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黒いモヤの正体

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「ああ……なんか今日はすごい疲れたな……」

 悦子の待つ晴海のマンションを見上げて、ハルキは肩を落とした。

 今日はなんだかツイていない。かっこだけは座敷わらしっぽい女の子に絡まれるし。今晩もバイトが入っていたのに、マスターが腰を痛めてしまったとのことで、臨時休業になり予定がなくなった。結果こうして久方ぶりに、悦子と夜を過ごすことになってしまった。

 マンションの彼女の部屋には、明かりが灯っている。つまり、消し忘れでもない限り、彼女は部屋にいるということだ。ハルキはあたりを伺ってから、姿を消し、しとしとと降り始めた雨の中をゆっくりと浮上した。

 今日こそ「私、響さんと付き合うことになったから」なんて言われてしまうかもしれない。響を紹介してからだいぶ経ったし、そろそろそういう話になっていてもおかしくないはずだ。そうしたら、明日にもここを出ていかなければならなくなるかもしれない。

 ––––大好きな二人の幸せを、僕が邪魔するわけにはいかないもの。

「ただいま……」

 ガラス戸をすり抜けて中に入る。するとそこには、外出着のままソファーに腰掛ける悦子のうしろ姿が見えた。珍しい。いつも帰宅してすぐに部屋着に着替えるタイプの人なのに。

「ねえ、ハルキ。こっちに座ってちょうだい」

「え……なに、どうしたの?」

「……本当のことを教えてほしいの」

 向かい合ってみてハッとした。ずいぶん泣いたあとのようだったからだ。目は赤く、瞼も少し腫れている。

「ど、ど、ど、どうしたの。なんかあったの。……響さんには相談したの?」

「……なんで今響さんが出てくるのよ」

「え。だって……」

「今日銀座でエステ帰りに、ウインドウショッピングをしていたの。……そしたら、ハルキを見かけたのよ」

 あるはずのない心臓が、軋むような音を立てて鳴った気がした。

 ––––まさか、もしかして。

「……あなたが、白い着物の女の子と……キスしてるところを見かけて……」

 積み上げられてきた信頼関係が、粉々に崩れる音がする。

「え、悦子さん、それは誤解だよ……ほんと、不意打ちで」

 彼女の疑いを晴らしたいのに、うまい言葉が見つからない。

「ハルキは女の子の背中に手を回してた。それでも不意打ちって言えるの?」

 悦子は笑った。でもそれは、いつもの快活な笑顔ではなく、吐き捨てるような乾いた笑いだった。

「同居、解消しましょう。結婚相手探しも……もういいわ。自力で見つけるから」

「悦子さん、話を聞いて。お願いだから」

「なにを聞けっていうのよ。……彼女がいるなら、その子と幸せになりなさいよ。私みたいに、気が強くて、口が悪くて、傲慢な女なんかといるより、幸せになれるんじゃないの?」

 悦子の声は涙声になっていた。

 なぜ彼女はこんなことが言えるのだろうか。自分だって響と仲睦まじい時間を過ごしているのに。泣きたいのはこっちだ。

「悦子さんだって、響さんと良い感じだったじゃないか。僕なんかより、響さんといる方が幸せなんじゃないの」

「だからなんで響さんが出てくるのよ!」

「仲良さそうにほぼ毎日電話してるじゃないか!」

「ばっかみたい。なんの用事か知ってるでしょ。言いがかりもいいところだわ」

「知るわけないだろ!」

「もういいわ、とにかく出てって」

「そうよ、ハルキ。こんな可愛げのない女といるよりも、私といた方がずっと幸せになれるわよ」

 突如背後から、鈴を鳴らすような女の声が聞こえた。
 驚いて振り返ると、いつの間にかマンションの部屋の中に柊さんが佇んでいる。

「君……どうしてここに……」

「ハルキを迎えにきたのよ。今晩はうちに泊まる約束でしょ? 荷物はまとめた?」

 柊はハルキの片腕に体を巻きつかせるようにして、甘えるようにしてハルキを見上げる。振り解こうとしたが、またなにか術みたいなものを使っていて、ハルキを拘束しているらしい。

 悦子に首だけ向き直る。彼女は肩を震わせ、大粒の涙をこぼしていた。

「出てってよ……」

「違う、違うよこれは……」

「出てってよ! 私の家から、出ていって!」

「ハルキ、行こ? もうこんなところに用はないでしょう? 今日からは私と一緒に暮らすのよ」

 柊にそのまま腕を引っ張られるようにして、ハルキは幽体でマンションの外へ引き摺り出された。頭が混乱していて、考えがまとまらない。柊は鼻歌混じりに浮上を続け、マンションの上へ上へと登っていく。

 まさか、同じマンションの中に住み着いている部屋があるのだろうか。

 悦子の部屋の窓が小さくなってきたところで、彼女は急に唇から息を漏らし、もう堪えられないと言わんばかりに笑い始めた。

「フフフ……アハハハハハ!」

 狂気を孕んだ彼女の笑い声に、悪寒がした。なにがそんなにおかしいことがあっただろうか。

「なんなの、君。さっきみたいな嘘を言って。なにがしたいんだよ!」

 気づくと、ハルキたちはマンションの屋上まで上がってきていた。彼女はようやく腕を離し、屋上に降り立った。

「あの悦子って女、もう死ぬよ」

 口が裂けんばかりに口角を上げた彼女は、悦に浸ったようにそう言った。

「は……え……? 死ぬって、どういうこと?」

「さっさと殺してやりたかったんだけどね。座敷わらしのあんたが一緒にいるせいで、うまく呪いが届かなかったのよ。あんたがあの女の元を離れてくれたから、ようやくこれで取り殺せる。今頃私の瘴気に包まれて、もがき苦しんでいるわよ。いい気味。ちょっと綺麗だからってさ、調子に乗っちゃって。いい車乗って、いいもの食べて、素敵な家に住んで。偉そうにしちゃってさ。今は仕事をしてないくせに。評論家気取りでテレビにも出たりしててさ。みんなにチヤホヤされて、勘違いしちゃって」

 上辺だけの悦子にばかり目を向けた、嫉妬にまみれた彼女の言葉に、ハルキは嫌悪感を露わにした。

「なんでそんなことするの? 悦子さんは、今の生活を努力して手に入れたんだよ。寂しい思いや、辛い思いもいっぱいして」

「美人で見た目がいいから、男にたくさん助けてもらったんでしょ。実力があるわけじゃないわよ、あんなの。枕営業もしてるわよ、絶対。ああ、妬ましい。イライラする。あんな女がのうのうと生きてることが許せない。できるだけ辛い思いをさせて殺してやりたい!」

「なんてこというの! 君、座敷わらしでしょ。人の幸せを願うのが、僕たちの価値じゃないか。悦子さんのことをそんなふうに言うなんて」

「私は座敷わらしじゃないわ。あなたを利用しようと思って嘘をついただけよ」

 機械的にニコリ、と笑った彼女の体からは、黒いモヤが立ち上った。彼女に出会った時に感じた嫌な気配は、やはり見間違いではなかったのだ。

 美しく見えていた彼女の肌は真っ黒に染まり、人の形が崩れていく。立ち上るモヤは鬼女のような形になり、鋭い牙を口元から光らせた。

「君はいったい……」

 不気味な笑いを続ける鬼女に、ハルキは恐れをなしてあと退りした。

「別になんだっていいじゃない。私は私のしたいことをしてるだけ」

 まさか。
 ハルキの頭には、毎夜うなされる悦子の姿が蘇った。
 最近は疲れが取れないと言っていた。久しぶりに見た彼女の目の下には、くっきりとクマができていた。

 ––––あれはこいつのせいだったのか。でも、なんで?

 禍々しい瘴気を放つ鬼女を睨みつけながら思考を巡らしていると、黒いモヤの向こう側から、金色の髪を風に靡かせたホスト風の男が屋上に飛び込んできたのが見えた。耳と尻尾が生えている。あれは、響だ。

「おお、おお、ずいぶんでっけえな……」

「響さん! どうしてここに……? ねえこれ、なんなの……?」

 口に咥えたタバコを燻らせながら、響はハルキの方を見た。

「お前さあ、なんで俺の連絡無視するわけ?」

 響に睨まれ、ハルキはしおしおと体を萎ませる。

「う……ごめん」

「まあいいや。お前、ここ最近、悦子がほとんど眠れてない様子だったのを知っているか?」

「ちょっと前からうなされたりはしてたみたい……ここ最近はあまり顔を合わせてなかったから、そこまで眠れてないっていうのは知らなかった」

「そうか」

 響は咥えていたタバコを手に取り、それで鬼女を指し示した。

「悦子がどこでコレをくっつけてきたのかはわかんねえが。人間が悪霊って呼んでるものだな。いろんな客を相手にしてるとさ、たまに出会うんだよ。こいつみたいなのくっつけてる人間がさ」

「悪霊……」

「昨日今日って感じじゃねえな。根深いものを感じる」

 頭を鈍器で殴られたみたいな感覚だった。

 ––––なんで気が付かなかったんだろう。僕が悦子さんの一番そばにいたのに。

「ただ、座敷わらしのお前がいるお陰なのか、悦子の場合、大きな影響が出なかったんだな。だからほっといてもそのうち消えるんじゃないかと思ってたんだが。なんだか最近急に悦子の具合が悪化した気がしたから。メッセージでお前に忠告してたんだよ。彼女をよく見とけって。なんだか嫌な予感がするからってよ」

 ––––もしかして。僕が悦子さんと距離を置いていたから? 僕がいじけていたために、彼女の命を危険に晒していたってこと?

「……あのメッセージは、そういう内容だったのか」

「そうだよ。なんで見なかったんだよ。こっちが忙しい時はうざいくらい連絡寄越すくせに。肝心な時に限って俺の連絡を無視するんだからな、困っちまうぜ」

「……ごめん」

「悦子のマンションの方からとんでもねえ瘴気の気配がしたから見にきてみれば。なにやってんだよお前は」

 放心状態のハルキの背中を、響は蹴り飛ばした。突然の衝撃に咳き込み、目を見開いて彼を見る。

「落ち込んでる暇はねえだろ。前を向け。今はすべきことがあるだろ。おい、アレ、逃げてくぞ」

 鬼女の形を作っていた黒いモヤは、ハルキたちが会話をしているうちに、そろそろとマンションの屋上から飛んで行こうとしていた。

「追う! 追って、やっつけて、悦子さんを救う!」

「そうだ、それでこそ俺のダチだ」

 逃げ出した柊の残した気配を追って、ハルキは屋上の地面を蹴った。

 ––––ウジウジしている場合じゃない。好きな人の命がかかっているんだから。座敷わらしが宿主を守れなくてどうするんだよ。

 ビルの間を縫い、通行人をすり抜けながら進む柊の気配を、ハルキは一瞬でも逃さぬよう、響と一緒に追っていく。漆黒の空を滑るようにすごい勢いで地上に降りていくモヤを追うのは、なかなか骨が折れる。

 ––––絶対に逃さない。あんな理不尽な理由で、悦子さんを殺そうとするなんて、絶対許せない。

「響さん、あれなんなの? 悪霊って言ってたけど、悪霊ってあやかしなの?」

「あれはあやかしじゃねえ、分類で言えばもののけだよ」

「もののけ? もののけって、あやかしと同じじゃないの」

 やれやれ、と呆れたように両手を上げ、響はハルキの疑問に答える。

「まったく、お前は世俗にも疎いけどあやかしごとにも疎いのか。もののけとは古来、正体のわからない死霊のことを言う。もののけは病気を撒き散らしたり、人を殺すと言われている」

「死んでまで人を呪いたいなんて……哀れだね……」

「まあ、天使の如く純粋な座敷わらしにはわからん思考回路だろうよ。悦子を助けるためには、お前の言う通りあいつをなんとかしないといけないわけだが。今言った通り正体がわからねえ。正体がわからんことには退治のしようがねえ」

「退治って、どうやるの」

「まあ俺様ほどの力があればな、あんなもん、力づくで跡形もなく消し去ることもできるんだけどな。それをやっちまうと、今取り憑かれている悦子がどうなるかわからねえ。もののけは『正体を暴かれる』と霧散すると言われている。俺たちが今できることは、あいつを追っかけて正体を突き止めて、霧散させることだ」

「なるほど……。わかった。とにかく棲家を突き止めないとだね」

「そういうことだ」

 そう話している間にも、黒いモヤとなった柊はハルキたちを撒こうとしているのか、ビルの間を器用に蛇行していく。たまに高層ビルの上に飛び上がったり、物陰に隠れたり。途中で姿を消すこともあったが、あまりに怨念が深いためか、その気配は完全には消せていなかった。



 やっとの思いで追いついたそこにあったのは、ごく一般的なマンション。

 黒いモヤは壁を駆け上がると、窓の隙間から中に侵入していくのが見えた。

「ここ……? どこにでもありそうなマンションだなあ。てっきりラスボスの城みたいなのを想像してたんだけど」

「この深刻な状況で、なに言ってんだよお前は。二階の奥の部屋に入ったみたいだな。あの鬼女のドロドロした思念が漏れ出てる」

 そう言って響はあたりを伺った。商店街が近くにあるためか、それなりに人通りがある。ハルキたちは物陰で幽体に切り替えて、二階の角部屋の窓から中を覗いた。

 部屋の中には、悦子と同じくらいの歳の女と男がいる。

「あれっ、響さん、二人いるよ。どっちだろう?」

「……たぶんどちらかの人間に入り込んでるな」

 二人はどうやら言い争いをしているらしかった。女の方が感情的に怒っているようだ。

「ねえ、なんで実家来てくれなかったわけ?」

「仕事だったんだから、しかたがないだろ」

「でも、前から約束してたじゃん。婚約してんだし、実家に行くのも立派な仕事なんじゃないの?」

 責め立てるようにそう言う女に、男は舌打ちをする。

「ああ、もう。うるせえなあ。俺ぎゃあぎゃあ叫ぶ女嫌いなんだよ」

 明らかに荒れた態度をとった男に、女は怯んで唇を噛む。それでも自分の気持ちを伝えようとしたのか、男の方に顔を向けた。

「……ご、ごめん。でも、でもさ……私だっていろいろ我慢してるし。仕事だって辞める方向で調整しなきゃいけないわけだし」

「……はあ? まだ退職願出してなかったの? やること遅すぎ。これだから高卒は……」

「……今、高卒とか関係ないじゃん! だって、せっかく店長職の話が来てたし……私、今の仕事好きだから、やっぱ、辞めたくなくて……それで、もう一度相談しようと思ってたのに。淳、全然話聞いてくれないし」

「エリ。お前俺に口答えするわけ? お前ごときが。はあ、もういい。なんかお前と付き合うの、もう疲れた」

「え……」

 男は鞄を肩に背負うと、女を睨むようにして一瞥したあと、玄関に向かった。

「もう終わろ、俺たち」

「なんで、なんでそういう話になんの?」

「はっきり言わないとわかんない? 婚約解消しよってこと」

「え……!」

「じゃあな。あ、残ってる服とか荷物とか適当に処分してくれていいから」

「ちょっと、待って、待ってよ!」

 男が出て行こうとしているのを見て、ハルキは身を乗り出した。

「響さん、あの男の人行っちゃうよ! どうする? 手分けする?」

「待て待て! 見てみろ、女の方を」

「えっ」

「うわあああああ」

 女が大声を上げたかと思うと、彼女の周囲からまるで煙幕の如く黒いモヤが噴き出した。
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