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第1話 始まりのはじまり(1)
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目が覚めるとそこは、血の様な真っ赤な部屋だった。
「俺は…どうして…ここに……?」
ー二時間前ー
この世界は、脳力が全てだ。
脳力が高ければ何でもできる、一方脳力が低ければ奴隷の様に扱われる。
それがこの世界のルールというものだ。
そんな事今更考えたって仕方がないし変わらないが、もっと俺の脳力が高ければこんなバイトと学校を両立しながら生活している貧乏学生というレッテルを貼られなかったんだろうなと自分の脳力を恨んでいる。
そう。俺の脳力は…
「よっ!蒼太!」
「なんだ、お前か。」
「なんだとは何だっ!俺にはちゃんとした、圭と言う名前があるんだよ。」
この人は安藤 圭。
昔からの幼なじみで俺に何かと付きまとってくる。
「お前はいつも元気だな。ところでなにかおかしくないか?」
「おかしいとは??」
圭は何を言ってるんだ?という顔をしていた。
いつもの様に過ごしていたが少しだけ妙な違和感を感じていた。
キーンコーンカーンコーン
チャイムが学校中に鳴り響いた。
「席に着いて、ホームルームはじめるわよ。 実は昨日から神田くんが行方不明なの。」
一気にクラスが静かになった。無理もない。
神田という人物は脳力は他の人より高く、親は政治家らしい。滅多に外にも出ず、学校に登校する時には必ず車で送迎してもらってるという。
そんな神田が突然、音沙汰もなしに消えるはずがないと警察は言っているみたいだ。
しかも、行方不明なのは神田だけではなく神田家全員いなくなったらしい。
「なぁ、どう思うか?」
「何がだ。」
「だーかーらー、神田くんの件だって。
あの呪いだってみんな噂してるよ…あー怖いよ~。蒼太、守って~♡」
「呪い?」
「ってスルーかよ。冷たいなぁ~。そうそう呪いだよ呪い、知らないのか?一週間前も、とある一家が行方不明になってその前の週も一家が全員行方不明になっていて、まるで2001年の浜口財閥グループ殺人事件と状況がそっくりだから呪いなんじゃないかってことだよ。
しかも、まだ犯人は捕まっていないらしいよ。今は2113年だからとっくに時効過ぎてるけど、もし捕まっていたら犯人は残虐な殺し方してたらしいから死刑だろうって。」
「ふーん。」
ここ最近、バイトと勉強で忙しかったから
知らなかったな。まあ俺には関係ないか。
「蒼太、反応薄いね。もしかして怖くなっちゃったとか!??!」
でも妙だな。ここ最近、行方不明が多発していてしかも100年くらい前の事件と状況が似ているとなると……
「・・・」
「蒼太?」
いけないいけない。今は生活費のことを考えなければ。
「・・・」
「そうたー?」
家賃の支払いがもうすぐで…水道代、電気代など…
「・・・」
「そーたー??」
あとは…
「・・・」
「蒼太ちゃん???」
「はっ!? 何だ?」
「それはこっちのセリフだよー。さっきっからどうしたの?何か考え事???俺聞くよ。」
何故だろう…この人に話しては行けない気がする。顔がにやけている。
「なんでそんなににやけているんだ?」
「だって、蒼太が俺に頼ってくれるかもって思ったら何だか嬉しくて…つい。」
「それではホームルームを終わりにします。
安藤くんと如月くんは後で職員室に来るように。」
「えっ!!先生~!!なんでですかぁああ」
安藤は怒られた子供の様な顔をしていた。
まったく。話しかけてきたのは安藤の方だし、先生の話は最初から最後まで聞いていたしとんだとばっちりだ。
「二人はホームルーム中にお喋りをしていたからよ。それと聞きたいこともあるしねっ」
そう言い終えると先生は妙な笑みを浮かべながら教室を出ていった。
「俺は…どうして…ここに……?」
ー二時間前ー
この世界は、脳力が全てだ。
脳力が高ければ何でもできる、一方脳力が低ければ奴隷の様に扱われる。
それがこの世界のルールというものだ。
そんな事今更考えたって仕方がないし変わらないが、もっと俺の脳力が高ければこんなバイトと学校を両立しながら生活している貧乏学生というレッテルを貼られなかったんだろうなと自分の脳力を恨んでいる。
そう。俺の脳力は…
「よっ!蒼太!」
「なんだ、お前か。」
「なんだとは何だっ!俺にはちゃんとした、圭と言う名前があるんだよ。」
この人は安藤 圭。
昔からの幼なじみで俺に何かと付きまとってくる。
「お前はいつも元気だな。ところでなにかおかしくないか?」
「おかしいとは??」
圭は何を言ってるんだ?という顔をしていた。
いつもの様に過ごしていたが少しだけ妙な違和感を感じていた。
キーンコーンカーンコーン
チャイムが学校中に鳴り響いた。
「席に着いて、ホームルームはじめるわよ。 実は昨日から神田くんが行方不明なの。」
一気にクラスが静かになった。無理もない。
神田という人物は脳力は他の人より高く、親は政治家らしい。滅多に外にも出ず、学校に登校する時には必ず車で送迎してもらってるという。
そんな神田が突然、音沙汰もなしに消えるはずがないと警察は言っているみたいだ。
しかも、行方不明なのは神田だけではなく神田家全員いなくなったらしい。
「なぁ、どう思うか?」
「何がだ。」
「だーかーらー、神田くんの件だって。
あの呪いだってみんな噂してるよ…あー怖いよ~。蒼太、守って~♡」
「呪い?」
「ってスルーかよ。冷たいなぁ~。そうそう呪いだよ呪い、知らないのか?一週間前も、とある一家が行方不明になってその前の週も一家が全員行方不明になっていて、まるで2001年の浜口財閥グループ殺人事件と状況がそっくりだから呪いなんじゃないかってことだよ。
しかも、まだ犯人は捕まっていないらしいよ。今は2113年だからとっくに時効過ぎてるけど、もし捕まっていたら犯人は残虐な殺し方してたらしいから死刑だろうって。」
「ふーん。」
ここ最近、バイトと勉強で忙しかったから
知らなかったな。まあ俺には関係ないか。
「蒼太、反応薄いね。もしかして怖くなっちゃったとか!??!」
でも妙だな。ここ最近、行方不明が多発していてしかも100年くらい前の事件と状況が似ているとなると……
「・・・」
「蒼太?」
いけないいけない。今は生活費のことを考えなければ。
「・・・」
「そうたー?」
家賃の支払いがもうすぐで…水道代、電気代など…
「・・・」
「そーたー??」
あとは…
「・・・」
「蒼太ちゃん???」
「はっ!? 何だ?」
「それはこっちのセリフだよー。さっきっからどうしたの?何か考え事???俺聞くよ。」
何故だろう…この人に話しては行けない気がする。顔がにやけている。
「なんでそんなににやけているんだ?」
「だって、蒼太が俺に頼ってくれるかもって思ったら何だか嬉しくて…つい。」
「それではホームルームを終わりにします。
安藤くんと如月くんは後で職員室に来るように。」
「えっ!!先生~!!なんでですかぁああ」
安藤は怒られた子供の様な顔をしていた。
まったく。話しかけてきたのは安藤の方だし、先生の話は最初から最後まで聞いていたしとんだとばっちりだ。
「二人はホームルーム中にお喋りをしていたからよ。それと聞きたいこともあるしねっ」
そう言い終えると先生は妙な笑みを浮かべながら教室を出ていった。
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