラ。しかし伯爵はセイラの事をほったらかしにして、幼馴染であるレリアの方にばかり愛情をかけていた。それは溺愛と呼んでもいいほどのもので、そんな行動の果てにファーラ伯爵は婚約破棄まで持ち出してしまう。しかしそれと時を同じくして、セイラはその姿を伯爵の前からこつぜんと消してしまう。弱気なセイラが自分に逆らう事など絶対に無いと思い上がっていた伯爵は、誰もいなくなってしまったセイラの部屋を見て…。
※カクヨム、小説家になろうにも投稿しています!
お妃さま誕生物語
すみれ
ファンタジー
シーリアは公爵令嬢で王太子の婚約者だったが、婚約破棄をされる。それは、シーリアを見染めた商人リヒトール・マクレンジーが裏で糸をひくものだった。リヒトールはシーリアを手に入れるために貴族を没落させ、爵位を得るだけでなく、国さえも手に入れようとする。そしてシーリアもお妃教育で、世界はきれいごとだけではないと知っていた。
小説家になろうサイトで連載していたものを漢字等微修正して公開しております。
出来損ないと呼ばれた伯爵令嬢は出来損ないを望む
家具屋ふふみに
ファンタジー
この世界には魔法が存在する。
そして生まれ持つ適性がある属性しか使えない。
その属性は主に6つ。
火・水・風・土・雷・そして……無。
クーリアは伯爵令嬢として生まれた。
貴族は生まれながらに魔力、そして属性の適性が多いとされている。
そんな中で、クーリアは無属性の適性しかなかった。
無属性しか扱えない者は『白』と呼ばれる。
その呼び名は貴族にとって屈辱でしかない。
だからクーリアは出来損ないと呼ばれた。
そして彼女はその通りの出来損ない……ではなかった。
これは彼女の本気を引き出したい彼女の周りの人達と、絶対に本気を出したくない彼女との攻防を描いた、そんな物語。
そしてクーリアは、自身に隠された秘密を知る……そんなお話。
設定揺らぎまくりで安定しないかもしれませんが、そういうものだと納得してくださいm(_ _)m
※←このマークがある話は大体一人称。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる